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ストレスフリーを目指したいなら「ノイズを減らす」ことを考えればいい

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ストレスフリーという言葉を聞いたことがあるかと思います。その名のとおり、ストレスからフリー(解放されて自由)になることを意味しますが、具体的に何をすればいいのでしょうか。そこで、このように考えてみます。ノイズを減らす、と。

ノイズとは

ノイズ(Noise) とは直訳すると「騒音」ですが、転じて 自分にとって邪魔だと感じること 全般を指します。

例を挙げます。

  • パソコンの動作がいちいち遅い
  • 仕事で使ってるノートパソコンのキーボードが打ちにくい
  • 隣の先輩のくしゃみが爆弾みたいにうるさくてビックリする
  • なんか Twitter ばかり見てて、やりたいことができてないなぁ
  • この電車の一号車、改札から近いけど人多すぎて乗ると「すし詰め」状態になるから辛い
  • 集中している時に限って家族が話しかけてくる
  • 昼休憩の食堂、混雑してて行き帰りだけで 10 分かかる
  • 机が汚い、部屋が汚い
  • ……

ストレスはノイズから生まれる

「ストレス」というものを正確に捉えることは難しいですが、ストレスはノイズによってもたらされる と考えれば、ある程度は簡単になります。

このように捉えると、ストレスフリーの目指し方も単純になります。つまり ノイズを減らせばいい、なくせばいい ということです。

ノイズの種類と減らし方

ノイズにも種類がありますので、一つずつ見ていきます。また減らし方についても簡単に取り上げます。

重動作ノイズ

例:パソコンの動作がいちいち遅い

これは 普段使っている道具や環境が遅い(動作や処理が遅い、重たいなど) というノイズです。

特にパソコンで仕事をされている方は、パソコン次第では、モロにこの重動作ノイズを食らいます。

このノイズは無自覚なことも多いです。僕の会社で言えば、僕はパソコンに詳しいこともあり、かなり高速化・最適化しているのですが、一方で素人のおじさんおばさんや新人君などは何もしておらず、待ち時間に一日一時間以上の差 が生じています。たとえばファイルを開くのに、僕は 5 秒で開けますが、彼らは 1 分かかります。一つ一つは塵ですが、積もれば山ですよね。

対処方法は パソコンの設定や運用を見直す ことです。

不便ノイズ

例:仕事で使ってるノートパソコンのキーボードが打ちにくい

これは 普段使っている道具が不便 だというノイズです。

パソコンのキーボードが打ちづらい、画面が小さい、シャーペンが書きづらい、自宅に机がなくて書きづらい……色々あります。

このようなノイズの対処方法は単純で もっと使いやすい道具を手に入れる だけです。キーボードであれば打ちやすいものを買ったり、ノートパソコンの場合は外付けもおすすめです。

画面が小さければ、もう一台画面を購入してデュアルモニタにするとか、他にもシャーペンは書きやすいものを選ぶとか鉛筆が馴染むなら鉛筆にするとか、机がないから買う……など、とにかく使いやすい道具を手に入れることが重要です。

不便ノイズは「お金がもったいないから」「あまり困ってないし……」などと見過ごされやすいですが、我慢している限り、つきまとわれますので、思い切って投資する勇気を持ちたいところです。

ランダムアタックノイズ

例:隣の先輩のくしゃみが爆弾みたいにうるさくてビックリする

これは いつ訪れるかわからないが、割と高頻度な、(主に人から発せられる)ノイズ です。

くしゃみ以外にも独り言、貧乏ゆすり、指とんとん、言葉遣いが汚い上司などがあります。また音だけではなく腋臭が汗臭さといった臭い(通りがかった時に臭うなど)もります。

対処方法ですが、 ノイズの発生源から離れる 以外には基本的にありません。というのも、ランダムアタックを仕掛けてくる相手は既に癖になっていたりして、簡単には治せない(また治す気もない)からです。しかしながら、相手の上司に相談することで対処してもらえることはあります。

僕の場合、貧乏ゆすりのうるさかった人の上司に相談して、その人を席替えしてもらうことにしました。貧乏ゆすりが気になるのは周囲で僕だけだったそうで、僕は神経質でうるさい奴と印象が悪くなりましたが、正直仕事にならなかったので助かりました。……ランダムアタックを脱したいなら、これくらいの行動は必要になります。

受動的ノイズ

例:なんか Twitter ばかり見てて、やりたいことができてないなぁ

これは ネットサーフィンや SNS などに時間を取られるというノイズ です。

ノイズというと、向こうから割り込んで妨害してくるイメージがありますが、このノイズはいつの間にか妨害しているという厄介なタイプです。(そういう意味で受動的と名付けました)

対処法としては、まんまですが ネットサーフィンや SNS をしないこと。うっかりブラウザを開いたり、ログインしたりしないよう、鉄の意志を持ちましょう……というのは難しいので、強硬策を取ることが多いです。

方法は色々ありますが、何らかの設定を施して ネットサーフィンや SNS の手間を大きくする のがポイントです。

群がりノイズ

  • 例 1:この電車の一号車、改札から近いけど人多すぎて乗ると「すし詰め」状態になるから辛い
  • 例 2:昼休憩の食堂、混雑してて行き帰りだけで 10 分かかる

これは 特定時間帯の特定場所に多数の人間が集まるというノイズ です。つまりは混雑という名のストレスですね。

群がりノイズを避けるには、時間帯をずらすか、場所に行くのをやめるかすればいいのですが、どちらも面倒くさいので結局みんな群がります。

群がりノイズの対処方法は、 面倒くさがらずに時間帯や場所をずらす ことです。

電車の場合、改札から遠い号車を選べば空いてます。時間帯も 8 時台よりは 7 時、6 時の方が空いてます。食堂については、定刻より少しフライングすれば混雑を回避できます。

割り込みノイズ

例:集中している時に限って家族が話しかけてくる

これは (何かに集中したい or しているのに)誰かから話しかけられるなどして割り込まれるというノイズ です。

その場で一緒に過ごしている人なら誰でも割り込みノイズの原因になりえます。家族、友人、会社の先輩後輩上司などですね。また、インターホンや電話、メールや SNS の通知といった形での割り込みもあります。

割り込みノイズの対処方法は三つあります。

  • 通知設定をオフにして、集中している時は一切見ないようにする
  • 「集中しているから今は話しかけないで」を周囲に伝える
  • 伝えても通じないなら、そういう人(割り込みノイズをもたらす人)からは逃げる

こういうと「オフにしたら仕事にならん」とか「そんなこと言えるわけないでしょ」といった反論が返ってきますが、 行動しなければ割り込みは減らせません。世の中には生産性や集中という概念の欠落した人種が多数存在していて、彼らが自然に割り込みノイズという大罪に気付くことなどありえません。また、理論で主張したところで通じないどころか、相手にされないこともしばしば。

結局、「私はこういう人間(通知はオフにしてるし集中してて話しかけづらい)なんです」というキャラをアピールすることでしか、割り込みノイズは防げません。

選択ノイズ

例:机が汚い、部屋が汚い

これは 身の回りにモノが溢れているせいで、常に行動の選択肢が(無駄に)広い、というノイズ です。

無自覚なことが多いですが、モノが存在している限りは、そこに注意が削がれます。何度も何度も削がれます。だからこそ断捨離やらミニマリズムといった、モノを根本的に減らすアプローチがここまで流行っているのだと思います。このノイズはそれだけ暴力的で、放っておけないものです。

というわけで対処方法は 断捨離をする、ミニマリズムを取り入れる ことです。

詳しくは割愛しますが、一言で言えば 絶対に譲れない何かのために、それ以外はとりあえず捨てる とも言えます。所有しているマンガ数百冊を全部捨てるとか、服を小さなクローゼットで収まるレベルになるまで捨てるとか、自炊してないから電子レンジ含めて道具を全部処分とするとか、そういうレベルです。

おわりに

ストレスフリーとはノイズを減らすことである、という視点で、ノイズについて見ていきました。

気になるノイズを減らすところから行動してみてください。ストレスフリーは一朝一夕にあらず。少しずつ減らしていきましょう。

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