パラサイトシングルから一人暮らしをはじめる方に贈る「ミニマリズム」のすすめ
パラサイトシングルは快適ですがストレスが溜まります。一人暮らししたい。でも一人暮らしって大変なんですよね。何かとお金も時間もかかる。常識のとおりに行動していては激しく消耗します。というわけでミニマリズムという省エネ術に頼ります。
- 前提
- 1: 自炊はとりあえずしない
- 2: 掃除機は要らない
- 3: ベッドは買わない
- 4: マットは要らない
- 5: バスタオルは要らない
- 6: 最初から備えるのではなく買い足す
- 7: 娯楽に欠かせない環境は遠慮なく整える
- 8: テレビは要らないかも
- 9: 洗濯機は要らないかも
- おわりに
- 関連記事
前提
本記事の対象読者
以下が当てはまる人ほど対象です。
- 都会で一人暮らしがしたい or することになった
- パラサイトシングルでぬくぬくしていて、料理も家事もよくわからん
- 借りる部屋は 1K、25㎡くらい
- 貯金は 100 万円以上あり、必要な日用品を適宜買い足せる程度の余裕はある
ミニマリズムとは
本記事では「ミニマリズム」と題していますが、ミニマリズムとは要するに、
常識では「誰もがやって当たり前のこと」「使って当たり前のもの」を意識的に点検して、要らないならやめる
というものです。常識にとらわれず、本当に必要なものを見極めて行動しよう(捨てちゃおう)という省エネ術です。捨てて身軽になれば、その分消耗せずに済みますからね。
といっても難しいことはしてません。下記のネタを一つずつ吟味してみてください。
なぜミニマリズムが必要なの?
なぜこんなことに取り組むかというと、一般人(もっぱら一人暮らしするあなたにおせっかいを焼くご両親でしょうか)の生活はかなりの無駄があるからです。当然ながら日々の作業――つまりは家事ですね、家事にも相当な時間と気力を要します。
すでに家事を手伝っている方ならなんとなくわかるんじゃないでしょうか。あるいは、両親の忙しさは何度も目撃しているのではないでしょうか。
一人暮らしを始めるということは、あのような忙しさを多かれ少なかれ自分で抱え込む ことを意味します。
冗談じゃない。なるべく楽に越したことはないですよね。
そこでミニマリズムです。自分にとって必要な家事、もっというと作業だけ選択して、必要最小限の手間で生活をまわすんです。
ミニマリズムの例
たとえば自炊せずに済むのなら調理器具の一切は要らなくなります。
これだけで家はだいぶ広くなりますし、時間も一日一時間は浮きます。これが普通だと「自炊は絶対にやるべき!」などといって、たくさんの器具を押し付けてきたりするわけです。僕も押し付けられました。今ではゴミですね。棚の奥底に眠ってます。邪魔。(今度捨てよう……)
一人暮らしとは、あなたの暮らしです。あなたにとって必要なモノを見極めて、要らないモノは捨ててしまえばいい。家事が趣味なら別ですが、そうじゃないですよね。負担は小さいに越したことはないんです。
まとめ
以上、少し長くなりましたが、対象読者とミニマリズムについて簡単に取り上げました。
以降では、具体的な省エネ術を挙げていきます。一つずつ吟味して、使えそうだと思ったら試してみてください。
1: 自炊はとりあえずしない
自炊はとにかくお金も時間もかかる作業です。
- 初期投資で何万円とかかる
- 三食ちゃんとつくるとしたら、1日1〜2時間はかかる
- 調理だけでなく買い物、保存、食器の洗浄や乾燥、キッチンの洗浄などもあります
ここで「慣れたら數十分でできるよ」と言う人がいますが、それは三食カップラーメンでもいいような食事手抜き勢か、マニアックなレベルで料理を鍛えてるか、あるいは時間に無頓着(記録もせずに数十分でできてると思い込んでいる)のいずれかですので、相手にしてはいけません。
まずは外食や中食(弁当などを買って家で食べる)にします。
自炊は、生活に余裕が出てきてから挑んでも遅くはありません。ただでさえ忙しい一人暮らしに、最初から自炊などという大変な作業を持ち出す必要などないわけです。
2: 掃除機は要らない
床掃除の定番と言えば掃除機ですが、実は ほうきとちりとりだけで事足ります。
掃除機には以下デメリットがあります。
- 初期投資で数万円かかる
- 掃除中がうるさい
- 夜間や早朝などに掃除できない
- 保管場所を取る(ただでさえ狭いのに)
もちろん、立ったままゴミを吸い取れるのは楽ですが、部屋が広くなければ大したメリットにはなりません。
ほうきとちりとりで、気になった時に掃除する――。床掃除はこの程度で事足ります。
3: ベッドは買わない
ベッドは動かせない上に、スペースの大半を占有してしまう邪魔者なので、要りません。
ええ、本当に狭いんですよ。ビジネスホテルに泊まったことがある方は、シングルルームをイメージしてください。ベッドのせいでだいぶ狭いですよね。あんな感じになります。
都会で一人暮らしをすると、裕福でもない限り、せいぜい 1K、6〜8畳くらいの部屋になります。ここにベッドなんて置いたら、本当にシングルルームみたいに狭くなるんですよね。
最初は敷き布団でいいと思います。
日中はたためるので部屋も広く使えますから。
あるいは「どうしてもベッドじゃないとイヤだ!」派の人であれば、折りたためるものを買いましょう。「折りたたむのが面倒!」「ベッドは妥協したくない」であれば、普通にベッドを買えば良いと思いますが、部屋がシングルルーム化することは覚悟してください。
4: マットは要らない
トイレマット、キッチンマット、玄関マット、リビングに敷くカーペットなどなど、マットの類はたくさんありますが、普通に要らないです。
マットの役目は「一にインテリア」「二に汚れ防止(床に飛び散るのを防ぐ)」ですが、インテリアはどうでもいいですし、汚れについても床を掃除すれば済みます。
一方で、マットは床掃除する際に邪魔ですし、洗濯の手間もかかりますし、手間だからと放置するとかえって不衛生になり、と地味に面倒くさい存在。
こういう「あってもなくてもいい小物」は、積極的に減らしていくのがミニマリズムのコツです。こういう小物が蓄積するからストレスになる。物で溢れかえる。邪魔になる。
5: バスタオルは要らない
体はハンドタオルで拭けます。
※髪の毛の長い方は微妙かもしれませんが……
バスタオルはかさばる上に洗濯や乾燥も面倒なので、頼らないようにしておくとずいぶんと楽になります。
6: 最初から備えるのではなく買い足す
はじめて一人暮らしを行う際は、あれもこれもと準備してしまいます(あるいは両親が勝手に準備してきます)が、結局使わずに放置されるものも多いです。引越し時の段ボールも増えて面倒くさいですし。
なのでスタンスとしては、
- 一人暮らし初日から「ないと困るもの」は、準備しておく
- それ以外は現地で購入する
これくらいが良いかと思います。
僕は新人時の一人暮らし(数ヶ月間)時に、実家から段ボール箱四つ分くらいの荷物を持ち込んだのですが、うち三箱はほとんど使うことなく放置したままでした。そのくせ部屋を狭くしやがるし、「せっかく持ってきたのだから何か使った方がいいのかな」と意識に働きかけてきたりして、本当に邪魔でした。
7: 娯楽に欠かせない環境は遠慮なく整える
ここまで「不要なものは持たない」というアプローチで色々紹介してきましたが、一つだけ例外があります。
自分にとって欠かせないもの(特に娯楽や趣味などで頻繁に使うもの)は遠慮なく整えましょう。
僕の場合はパソコンでした。僕はブログ、小説、プログラミング、ライフログ(生活の記録や分析)、ネットサーフィン、情報収集(スマホを持っていませんので)などパソコンを常用しており、以下のようなセットになっています。
- ノートパソコン
- 外付けのキーボード
- ディスプレイ
- ノートパソコン用の台
- これでノートパソコンを浮かせないと手元が狭くなる
ここは絶対に譲れません。両親からは「ノートパソコン一つだけでええやろ」「運ぶのだるいやろ」と言われましたが、妥協せず持って行きました。
僕はたまに仕事でノートパソコンだけ(ディスプレイが二枚でもなければ愛用のキーボードもつないでない)使う時があるのですが、使いづらすぎてストレス溜まりまくりです。もし自宅環境もこうだとしたら発狂するレベル。僕の判断は間違ってなかったです。
8: テレビは要らないかも
これは個人差なので「かも」とつけていますが、 テレビはたぶん要らない と思います。
- ニュースなど情報収集はスマホやパソコンで事足りる
- テレビは番組がつまらない
- テレビは妙に尺を引っ張ったり CM 差し込んだりするので時間を食われる
- 初期投資が何万何十万とかかる
- NHK が面倒くさい
僕もテレビはありませんが、特に問題なく暮らしています。
ただし「ボタン一発でなんか見れる手軽さ」「すでに馴染んでいて、ないと違和感がありまくる」など、人によっては合った方が良いケースもあります。
目安としては 「ああ、たしかになくてもいいかも」と思えるかどうか、でしょうか。本当にテレビに頼っている人は、そうは思いませんので。
9: 洗濯機は要らないかも
これは 近所のコインランドリーに恵まれていたら の話ですが、実は洗濯機無しでも生活できます。
詳しくは以下記事にまとめてます。
ここでも要約しておくと、
- コインランドリーには強力な洗濯乾燥機がある
- 一週間分の洗濯物が 1 時間で乾燥まで完了する
- 洗濯作業 = 週一くらいの頻度でこれを使うだけ
- ただしデメリットがいくつか……
- 1回1000円かかる。月4回として4000円
- 待つのを回避するために「土曜日早朝」など時間帯の工夫が必要
こんな感じです。
一方、普通の洗濯機を使うとなると、購入金額が何万と必要だったり、稼働中は音がうるさいし、洗濯後の乾燥を毎回よく考えて行う(雨の日を考えるなど)必要があったり、と何かと面倒くさいです。コインランドリーを使えば、洗濯機の面倒を回避できます。僕も最初の一年間は利用していました。
もしコインランドリーに恵まれていた場合は、試してみるのも良いでしょう。
おわりに
一人暮らしをはじめるパラサイトシングルの方向けに、ミニマリズムと題して「これは要らないよ」というネタを紹介してみました。
気になるネタはぜひ取り入れてみてください。
また、本記事のネタに限らず「これって要らないのでは?」「なくてもいいよなぁ……」と思ったことがあれば、どんどん省いてみましょう。
関連記事
以下はパラサイトシングルに関する記事です。意外とストレス溜まってるんですよねー、という話。
以下はミニマリズムに関する記事です。本記事では「これは要らない」ネタを軽く紹介しましたが、ミニマリズム自体はもっと奥深い「思想」となっていて、これを身につけると強いです。