ガラパゴスタ

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ダイアログインザダーク「対話のある家」で遊んできました

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暗闇を楽しめる、と話題の「ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID / Dialog In the Dark)」で遊んできました。感想を言えば大満足。わざわざ訪れた甲斐があったというものです。詳しく書きたいと思います。ネタバレになりますのでご注意ください。

全般情報

さらっとまとめておきます。体験談を所望の方は一気に飛ばしちゃってください。

DID(ダイアログインザダーク) とは?

  • 暗闇体験を商売とした組織、あるいはそのイベント
  • 由緒正しい歴史と実績で、暗闇体験がしたいなら DID 一択

会場について

  • 2019/02 現在は以下のとおり
    • 大阪 → 個人参加可能な「対話のある家」
    • 東京 → 企業向けプログラムのみ(個人参加不可能)
  • 昔は東京でも個人参加プランがあったみたい(今は無い)

大阪会場「対話のある家」について

  • DID と積水ハウス共創のプログラム
  • コンセプトは「真っ暗な家で一緒に過ごしてみよう」
  • 会場は大阪駅から徒歩 5 分のショールーム

詳しくは 公式サイト をどうぞ。

全体スケジュール

  • 13:35 会場到着・スタッフ説明・待機
  • 14:00 開始
  • 15:20 終了

1.5 時間くらいですね。

今回の参加者

  • 吉良野(きらの)こと僕
  • A さん(30代くらいの女性の方でした)

今回は 2 名でした。

ここに解説スタッフ 1 名と、暗闇で案内してくれるアテンドが 2 名加わります。暗闇では解説スタッフはいないので、僕、Aさん、アテンド 2 名の計 4 人で過ごしました。

詳細レポート

ここからは思い出せる限り詳しく書いていきます。

!!! Warning !!!

ネタバレがイヤな方は、ブラウザバックしてください。

!!! Warning !!!

ホントはネタバレしない程度に書きたかったんですけどね、上手く行かなかったもので……。もう全部書くことにしたんです(苦笑)

13:35 会場到着

食事とトイレを済ませ、大阪駅から徒歩 5 分の会場に足を運びました。

受付のお姉さん 2 人に声を掛けると、早速説明が始まります。

「持ち物は貴重品含めて全部預けてください」

Oh、マジっすか。僕、財布は常に所持するマンなんですけど……。一応訊いてみましたが、「預けてください」とのこと。ふむ。仕方ない。

早速ロッカーにしまいます。あまり大きくないので、大きなリュックとかだとたぶん入り切らないですね。僕のリュック(ノートパソコンがすっぽり入る程度)はギリ大丈夫でした。手ぶらの身軽マンになりました。

鍵が僕自身が持ちます。参加証がもらえるので、これをぶら下げ、鍵も入れちゃいます。

13:40 DID スタッフから説明

身軽マンになったところで、DID のスタッフさんがやってきて、今回の「対話のある家」についての説明をしてくれました。

内容としては真っ暗闇の家で、アテンド(視覚障害者のスタッフ)さんリードのもと、一緒に過ごすのだとか。

テーマについても言及されます。

「今回のテーマは、"愛" についてです」

愛……。なんか重たくないですかね。

しかしすぐにスタッフから補足が入ります。要するに暗闇で一緒に過ごすことで、普段意識することのなかった優しさとか、思いやりとか、日常のちょっとした幸せとか、そういうのを味わっていただければ……みたいな趣旨でした。スタッフの言葉を借りると、「参加者皆さまで "家族" として過ごしていただきます」。

13:45 しばし待機

説明を一通り終えたので、開始の 14:00 までしばし待ちます。

幸いにも会場が積水ハウスショーケースということもあって、退屈はしませんでした。

14:00 開始

時間になり、スタッフに呼ばれます。

他の参加者も含めて全員が集まります。僕の他には、30 代くらいの女性一人のみ。以下 A さんとします。

2人だと……。僕は人見知りなので少し不安になってきました。相手も「え、こんなおじさんと!?」と思っていたかもしれません。ごめんなさい。まあ暗闇がなんとかしてくれるでしょう。

早速中に入ります。まだ暗くありません。

ここでアテンドさん(以下 B さんとしましょう)と合流します。

スタッフ「それでは B さん、あとはよろしくお願いします」

こうして DID が始まりました。

※ここからは時計も無いので時間はレポートしません。

自己紹介とチュートリアル

鍵を B さんに預けた後、簡単に自己紹介します。

B さん「お二人とも静かですね」

ですよねー……人見知りなもので。そして僕だけでなく A さんも人見知りだった模様。気まずいぞ。乗り切れるのだろうか……。しかし心配はすぐに消えました。B さん、喋るのすげえ上手でした。

自己紹介を終えたところで、説明に入っていきます。暗闇の過ごし方についてのチュートリアルです。3 つほどコツを伝授されました。

(1) 白杖(はくじょう)の使い方について。

視覚障害者が普段使っている、あの棒を渡されます。白い杖と書いて「はくじょう」と読みます。

Bさん「これ、あるのと無いのとではだいぶ違います」

握り方は鉛筆を握るみたいに軽く。叩く位置は一歩くらい先を。叩き方は、コツコツと。あるいはなぞってもいい。なぞると振動でなんとなく感触が伝わってくる。あとは「不安だから、と振り回したり周囲に伸ばしたりしないこと」「あくまで足元を探る用途でのみ使うこと」……こんなところですかね。

(2) 手を伸ばす時は手の甲から。

もっと言うと、普段みたいに指先から伸ばすと危ないとのこと。勢いが付いちゃうし、突き指したりとかもあるんだとか。ふむふむ。

(3) しっかりと声を出しましょう。

暗闇においては声が貴重な情報源だそうです。「まあそうでしょうね」と、この時の僕は軽い気持ちで受け流してました。

そして暗闇へ

チュートリアルを終えたところで、部屋が暗くなっていきます。

みるみる光度が落ちていき、最終的には文字通りの真っ暗に。

……え、ちょっと待って。マジで何も見えないんですけど。

早速面食らいました。「え、これやばくない?」 拙い感想しか出てこない。やばい。本当に何も見えない。こんなの無理ゲーじゃない?

ここで B さんの声が届きます。

もう少しだけ練習、ということで、声の出し方――というか位置を少し練習しました。

「そのまま喋ってみてください」

「その場にしゃがんでから喋ってみてください」

「しゃがんだまま下を向いてから喋ってみてください」

色んな発生位置を試します。すげえ、全部聞こえ方が違う。そして違いがハッキリとわかる。普段の生活だと、どこから音が飛んできたかわからないことが多いですが、今は本当にハッキリとわかります。聴覚が早速鋭くなっているのでしょうか。新鮮です。

B さん「しっかりと声を出していきましょうね」

なるほど、確かに仰るとおりだ。声出さないとまるでわからん。ゼロ距離に近づかれてもわからんぞこれ。逆に、声さえ出してくれたら、少なくとも方向はわかる。声出して連携しないと、これ、簡単にぶつかっちゃいそうで怖い怖い。僕は認識を改めました。「普段から声出すの好きじゃないんだよね」とか言ってる場合とちゃうわ

家に帰りましょう

今回はみんなで一つの家族という設定です。まずは家に帰ります。

アテンド B さんの指示のもと、少しずつ前進します。

白杖を使って、一歩前あたりをコツコツ叩きながら、少しずつ歩く。歩幅はたぶん赤ちゃんのハイハイレベルだと思います。いや、これ、普通の速度で歩くとか怖すぎますって。町中で見かける視覚障害者さん、普通に歩いてますけど、あれってとんでもない熟練の技だったんですね……。

B さん「壁に当たるまで進みましょう」

B さん「吉良野さん、あと二歩くらい前かな」

当然のように把握している B さん。本当に二歩くらいでした。達人ですね。

壁を伝って、少しずつ進んでいきます。

B さん「そのあたり、何かありませんか」

僕「ただの壁ですけどね……あ、いや、何かあります」

僕「なんだろこれ、くぼんでる」

僕「あ、ドアだ」

僕「開けますね。押します。ダメっすね。引きます。ダメです。横にずらしてみます……ビンゴです」

独り言みたいに行動をいちいち喋る僕。でも、大事なことです。実際、B さんもちょこちょこ喋ってくれてて、それがとても助かってるんですよね。声の大切さが早速身に染みてる僕でした。

というか A さん、もうちょっと喋ってくれ……。どこにいるかわからなくて怖いです。それに僕ばっかり喋ってて恥ずかしい。……いや、恥ずかしくはないですね。暗闇のせいでしょうか。なんだか口がペラペラ動いてくれました。むしろ要らないことまで喋ってしまいそうで怖いくらい。

ただいま

B さん「ただいまー」

C さん「おかえりー」

もう一人のアテンドさんと合流しました。以下 C さんとします。

靴を脱いで玄関にあがります。……と言うと簡単そうに聞こえますが、これがまた難しかった。段差を見つけて、腰を下ろして、A さんは当然僕の位置とは別の場所に腰を下ろさないといけなくて、そうなると誘導が必要で……と、中々に大変な作業。しかし B さんがホイホイと言葉で誘導して対処します。

B さん「あと一歩右かな」

相変わらずアドバイスが正確すぎてビビります。こうもりみたいに超音波でも発しているのかと疑うレベル。

何とか靴を脱ぎ終えました。白杖も預けます。

B さん「家の中では杖は使わないですね。手と足です」

家にあがります。

しばしうろつく

B さん「自由にうろついてみてください」

木造と思しき家の中を、しばしうろつきます。

どうやって?もちろん壁伝いです。大の大人が、へっぴり腰で壁伝い……もし見えていたとしたら、相当ダサいんだろうなぁと思いつつも、少しずつ慎重に進んでいきます。

僕「あ、なんか紙っぽいの見つけた」

C さん「良いところに気付きましたね。なんだと思います?」

僕「んー、ちょっと分厚めの紙で、縦に細長くて、何枚か束ねてあって――あ、カレンダーだ」

C さん「正解です」

カレンダーをあんなにベタベタ触ったのは、たぶん人生で初めてだと思います。そして C さんが無茶振りを。

C さん「そばにペンがあります。わかりますか?」

僕「……ええ、見つけました」

C さん「今日の日付のところに、何か書いてみましょうか」

しかし今日の日付の位置など特定できるはずもなく、えいやで書いてみました。書き物ができないって相当キツイなぁと、想像してみて、思わず身震いします。こうしてまがいなりにも体験してみると、苦労やハンデがリアルに感じられる。リアルに想像しすぎて、絶望して、ちょっと身動き取れなくなってました。

すぐに復帰して、その後もしばらくうろつきます。冷蔵庫とか、キッチンとか、色々物色して、またもや戸を発見。開けてから、皆でその先に進んでみることに。

B さん「自慢のウッドデッキなんです」

僕「触り心地が抜群ですね」

C さん「でしょう」

A さん「ほんとだ、気持ちいい」

みたいな感じで、ウッドデッキらしき場所でしばしばくつろぎます。

ちゃんと柵もありました。柵の先には何があるのか、と思うと恐怖をかきたてられますね。50 m くらいの崖なんじゃないかとか思えてきます。何も見えない。何があるかがわからない。怖すぎませんか。

一方で、木の温かみや温もり、ざらざらしつつも上品な感触などは確かに伝わってきます。いつもの十倍増くらいで伝わってくる。舐めたいくらい(冗談です)。

僕「これ、寝ても気持ちいいですね」

A さん「え!?寝てるんですか?」

僕「気持ちいいですよ」

いきなり申し訳ない。でもホント気持ちよかったです。僕は神経質で、布団でも毎日寝るのは苦痛ですが、ここだとリアルに寝てしまいそうでした。なんていうんですかね、暗闇ゆえにノイズが全くないというか、ニュートラルな気持ちになれているというか、ものすごくリラックスできてました。僕は非モテおじさんで、女性と一緒にいるだけで緊張して心拍数が上がるようなタイプですが、この時はウソのように消え失せてました。暗闇すごい。

団らん

ウッドデッキに保管してある「何か」を回収して、部屋に戻ります。テーブルに腰掛けて、その「何か」が真ん中に置く(さらりと書いてますが数分くらいは要してます)。

この「何か」は大切なものだそうです。「何か」が何であるかを当ててみようか、ということに。

当然ながら手探りで調べるしかありません。しかし作業者は僕と A さん。勝手に手探りしてると、女性の手をいきなり握っちゃう、なんてことになっちゃうわけです。でも、いちいち声を出すのも面倒というか、恥ずかしいというか……いや、違うよな。声出さないとわからないんだから、出すしかねえよな。

僕「とりあえずお互いの一番手前あたりから触ってみましょう」

謎のリーダーシップを発揮し始める僕。仕切ったことなんて人生で一度もないんですが。A さんにも通じたのか、口数が増えます。指と手の甲(?)が触れることが何度かありましたが、連携して、何とか「何か」の正体を突き止めました。

ハートです。木のピースで作られたハート。そういえば今回のテーマは「愛について」でしたね。

一つずつピースを手に取り、しばし会話することになりました。

C さん「愛について話してみましょう」

別に深い話ではなくて、身近に感じたこととか、ほっこりしたこととか、何でもいいですよー、というゆるい感じでした。

最初は僕も A さんも渋ってましたが、僕は思ったことを素直に言ってみることに。ありきたりですが、ちょうど一人暮らして一年経ったくらいだったので、両親への感謝を。少しずつ話が弾んでいって、当たり前に存在するものの大切さとか、日常に転がってる些細な幸せとか、そういったものを改めて意識する機会になったかと思います。今思い返すと、ちょっと語りすぎて恥ずかしいですが。

コーヒー

団らんの途中で、C さんが飲み物を入れてくれることになりました。

僕はコーヒー、A さんは紅茶を。

C さんは会話に混じりつつ、全く違和感のないスピードで仕上げてきます。「え、ちょっと何その足音。遠慮のない歩き。危なくねえの?」とハラハラするレベル。何をどう鍛えたらそんな正確性を実現できるのか。僕は、配られたコーヒーカップの位置を恐る恐る探しながら、そんな感心と関心を抱いてました。

コーヒーをいただきます。インスタントなんでしょうが、妙に美味いのは気のせいか。

お菓子ももらいました。

C さん「何か当ててみてください」

僕が挑戦してみることに。箱があって、中に個装された何かがあって、これをとりあえず A さんにも配って(慣れてきたのかだいぶスムーズに渡せました)、個装を開けてみて、触ってみて……あ、わかったわ。

答え合わせをします。

「チョコレート」

チョコレートでした。これも妙に甘くて美味しかった。

ゆっくりくつろぎながら、会話に花を咲かせながら、コーヒーとチョコ。なにこれ贅沢すぎんか。顔がふにょふにょに緩んでいたのは内緒です。暗闇だと見られないからいいですね。

会話も自然に弾みます。C さんも会話上手でしたし。全然ストレス無かったですもん。

それに沈黙はこれはこれで心地よい。なんていうんですかね、暗闇で何も見えないので、気にならないんですよね。一般的に沈黙でくつろげるのは親しい間柄だけですが、普通にくつろげました。

それからもしばらくくつろいだ後、そろそろ出ましょうかという流れに。

スタート地点に戻る

白杖を手にして、B さんの誘導のもと、最初いた場所に帰ります。今度は結構スムーズでした。しかし、C さんがサクサク行動するのを見て、というか聞くと、「やべぇ」と何度漏らしたかわからない感想が。僕と A さんはまだまだ赤子でした。

無事スタート地点に戻りました。

部屋を少しずつ明るくして、徐々に目を慣らしていきます。

初めてあらわになる、C さんの姿。想像と全然違ってました。想像はアテにならないんだなと再認識。というか見た目に対する興味が薄くなっているのを自覚してました。当然、女性の A さんの姿も見えるわけで、さっきまで結構赤裸々な話とかしてたはずなのに、全然恥ずかしくないですもん。むしろ家族みたいな親近感さえおぼえるレベル。

普段無愛想な僕ですが、明るくなってもしばらくは表情が緩んでました。緩んでたことを自覚できていました。

15:20 おしまい

というわけで DID、終了です。

最後にアンケートを書いて、B さんに提出して、鍵を受け取ります。軽く雑談して終了。

今回学んだこと

感想として「今回学んだこと」をまとめておきます。

推測させるな、伝えよ

はっきりと言葉にすれば、それだけで端的に伝わる――この気持ちよさと重要性を味わえた時間でした。

普段の僕らって、ハイコンテキストじゃないですか。「言わなくてもわかるよね」というか、多くの空気や常識を前提として、やたら遠回りに伝えようとする。ああ、遠回りでバカらしいことしてたんだなぁ と、改めて思いました。

直接伝えれば、すぐ伝わります。逆に、伝えてもらえれば、すぐにわかります。この直接のやり取りで、高速にコミュニケーションを回していける。

もっとも、日常生活にせよ仕事にせよ、そんなに何でもすぐ言い合って済むほど単純ではありませんが、特に僕はすぐ遠回りしたがるので、気をつけようと改めて思いました。

視覚はノイズ

視覚情報はノイズの温床なんだな とも痛感しました。

今回の体験ほどリラックスできたことは、僕はほとんどないです。なんであんなにリラックスできたのかと考えて、明らかに「見えなかったから」なんですよね。相手の様子も、自分がどう見えているかも、一切考えなくていい。この気軽さ。いいなぁ。もう一回行きたいです。東京でも復活してくれませんかねー。

僕は(ブログ名のとおり)普段からストレスフリーを意識しているのですが、今回は良いヒントが得られました。視覚情報を減らす。このアプローチで、さらにストレスフリーに近づけそう。

暗闇で過ごすという体験

今回僕が DID に遊びに行った目的の一つが「暗闇で行動するシーンを小説で書きたかったから」でした。

想像とは違ったリアルが色々ありました。リアリティのあるシーンが書けそうです。

相対的に捉える

もう一つ学んだのは 相対的に捉える という発想です。

暗闇での行動では、「ここにこれがあるから、あれはもうちょっとこっちにあるはず」とか「声があの辺から聞こえるから自分はこの辺にいるはず」のように 捉えた情報を基準として、対象物や自分の位置を「相対的に」把握する 必要があります。

普段は絶対的に対象がハッキリ見えていますから、絶対的なアプローチばかり取りますが、そうではなくて、現象を観測しつつ相対的に近づいていくやり方もあるんだなぁ、と思いました。話が抽象的すぎて何に生きるかはピンと来ませんが、新たな武器を手に入れた感触があります。

おわりに

ダイアログ・イン・ザ・ダークの体験談を書きました。ゆったりできて有意義な時間でした。事前予約が必要ではありますが、大阪にお立ち寄りの方は、ぜひ遊んでみてください。

タスク管理本『ルーチンタスクの底力』の一部内容を無料公開してみました

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先日、タスク管理の本(電子書籍)を Kindle で出版しましたが、より親しんでいただくために、一部コンテンツ(全 11 章のうち最初の 3 章まで)を無料で公開してみました。

以下より閲覧できます。

以下、この本について雑多に書いておきます。

どんな本なの?

本書が目指しているもの

本書では以下の Before から After になることを目指しています。

  • Before
    • やることがたくさんあってやり忘れが起きている
    • 「あれをして」「次はこれをして」と常に意識を占有されて忙しい
  • After
    • いつ、何をやればいいかは すべて「秘書」が教えてくれる
    • やり忘れも起きないし、意識する手間もなくなる
    • 秘書の言うことに従うだけでいい

Before/After をどうやって実現する?

秘書と書きましたが、実際に人を雇うわけではありません。実際はただの仕組みです。

一言で言うと ルーチンタスク管理 という仕組みです。

これはルーチン(繰り返し行われる)なタスク(やること)を、仕組みとして上手いこと管理・運用するというものです。小難しく聞こえますが、やっていることは単純で、

  • 今日やるべきことを「今日やるリスト」に書き並べる
  • 明日やるべきことは「明日やるリスト」に、明後日なら「明後日やるリスト」に書く
  • 今日は、今日やるリストに書いたことだけ消化すればいい

これだけです。

つまり、頭の中であーだこーだと考えるのではなく、リスト(箇条書き)という形で外に出して、これを見ながら日々を回していきましょうというアプローチです。

本書の難易度

本書のカテゴリは自己啓発書・実用書になっていますが、内容は平易を心がけました。サラリーマンの方のみならず、私生活で苦しむ主婦の方から忙しい学校生活に苦戦する学生の方など、幅広くお読みいただけます。

ただし、解説自体は過不足無くお伝えするために、細かくなっていますので、内容も盛りだくさんです。新書一冊分くらいはあると思います。また、実際に身に付けていただくためのエクササイズなども用意しており、これに真面目に取り組むだけでも数時間くらいはかかります。

とはいえ、最初から全部取り入れることだけが正解ではないですから、まずは軽く読み流してみて、少しずつ試してみる……といった読み方でも良いと思います。

まとめ:

  • 平易に書かれてはいると思う
  • でもボリューム自体は多い

この無料公開コンテンツはどうやって公開しているか?

ウェブサイトなど技術的な話になります。

この無料公開コンテンツをどうやって整備して、公開しているかという話です。

GitHub Pages

結論を言うと、 GitHub Pages を使っています。

GitHub という「プログラムコードやドキュメントなどのテキストを管理するサービス」があるのですが、この一機能として「管理しているファイルをウェブサイトとして公開する」機能があります。これが GitHub Pages と呼ばれてます。手軽にウェブサイトを構築する手段として重宝されています。

たとえば僕のウェブサイト https://stakiran.github.io/stakiran/ もこの GitHub Pages でつくってますし、タスク管理界隈を例にすれば、佐々木正悟 公式サイトTaskuma -- TaskChute for iPhone も GitHub Pages でつくられてますね。

GitHub Pages はどうやって使うの?

すいません、解説は割愛させてください。

GitHub Pages、というより GitHub はプログラマ向けサービスということもあって、利用のハードルは中々に高いです。親切にやるなら本一冊とかになるレベルですね……。言語も英語ですし。

しかしながら、無料で使えるウェブサイトスペースとして本当に使いやすい。

  • 広告がない
  • ローカル完結
    • 煩雑で非効率的な画面を介さない
    • 「ローカルでファイルを編集」「ローカルでアップロードコマンドを叩く」だけでアップロードできる
  • 編集履歴が残る

といったメリットがあります。僕は職業柄使っていることもありますが、もう手放せませんねぇ……。

この本(電子書籍)はどうやって書いたの?

技術的な話になりますが、以下をご覧ください。

おわりに

言ってしまえば本記事は拙作の宣伝なのですが、せっかく書いたものは見てもらいたいので今回書いてみました。フィードバックなどお待ちしております!

PowerPoint 要らず!図を描きたいなら無料で多機能な draw.io を!

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書籍やブログなど記事用に図をつくる機会があります。Windows だと PowerPoint 一択だと思いますが、会社はさておき、自宅にはありません。値段も万単位で気が引けます。GIMP など画像編集ソフトは複雑すぎてよくわからない。もっと簡単に、無料で図を描ける手段はないものか……。ありました。draw.io です。

draw.io とは

draw.io とは、色んな図を簡単に作成できる描画ツールです。

draw.io の特徴

  • プレゼンツール(PowerPointなど)と UML モデリングツールが一つになったような機能
  • スライドはつくれないが、テキスト枠や矢印を配置するのは簡単
  • ブラウザから使える
  • タダで使える(商用利用可)
  • 画像へのエクスポートも可能

基本的な使い方

基本的には以下のような使い方になるかと思います。

  • 1: draw.io ブラウザ版 にアクセス
  • 2: テンプレートを選ぶ
    • 白紙もあります
    • UML 系も一通りある
    • ビジネスで使いそうな構成も色々とある
  • 3: 画面右上の地球儀アイコンから日本語化
  • 4: 描く
  • 5: 保存する

保存について

保存方法ですが、以下 2 種類があります。

  • プロジェクトの保存 …… draw.io 用のデータとして保存したければ XML で保存
  • 画像として保存 …… 画像として保存したければ Export で保存

また、保存先としてはローカル(draw.io では「デバイス」という呼び方をしている)だけでなく Dropbox などのクラウドもサポートしています。

商用利用について

気になるのが「ビジネス利用もできるのか?」という話ですが、使えます。

無料で使える上に、商用利用も可能です

一応、このあたりについて調べてみました。いくつかヘルプから抜粋(意訳つき)しておきます。

draw.io はなんでフリーなの?また今後もフリーであり続けてくれるの?

draw.io online is a free-to-license web application for everyone. It is free for any usage, there is no premium pay-for functionality, watermarking, etc. You own the content you produce and may use it for any purpose.

draw.io は誰でもどんな目的でもタダで使えるよ。draw.io でつくったコンテンツはあなたの所有物だよ。

Our business model is, in addition to charging for certain integrations, we sell the underlying technology to companies to create custom diagramming applications. draw.io advertises and demonstrates this technology.

そもそも我々のビジネスモデルは「draw.io を特定システムと連携させたいなら金を出せ」になっている。もっというとアトラシアンっていう会社の製品ね。draw.io をタダで開放しているのは、宣伝とデモのためでもあるんだ。

なんで draw.io はフリーなの?

Because our business model is based on volume of users using draw.io for free to market the versions of draw.io in the Atlassian ecosystem where we generate revenue.

それはアトラシアンのエコシステムで利益を得るビジネスモデルだから。

デスクトップ版もあります

実はブラウザ版だけでなく、Electron という技術でつくられたデスクトップアプリ版もあります。

「ブラウザではなくローカルで使いたい」といった場合は、こちらのデスクトップアプリ版を使うと良いでしょう。

ダウンロードは以下リリースページから行えます。

Windows の場合は「draw.io-9.3.1.exe」など exe ファイルをダウンロードします。

ダウンロード後、exe を起動すればインストールが走ります。ちなみに 64 bit しかサポートしていないため 32 bit Windows にはインストールできません。

おわりに

図の作成手段で悩んでいる方は、タダで使える draw.io を検討してみてください。

ダンスラ界隈で遭遇するマナー問題について

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どこの世界にもマナーうんぬんは存在しますが、DANCERUSH STARDOM ことダンスラも例外でありません。今回はダンスラで遊んでいて遭遇するマナー問題について取り上げます。

パウダー・スプレー問題

これはダンスラのフットパネルが滑りにくいからと、ベビーパウダーやスプレーなどをまぶして滑りやすくする人がいるという問題です。

何が問題なの?

  • 滑りやすすぎて危ない
  • 店の設備を勝手に汚している

過去はどうだった?

この問題は去年活性化していたように思います。Twitter 上でもしばしば取り上げられていました。

今はどう?

たまに遭遇しますが沈静していると思います。

実力者が増えたことや Twitter 上での啓蒙のおかげだと思います。ただ、現在でもたまにパウダーやスプレーをまぶされた台に遭遇することはあります。

動物園問題

これはダンスラ筐体の背後で(プレイヤーとは別の人が)はしゃぐといった行動を問題視したものです。

※「動物園」という呼称ですが、(後述する池袋の件で)当時使われていたワードをあえて使ってみました。他に良いネーミングが思いつかなかったもので。侮蔑や挑発の意図はありません。

何が問題なの?

  • 1: 通行人の迷惑になる
  • 2: 他のプレーヤー、特に新参プレーヤーが遊びづらい(近寄りづらい)
  • 3: 店内という公共の空間を私物化している

厄介なのは人によって意識がまるで違うことです。1: は誰もが同意でしょうが、2: や 3: はそうではありません。身も蓋もない言い方をすると「別に通行人の邪魔になってないし、今の時間帯は人もほとんどいないし、ちょっとはしゃぐくらいいいでしょ」といったスタンスですね。一方で、人がいようがいまいがちゃんと守るべき、とするスタンスもあります。

赤信号問題と似ているかもしれません。「明らかに通れるならいいでしょ(頭かたすぎでしょ)」派と「たとえ誰も何もいなくてもルールなんだから守るべきだ(頭のかたさの問題ではない)」派みたいな。

過去はどうだった?

過去には池袋の動画で炎上(といっても界隈内でリプ・エアリプ合戦が繰り広げられただけですが)したこともありました。特に多人数で遊ぶローテーションプレイ動画で起こりがちで、他地域のプレイ動画でも散見されていました。

今はどう?

今でも動物園な動画や、動物園と言えなくもない動画は多数存在しますが、「ちょっとくらいなら」というのが正直なところだと思います。

ちなみに動物園プレイが許される唯一の例外は、交流会イベントなど店舗許可のもとで、周辺空間を含めて独占利用することです。たまに「店舗許可済です」みたいな付記をした動画を見かけますが、これは「動物園問題はクリアしてますよ」と明示しているわけですね。

並び待ち問題

これはダンスラを遊ぶための待機列がはっきりしていないせいで、次に遊ぶのが誰かわからないという問題です。

何が問題なの?

  • 自分の番がわからない
  • 順番抜かしをされる
  • 何人待ちかを計算しづらい

過去はどうだった?

並び待ち問題は、特にギャラリーや仲間が多い店鋪で発生していました。

一見、並び待ちをしているように見えても、以下のバリエーションがあります。

  • ギャラリー(単に見ているだけ)の人
  • 休憩している(今はプレイする気がない)人
  • 見学者(友達がいるから来ているだけで遊ぶつもりはない人)

そしてこれらの人の中には、プレイしたくなった時にふらっとプレイを始める人もいます。既に並んでいる人がいるにもかかわらず、です。並んでいる人がスマホをいじっていて気付かなかった場合、「おい並んでるのに何してんだよ」となるわけです。一方、プレイを始めた側も「ちゃんと確認したけど誰も反応しなかったやん?」と言います。実際目視で確認しています。

……と、このようなことが起こるわけですね。僕も何度か遭遇したことがありましたし、Twitter でもこの手の愚痴がちらほらありました。

今はどう?

完全になくなったわけでは到底ありませんが、減ってきているとは思います。

店鋪側が「ここからこのように並んで下さい」と指示したり、記名式を導入したり、あるいは設置位置をギャラリーが発生しやすい位置から変えるといった対処をした後は、目に見えて軽減していると思います。

しかしながら効果抜群かというと、そうでもなくて、そもそも初心者の方などこういうルールに気付かない人がいたり、経験者であっても盛り上がっていると場の雰囲気や集団心理に呑まれて軽視してしまったりします。

ヒール問題

これは(特に高い or 鋭い)ヒールを履いた方がダンスラで遊ぶという問題です。

何が問題なの?

  • ダンスラではヒールのような靴でプレイすることを警告している
  • フットパネルが傷付く
  • ガツガツと踏む時の音がうるさい

ヒールは運動には向いていないので本人も怪我しやすいですし、足の骨を砕くほどのパワーでガツガツ踏んだり、硬くて面積の小さい底部分を接地させてスライドさせたりするわけですから、当然フットパネルも傷がつきます。傷がつけば誤反応の原因にもなります。

過去はどうだった?

今と大差無いので次項で取り上げます。

今はどう?

現実で何が起こっているかというと、高いヒールや鋭いヒールを履いた女性客(女性以外の方もいらっしゃいますが記述を単純にするため女性客と書くことにします)が、ガツガツと遊んでいます。何も知らない初心者さんのみならず、ある程度遊んでいる経験者さんもそうです。

この問題は意外と厄介です。

まず女性側としては以下の言い訳があります。

  • 激しく踊ってるパフォ勢よりも動きはおとなしいよ?
  • 極端なハイヒールやピンヒールならまだしも、ヒール自体は履物として普通だよ?
    • 注意事項で禁止しているのは極端なやつだけじゃない?
  • そもそも注意事項は注意でしょ?守るのは必須じゃないよね?
  • 女子はヒール履くのが当たり前なの。いちいち運動靴も持参しろって言うの?
  • パンプスとヒールの違いって知ってる?
  • パンプスもダメだと言っているのなら革靴で遊んでる人もダメじゃね?

※厳密に言えばパンプスは「靴の種類」、ハイヒールは「かかと部分が7cm以上」という定量的性質、ピンヒールは「かかと部分が特に鋭い」という定性的性質、と言葉がかなり紛らわしいようですが、ここではこれらを総称して「ヒール」と呼ぶことにします。

次に店側ですが、ヒールを履いて遊ぶ女性客は予想外に多く、ここを全部シャットアウトすると利益に影響が出かねないレベルです。新規さんはただでさえ貴重ですからね。「ヒール履いてる奴は遊ぶな!」と一蹴して、ハードルを高くするわけにはいきません。

最後に注意側ですが、女性プレイヤーらに厳格に注意すれば、彼女らから嫌われてしまうのは目に見えていますから、嫌われたくなければ見逃すしかありません。

というわけで、ヒール問題は中々なくならないんじゃないかと個人的には思います。

待ち椅子占領問題

これは動物園問題と似ていますが、ダンスラプレイヤーたちが待ち椅子を占領するせいで、本来使うべきプレイヤーが待ち椅子を使えないという問題です。

何が問題なの?

  • 本来なら待ち椅子を使えているのに、使えない

特にダンスラは(ストイックにシャッフルダンスで踊れば)足を消耗するゲームなので、座って休憩することは必須です。にもかかわらず、プレイヤーの一部が荷物を置いていたり、遊ぶ気のない付き添いが居座っていたりするせいで座れません。

過去はどうだった?

今と大差無いので次項で取り上げます。

今はどう?

この問題はアットランダムに発生します。早い話、居座る人が来たら発生しますし、誰も来なければ発生はしません。

この問題は線引きが難しいので、正直言ってなくならないと思います。たとえば「1 時間に 1 度だけ遊んで、あとは待ち椅子でくつろいでいる人」を問題とするかどうか、に対する解は無いと思います。店側がつくることはできますが、つくったところで、監視しなければ守られません。監視のために人を割くかというと、それはノーですよね。そんなに人員に余裕のあるゲーセンはありません。

おわりに

ダンスラで遭遇するマナー問題について 5 つほど取り上げてみました。気を付けて遊びたいものです。

心理学的・生物学的にストレスフリーを考える

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ストレスフリーというと単に「ムカつくことを減らす」意味合いがありますが、一方でストレスという言葉は心理学や生物学の範疇でもあります。ならばそれらの定義や理論を参考に、何をフリーすればいいかを知ることもできるのでは、と考え、調べてみました。

やりたいこと

本記事でやりたいのは、以下のとおり。

『ストレスフリーとは「ストレス」というものを「フリーする(軽減する・取り除く)」ことであるという前提で、 ストレスとは何か について知りたい』

ストレスについて知ることができれば、あとはそれらをフリーすれば良いだけです。もっと言うと、心理学や生物学は学問ですから、「ストレスとは~~である」といった定義があるはず。~~がわかれば、~~を軽減・除去することでストレスの軽減・除去になります。

ストレスとは何か

ハンス・セリエさんというカナダの生理学者が唱えた説明があります。 ストレスはストレッサー(ストレスの原因)によってもたらされる というものです。ストレッサーがあなたに何らかの刺激を及ぼすと、あなたの心身に変化が生じる。その変化こそがストレスなのだ、と。

であれば、このストレッサーについて知れば良さそうですね。

ストレッサーには以下種類があります。

  • 物理的ストレッサー …… 温度湿度、騒音、悪臭、振動
  • 化学的ストレッサー …… 酸素欠乏、栄養不足、薬害
  • 生物的ストレッサー …… 炎症、感染
  • 心理的ストレッサー …… 不安、怒り、恐れ、焦り、憎しみ、妬み

ストレッサーこそが敵である

ストレスはストレッサーによってもたされること、そしてストレッサーには種類があることを述べました。あとはこれらストレッサーの具体例を知り、どうやってフリーするかを考えるだけです。

ということで、以降では各ストレッサーについて、具体例と対処法を見ていきます。

物理的ストレッサー

温度湿度、騒音、悪臭、振動などです。

具体例

  • 暑い
    • 冷房の効きが弱い
    • 直射日光が当たっている
  • 寒い
    • 暖房の効きが弱い
    • 風が冷たい
  • 騒音
    • 隣人の音漏れ
    • 電車やトラックなど乗り物の音
  • 悪臭
    • 生ゴミや排水口の臭い
    • 近くの河川の臭い
  • 振動
    • 電車やトラックなど乗り物が通った時の振動
    • 強風による窓の揺れ

対処法

  • 1: ストレッサーから距離を取る

もっと言えば、ストレッサーから距離を取ることを惜しんではいけません。たとえば家ですね。隣人の音漏れに耐えられないのなら防音性の高い部屋を借りるか、一軒家を手に入れるべきですし、新たにやってきた隣人が人の迷惑を考えないモンスターならば、早く引っ越すべきでしょう。

  • 2: ストレッサーを無力化する

暑い・寒いなら冷房・暖房を導入するべきですし、暖房があっても足元が寒いなら別途ヒーターを導入するべきでしょう。あるいは、隣人がうるさいのであれば、(マンション等であれば)管理会社に連絡して注意してもらうか、直接手紙や口頭などで伝えます。

ただし隣人など「人が原因となっているストレッサー」については、無力化は難しい傾向にあります。

化学的ストレッサー

酸欠(酸素欠乏)、栄養不足、薬害などです。

具体例

  • 酸素欠乏
    • 井戸や洞窟(周囲より低地で、CO2など重いガスが溜まりやすい)
    • 満員電車(密閉されている&酸素を消費する生物が多い)
  • 栄養不足
    • 朝食を抜いている
    • 三食カップラーメンなど手抜き
  • 薬害
    • コーヒー、お酒など嗜好品の飲み過ぎ
    • タバコの吸いすぎ
    • 食品添加物の摂取しすぎ
    • 薬の副作用

対処法

  • 1: 栄養はちゃんと取る

まずは栄養不足に対する対処法ですが、栄養を取ることです。当たり前に聞こえますが、ついつい軽視しがちです。

僕の場合、神経質に三食きちんと取ることを心がけています。例外はつくらず「何が何でも三食食べるぞ!」という意気込みであり、11時に昼飯を食べるために 10:55 にアラームをセットしていたり、会社でもチャイムが鳴る直前に席を立って早歩きで食堂に行く(態度で示す)などしています。

それから栄養面も考えてます。僕は定食系と中華料理系(野菜や海鮮類が多い)がメインです。たまに魚の定食や納豆定食なども取り入れます。

  • 2: 満員電車を避ける。長居しない。頭や身体を使いすぎない。

満員電車で息苦しくなったり、動悸が早くなったりするのは気のせいではなくて、酸素が不足しているからです。

生物的ストレッサー

炎症、感染などです。

具体例

  • 炎症
    • 花粉症
    • ハウスダストによる鼻炎
    • アレルギー
  • 感染
    • 風邪
    • インフルエンザ

対処法

  • 1: 住む場所を変える

花粉症や鼻炎を軽減する方法として、住む場所を変える、があると思います。

僕は去年から一人暮らしをはじめたのですが、物が多くて狭くてホコリも多かった実家と比べ、今の住まいはとても清潔で、毎年恒例の「一日ティッシュ箱一つを使ってしまうような鼻水魔人」が起きなくなりました。

  • 2: 手洗いとマスク

感染を予防する方法として、よく知られているのが手洗いによる手の殺菌消毒と、マスクによる空気感染ガードです。完璧ではありませんが、ないよりはマシです。

  • 3: 不特定多数の人間が触れているものに触れない

たとえば電車のつり革やドアノブといったものですね。世の中には汚い人がいて、くしゃみを塞いだ手や鼻をほじった手でそのまま触ったり、なんてこともありえます。ザ・不衛生です。

僕は触れないようにしています。電車では何も握らず堪える or 握るにしても他の人が絶対に掴まないであろう部分を握ってますし、ドアノブは肘などで押して開閉します。

  • 4: 抵抗力を下げすぎない

抵抗力を下げる行動として筋トレ、セックスやオナニー、栄養や睡眠の不足、ストレスによる疲弊などがあります。これらが複数個重なると、身体は一気に弱くなり、風邪もひきやすくなります。

これら自分が弱くなる行動について把握し、複数重ならないよう過ごすことが大切です。

心理的ストレッサー

不安、怒り、恐れ、焦り、憎しみ、妬みなどです。

具体例

  • 不安
    • 明後日のプレゼン、成功するかなぁ……
    • 明日 A さんと会うけど、何言われるかなぁ……
  • 怒り
    • ぶつかってきて謝りもしねぇのか!?
    • コイツなんでこんなに仕事できねえの?
  • 恐れ
    • 昨日も住民同士で言い合いしてたお隣さんが怖い
    • え、お尻触られてる、これって痴漢……
  • 焦り
    • あと二時間で定時なのに終わらないやばい
    • まずいお客さん三人待たせてる早く対応しないと……
  • 憎しみ
    • 公衆の面前で俺に恥かかせたアイツは絶対許さん
    • 愛する人を寝取ったあの人は万死に値する
  • 妬み
    • イケメンはいいよな、裕福な家庭はいいよな
    • 俺が二年かけてもできないことを二週間でやるとか化物だろ……

対処法

  • 1: 無理して人付き合いをしない

人付き合いはストレスのもとですから、しなくてもいいなら控えましょう。僕は「必要な時や最低限の礼儀以外では、自分から話しかけない」を守ることが多いです。受身とか草食系とも言いますかね。

  • 2: ストレッサーから離れる

心理的ストレッサーは対人的あるいは環境的に作用することが多いので、原因となる人や環境を変えない限り、ストレスも止まりません。しかし、変えることは難しいので、自分から離れます。部署や職場を変える、といったドラスティックな行動になることも少なくありません。

  • 3: 寝る

夜、疲れた時だとネガティブな感情や思考が加速しやすいので、さっさと寝ます。翌日起きてみるとなんともない、なんてこともざらです。

  • 4: 本質的に面倒くさい仕事をしない

僕の場合、接客や営業といった「お客さんと直接かかわる仕事」は絶対に避けています。僕はコミュニケーションの要領が悪く、メンタルも弱く、また面白みも感じない、とまるで向いてないからです。そんな僕にとって、このような仕事は本質的に難しく、また面倒くさいもの。無理ゲーと言っても良い。勝負することさえ避けるのが懸命です。

というわけで、僕は常日頃からそういう仕事はしないぞ、できないぞ、とアピールしています。……これは僕の一例ですが、自分にとって「本質的に無理ゲー」な仕事はあるので、携わってしまわないように全力で回避しましょう。

参考

おわりに

ストレスを「ストレッサーがもたらすもの」と捉えました。またストレッサーとには物理的・化学的・生物的・心理的の 4 種類があることも述べました。

このような解釈に頼れば、「私の周囲にはどんなストレッサーがあるか」という観点で、ストレスの原因を洗い出すことができます。原因がわかれば、対処を考えることもできます。「ストレス」という、はっきりしなかったものに対して、具体的にアプローチしやすくなるというわけですね。

僕も改めて洗い出してみようと思いました(そもそも本記事を書いたことである程度の洗い出しになったかとは思いますが)。

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今月買ったマンガとラノベ (2019年2月)

今月(2019年2月)は 17 冊、1 万円ほど消費しました。

全般情報

今月

  • 合計金額: 10452 円
  • 冊数: 17 冊

先月はマンネリ化打破のために 1 巻の購入が多かったですが、正直欲張りすぎました。全部読めねぇ……。頭と目を使ってばかりなので、寝る前にもなるとラノベでさえ読むのがキツイのです。

今月はマンガが多めで、ラノベは 2 冊だけですね。字はキツイ。マンガはラクチン。そのマンガは、気になる歴史モノやラブコメが新刊揃いだったので楽しかったですね。

先月以前

月日 合計金額 冊数 リンク
2019/01 14007 21 こちら

今月購入したマンガ・ラノベ一覧

加工が面倒くさいので管理データをそのまま載せます。

2019/2/25    響 本:マンガラノベ    558.4285714     11,
2019/2/25   寄宿学校のジュリエット   本:マンガラノベ    558.4285714     12,
2019/2/25   天野めぐみはスキだらけ   本:マンガラノベ    558.4285714     14,
2019/2/25   リライフ    本:マンガラノベ    558.4285714     11,
2019/2/25   魔法少女サイト   本:マンガラノベ    1116.857143     2,3,
2019/2/25   可愛ければ変態でも好きになってくれますか    本:マンガラノベ    558.4285714     7,
2019/2/13   信長協奏曲 本:マンガラノベ    682.1428571     18,
2019/2/13   食戟のソーマ  本:マンガラノベ    682.1428571     33,
2019/2/13   六道の悪女たち   本:マンガラノベ    682.1428571     13,
2019/2/13   魔入りました入間くん  本:マンガラノベ    682.1428571     9,
2019/2/13   ジンメン    本:マンガラノベ    682.1428571     10,
2019/2/13   りゅうおうのおしごと  本:マンガラノベ    682.1428571     10,
2019/2/4    昔勇者で今は骨   本:マンガラノベ    612.75      1,
2019/2/4    1年A組のモンスター  本:マンガラノベ    1225.5      1,2,
2019/2/4    ゆらぎ荘の幽奈さん 本:マンガラノベ    612.75      14,

紹介

作品のいくつかを紹介します。

食戟のソーマ

食戟のソーマ 33 (ジャンプコミックス)

食戟のソーマ 33 (ジャンプコミックス)

1500 万部突破も納得のクオリティだと思います。料理の描写も美味そうで、キャラも可愛くて、個性的で、ストーリーもしっかりしてて、と要領の見本みたいな作品です。その分、これだ!と言えるパンチが無いのが物足りない(もしかしたら料理がそうなのかもしれませんが僕は興味無いので解説もスルーしてます 苦笑)のですが、総合力の化物です。

テストでたとえるなら、100点満点こそないものの、オール 93 点くらい取ってるみたいな、そんな感じ。

昔勇者で今は骨

昔勇者で今は骨 (電撃文庫)

昔勇者で今は骨 (電撃文庫)

まだ全部読めてないのですが、その名のとおり、いわゆる「強いままニューゲーム」的なやつですね。

主人公がリアルに骨(スケルトン)で、日々の生活から戦闘までも骨を生かした立ち回りをしていて、なんだか新鮮です。これがスケルトンが見た世界なのか、みたいな。

もちろん、俺 TUEEE 系でもあるので「実はすげえ強い」というシチュエーションもバッチリです。ただ、「勇者の仲間だったのならまあ仕方ないね」とあっさりバレてしまうのは微妙ですね。僕は「こいつ、もしかして超強いのでは……」と勘ぐられながらも暗躍するようなシチュの方が好きですが。

それから個人的に評価できるところは、主人公がヒロインに対してデレデレしないところですね。僕はいい年した大人で、女性免疫の少ない男主人公を見ると「大げさすぎるでしょ……」と興ざめすることがあるタイプなのですが、この主人公は骨で、性欲も(チンチンも)無いので、そういう事が起きない。たまにはこういう淡白主人公モノも良き。

可愛ければ変態でも好きになってくれますか

可愛ければ変態でも好きになってくれますか? 7 (MF文庫J)

可愛ければ変態でも好きになってくれますか? 7 (MF文庫J)

主人公の周囲を取り巻く美少女たちがことごとく変態だったというお話です。

これはとにかく 4 巻まで読んでください。4 巻からがすべての始まりです。主人公になりたい、と久しぶりに思いました。それくらい破壊力がある。

それから中高生でも読めるくらい平易で読みやすいのもイイですね。ラブコメラノベはこうでなくちゃ。まあ 7 巻はまだ読めてないんですが。

天野めぐみはスキだらけ!

天野めぐみはスキだらけ! (14) (少年サンデーコミックス)

天野めぐみはスキだらけ! (14) (少年サンデーコミックス)

幼なじみの巨乳ムチムチヒロインが無防備すぎて、主人公の学(名前のとおりガリ勉)が翻弄されるという、そんなラブコメです。

恋愛の進行ペースは超絶遅いですが、これはストーリーよりも過程をまったり楽しむマンガだと僕は思いました。なんていうんですかね、作者さんの優しさと、リアリティのある生活感がにじみ出ているといいますか、干物妹うまるちゃんを思い出しました。

響~小説家になる方法~ (11) (BIG COMIC SUPERIOR)

響~小説家になる方法~ (11) (BIG COMIC SUPERIOR)

小説に関して天賦の才を持つ女子高校生の物語です。才能で蹂躙するってこんな感じなんだなぁってことがリアリティ込みで味わえます。

文芸に関する世界観が詳しく描写されているのもグッド。こういうの好きです(今回は取り上げてませんが「りゅうおうのおしごと」も将棋の世界を描写してますよね)。僕も小説書きたくなっちゃう。というか最近熱が戻ってきてて本当に時間足らんのですわ。あと指が痛い。

この先の展開も見逃せません。ほんとどうなるんだろこれ。

おわりに

3月も引き続き楽しみです。

そういえば最近、マンガとラノベを断捨離して、だいぶ家が広くなったのですが、また床が侵食されつつあります……。仕方ないじゃないの、一軍が多いんだもん。

もう一部屋欲しいなぁ。給料 1.5 倍くらい上げないと無理です。このブログ含め、色々インプット・アウトプットしているつもりですが、まだまだ成果は出ませんねー。お金欲しい。マンガやラノベを読んでいる場合ではないのかも。でも張り詰めすぎても良くないしなぁ……と、色々悩む日々です。

ぐだぐだしてきたので、このへんで。

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毎日定時退社の IT エンジニアが教える「ファイル管理」のベストプラクティス

仕事にせよ趣味にせよパソコンを使う人にとって「ファイル管理」は厄介なテーマです。ファイル名やフォルダ名の付け方とか、どこに何を置くかとか、整理できずに散らかってしまうなどなど……。

語れば長くなる世界ではありますが、今回は端的に「ベストプラクティス」という形で 5 点にまとめてみました。

前提

本記事が対象とする「ファイル管理」は、以下を前提とします。

  • Windows を使っていること
  • ファイル操作は GUI がメインであること
    • フォルダウィンドウを使う
    • コマンドプロンプト等は使わない
  • 個人用途で使っていること
    • 自分のパソコン上でファイル管理をする
    • 共有フォルダなど他人数利用は想定しない
  • クラウド、他サーバー、バージョン管理等は使わないこと

では、早速内容に入っていきましょう。

(1) 表示は「詳細表示」と「名前順」を基本にする

詳細表示と名前順を適用した画面の例

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なぜ詳細表示?

  • 他の表示方法よりもノイズが少ないから
  • 他の表示方法よりも情報量が多いから
    • ファイルサイズ、更新日時などを一覧で読める
  • 他の表示方法よりもファイル名の表示領域が多く、かつ見やすいから

なぜ名前順?

  • 「辞書順で先に来る、後に来る」というシンプルなルールでわかりやすいから
  • クリック一発でキレイに並べられるから
  • 名前を工夫すれば並び順も制御できるから

更新順で見たい・アイコンで見たいといった時はどうするの?

  • 見たい時だけ見たい観点で並び替える

(2) フォルダ名は YYMMDD_COMMENT にする

YYMMDD はフォルダ作成日。

  • 例: 2019/02/19 なら 190219

COMMENT は自分にとってわかりやすい言葉をつける。

  • 日本語で良い
  • 自分語で良い
  • フォーマットは気にしない
  • わかりやすいヒントを散りばめるイメージ

なぜ YYMMDD_COMMENT にするの?

  • フォルダが時系列順で並ぶため、記憶を頼りに探しやすいから
  • コメント部分を流し読みすれば、探したいフォルダはすぐに見つかるから
    • もちろんわかりやすく名前を付けておく必要があります

(3) フォルダはワンプレイス原則にする

ワンプレイス原則とは、一箇所に置くこと。

つまり YYMMDD_COMMENT 名のフォルダがずらりと並ぶイメージになる。

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(余談) ファイルフォルダ整理の格言

こんな格言があります。

分類するな、並べよ。

時系列に並べよ。

一箇所に集めよ。

※すいません、こんな格言は無いです。僕の造語です(苦笑)

そもそも 分類という行為は非常に高度な行為であり、その辺の凡人が完遂させることは到底叶わない ものです。これは IT エンジニアという専門職につき、また整理や効率化を趣味とする僕でさえも無理なレベルなので、よほどの方ででないとできないと思います。

なので、分類することは諦めて、わかりやすく並べる ことで妥協します。この妥協を最大限引き出すのが、この YYMMDD_COMMENT ネーミングとワンプレイス原則です。

(4) ファイル名はわかりやすい名前にする

ファイル名の場合、フォルダ名みたいに YYMMDD_COMMENT 形式でなくてもいいです。COMMENT だけでいい。ただ、わかりやすい名前を付けることを惜しんではいけません。

もう一度、名前付けについて抜粋しておきます。

  • 日本語で良い
  • 自分語で良い
  • フォーマットは気にしない
  • わかりやすいヒントを散りばめるイメージ

ただし過程や重要度など並び順に意味を持たせたい場合は、接頭辞を工夫します。

例: 作成中のドキュメントのファイル名

分かりづらい例

  - 1.txt
  - 2.txt
  - 3.txt
  - 3.txt - コピー
  - 3.txt - コピー - コピー
  - 4.txt

分かりやすい例

  - 1_とりあえずブレスト.txt
  - 2_目次も入れた.txt
  - 3_目次1_わかりづらい没ゴミ.txt
  - 3_目次2_これで進める.txt
  - 3_目次3_これ理想だけど分量多すぎて無理_一応置いとく.txt
  - 4_背景とテンプレート整えた.txt

また、自分が作ったわけではないファイル(ダウンロードやコピーなど他から持ってきたファイル)の名前はそのまま放置せず、自分にとってわかりやすい名前で付け直します

  • 例: TKOFFICEGUIDE20190124.pdf
    • → 東京オフィスフロアガイド.pdf

(5) ワンプレイス原則の上にルート構造をつくる

フォルダ一つだけのワンプレイス原則だと実はまかなえません。特殊な用途を持つフォルダがあった方が何かと便利です。

まずイメージは以下のとおり。ルート(てっぺんとなるフォルダ)があって、その下に「ワンプレイス原則用」フォルダと、それ以外の特殊用途フォルダが並びます。

- ルートフォルダ
  - ワンプレイス原則 ★(1) これだけじゃ足りないので、
    - YYMMDD_COMMENT フォルダ
    - YYMMDD_COMMENT フォルダ
    - YYMMDD_COMMENT フォルダ
    - ……
  - 特殊フォルダ1 ★(2) 特殊なファイルをまとめるフォルダを別途つくる
  - 特殊フォルダ2
  - 特殊フォルダ3
  - ……

特殊フォルダについては人それぞれですが、 ddwad(ドドワッド) という整理術 では以下があります。ダウンロード、アプリケーション、文書、作業領域などを特殊フォルダとして確保してます。

  • Desktop
    • 作業机
    • 今まさに取り組んでいる・使っているファイルを置く
    • 放置したままにしない。用が済んだら別フォルダに整理する
  • Download
    • ダウンロード置き場
    • ダウンロードしたファイルは全部ここ
    • YYYYMM 単位(月単位)でまとめる
  • Work
    • ワンプレイス原則のフォルダ
    • YYMMDD_COMMENT フォルダが並ぶ
  • Application
    • アプリやツール置き場
    • Application\app1、Application\app2 などフラットにする
    • Application\editors\editor1 みたいに多階層にしない
  • Document
    • 参照用の文書置き場
    • 規約、ガイドライン、マニュアルなど
    • 多階層でも良い。自分にとってわかりやすく分類する(センスが問われる)

最後にルートフォルダについてですが、 C:\ や D:\ など直下が使いやすくて良いでしょう。

まとめ

以上、5 点ほど紹介してみました。

改めてまとめておくと、

  • (1) 表示は「詳細表示」と「名前順」を基本にする
  • (2) フォルダ名は YYMMDD_COMMENT にする
  • (3) フォルダはワンプレイス原則にする
  • (4) ファイル名はわかりやすい名前にする
  • (5) ワンプレイス原則の上にルート構造をつくる

また名前の付け方については、

  • 日本語で良い
  • 自分語で良い
  • フォーマットは気にしない
  • わかりやすいヒントを散りばめるイメージ

おわりに

ファイル管理は奥深いテーマですが、シンプルなルールを心がけるだけでもグンと楽になります。

ファイル管理に悩まれている皆さまの参考になりましたら幸いです。

なぜブックオフでマンガを売るのか?

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マンガを売る際の選択肢として Amazon、メルカリ、ブックオフなどがあるかと思いますが、僕は断然ブックオフ派です。

※画像はこの前ブックオフで売った時のレシート。たくさん売ると長くなります。

売る目的の違い

そもそも「なぜ売りたいのか」という目的は人それぞれですが、これが僕と同じタイプだとブックオフになると思います。

僕の目的:

  • 古いマンガが邪魔で、部屋を広くしたい
  • 要らないマンガを売って、お小遣いを増やしたい

目的は 2 つですね。空間と収入です。

そして両者のウェイトは空間ですね。僕は圧倒的に部屋を広くしたい欲が強いです。売却時の収入はさほど気にしませんし、最悪 0 円でもいい。とにかく狭くて、床にマンガが散乱しているような汚い状態がイヤなので処分したいんです。

そんな僕にはブックオフが適していました。以下、詳しく見ていきます。

僕がブックオフを選ぶ 3 の理由

理由1. 処分するのが一番楽だから

マンガを処分する手段には以下があります。

  • ブックオフで売る
  • Amazon で売る
  • メルカリで売る
  • ゴミとして捨てる

※ただし話を簡単にするため、他の本屋さんやオークションサイトなどは扱わないことにします。

これらのうち、最もラクなのがブックオフだと僕は思います。

まず「Amazon」と「メルカリ」は、(詳しくは後述しますが) 自分で梱包したり写真を撮ったり価格を設定したり といった手間があります。業者じゃあるまいし、面倒くさすぎです。その分儲かりますが。

それから「自分で捨てる方法」ですが、これはこれで手間なんですよね。 ひもで結ばないといけないですし。僕はパラサイトシングル時代、何度かやったことがありますが苦手です。手先が不器用だからか、結局親にやってもらってました。

というわけで、消去法で「ブックオフ」です。

ちなみにブックオフだと、本記事のように自分で店頭に持ち込むか、あるいは出張買取(スタッフを呼び出して引き取ってもらう)を行うことになります。いずれにせよ 売りたいマンガを渡すだけ なのでラクチンです。

理由2. 近いから

これは完全に私的な理由ですが、僕は 家の割と近くにブックオフがあり、気軽に通えることも理由も一つです。スーツケースで歩いていけます。

(余談) ブックオフの店鋪がある地域は庶民的に住みやすい地域だと思ってます。田舎すぎず、都会すぎず、リッチすぎないバランスと言いますか。引っ越しする際は目安の一つにしています。

理由3. 未知なる刺激

待ち時間中に本棚を見る時間 が好きです。

せいぜい数十分くらいの、短いひととき。気負わず、何も考えずテキトーに眺めます。意外と新しい出会いがあったりするんですよね。

他の手段はどうなの?

最後に「Amazon」や「メルカリ」についても簡単に見ておきましょう。

僕は事前調査の段階で あ、これ手作業多すぎて面倒くさいな と思ってやる気がなくなりました。

具体的には、

  • 自分で梱包しなきゃいけない
  • (注文が入ってから発送するという仕組み上) 売れるまで手元に残ったままなので、邪魔
  • (メルカリの場合) 写真も撮らなきゃいけない
  • (メルカリの場合) 写真の見せ方や紹介文や価格など、儲けるために工夫しなきゃいけない
  • 送料が差っ引かれるので、一度に多数売らないと利益になりづらい

といったことです。

ただマンガを処分したいだけなのに、梱包やら撮影やら値段設定やら注文待ちやらノイズが多すぎる。こういうストレス、僕は大嫌いです。まあその分、ブックオフよりは高値で売れるみたいです。

特にメルカリは、買い手が見つかれば数千円単位でバッサバッサ売れるみたいですね。たとえば 「忍者シノブさんの純情」全 5 巻を検索してみると、1500 円が SOLD されていたりします。ブックオフだと 200 円にもならなかったのに。

ただ、労力を考えるなら、僕的にはナシかなと思います。残業した方がよほど確実に稼げますし……。一種の商売ですから、そういうので遊んでみたい方には適しているかもしれませんね。

おわりに

ブックオフでマンガを売る理由について書いてみました。参考になれば幸いです。

関連記事

ソロ充な先輩三人から学ぶ、ソロ充の生き方ヒント

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ソロ充という生き方の事例は少なく、ネットで探してもほとんど見つかりませんが、僕の周囲には三人ほどソロ充の先輩がいます(いました)。彼らを観察して、ソロ充になるためのヒントを模索してみました。

1人目:小太りおじさん

僕がよく行っていたファミレスの常連さんです。小太りで、頭がピカピカのおじさんです。

彼は外見を気にしていません。行儀も気にしていません。毎回 1000 円以上のメニュー(2皿以上)を頼みます。左手にはマンガ。マンガを読みながら、パスタを食べている姿が印象的です。

メニューは色々と冒険するようです。レストランの新作メニューは公開後、すぐに頼んでいましたね。他にもパスタだけでなくスープだったりピザだったり、と見る度にメニューが違います。

僕が行くと彼は大体います。僕が行く頻度は気分次第でバラバラでしたが、毎日定時退社で、退社後すぐに行っていましたから、彼もおそらく定時退社族です。そして、レストランでの注文量やマンガの分量から考えるに、収入はそこそこ高く、また安定しています。

そういえばレストラン以外でも見かけたことがあります。ぼろい自転車のカゴに、紙袋に入れた大量のマンガを載せていました。偶然ですが彼の住むアパートを見たこともあります。安っぽいアパートでした。

学び

学び: やりたいことを追求する

小太りおじさんにとっては、レストランで美味しいものを食べることとマンガをたくさん読むことが「やりたいこと」だと考えられます。そのために、他のことには目もくれません。外見や行儀もそうですし、自転車もアパートもボロい。ついでに言えば、その体型から考えるに、運動習慣も無いのでしょう。

でも彼は幸せそうです。レストランでマンガを読みながら食べている彼を見る度に、僕は羨望と嫉妬を感じます。外で見かけた時も、マンガを持ち帰っている彼の顔の、なんと楽しそうなことか。

2人目:手ぶらおじいさん

僕がよく行く飲食店の常連さんです。定年退職をとうに過ぎた、おじいさんです。

彼とはよく出会います。徒歩圏内で近所なのは間違いない。僕は外食派として飲食店ばかり利用しているのですが、彼もまた同じなのでしょう。出会う頻度から考えるに、どの店が安く、美味しく、ボリューミーで健康的なのかも心得ています。僕は胸中で「だよねー、自然と選択肢はここになるよね」と親近感を感じていました。

しかし彼は僕と違い、リッチなようです。中華料理屋では 3000 円オーバーの品を平気で頼みます。

そんな彼ですが、基本的にのんびりしています。本も読まず、スマホもいじらず、店員さんと会話するわけでもない。ぼーっとしているのでしょうか。あ、でも、アルコールはよく頼んでいる印象ですね。休日の昼間から頼んでます。もしかしたら平日もそうなのかも(僕は会社なので知る由はないですが)。

たまに僕は彼の表情を盗み見るのですが、穏やかなのが印象的です。今度話しかけてみようかな……。

学び

学び: 快適な環境でスローライフ

無理に何かをすることなく、のんびりすることの居心地といいますか、快適さといいますか、スローライフでも言えばいいんでしょうかね、そういうのを彼は体現しています。僕はすぐに「何かやらなきゃ」と追い詰めるところがあるので、見習いたいです。

それと、気づきにくいですが、そんなスローライフを支えるためには、おそらく快適な環境が必要だと思われます。

そもそも僕が彼とよく出会うのは、神経質で快適に過ごしたい僕の「時間帯」「店」と、彼の考えるそれらが一致しているからと思うのです。休日で言うと、昼は 11~12 時くらいですし、夜は 17~18 時くらいですからね。彼、たぶん 11 時や 17 時くらいにはいます。夜遅いと混んできますし、うるさいですからね。わかります。

3人目:生き字引おじさん

勤務先に万年平社員のおじさんがいました。

彼は年下の上司から敬語を使われているようなタイプです。座る姿勢や服装はフリーダムで、昇進できない典型例とも言えます。

そんな彼ですが、生き字引と称されるほどのベテランだったりします。というのも彼は、部署の主力製品について、創成期から携わっている唯一の生き残りだからです。この製品、今は会社を支える一大プロダクトなのですが、そのコンセプトや技術設計、実装などを実現した一人が彼なのです。

彼は製品についてよく相談を受けたり、有識者としてレビューに参加したりします。僕も場に居合わせたことがありますが、彼の繰り出す視点や知識は鋭くて脱帽です。誰にも真似できません。

そんな彼ですが、趣味はブックオフの立ち読みです。平社員ですから経済力は乏しいのだと考えられますが、立ち読みできる体力と胆力はありますね。

学び

学び:部署という村で好きに生きるのも案外快適である

彼は昇進のことなど全く気にしていません。あるいは、向いてないと分かり、割り切ったのかもしれません。いずれにせよ、彼は万年平社員で、周囲からはみっともなく見えているでしょう。

しかし僕はそうは思いません。彼が快適に生きていることを知っています。

彼はあまり仕事を抱えておらず、その気になれば毎日定時退社もできるでしょう。モニタを覗き込んでみると、よくネットサーフィンをしていますね。一方で、仕事をする時は何枚も黒い画面を立ち上げて、ハッカーのごとく軽快に操作しています。ザ・技術者、という感じですねぇ。

彼があまり収入がないのは、僕も同じ平社員としてよくわかっています。だからこその立ち読みなのだと思います。しかし、収入がないからといって昇進を目指すのは違うんですよね。それはニアリーイコール、残業しまくることを意味しますし、昇進すれば技術的な仕事からも遠ざかります。そんなのつまらないですよね。

彼は収入よりも仕事を選んだ。自由を選んだ。それだけのことです。

学びのまとめ

  • やりたいことを追求する
  • 快適な環境でスローライフする
  • 部署という村で好きに生きる(案外快適である)

おわりに

ソロ充の先輩三人を観察して、ソロ充になるためのヒントを見出してみました。僕も一人のソロ充として参考にしたいです。他にも見渡してみれば意外とたくさんいらっしゃるのかもしれません……?

【趣味探し】趣味を探す時に意識したいポイント 6 選【多趣味】

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趣味の充実こそが人生の充実だと僕は思っています。しかし趣味探しは簡単ではありません。そこで今回は「この点を意識すれば趣味探しが捗る」と感じたポイントを 6 つほど紹介します。

1. 「趣味として語れるレベル」 ← こういうのは無視する

趣味というと「継続的に取り組んでいて、他者にも公言できるもの」のようなニュアンスがありますが、そんなのは無視してください。

言い換えると 「自分が複数回楽しめること」なら何でも趣味です。毎日数時間取り組んでいるのも趣味ですし、一月くらいに一回、数十分だけ楽しむのも趣味です。

「趣味」という言葉の堅苦しさにとらわれず、単に「自分が楽しめること」を増やす、という発想を持ちましょう。

別に「ビール飲みながらテレビをだらだら見る」「近所の河原を散歩する」「ネカフェでマンガ読む」「ネコカフェに行く」でもいいんです。楽しければ、なんだっていいんです。

2. 直感を信じて、とりあえず遊んでみる

楽しいかどうかは手を出してみないとわかりませんが、人は不思議なもので、直感という優れた能力を持っており、これが大体当たります。直感の大切さは メンタリストの DaiGo から 将棋の羽生善治 まで、色んな著名人が本を書くほど知られています。

直感で「あ、これ面白そう」とか「やってみたいかも」とか思ったら、それは大体当たっています ので、やってみましょう。

中には「大人にもなって恥ずかしい……」「ちょっとお金高いな……」などハードルがあるかもしれませんが、楽しい趣味が手に入るなら安いものです(もちろんお金については生活も絡むので気安く判断はできませんが)。

僕も、アニメやラノベに手を出したのは社会人になってからでしたが、恥ずかしがらずに美少女イラストのラノベを買ってよかったと今では思います。

3. 趣味探し系のサイトは使わない

「趣味探し」で検索すると、何十何百という趣味を紹介しているサイトにヒットしますが、こういうのは使わなくてもいいです。 こんな解説を見たところで「ふーん」くらいにしか思いません

じゃあどうやって探すのかというと、偶然知った趣味 の中から探します。

以下に例を示します。

  • マンガを読んでたら「パルクール」という言葉が出てきた
  • ゲーセンで見かけたダンスゲーム、「シャッフルダンス」が元になっているらしい
  • 本屋で見かける美少女イラストの小説っぽいやつ、「ライトノベル」というのか……
  • 後輩の趣味が「写真」。キレイな写真を撮っていて感心する

このように趣味を知る機会は色々あります。このような 経験として偶然知った(あるいは知ることのできる) ものから選びましょう。経験が反映されている分、よりリアルに良し悪し(特にポイント 2 で示した直感による判断)を判断できます。

4. 気軽さという観点を知る

趣味は楽しむためにやるものであり、ストレスを溜めてしまっては本末転倒です。

これは自覚しづらいのですが、やりたい時に楽しめない、というのは案外ストレスになります。このストレスを回避するためには、趣味は「自分がやりたい時にできるもの」が良いです。

具体的には「いつ、どこで、誰と、何を使って」遊ぶのかという観点で趣味(あるいは趣味候補)を捉え、どれだけ気軽に遊べるかを調べます。気軽に遊べない趣味には、あまり手を出さない方がいいです。

以下に例を示します。

  • ブログ
    • 気軽な趣味です
    • パソコンとネットがあればどこでもできます
  • フットサル
    • 気軽ではない趣味です
    • 場所を確保して、人集めて……といつでもできるわけではありません

この場合、趣味としてはフットサルよりもブログが良いと言えます。

もちろん、気軽さだけがすべてではありませんから、フットサルがダメだとは言いません。

一つの目安として、僕みたいなソロ男は(普段ソロで過ごしているゆえに神経質でストレスを溜めやすいため)気軽な趣味がおすすめです。逆に、普段忙しくて、趣味では多人数でワイワイ刺激が欲しい!という方は、気軽でない趣味もアリでしょう。

5. まずは消費系の趣味を

趣味に迷ったら、とりあえず「モノやサービスを購入する」など消費系の行動を取ってみましょう。

欲しいと思ったもの、やりたいと思ったものなど、お金を出して買ってみてください。

もちろん買えるかどうかはお財布との相談になりますが、一つ大事なことを挙げるならば、下手にもったいぶらずに、さっさと買って行動する ことです。

買わずにウジウジ悩んだり、頭の片隅に置いているのは時間の無駄です。さっさと買ってしまえば、「あー案外つまらんわ。やめよ」とか「意外と面白いじゃん。しばらくこれで遊ぶわ」とか「僕はこういうことが好きなのかな」など、色々と気づきが得られます。

趣味探しは自分との対話であり、いかに自分を知る(というか自覚する)ことでもありますから、さっさと行動してインプットを手に入れ、気付きを得ることをおすすめします。

6. 趣味の 4 分類における他の分類にも手を出してみる

趣味は 4 つのカテゴリに分類することができます。

カテゴリとは消費、創作(ものづくり)、ゲーム(対戦)、奉仕(ボランティア)の 4 つです。

消費はポイント 5 で取り上げました。買うだけなので最も簡単ですし、またわかりやすいと思います。他にも創作、ゲーム、奉仕があります。

いずれも人を選ぶ世界ではありますが、 ハマれば一生モノの趣味や仕事にできるくらい強烈 な世界でもあります。

僕は友達ゼロのソロ男ですが、創作とゲームを楽しめているからこそ、ソロ男でも人生を楽しめています(ちなみに奉仕は向いてなかったのでやめました)。

趣味を探す際は、ぜひこれら 4 分類を意識し、手を出せていない分類に挑んでみてください。

おわりに

趣味探しの時に意識したいポイントを 6 点ほど紹介しました。みなさまの趣味ライフのお役に立てたら幸いです。