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ソロ充は恋愛をしないと思う

僕が思うに、ソロ充は恋愛をしないと思います。もし恋愛をしているソロ充がいたとしたら、それはソロ充ではない。たまたま野菜料理を食べただけで「私ベジタリアンです」と言っているようなもの。にわかにもほどがあります。

そもそもソロ充の本質とは

そもそもソロ充の本質は コントローラブルライフ(制御可能な生活) にあります。

ソロ充は生活を自分の思い通りに制御し、また予定を立てて計画的に取り組むことを好みます。なぜなら、制御できることはストレスフリーだから。逆に言うと 制御できないことはストレスフル だからです。ストレスと距離を置くのは当然ですから、制御できないことからも距離を置きます。

「対人関係」は、まさに制御できないものの筆頭です。一言で言うなら 面倒くさい。こんなものに振り回されるほどお人好しではない。たとえ満たされるとしても勘弁してほしい――それがソロ充の資質であり、本質です。

以下記事でも詳しくまとめています。

stressfree-fulfilling-solo.hatenablog.com

恋愛はストレス

恋愛は「対人関係」の中でも、トップクラスにストレスフルなものです。

言うなれば ハイコストハイリターン。少なくとも多大な時間と精神を費やしますし、場合によってはお金も必要です。おおよそのコツはあっても、正解もなければ解法もない。

しかも 手に入れたら終わり、ではありません。むしろ手に入れてからが始まりです。長い長い生活が待っています。満たされるという意味ではハイリターンですが、かけるべ手間暇、振り回される頻度、思い通りに制御できない不安定さと不確かさは依然としてハイコストなのです。

ソロ充は恋愛をしない

対人関係にせよ、その中でも特にストレスフルの筆頭である恋愛にせよ、通常は「やらない」という選択肢は生じません。人間としてごく自然の欲求な上、極めてメジャーな趣味あるいは社会的活動だからです。

しかし、ソロ充(の資質を持つ者)はそうではありません。対人関係は強烈なストレスですし、筆頭の恋愛なんて言わずもがなです。手を出すまでもありません。たとえ恋愛が自然な欲求であろうと、メジャーな活動であろうと、手を出せるはずがないのです。

あるいは、手を出してしまうかもしれませんが、すぐにやられて逃げてきます。もういいや、となります。賢明な方であれば、さらに対策を施すでしょう。うっかり恋に落ちてしまわないよう、あるいは恋をされてしまわないよう、そういう場所に足を運ばないようにしたり、また過剰なおしゃれや親切をしないことで好かれることを回避したりします。僕もそうです。

ゆえにソロ充は恋愛をしないはずなのです。逆に 恋愛をしているソロ充がいたとしたら、それはソロ充ではありません。少なくともソロ充の資質ではない。そんなの、ただの「ひとり行動を好む人」にすぎません。

ソロ充は一時的な状態ではない

もう一度言います。恋愛をはじめ、対人関係というストレスフルなものを容認できないからこそ、ソロ充はソロ充たりえます。

ソロ充とは「一時的にひとりで充実すること」ではありません。 「対人的ストレスを可能な限り回避する生き方」で充実すること です。状態ではなく性質なのです。たまたま野菜料理を食べたからといって「私はベジタリアンです」とは言いませんよね。

片想いは除く

ここまで「恋愛」という言葉を、意中の相手との対人関係が発生する、という前提で書きました。この前提であれば、ソロ充は恋愛をしません。

しかしながら「恋愛」の意味はそれだけではありません。

たとえば 片想い。片想いは、相手を巻き込まず、ただ自分が想っているだけですから、ソロ充はどうかは関係がありません。対人関係のストレスもありません。いわばアイドルを好きになったり、こだわりのフェチがあったりするのと同じようなものです。

ただし、片想いといっても「意中の人とそれなりに親しくしている」「でも想いを伝えられていない」のように 相手との対人関係が発生するものは対象外です。何度も言いますが、それはストレスフルな恋愛の範疇です。

おわりに

ソロ充は恋愛をしない、という話をさせていただきました。

何度でも言いますが、僕はソロ充を「単にひとりで過ごしていて充実している様」だとは思っていません。それはソロ充の表面しか見ていない。何もわかってない。

ソロ充の本質はストレスフリーです。そしてこの思いは対人関係――ストレスの筆頭であり、一方で、取り組むことが常識であり多数派であるもの――を避けようとするほど強いものです。避けることは、ひとりになることを意味します。常識から外れる、少数派の生き方です。それでも譲れません。ストレスフルはイヤだから。まして対人関係の中でも極めてストレスフルな恋愛など論外なのです。

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