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一人暮らしの僕が自炊ではなく外食ばかりする理由

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一人暮らしでも外食より自炊の方が安いし、健康的だという話はよく聞きますが、本当にそうでしょうか。そもそも必要な判断基準は「安さ」と「健康」だけでしょうか。僕はそうは思いません。お金もあまりありませんが、外食派です。

今日は外食派のひとりとして、自炊派に抵抗する記事をお届けします。無理して自炊して、苦しんでいる方の参考になれば幸いです。

外食のメリットは二つある

外食のメリットは二つあります。時間確保ストレス軽減 です。

メリット1. 時間が浮く

自炊は思っている以上に時間を食います。 調理時間だけだと思ったら大間違いです

  • 食器を準備したり洗ったりする時間
  • 食材を買いに行く時間
  • 保存(冷蔵)するための作業時間
  • 何をつくるか考えて悩む時間 etc――

一つ一つは微々たるものですが、蓄積すると結構な量です。三食全部自炊するとしたら、一日一時間は軽く超えてきます。

嘘だと思う方は、両親でも友人でも恋人でも良いので 料理をしている人の生活を見てみてください。あるいは思い出してください。あるいは、既に自炊されている方なら、タスク管理ツールでも使って計測してみてください。本当に短時間で済んでいる、要領の良い方は稀だと思ってます。

一方、外食だと準備や後片付けの時間はゼロです。

「移動時間や待ち時間があるじゃないか」

とはごもっともですが、その間は別のことができます。でも自炊時はできませんよね。できる?そんな器用な人に用はありません。僕は凡人の話をしています。

僕は創作が好きなので、小説やブログからプログラミングまで、つくるもののコンセプト検討や設計をよくするのですが、外食中の待ち時間をこれに充てることができます。本を読むこともあります。有意義で至福なひとときです。

メリット2. ストレスが減る

自炊は思っている以上に作業が多いです。調理はもちろん、購入からゴミ捨て、掃除まで、てんてこまいです。

ただの食事ごときに、どうしてこんなに頭と体と時間を使わなきゃならんのですか?

そりゃ「料理や家事が楽しい!」方や「他にやることがない」方であれば、良いのかもしれませんが、僕は違います。やりたい趣味がたくさんあります。見たい本もたくさんあります。

そんな僕も最初は自炊にチャレンジしてました。ですが、あまりに手間がかかる上に、(後述しますが)大したメリットもなく、バカバカしくなったのでやめました。不器用なので飲み込みも遅かったですし。生卵すら未だに上手く割れません。明らかに向いてない。苦痛です。

外食のデメリット(と意外と大した問題ではないことの説明)

外食のデメリットも二点ほどありますが、一般的に思われているほど深刻ではありません。

デメリット1. 「栄養が偏る」について

工夫すれば偏りません。

たとえば おばちゃんが運営しているような弁当屋さんや定食屋さん は、ボリューミーで栄養も満点で、言うなれば料理に慣れた主婦の手料理みたいなものです。

野菜や魚介類を摂りたい時は 中華料理屋さん にお邪魔します。そこいらの外食チェーンだと 1500 円はするんじゃないかってくらいのボリュームを、 1000 円以内で食せます。中華料理というとお高いイメージですが、(店にもよりますけど)大衆向けのメニューも普通にあります。

あとは、王道ですが 栄養士が栄養メニューを考え、薄味でつくっている「会社や大学の食堂」 も欠かせませんね。というより、特に理由がなければ、平日昼と夜はここで良いでしょう。実際、そうやって過ごしている、健康的な社員さんや先生さんは多数いらっしゃいます。「関係者じゃないから無理だろ」と言われると、ごもっともなのですが、(地方の)大学の場合、部外者でもお邪魔できることがあります。実際、僕は都内に来る前は通勤経路にある大学に通って、メシ食ってましたね。

そうでなくとも、有名チェーン店メインで食べる場合でも、たとえば牛丼屋さんや定食屋さんでは野菜も摂れますし、食べ過ぎだと思ったら、うどん屋さんやそば屋さんで軽く済ませることもできます。

……と、こんな風に、工夫次第でどうとでもなります。

デメリット2. お金がかかる

お金がかかるのは本当です。

仮に一日 2000 円使ったとしたら、単純計算で月 6 万円です。こう言うと「高すぎる!」とビックリされますが、オール外食にしたらこれくらいかかります。朝定食やモーニングが 400~500 円、昼食と夕食も成人男性がガッツリ栄養も考えて食べる(※1)となると一食 500~600 円はかかりますし、700~800 円も普通です。

※1 平気で朝食を抜いたり、昼食をカップラーメンだけで済ますような方には用がありません。僕は神経質で健康的な凡人の話をしています。

では、自炊したら、一体いくら安くなるのでしょうか。月 1 万?2 万?

嘘ですね。そんなに安くはなりません。

まず、調理器具の初期投資が必要ですし、材料も野菜から肉までまんべんなく購入しなきゃなりませんし、調理時は光熱費もかかります。※1 レベルの食事をつくるとなると、月 3 万くらいは超えてくると思います(一月ほど自炊した僕の所感です)。

仮に 3 万円だとして、オール外食 6 万円よりも 3 万円安い。3 万円というと、たしかに大きな金額ですが、自炊のデメリット(時間がかかるのとストレスになる)を許容してまで浮かせたい金額かというと、僕はノーですね。

Q & A

ここで、ありそうな疑問に自問自答でお答えしておきます。

Q: 「どうせあなたは裕福なんでしょ?」

Ans: 違うと思います。

月手取りでいえば 17 万円くらいです。ちなみに家賃は 9 万円です(会社補助が出ているので払っているのは半分だけですが)。

ここ数ヶ月は、というよりパラサイトシングルやめてからは 月の収支がずっとマイナス です。マイナス 1~3 万くらいですね。死活問題です。僕にはパラサイトシングル時代に貯めた貯金があるのですが、これが尽きるうちに、もっと収入を増やさないといけません。

こんな状況ですが、それでも僕は外食をやめる気はありません。 それだけ 自炊という時間も精神もごっそり取られる行為がイヤだからです。人生は一度しかありません。若い今のうちに、ある程度楽しんでおきたいじゃないですか。どうせ年を取ればできることは減ってくるのですから、節約はその時始めればいい。むしろ自炊は、その時の楽しみに取っておく、くらいのつもりです。

Q: 「不健康でしょ?」

Ans: 健康診断はほぼ異常なしです(尿酸が若干高いですが)。

こんな生活を続けて 6 年くらいですかね。まだアラサーの若造だからかもしれませんが、現状では特に問題はありません。アラフォーになったらどうなるかはわかりませんが。このブログが続いていたとしたら、報告したいと思います(続くのか!?

おわりに

自炊至上主義のアンチテーゼとして、自炊が非常にストレスフルな行為であること、また外食生活も工夫次第では意外といけるよ、ということをお伝えしました。

もし、僕と同じように自炊に苦しむ方がいらっしゃれば、思い切って自炊を捨ててみてください。ストレスフリーな生活が待っています。

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