移動手段として速いの?公道利用は?キックスケーターのメリット・デメリットをまとめてみた
今回はキックスケーターを遊ぶ、また移動手段として用いることのメリットとデメリットについてまとめてみました。移動効率や公道利用にも言及します。
メリットについて
まずはキックスケーターのメリット――楽しさや実用性について見ていきます。
メリット1. 遊び道具として楽しい
キックスケーターは純粋に遊び道具として楽しいです。
歩くよりも速く、自転車よりも遅いという、乗り物としては中途半端な性能を持ちますが、 一輪車や竹馬やホッピングで遊んだ時のような新鮮さ があります。
大の大人がひとりで遊ぶにはハードルが高いですが、お子さんが遊ばれている場合は、一緒に遊びやすいと思います。僕はソロ充を目指していることもあって、ひとりでも遊びますが、ランニングでも自転車でもない、この感覚は、地味に病みつきになります。
メリット2. 意外と疾走感があって気持ちいい
キックスケーターは、大人用のものだと意外とスピードが出ます。 時速10~15キロ は難なく出ますし、頑張れば時速20キロも出ます。
走るよりも少ない負担で継続的に走れるので、乗っていて気持ちいいです。海沿いの道をのんびり沿っていくのは至福のひとときですね。
メリット3. コンパクトな移動手段として活躍する
キックスケーターは日常生活における移動手段としても活躍します。
時速でいうと 10~15キロ ほど。多少クセが強く、また慣れは必要ですが、徒歩よりは確実に速く進めますし、遅めの自転車よりも速く進めます。徒歩10分の道のりが5分で済みます。ざっくり 徒歩よりも所要時間が半減する と思っていただければ、間違いではないでしょう。
また、軽くて持ち運べるので 駐輪場要らず です。電車に持ち込むこともできます。僕は観光地にキックスケーターを持ち込んで、のんびり散策したことがあります(冒頭の写真は、その観光地で撮影したものです)。
メリット4. 運動になる
キックスケーターは全身運動です。
片足で支え、もう片足で地面を蹴るという動作は、乱暴に言えば片足スクワットと片足ジャンプです。といっても筋トレのように激しい負担がかかるわけではありません。コツこそありますが、慣れると有酸素運動のように何十分と乗り続けることができます。
まとめ
キックスケーターには楽しさや疾走感といった娯楽的側面と、移動手段や運動効果といった実用的側面があります。
デメリットについて
メリットだけを見ると、キックスケーターは夢のような乗り物に見えますが、デメリットも多数存在します。普及を妨げている、深刻なものもあります。
デメリット1. 日本では風当たりが強い
国内ではキックスケーターに関する法律が整備されていません。
私有地や(キックスケーター系の乗り物が禁止されていない)公園などで遊ぶならともかく、公道を移動手段として走る行為はとてもデリケートです。
主要な解釈としては 道路交通法76条4項3号 の
交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること。
これに従い、「交通のひんぱんな道路以外なら走っても良いんですよね」 と解釈するものですが、この「ひんぱん」の定義が曖昧です。
そもそもこの法律を知らない警察官が頭ごなしに注意してくるケースもありますし、何も知らない方からは「大の大人が何をやっているんだ」「公道で走るなんて論外でしょ」と見られることが多いです。特に昨今では、子どもによるキックスケーター事故が多く、キックスケーター=危険だというイメージが浸透していることもあり、とにかく風当たりが強いです。
キックスケーター(特に公道で移動手段として使う場合)に手を出すということは、このデリケートな事情に首を突っ込むことを意味します。
デメリット2. 利用者が少ない
子供はともかく、大人のキックスケーター利用者は、デメリット1の件もあり、ほとんどいません。ネットで調べてみると、購入談や体験談といった記事は多数見かけますが、それだけです。コミュニティやイベントのようなものはなく、仲間を集めるのは至難と言えます。
キックスケーターで遊ぶなら、ひとりで自立的に情報収集を行える要領が必要となるでしょう。
デメリット3. 初期投資がそこそこ手間
まずは金銭面です。キックスケーターは、移動性能の高い大人用にもなると1~2万、高いものだと3万円を超えることもあります。コンパクトな子供用であれば1万円以下で入手できますが、小さすぎて乗りづらいので、 少なくとも1万前後の出費 は覚悟してください。
また、これも特に大人用キックスケーターの話ですが、入手するには、ほぼ通販に頼るしかありません。おもちゃ屋やスポーツ店に置いてあるのは子供用の小さいものばかりです。通販をされない方にとっては、ハードルが高く感じられるでしょう。
まとめ
キックスケーターにはそもそも国内の法整備が整っていない、という重大なデメリットがあります。
自身が所有する私有地や、利用を禁止されていない公園・広場などで遊ぶ場合は特に問題にはなりませんが、移動手段として公道を走る用途として使いたい場合、途端にハードルが急上昇します。
おわりに
以上、キックスケーターのメリットとデメリットについてまとめてみました。
キックスケーターを買うかどうか、はじめるかどうかに悩まれている方の参考になれば幸いです。