「タスクにコンテキストを付ける」と「タスクをコンテキストに置く」
タスクの属性としてコンテキストがありますが、これを表現する方法は実は少なくとも二つあります。
方法1. タグ
よく知られた方法です。
呼び名はツール次第ですが、
- Tag(Toodledo)
- Label(GitHub Issue)
- ラベル(Trello)
要するにタスクに指定文字列を付与する機能を使って、「コンテキストを表現する文字列」を付与することでコンテキストの付与を実現します。
方法2. カテゴリ
これは方法1とは少しアイデアが変わり、 「コンテキストを表現する場所」にタスクを配置する という方法です。
方法1と2の例
例として「ネットを使わずにこなせる」「30分程度でこなせる」の二つのコンテキストを表現するとします。
方法1 タグで表現する
拙作 Tritask を用いた例です。
2018/10/01 Mon 部屋の模様替えについて考える @nonet @30
コンテキストとして @nonet と @30 を付与しています。
後から抽出したい場合は、これらキーワードで検索するなり grep するなりして抽出できます。
方法2 カテゴリで表現する
GTD における「プロジェクト」を、簡単なテキストファイルで運用している例です。
■@10 ... ■@30 ... 部屋の模様替えについて考える @nonet ■@60 ...
一行一タスクで書いています。ここでは 30分でこなせる(@30)、のコンテキストをカテゴリで表現しています。
なので「30分くらいで終わるタスクが知りたい」時は、「■@30」の部分を眺めればいいことになります。
タグとカテゴリのメリット/デメリット
PC でテキストベースでタスク管理する場合の話です。
タグ:
- o 適切に付けておけば、あとで漏れなく抽出できる
- x 付けるのが面倒くさい
- x 抽出作業が面倒くさい
カテゴリ:
- o 抽出時が楽(記入箇所を見るだけでいい)
- x 1タスク1カテゴリしかアサインできない
- x タグ抽出と同じやり方で捕捉できない
ただし Web ブラウザやスマホアプリになると、また違ってくると思います(カテゴリという概念はほとんど登場しないと思います)。
で、何が嬉しい?
個人的な話ですが、 GTD のプロジェクトをテキストファイルで管理する場合、所要時間をカテゴリで分類しておくと、かなり活用しやすいと思っています。
私はカテゴリとして @10 @30 @60 の三つを用意しています。
- @10 10分以内に終わる
- @30 30分くらいで終わる
- @60 60分以上かかる
あまりカテゴリが多いと分類がだるいので、直感的に分類できるようここまで絞りました。上手いこと機能してくれてます。たとえば「15分余ってるなぁ」となったら、@10 を 1-2 個消化できますし、「寝るまであと70分ある」となったら、@60 を一つやっていようかと判断できたりします。
ちなみに数分で終わるタスクは登録していません。それは GTD でいうところの「2分以内にすぐ終わらせるべきタスク」だと思うからです。