マスタータスクリストとは何かを調べてみた
(1) 私の事前理解
- マスタータスクリストとは自分が抱える 全ての タスクを収めたリストのこと
- マスタータスクリストの存在意義
- ここさえ見ればタスクが全部ある!という網羅性や安心感。
- マスタータスクリストのデメリット
- リストが長大なので見返すのが超しんどい
- デメリットはどう解決する?
- マスタータスクリストから適宜別のリストに切り出して運用する
- 例: デイリータスクリスト
- GTD でいうところのレビューも必須。マスタータスクリストの運用はルーチンタスクで毎日細かく少しずつ行うのが楽
- 例: タスク「マスタータスクリストの週次レビュー」
- マスタータスクリストから適宜別のリストに切り出して運用する
(2) 調べてみた
検索結果をさらっと読んだ程度ですが、解釈は三通りに分かれました。
- (1) タスク管理を行う際に従うべき 指針・方針・価値観を書いたリスト
- (2) 全てのタスク を洗い出したリスト
- 私の事前理解と同じです
- (3) タスクが終わる度に戻ってきて見返すリスト
「単なる備忘録からゴールプランニングに変える」
フランクリン・プランナー・ジャパン株式会社さんの記事です。
第1回:月間マスタータスクリストを使いこなす|ビジネスパーソンのためのタイム・マネジメント
GTD でたとえるなら「月単位で定める、仕事に関する高度 4000-5000m のリスト」のようです。つまりはタスクリストではなく、タスクを消化する際の方針、指針などを書いておくというものです。ただし、ビジネスなので個人的価値観というよりも、ビジネスライクなゴール(を目指すために必要なこと)を取り上げるようですね。
「全てのタスクを抱え込んでおくリスト」
rashita さんの記事です。
マスタータスクリストとフィルタータスクリスト – R-style
私と同様の認識でした。
追加用語として、マスタータスクリストから取り出したタスクを入れる先のリストを「フィルタータスクリスト(Filtered Task-List)」と呼称しており、これは良いネーミングだと一目惚れしました。マスターからいかにしてフィルターするか、という単純なシステムに帰着できるので、わかりやすいです。
また、もう一つ、 jMatsuzaki さんの記事 自己管理に目覚めたなら最初に取り組みたい5STEP ですが、運用方法について端的にまとめてあります。引用すると、
マスタータスクリストはタスクが発生したら速やかにタスクを追記する場所
GTD でいうインボックス(とりあえず溜めておく場所)に近い概念かもしれません。
『毎日「これだけは絶対にやる」と決めたタスク』
FPJ さんとも R-style さんとも違う、第三の解釈ですね。マスタータスクとはいわば最優先のタスクです。ただし、安直に捉えると「全部最優先じゃないか」と思考停止してしまうので、そこは基準を決めるしかありません。良い例が紹介されていますので引用します。
ある仕事が出来ないけれども、社長になりたかった男は、これだけは徹底してた。
顧問と飲む。監査役と食事。ライバルの悪評を流す。危険な部下を潰す。
良いことも悪いことも関係なく、淡々と自分の望む状況にするための活動を計画して、遂行していき、ついには社長にまで登りつめた。
この人は社長になるという基準で行動していますよね。
「またマスタータスクリストに戻ってくる」
手帳以外のデジタルツールで「マスタータスクリスト」で仕事を回す仕組み作り
マスター(主人)の元に戻ってくる、というニュアンスですね。マスタータスクリストを見てやることを決めて、仕事して、またマスターのもとに戻ってきて、次の仕事を……というイメージです。この形態ゆえ、マスタータスクリストは一箇所であるべき、と強く主張されています。
元々アナログ手帳でも実現できていたので、「全ての(たとえば何百以上の)タスクが放り込まれている」というよりは「自分に必要なタスクを思い出すための拠り所」というニュアンスに思えます。そういう意味でマスタートリガーリストと呼べるかもしれません。
(3) 私の事後理解
- 私はマスタータスクリスト = 全てのタスクを洗い出したリスト、の解釈を採用します
- (理由) 私にとって一番馴染みやすいから
- マスタータスクリストの意味は人によってばらつきがあるので、必要に応じて認識を合わせましょう