ガラパゴスタ

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ポモドーロにも使える!Windows 用の超シンプルなタイマーアプリ BlackTimer を公開しました

n分後に気付かせてくれるだけのシンプルなタイマーが欲しかったのでつくってみました。

どんなツール?

「n分後」に「指定したメッセージ」を表示するだけのシンプルなタイマーです。

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以下は表示メッセージです。最大化されたメモ帳で開かれるので気付きやすいです。

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動作環境

インストール

(1) 以下 URL から Zip ファイルをダウンロードします。

https://github.com/stakiran/BlackTimer/archive/master.zip

(2) Zip ファイルを展開後、適当なフォルダに配置します。

使い方

blacktimer.bat が本体です。これを起動するとタイマーをセットできます。

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起動すると質問が二点ほど投げられますので、入力してください。

以下は 3 分後に「カップラーメンできたで」と表示させるサンプルです。

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入力すると、この黒い窓がカウントダウンを始めますので、最小化などして放置しておきます。

3 分経ったらメッセージが表示されます。

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メッセージは 最大化されたメモ帳 で表示されますので、気付きやすいです。

また、気付かなかった場合でもリリマインド( 30 秒ごとに何度も知らせる)が行われますので、気付けます。

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その他、同梱の README.txt も読んでください。

特徴

  • バッチファイルだけでつくっているので、どの Windows でも動く
  • 超シンプル。余計な設定要らず。「n分後」と「表示メッセージ」を書くだけ
  • 表示メッセージの省略も可能
  • 30 秒ごと知らせ続ける リリマインド により気付きやすい
  • (バッチファイルをご存知の方は)カスタマイズもできる

FAQ

ありそうな疑問をまとめてみました。

Q: 名前の由来は?

Ans: 安直に黒い画面で動くタイマーなので……。

Q: なぜこんなものを作ろうと思った?

Ans: シンプルなタイマーが欲しかったので。

僕が思うに、煩雑な設定画面は要らないと思います。ただ「n分後」と「表示メッセージ」さえ打てればそれでいい。タイマーは何度も使うので、出来る限りシンプルで使いやすいブツがストレスフリーなはずです。

というわけでつくってみました。

……というのは建前で、本音を言えばバッチファイルだけでどこまでつくれるか挑戦したかっただけです。

Q: キッチンタイマーではダメなの?

Ans: キッチンタイマーは、音を響かせづらい場所で使いづらいですよね。

たとえば職場でポモドーロするからといって、25分ごと、5分ごとにキッチンタイマーがピピピと鳴っていたのでは周囲に迷惑です。

一方、BlackTimer のような PC 用ツールであれば、音は出ません。

Q: パソコンを見てない時は気付けないよね?

Ans: はい、そうです。

パソコンの前にいる時限定のタイマーです。

Q: 気付いたらメモ帳がたくさん起動されているのですが、これはウイルスか何かですか?

Ans: いいえ、リリマインドです。

確実に気付かせるために、30秒ごとにメモ帳ウィンドウを開く仕様になっています。

すべてのメモ帳ウィンドウを閉じたら止みます。言うなれば目覚まし時計のボタンを押してアラームを止めるようなものですね。

おわりに

以上、自作タイマーツールの紹介でした。

無骨でもいいからシンプルなタイマーが欲しい、という方は使ってみてください。

僕は普段から多用しています。「このタスクは30分で終わらせる予定か……」となったら、30分でセットします。そうすれば30分経過後にメモ帳ウィンドウがポンと表示されるので「あ、30分経ったな」と気付けます。25分にセットしてポモドーロテクニックを実行したりもしますね。

p.s. 正確に言えば僕が使っているのは、この BlackTimer のもととなった Commainder というツールです。こちらはマウスを使わずコマンドラインからタイマーをセットするものです。(最初は Commainder を紹介しようと思っていましたが、コマンドラインだとハードルが高いので、今回 BlackTimer という形で作り直したという経緯があります)

残業せずに毎日定時で帰るために必要な 10 の考え方や行動

僕は毎日定時で帰りたいのですが、そう簡単にもいかない。というわけで昔からあれこれ試行錯誤してきました。ある程度ポイントがわかってきたので、今回まとめてみました。

1. 無理ゲーからは逃げる

無理ゲーとは「難易度が高すぎてクリアが困難なゲーム」を指す言葉ですが、ここでは 「残業を避けられない環境下」で残業しないことを目指す、という無理難題 を指します。

たとえば(担任と担当教科と部活動を持つ)教員は、どうしても残業が発生します。生徒の時間割と部活顧問を一通り終えた時点で定時を過ぎており、そこから授業資料作成だの採点だのとさらに仕事が続くからです。

また、定時で帰れている職種や会社だからといっても安心はできず、早い話、明らかに仕事量が多ければ、どう頑張っても残業に突入してしまいます。僕の会社の管理職はこのタイプですね。課長以上で毎日定時で帰っている人を、僕は一人として見たことがありません。今まで何百人と見てきたにもかかわらず、です。

このような無理ゲーのもとで努力したところで、残業はなくなりません。 無理ゲーには勝てません。疲弊するだけです

無理ゲーとの付き合い方はただ一つ――潔く逃げることです。場合によっては異動や転職も必要でしょうが、無理ゲーで疲弊するよりははるかにマシです。無理ゲーに費やすくらいなら、次の環境に行くための努力をした方が有意義です。

僕も(転職はまだありませんが)異動は何回もしてきました。元々パラサイトシングルで、ひとりで家事をするなど夢にも思っていませんでしたが、異動以外に無理ゲーを避ける手段がなかったので、(ちょうど東京で要員募集があったこともあり)思い切って上京しました。

ひとり暮らしに慣れるのは大変でしたが、今は定時を勝ち取れています。一方、前の部署にいる人達は今も残業ばかりしているみたいですね。逃げてよかったと思います。

2. 「あいつはああいう奴だ」を目指す

子供の世話が忙しくて毎日定時で返っているシングルマザーさん――

僕は毎日彼女を羨ましく思っていましたが、あれこそが目指すべき姿です。

あの人は残業しない人だ

残業を避けたいなら、周囲からそのように認識されれば良いのです。

ここで「私だけ定時で帰るのも……」「先輩は既にたくさん働いてるのに……」みたいな罪悪感は必要ありません。元々向き不向きや能力や生活事情の差があるわけで、どうしても仕事量の偏りは生じます。残業したくない自分は『仕事量が少ない側の社員』に属することになる――それだけです。そういう奴だと思われるだけです。容認されます。実際、周囲にそういう方が既にいらっしゃるのではないですか。

「残業しない」というと、周囲とバトルするイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそうとも限りません。あの人は残業しない人だ――そう思われるだけで定時を勝ち取れるケースもままあります。

3. 定時派であることを主張する

まず大前提として 「残業はイヤだ」「毎日定時で帰りたい」といった価値観を理解できる人は少ない です。ゆえに こちらからしつこく主張しない限り、まず認識してもらえません。そして認識されていないと、平気で仕事をたくさん振られたり、定時後に打ち合わせを入れられたりします。「定時過ぎてるんですが」と言っても「だから何?」でおしまいです。

このようなことを防ぐためには、「私は定時派です」と主張し続ける必要があります。

その際、理由は必要ありません。何が大切かは人それぞれですし、そもそも定時派を理解できない人達には「子供の世話がある」「介護があります」「重たい病気で通院しています」などやむを得ないメジャーな事情でもない限りは、「仕事の方が大事だろ」で一蹴されます。残業が出来ない理由を論じても意味がありません。

必要なのは 残業はしたくない、定時で帰りたい、という継続的な意思表示 です。2. にも通じますが、自分が定時派であるということをしつこく伝えて、認識してもらうことです。

ここで「そんなのわがままだよなぁ……」と渋る気持ちが出るかもしれませんが、問題ありません。定時までは社員の義務ですが、残業は違うからです。強制力はありません。もし会社の規則に『命令が出たら残業しなければならない』旨があったとしても、「その命令(私に残業させる命令)の正当性を感じません」という理屈で抗います。あるいは「こなせる能力や適性がありません」でも良いでしょう(詳しくは 7. で後述します)。

わがままでいいんです。残業してでもバリバリ働きたい人もいれば、毎日定時で帰りたい人もいる。色んな人がいます。多様性です。ダイバーシティです。主張し続ければ、なんだかんだ容認してもらえます。

逆に、主張し続けても容認されない場合はさっさと逃げましょう。そのような環境は 1. の無理ゲーです

4. 昇進や評価は諦める

ストイックな成果主義でもない限り、評価は多かれ少なかれ『上に気に入られるかどうか』 です。

「うちはちゃんと評価基準やルールがあるよ?」

という方もいらっしゃるかもしれませんが、それって機能していますか?自分を評価する上司や、さらにその上の人達が例外なくそれら基準やルールを理解し、適切に運用していますか?そもそも 適切に運用されているかどうかを確かめる術はありますか? ――……ありません。ブラックボックスになっているはずです。

システムやプログラムで全自動で決めるはずもありませんから、最終的には 上が集まって誰を昇進させるかを決めるしかありません。無論、ある程度の能力や要件は考慮されますが、人間ですからね、判断する人達の好みが投影されるのは致し方ありません。

上記の前提を踏まえた上で、では、毎日定時で帰っている者が評価されるかどうかを考えてみましょう。

答えはノーです。評価されません

少なくとも僕は見たことがありません。(狭い観測範囲で恐縮ですが)僕が入社して以来、昇進した人は例外なく残業をしています。しかも人並以上に多い。いずれも優秀な方です。結果も出してます。

一方、毎日定時退社の僕は、いまだに一番下の平社員です。最近は「そこいらの社員だと数人がかりで、残業して苦しんでようやくこなせるレベルの業務」を、毎日定時帰りで遅延なく仕上げたのに、評価されませんでした。効率や生産性といった指標は通じないのです。今、上にいる人達は、そういう人達なのです。

――……もっともこれは僕の観測範囲でしかありませんが、まがいなりにも仕事や勉強会などで色々と見てきた感触では、大体似たようなものだと感じています。

まとめます。

毎日定時帰りだと(上に気に入られないので)昇進できません

つまり頑張っても無駄だということです。というわけで昇進や高評価は諦めましょう。程々に仕事をして、毎日定時で帰ってプライベートを充実させようじゃありませんか。

どうしてもお金が欲しいなら、気に入られるために定時派を捨てるか、あるいは成果主義の会社に転職するしかないでしょう。

5. 仕事をすぐに終わらせない(終わったことを見せない)

締切が一ヶ月後の仕事を一つ抱えているとします。これは二週間くらいで完了できるとします。あなたならどうしますか?

ここで二週間で終わらせて報告するのは悪手です。「こいつはできる奴だ」と誤認されて、二倍の仕事量が降ってきます。そうなると定時退社は叶わなくなります。 定時で帰りたくて効率化しているのに仕事が増える のです。

じゃあどうすればいいのかいうと、(たとえ二週間で終わるとしても)一ヶ月かかったように見せる のがベストです。報告では「計画通りに一ヶ月で終わりそう」「今は二週間経ってますが、進捗は 5 割くらいです」というふうに、上手いこと作文しましょう。よほど「さすがに能力低すぎでしょ」と思われない限り、主張が正当ならば受け入れられます。

もしここで「毎日定時で帰っているね」「もう少し頼みたいことがあるんだけど」と言われたら、2. や 3. を思い出してください。自分は定時派であるということを主張してください。たとえ周囲が残業していようとも、自分だって仕事はしています。なら文句はないはずです。堂々としましょう。

6. コミュニケーションはなるべく避ける

あなたの周囲にこんな人はいませんか?

  • 会議や打ち合わせで仕事した気になっている人
  • 外国人と英語で会話して仕事した気になっている人
  • あちこち色んな人に連絡を取って仕事した気になっている人

無論、彼らも必要だからそうしているわけですが、コミュニケーション自体は手段に過ぎません。そして 人とのコミュニケーションは手間暇がかかることの筆頭です。ゆえに、なるべくコミュニケーションせずに仕事を進められるようにするべきなのですが、このことがわからず、手段に溺れている人が多数いらっしゃいます。

毎日定時で帰りたいのなら、コミュニケーションというコストの大きな作業をいかにして避けるかを考えるべきです。

  • そもそも大量のコミュニケーションが必要な仕事には近づかない
  • お互いに時間を奪われる口頭ではなく、お互いのペースで進められるメールやチャットを使う
  • 会議や打ち合わせは積極的に減らす提案をする
    • 例1. 資料を展開するだけで済みませんか?
    • 例2. 毎週ではなく二週に一度くらいで十分だと思うのですが
  • 会議や打ち合わせはシステマチックに進める
  • 渉外事や調整事は他の人に任せる

どれも重要ですが、ここでは一つ、最後について少し取り上げます。

仕事には多かれ少なかれコミュニケーションが発生しますし、この慌ただしい昨今、渉外や調整といった作業も平然と平社員に降り掛かってきます。僕の周囲でも、みんな他部署の人やらお客さんやらと何度もコミュニケーションを取っています。それだけで何時間取られるか。定時が遠のきます。というか、誰も定時退社できていません。

一方、僕はそのあたりの仕事を他の人に任せてます。というより、僕は「言いたいことを平気で言う」「口調がフランクすぎる」「礼儀がなっていない」というキャラなので、誰も僕をコミュニケーションの場に立たせようとはしません。誰かが肩代わりしてくれます。

つまり、こういうことです。

みんな:

  外 <---> 自分

僕の場合:

  外 <---> 上司やリーダー <----> 自分

おかげで、僕はリーダーや上司と絡むだけで済みます。

「新人でもあるまいし、待遇が甘いのでは」とはそのとおりですが、向いていないのだから仕方ありません。ここで無理に僕にやらせても、トラブルになって返ってくるだけです。実際、僕は今まで何度も迷惑をかけました。明らかに向いてない。

だから今では「過去にこんなことがありました(つまり向いてないのでやらせないでね)」と主張するようにしています。

7. ポテンシャルを申告する・主張する

残業で押し通すことがまかり通る原因の一つは、 なんだかんだそれで解決できてしまう からだと思います。つまり「やればできる」ですね。

しかし、だからといって時間と心身をすり減らすのはたまったものではありません。少なくとも僕はイヤです。そもそも 僕は月 50 時間の残業にも耐えられなかった。(精神面ですが)カウンセリングや病院に通う事態になりました。

「やればできるでしょ」は、他の人はともかく、少なくとも僕には通じません。

だから僕は 「やってもできません」ということを申告・主張する ようにしています。具体的には、

  • 過去にこういうことがありました
  • 僕はこういう人生を歩んできたので、こういう特徴があります
  • 僕は~~を持っていません。普通の人が当たり前に持っているのに、です。なぜかというと……

このように 露悪的なアピールをしています。わざと欠点をさらけ出します。

そもそも定時を超えた仕事量は「まあできるでしょ」と思われているから課されるのであって、逆を言えば「こいつには無理だ」と思われれば課されません。まさにそこを狙います。「無理だ」と思わせる のです。そのための判断材料を、こちらから積極的に提供する、とでも言えばいいでしょうか。

僕の会社はソフトウェア会社です。僕はソフトウェアエンジニアとして、創造的に技術を駆使して物事を解決したいと考えています。しかし実態はシステムエンジニアが大半です。つまり「多くのステークホルダーとのコミュニケーション」や「既に構築されたシステムの保守や改造」といった、つまらない仕事ばかりです。そもそもこれらは 本質的に時間のかかる仕事です。真面目に関われば定時退社は夢のまた夢です。

※別のたとえをするなら、僕は作家として働きたいのであって、編集者として働きたいわけではないということです。

だから僕は近づかないようにしています。また、近寄らせないために、「僕はシステムエンジニアリングに関する仕事には向いてませんよ」ということを日頃からアピールしています。

(余談) 逆に僕はソフトウェアエンジニアリングの方は向いていますよ、こんな特技もありますよ、こんなツールや文書をつくってますよ、といったこともアピールしています。そうやって僕は自分に向いた仕事が引き寄せ、向いていない仕事を遠ざけるようにしています(さらに言えば、たとえ向いた仕事でも明らかに物量が多い、難易度が高すぎるものは避けます)。これは定時退社というより「好きな仕事をする」の話ですが、定時でも 1 日の 1/3 くらいは働いているので、できる限り好きなことをしていたいですよね。

8. クリエイティブな仕事(締切までに成果を出す&手段は自由)を選ぶ

残業を避けられるかどうかのポイントの一つは「仕事を選ぶ」ことだと思います。というのも、仕事自体の性質や制約ゆえに、必然的に残業に突入してしまうケースがあるからです。その典型が 1. でも述べた無理ゲーです。

では、どんな仕事なら毎日定時を実現しやすいかというと、僕は クリエイティブな仕事 だと思います。クリエイティブな仕事とは、ここでは以下二つを満たすものと考えます。

  • (1) 締切までに成果を出せばよい
  • (2) 成果を出すための手段は自由

このような仕事であれば、成果さえできてしまえば、あとはもう(締切までは)自由 です。働いているように見せつつも、勉強やら改善やらで有意義に悠々自適に過ごし、定時になったら帰る――そんな生活が手に入ります。

文句を言われる筋合いはありません。ちゃんと成果は出していますし、そもそも「この期間までのこの成果を出す」という取り決めをしたはずです。成果を出しさえすれば、あとは自由に過ごしていいんです。もちろん、だからといって露骨に遊んでいては悪目立ちしますから、目立たないように、こっそりと。

ここで、

「そんな仕事なんてないよ」

とツッコミが来るかもしれません。たしかに、僕はソフトウェア会社(デスクワークでソフトウェアを扱う)ということもあって、このような仕事はちらほらあるのですが、会社や職種によっては難しいかもしれません。参考までに、クリエイディブな仕事として、たとえば以下があります。

  • 何らかの調査を行い、結果を報告する仕事
  • 何らかの改善を行い、結果を報告する仕事
  • 何らかのものづくり(プログラム、システム、ドキュメント)を行う仕事

9. 手段はできるだけ効率化する

仕事で利用している手段はできるだけ効率化したいところです。

典型的なのはパソコンでしょうか。たとえば、これは実例ですが、ちゃんとメンテナンス・カスタマイズしたパソコンと、何もしていないパソコンとでは 毎日一時間以上もの待ち時間の差が生じます。僕はちゃんとしているので、待ち時間は少ないです。一方、無知な社員さんは、ファイル一つ開くだけで何十秒も待っていたりしていて、本当に見ていて気の毒です。

パソコンの話ばかりで恐縮ですが、もし仕事でパソコンを常用されている方は、真面目に一通り勉強してみることをおすすめします。この先、何十、何百、何千時間とパソコンは触ることになりますが、ここを効率化できれば相当の時間を節約できます。また、待つというイライラも減るのでストレスも減ります。

行動として以下が挙げられます。

  • パソコンのカスタマイズ方法を学ぶ
    • 例1. Windows はこんな仕組みになっている……
    • 例2. この設定は、ここから変えることができる……
  • 便利なツールは積極的に試す
  • タスク管理など仕事術を学ぶ、また術を運用するためのツールも学ぶ
  • 可能ならプログラミングも学び、作業の自動化をする

10. 必要なことだけをする(今やらなくてもいいことはやらない)

仕事は多数の手順から成りますが、そのすべてが必要とは限りません。

今も手順もとりあえず疑ってみて、不要なものはどんどん省くことが大事です。この視点を日常的に取り入れるかどうかも、定時で帰れるかどうかの分かれ道になると僕は思います。

一つ例を挙げます。

自社で製作したソフトウェアの紹介ページ文言をつくる仕事をしているとします。文言をつくった後は、有識者にレビューをしてもらう手順になっていますが、今までは Word でキレイに見た目を整えてから見てもらっていました。

でもこれ、非効率的ですよね。見た目を整えるのは文言が完成した後でいいはずです

まずは文言だけをレビューしてもらうべきです。それこそテキストファイルで構いません。そうすれば資料作成も文言を書く分だけで済みます。見た目を整える分の作業は要りません。もしやり直しが入ったとしても、また文言を直すだけです。 見た目を整えるコストはありません

そして、文言でオーケーが出たら、今度は見た目を整えればいいのです。

――……別の例を言えば漫画家と編集者ですね。 ネームを提出する際、いきなり完成原稿で出すことはしないと思います。ネームはラフに描きますよね。それと同じです。ですが、仕事になると、盲目的に完成原稿を作ろうとする人の何と多いことか。

このようにして、不要な手順は省いていくと、仕事にかかる時間を減らせます。ごっそり減らせることも多いです。というのも、仕事のやり方というものは大体が(特に古くから存在している組織だと) 『定時退社という意識が皆無な、昔の人達』がつくったもの だからです。無駄がたくさんあります。

盲目的にならず、削れるポイントがないか常に注目してみましょう。

おわりに

残業せずに毎日定時で帰るためのポイントを 10 個ほど挙げてみました。

色々と面倒くさいですが、まだまだ残業前提(というより時間に対する意識が甘い)な価値観が圧倒的に多数派です。これくらい露骨な考え方や行動をしなければ勝ち取れません。

本当に残業がイヤで、毎日定時退社したいのならば、妥協せずに行動していきましょう。無理ゲーさえ回避すれば、意外と勝ち取れるものです。ただし、4. でも挙げたように、出世コースから外れるなどデメリットもあることはご注意ください。

ではまた。

関連記事

今回は取り上げませんでしたが、タスク管理も重要だと思っています。言うなればたくさんの「やること」を漏れなく、必要なタイミングで、必要最小限に実施するシステムです。

stressfree-fulfilling-solo.hatenablog.com

記事中にて「人とのコミュニケーションは手間暇がかかることの筆頭」と書きましたが、以下記事はその理由(僕にとってなぜ苦労するのか)の一つをまとめたものです。

stressfree-fulfilling-solo.hatenablog.com

仕事に支障のないタイピングスピードはどのくらい?

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パソコンで仕事する人にとって、タイピングは切っても切り離せません。ふと「仕事に支障のないタイピングスピードはどのくらいだろう?」と思ったので、調べてみました。

事例

この話題について取り上げている記事がいくつかありましたので、紹介します。

事例1:社内タイピングコンテスト

クラスメソッドさんが興味深い記事を書いています。

チャットコミュニケーションに困らないスピードとは という観点です。

dev.classmethod.jp

引用すると、

「キーボードタイピングがどれくらい早ければチャットコミュニケーションに困らないか?」ということで、オペレーション部内でタイピングコンテストを開いたことがありました。

……(中略)……

スコアが200あれば通常の会話に支障がないようです。エンジニアは250前後、オンラインゲームやる勢が300超。 一番早い人は「423」

スコア 200 なら支障がないそうです。

ちなみに僕は 350 くらいでした(上記の 385 は調子が良い方ですね)。といっても僕は「人生で喋った量」よりも「タイピングした量」の方が多い人間です。逆を言えば、このようなライフスタイルをしていないと(特に 300 以上は)中々難しい、ということなのかもしれません。

事例2:e-typing のスコア目安解説

事例1でも利用されたタイピングゲーム e-typing ですが、スコアに関する解説を公開しています。

観点は 一般的なオフィスワークで困るかどうか です。

scoretable

出典:プログラマーってどのくらいタイピング速いの?検証してみた - I am うるぞー

これによると、

  • 209~299: 一般的なオフィスワークでは困ることのないレベル
  • 107~208: 個人的な用途でのパソコン利用には問題のないレベル

とのこと。事例1では「スコア 200 なら支障がない」と結論付けていました(チャット限定ですが)が、おおよそ一致しますね。 スコア200台 が一種の目安になると見てよさそうです。

事例3:タイパーの世界

最後にもう一つ、Yahoo! 知恵袋で見つけたコメントを紹介しておきます。

観点は タイパー(タイピングを趣味あるいは特技として専門的に鍛えている人)の世界 です。

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

これによると、

となっていますね。

300 超えは一般人卒業、タイパー初心者。一般人から見ると化物ですが、タイパーから見るとまだまだひよっこです。

そして優れたタイパーの壁が 550。ここまで来るとタイパーの中でも相当な実力者になるのだそう。

実際、僕もそう感じています。 僕のタイピング力はここ 10 年以上は成長がなく、スコアでいえばずっと 300~400 くらいです。特に意識して鍛錬しなければ、たとえ一日何時間とキーボードに触れている生活を 10 年続けても 300~400 くらいで収まると思います。

逆を言えば、550 ものスコアを叩き出している人は、相当専門的に努力をしているはずです。たとえばタイピング用語には「最適化」というものがありまして、「牛乳」という単語は「Gをこの指で打つ、Yをこの指で打つ……」というふうに、単語単位で使う指を細かく制御(ベストな打ち方で常に打てるよう打ち方を最適化する)したりします。このレベルです。

まとめ

  • スコア 200 以上なら、たぶん支障はないと思います
  • スコア 300 以上なら、支障はまずないと思います
  • スコア 400 以上は、タイパーレベルなので無理に目指さなくてもいいでしょう

(余談) タイピングはホームポジションを身につけるべき?我流でもよい?

タイピングとなると併せて挙がる話題が一つあります。ついでに取り上げておきます。

ホームポジションを身につけるべき?それとも我流でもよい? という話です。

正直どちらでも良いと思います。

僕はどちらかと言えば我流ですが、スコアは 350 です。ブラインドタッチもできており、特に仕事では困っていません。また、タイパーの世界でも、我流で全国屈指のレベルに至っている人もいます。

僕の体験を書いておくと、ホームポジションは馴染めませんでした。というのも、使いづらい小指なども均等に使おうとするからです。ピアニストじゃあるまいし、器用な方でもなければ時間がかかります。それよりも使いやすい人差し指、中指、薬指の三本に比重を置いた方が打ちやすかったです。

おわりに

「仕事に支障のないタイピングスピード」について取り扱った事例を3つ紹介しました。

目安は e-typing におけるスコア 200 です。

仕事でタイピングを多用される方は、ぜひ目指してみてください。

ちなみに e-typing 公式サイトは以下。「腕試しレベルチェック」から挑めます。

www.e-typing.ne.jp

関連記事

僕は REALFORCE というキーボードを使っています。

stressfree-fulfilling-solo.hatenablog.com

革靴は履かない。スーツは着ない。サラリーマン男性に課された悪しき慣習に抗う。

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革靴やスーツで仕事をすることは、正直言って時代遅れにも程があります。正装という共通言語ですから、依然として必要となる場面や仕事もありますが、少なくともただオフィスに籠もって働くだけのサラリーマンは違うはずです。

なぜ革靴やスーツはダメなのか

ストレスが溜まるからです。生産性が落ちるからです。快適ではないからです。

一方、仕事ではストレスフリーに、生産的に働くことが重要です。(仕事にもよりますが)根性と精神論でがむしゃらに労働する時代はとうに終わっています。これからはいかに効率的に、生産的に、効果的に働くかです。革靴やスーツはその邪魔になります。

……まあ日頃から散々不満を持つ方にとっては言うまでもないことですよね。一応、革靴とスーツのデメリットを挙げていきます。

革靴のデメリット

履きづらい。

靴べらという道具が存在するほどに履きづらいです。これだけでストレスですよね。

歩きづらい。

僕は通勤中も勤務中も、よく歩くのですが、革靴は裸足やスポーツシューズやスニーカーやサンダルよりも歩きづらい。重たいし窮屈なんですよね。こんなものを常用する意味がわかりません。

足を痛めやすい。靴ズレしやすい。

そのくせ足にダメージを溜めてしまう厄介さもあります。

蒸れる。

さらに言えば、通気性度外視ですから蒸れます。蒸れると臭くなるし、痒くなるし、湿って気持ち悪いし、と最悪です。

スーツのデメリット

高い。

値段がべらぼうに高いです。1万円は当たり前の世界ですよね。かといって耐久性に優れているわけでもないので、当然買い替えは必要で、一度買ったら終わりではありません。

クリーニングが手間。

私服なら洗濯して乾燥すれば済みますが、スーツはそうは行きません。クリーニング屋さんに行って、しばらくしてまた来て受け取って、という面倒くさい作業が発生します。クリーニング屋に並び待ちがいたり、行く時に雨が降っていたりすると、「僕って何してんだろう」と思います。

息苦しい。

ネクタイもそうですし、ズボンは股下が低くぴっちりしているので、着ているだけで息苦しい。こんなハンデを負って生産的な仕事ができるのか、といつも疑問に思います。

動きづらい。

体を動かすことには向いていません。会社帰りに遊びに行く気さえも失せます。遊ぶにしても、いったん家に帰って着替える手間がかかります。

暑苦しい。

特に夏場は暑苦しい。構造上、どうしようもないですよね。中には通気性を工夫したモデルも出ていますが、頑張りどころが違うと思います(スーツ必須の仕事をされている方にはありがたいでしょうが)。

革靴とスーツを卒業するには

では、そんな革靴やスーツから卒業するには、どうすれば良いのでしょうか。そのポイントを見ていきます。

もちろん「転職する」「フリーになる」といった暴論を言うつもりはありません。もう少し現実的な対処法を取り上げます。

ポイント1. 組織や人を変えようとしない

僕もそうだったのですが、会社や部署やチームを変えようとして戦おうとします。これは 悪手中の悪手 です。

組織は変わりません。彼らも変わりません。

冷静に考えてみてください。革靴やスーツというおかしな手段を、疑いもせず、不満も言わずに続けているような人達ですよ。根本的に価値観が違います。通じません。ゆえに変えられるはずもありません。努力するだけ無駄です。

ポイント2. 自分だけを変える

じゃあどうするのかというと、 自分だけ 革靴とスーツをやめればいいのです。

もちろん、だからといっていきなり私服を着ても怒られます。ですが発想は間違っていません。相手を変えない以上、自分が行動するしか手段はないですから。

重要なのは 程度 です。極端な話、いきなりジャージで出勤すれば、それはまずいですよね。

僕のオススメは 地味で暗めの襟シャツとスラックス+黒基調のランニングシューズ です。見た目はスーツ勤務者とそこまで違和感がありませんし、値段も安く、履き心地のよいものもあります。

ポイント3. 怒られたらどうするか

上司などに「なんだその格好は?」と怒られたらどうするか、という話です。

革靴やスーツが不要であるという意見をぶつけましょう

その時、たいてい「お客様からどう見える?」だの「ブランドイメージがある」だの言われますが、(屁)理屈で反論することが大事です。反論さえすれば、納得や理解はされなくても一応筋は通ります。 そして一応でも筋が通れば、 なんだかんだ容認(あるいは放置や呆れ)を勝ち取れます。勝ち取ったら、こちらのものです。

以下、参考までに反論例を。

「お客様からどう見える?」

だらしなく見えるかもしれませんが、客先はともかく、ここはオフィスです。お客さんはいません。

「お客様がこのフロアに訪れることもあるよね?」

ここは我々の仕事場です。仕事に最適な格好でいることに問題はないと思います(もちろん裸族などは公序良俗など別の意味で問題があります)。鍛冶屋さんがいちいちスーツを着ますか?

「ブランドイメージがある」

革靴+スーツだからブランドが保たれる、という理屈がわかりません。僕だったら革靴+スーツよりも、もっとラフな格好でいきいきと出社している方が良いなと思います。

就業規則でもあるでしょ、適切な格好をしろと」

適切とは何でしょうか。不快で生産性を落とす革靴やスーツに固執することだけが適切なのでしょうか?

おわりに

革靴とスーツをやめるだけで、普段の勤務はグンと快適になります。仕事にも取り組みやすくなるというものです。

古い慣習に縛られて心身をすり減らすのはもうやめて、ぜひ抗ってみてください。快適です。

待ち時間におさらば!ストレスフリーのトイレ利用術(オフィス編)

オフィスのトイレって基本的に混んでますよね。ネットで調べても混雑の原因しか出てきません……ということで僕は行動してきました。ある程度は要領を得たと思います。そこで今回は、待ち時間を回避するための方法を「ストレスフリーのトイレ利用術」と称して、紹介します。

方法1. 他フロアのトイレを使う

これはビルに勤務している場合ですが、トイレの混雑度はフロアによって大きく異なります。 個室が満員で数人以上が待っているフロアもあれば、個室が空いているフロアもあります。早い話、空いているフロアのトイレを使えば、並び待ちを回避できます。

空いているフロアを探す

空いているフロアの探し方は単純です。

  • (1) 自分が入場できるフロア
  • (2) 階段などで通えるフロア

上記の (1) と (2) を満たすフロアを すべて 調べます。

調べるといっても、やることは 実際に用を足しに行ってみる だけです。自分が勤務するフロアで用を足そうとして、並び待ちがあったなら、いい機会です。別のフロアに行ってみましょう。運が悪くなければ、空いているフロアに出会えると思います。

上下二階分くらいは試してみましょう。二階分を試したとすると、トイレの選択肢は -2, -1, 0(自分のフロア), +1, +2 と五フロア分になります。これだけ探せば、混雑の少ないトイレに出会える可能性も高くなります。

僕は運動と休憩も兼ねるので、上下五階分くらいまでは試しますね。今まで三つ以上のオフィスビルを勤務してきましたが、基本的にこの作戦で混雑を回避できてます。

他フロアの利用はマナー違反では?

セキュリティや張り紙などで明確に禁止されていない限りは無問題 と僕は考えます。

禁止されていない場合、トイレは「オフィス勤務者の共有部」です。通路と同じです。そのフロアに勤務する関係者ではないからといって、通路さえ通ってはいけない、ということはないですよね。もしダメなのであれば明示的に禁止されていますし、オフィスという共用部である以上、そうするべきだと思っています。

――――とはいえ、声を大にして言えることではありません。「全員が全員、関係の無いフロアに行き来したらどうなる?」などと言われては、ぐうの音も出ません。やるならこっそりやりましょう。

方法2. 外のトイレを使う

思い切ってオフィスの外に行くという手もあります。

公園、コンビニ、ショッピングモール、デパート、駅ビルなど、トイレを持つ施設は多数あります。意外と重宝します。

もちろん、この方法は簡単に使えるものではなく、いくつか条件があります。

  • (1) オフィスからそれら施設が遠くないこと
  • (2) それら施設のトイレが混んでいないこと
  • (3) そもそもオフィスから外に出るのに時間がかからないこと
    • 高層ビル勤務だと厳しいでしょうが……

上記すべてを満たす必要があります。

これを見ると「そんな施設はないよ」「どうせ混んでるでしょ」「いやいや遠いから」などと一蹴したくなりますが、ポイントは オフィスのそばにある施設はすべて調べる ことです。 実際に 調べてみることです。片道3分くらいで空いているトイレにありつけるケースもあります。

3分というと長く感じられますが、2分以内に素早く用を足せば8分です。並び待ち時と大して変わらない時間ですし、何よりストレスがありません。歩くので気分転換にもなります。

方法3. 混む時間帯を避ける

方法1の他フロア利用、方法2のオフィス外利用がダメなら、残る作戦はこれしかありません。

混まない時間帯に用を出す です。

通勤が通勤ラッシュ時に混むように、トイレにも混む時間帯があります。混む時間帯は職場によってまちまちなので 実際に調べてみる ことを推奨しますが、僕の観測範囲で詳しく見ておきます。

朝:就業開始前は意外と混まない

出勤直後は仕事のことで頭がいっぱいですし、基本的に出かける前に済ませている方が多いので、トイレは意外と混みません。

朝:就業開始直後は混まない

仕事モードに入るので、しばらくトイレは混みません。

昼:昼休憩前半は意外と混まない

昼食を食べたり、熱心に仕事を続けたりする人が多いため、意外と混みません。

早めに昼食を済ませて、この時間帯に用を足すのが個人的なベストです。昼に出しておけば、後に続く混雑タイムに行くこともなくなります(お腹の調子が悪いとそうもいきませんが)。

昼:昼休憩後半と午後は混む

昼食や食後のコーヒーなどを摂取し、胃や腸が刺激され始めますので、トイレに行く人が増えます。

また、仕事が上手くいかない人、あるいは何らかの問題を抱えて落ち込んでいる人が現実逃避し始める時間でもあります。

定時後は混まない

退社する人が一定数おり、勤務者の絶対数が少なくなるので、トイレは混みづらくなります。

ただし残業者が多いようなフロアだと、トイレに籠もって落ち込んだり休んだりする人も多いので、意外と混むことがあります。

まとめ

僕的ベストは以下のとおりです。

  • 朝は、家を出る前に済ませましょう
  • 昼は、早めに昼食を食べた後、済ませましょう

おわりに

以上、待ち時間を回避するためのトイレ利用方法についてまとめてみました。ストレスフリーな勤務の助けになりましたら幸いです。

どうにもできない会議や打ち合わせは内職で過ごす

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仕事では無駄な会議や打ち合わせは多いものですが、反発したところで無くなりはしませんし、下手に反発しても確執が生まれます。じゃあどうすればいいのかというと、内職をすればいいのだと最近気付きました。

目的を履き違えない

反発して打ち合わせの中止や欠席を勝ち取ることが目的ではありません。

目的は この無益な打ち合わせなんかに時間や気力を費やしたくないので、費やさないようにする ことです。中止や欠席は、言うならば「費やさない」を完全に勝ち取る選択肢ですが、これはさっき書いたとおり、通用しません。

ならどうするかというと、時間や気力という被害を「なるべく抑える」 ことを考えます。中止や欠席はできませんので、参加したまま抑える必要があります。どうすればいいのでしょうか。それは 内職すること です。

内職

内職とは「自宅で仕事して収入を得る」という本来の意味ではなく、「とある仕事(特に打ち合わせへの参加)をしていながら、別の仕事をする」ことを意味します。

僕の会社は、パソコンで仕事をするのが常ですから、誰もがノートパソコンを持ち歩いています。打ち合わせにもノートパソコンは持参され、内職している人も多いです。特に管理職になってくると、あまり関係のない会議にも山ほど招集されますから、内職は必須スキルとなっているようです。

僕のような平社員でも、管理職のように内職すればいいのだと最近気付きました。実際、よく観察してみると、そうしている人もいます。くだらない打ち合わせなんかに費やす暇のない、忙しい人ほど、平気でパソコンをいじっています。彼らもくだらないことはわかっています。でも、いちいち反発はしません。反発しても覆らないどころか、下手に目をつけられたら面倒くさいからです。 こっそり黙って内職する。それが処世術です

内職をスムーズに進めるためのチップス

内職を行う際に起こりうる問題について、Q&A形式でまとめてみました。

Q: 怒られる場合はどうしたらいい?

もし「普通にノートパソコンを使っていたら怒られるわ!」というのであれば、怒られないような内職方法を考えましょう。

たとえば、打ち合わせの前に「考えておきたい事項」をメモしておき、そのメモを持参して考え事に充てる――くらいならパソコンが無くてもできます。

Q: カタカタしていると「何してんだ?」と尋ねられる場合はどうしたらいい?

打ち合わせ中のパソコン使用は許されているが、キーボード入力が激しいと「何してんだ?」と尋ねられる――そんなケースですね。もっと言えば キーボードでカタカタ入力するような内職がしたいのに、カタカタは不自然だから目立ってしまう という問題です。

どうするかというと、カタカタしても不自然じゃないキャラになりましょう

僕は「何でもメモを取る」「頭が不器用なのでメモしながらでないと理解すらできない」の二本立てを演じています。というより事実なんですけども。ともあれ、周囲からは「こいつはカタカタする奴だ」と評されています。僕がカタカタしていても不自然ではないのです。実際、画面を覗き込んでくる人もいません。

もちろん、100%覗かれない保証はありませんので、見られてもいい画面を表示しておく必要はあります。僕の場合、テキストエディタ上でひたすら文章を打っているので、見られても問題はありません。間近で精読されない限りは、極端な話、ブログ記事を書いていてもバレないでしょう。

おわりに

僕のようにストレスフリーを掲げ、効率化や残業ゼロを目指す人間は、えてして反発しやすいものですが、反発がベストとは限りません。組織である以上、どうにもならないことはあります。

内職のように、部分的にも軽減できる選択肢はありますから、反発反発と躍起にならず、落ち着いて「今のベストの選択肢」を探し、選びましょう。また、一見、内職ができそうになくても、できそうな隙は案外あるものです。

貴重な時間と気力を、くだらない会議や打ち合わせごときで浪費しないためにも、真面目に考えてみることをおすすめします。