ストレスフリーなソロ充ライフ

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コミュハラ(コミュニケーションハラスメント)は 2 種類ある

昨今、様々なハラスメントが提起されていますが、この中に コミュハラ こと コミュニケーションハラスメント があります。これについて思うところがあります。

コミュハラとは

発端は 2015 年 8 月、こちらのツイートです。

コミュ障に対して「大人しいよね」と言うのは、ハゲている人に対して「ハゲてるよね」と言うようなもので、ハラスメントと呼ぶに相当するほどの言動ではないか、という問題提起です。

10000 件以上のいいねとリツイートを集めるなど、ネット上でも反響を呼びました。しまいにはテレビ番組でも取り上げられ、松本人志が「コミュハラ」について苦言を示したことが記事になったりしています。

www.j-cast.com

他にも色んな意見が集まっているので、興味ある方は調べてみると良いでしょう。数時間くらいは潰せます(苦笑)

真のコミュハラはそこじゃない

上記のコミュハラは、僕が知っているコミュハラのうち「軽度」なものです。人によっては気にならないし、気になる場合でも逃げることが比較的簡単だからです。

しかしながら、コミュハラはこれだけではありません。もう一つ、「重度」なものがあります。

この重度なコミュハラは、主に新社会人になってから遭遇します。僕も遭遇しました。中々に厄介なものです。

2種類のコミュハラ

改めてまとめましょう。

軽度のコミュハラ

冒頭で取り上げたコミュハラです。

軽度のコミュハラとは、主に雑談の場において、 おとなしい人に対してその事を嫌味っぽく指摘する、あるいは (特に場を盛り上げるような)発言を強要する タイプの嫌がらせを指します。(ハラスメント全般の特徴ですが)当事者は嫌がらせだと自覚していません。

例:コミュ障に対して「大人しいよね」「なんか(面白いこと)喋ってよ」

重度のコミュハラ

重度のコミュハラとは、会話や会議において 「自分が持つハイレベルなコミュニケーション能力」が前提であると無自覚のうちに思い込み、これを「コミュニケーション能力の低い人」にも半ば強要する タイプの嫌がらせを指します。これも当事者は嫌がらせだとは自覚していません。

例1:「もう一度お願いします」「ゆっくり喋っていただけませんか」「メモをとってもよろしいでしょうか」などを許してもらえない

例2:発言を待ってもらえない(発言しようとする前に追加で口をはさまれたり、進行を進められたりする)

以後、これについて詳しく見ていきます。

重度のコミュハラとはどのようなものか

重度のコミュハラとは、 たとえるなら体育の授業 です。

運動神経の良い人達が、運動神経が悪い人達を軽視し、配慮もせず自分たちのペースで進めていく――これのコミュニケーション版です。

コミュニケーション能力(ここでは 素早く発言内容を理解し、また発言する能力 としておきます)が高い人たちは、自分の能力が当たり前であると思っています。そして、この能力がある前提でコミュニケーションを進めようとします。

しかし、当然ながら誰もがコミュニケーション能力を備えているわけではない。英語のリスニングやスピーキング、とまではいいませんが、聞いて理解して話すことのスピードが遅い人は存在します。そしてこれはコミュニケーション能力の差であり、もっというと学生時代の過ごし方の差。誰もがプログラミングできるわけではないし、誰もが優れた運動神経を持っているわけでもないのと同じことです。

にもかかわらず、コミュニケーション能力だけは高度に備えていることがしばしば前提とされます。たとえば能力が低い人は意見が言えません。早すぎて話の内容についていけないからです。あるいは自分が意見を考えて発言する前に、先に進められちゃうからです。

もちろん、そんな時は配慮してもらうべきです。「もう一度言ってください」「もっとゆっくり喋ってください」「もっと要点を手短に喋ってください」「今から意見を言うので一分待ってもらえませんか」などと頼むべきでしょう。しかし 配慮されないことも往々にしてあります。呆れられるのです。

そもそも自分から「コミュニケーション能力が低いので配慮してください」とは言いづらいです。当然でしょう。「生理なので会議は少し遅れます」とは(たとえそれで配慮を勝ち取れるとしても)言えません。 欠如や事情は、それ自体が恥ずかしい ものなのです。可能なら自然に察してもらいたい。

しかし、 コミュニケーション能力について察してもらえることは、ほぼありません。どころか 怠けている・やる気がない、などとみなされます

違うんですよ。プログラミング未経験者に対して、いきなり経験者前提の会話をペラペラして、それで理解できなかったからといって「やる気がないのか!」とは言いませんよね。もちろん会社がプログラマー(プログラミング能力があること)を募集していたのならその限りではありません(そもそもその場合は能力が無い人は採用されないはずです)が、そうでない場合は個性の一つです。受け入れて、配慮するべきです。

コミュニケーション能力についても同じこと。たいていの場合、コミュニケーション能力の高さは募集要項として挙げられてはいません。あるいは挙げられているにしても、それは面接やグループワークといった形でクリアしています。その程度のコミュニケーション能力があれば問題ないはずです。

高度なコミュニケーション能力は持っていて当然、という暴力

これが重度のコミュハラです。

重度のコミュハラにはどう対処するか

では、このような重度のコミュハラには、どのように対処すればいいのでしょうか。

方法は一つしかありません。 自分のコミュニケーション能力が低いことを伝える のです。

もちろん「私、コミュニケーション能力が低いんです」と言っても通じません。コミュニケーション能力とは何なのかという定義―― 口頭で瞬発的に意思疎通する力 が低いことを伝える必要があります。

伝え方は様々です。本記事を読ませるのもアリでしょうし、「寡黙だがタイピングは素早く、チャットやメールばかりで済ませようとするキャラ」を演じて「あいつはそういう奴だ」と思わせるのもアリです。

いずれにせよ、重度のコミュハラが発生しないよう、何らかの配慮をしてもらう(ために直接的あるいは間接的に主張する、主張し続ける)ことが重要であり、また唯一の対処法です。

僕も実体験として長らく重度のコミュハラを受け、どの部署でも仕事ができずに異動、ということを繰り返していましたが、今では上記の主張をしていることもあり、配慮してもらえています。

おわりに

コミュハラには軽度と重度の二種類があることを挙げ、重度のコミュハラについて詳しく取り上げました。参考になりましたら幸いです。