ガラパゴスタ

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自己啓発書を読んでも無駄なのは当たり前。だって娯楽なんだもの。

「自己啓発書を読むのが好きです」というと、「それって無駄じゃね?」とか「意識高い系(笑)ですね」と言われるんですが、いいんですよ無駄でも。だって娯楽だもの。ゲームやネットサーフィンやマンガや小説と同じです。

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自己啓発書を読んでも成長できないのは当たり前

そもそも自己啓発書を読んでも成長できないのは当たり前です。

もっと言えば、 何の本にせよ読んだだけ では成長できません。

たとえば小説を読んでも、書けるようにはなりませんよね。年 100 冊読んでる文学趣味の人でも小説を書けるとは限りません。出版社の編集者が物語を書けるかというと、書けないですよね。逆に、書ける人というのは何百万文字、何千万文字と書くことに費やしてます。

たとえば教科書や参考書を読んでも、勉強できるようにはなりませんよね。毎日毎日暗記テストをしたり、問題集を解いたりして、ようやく身に付いてきます。

同様に自己啓発書についても、読んだだけでは啓発されません。啓発したいのなら、読んだ後に行動する必要があります。小説を書くように。勉強するように。そこまで行動しないで「成長できない」と言われても、そりゃ当たり前でしょという話です。

自己啓発書は何のために読むもの?

ガチで自己啓発的行動を続ける人は少数派でしょう。割と意識高い系なだけの僕でさえも、大学やバイト先や会社では 1% に満たない少数派でした。

一方で、自己啓発書は書店にズラリと並び、ベストセラーもあったりしますよね。一体誰が読んでいるのでしょう。何のために読んでいるのでしょう。

結論を言うと 社会人 が、娯楽目的 で読んでます(読んでると思います)。

自己啓発書ってゲームやネットサーフィン、あるいはマンガや小説と同じ類のものなんですよ。ただ前提知識として労働や会社生活の知識・経験が求められるので、社会人でないと読めない(子どもや学生が読んでもよくわからない)だけであって、本質は娯楽なんです。

流行っているように見えるのは、単純にターゲットが多いから。 労働してて、会社員してて、現状に不満を持っている人なんて、この世にはごまんといる わけです。オタクにも負けない市場規模だと思います。

自己啓発書はどんな娯楽?

では自己啓発書とはどんな娯楽なのでしょうか?

自己啓発書とは 啓発的テーマ(特に社会人としての自分を鍛える・高める系)に関する理論、体験、主張、所感などが語られた 本です。

小説や映画のようなフィクションだと、物語を楽しむのがメインですよね。啓発的テーマを楽しむこともできなくはないですが、せいぜい登場人物や世界観、ストーリーなどによって間接的に表現されている(あるいは読み手に解釈を委ねさせる)程度です。最悪楽しまなくても構いません。

一方、自己啓発書は、その啓発的テーマについて著者が直接考えを書いたものです。物語としての面白さはありません。

表でまとめると、以下のようになります。

物語 啓発的テーマ
フィクション
自己啓発書 ×

要するにフィクションとは根本的に異なった読み物だということです。

その性質上、そのテーマについて興味を持てるかどうかがポイントです。持てないものを無理に読む必要はありませんし、逆に興味が湧いた本を無視するのはもったいない。

自己啓発書は読むべき?

読むべきかどうかと言えば、別に読まなくていい です。だって娯楽だもの。

しかし、あなたを楽しませてくれる手段にはなり得るので、一度書店に足を運び、興味が湧いた本について素直に読んでみることをおすすめします。

割と高価なので、お財布が厳しければ図書館などで借りましょう。

あるいは自己啓発書でなくとも、ネット上にも面白い自己啓発的記事が(主にブログの形で)多数あります。最近では Quora という中高年向けの Q&A サイトでも、自己啓発書に負けないような優れた回答が見られます。そもそも Matz みたいな大物もいますし。

※Matz とはプログラミング言語 Ruby の作者「まつもとゆきひろ」さんのこと。野球でたとえるならイチローレベルの超人です。そんな凄い人がゴロゴロ潜んでいて、普通に回答してくるのが Quora という世界!

おわりに

自己啓発書は娯楽だという持論について書いてみました。

僕が思うに、自己啓発書はもっと気軽に楽しんでも良いと思います。よろしければぜひ楽しんでみてください。それではまた。