NHK から Twitter の DM で取材依頼が来た話
NHK から取材依頼を受けるという貴重な(?)経験をしたので、今回まとめます。Twitter の DM(ダイレクトメッセージ) から始まりました。お金や顔出しなどのネタについても取り上げます。
2019年12月 某日
取材依頼のはじまり。
Twitter で DM が飛んできた
取材依頼は Twitter の DM という形で飛んできました。
要約すると、
- NHK のディレクターさんを名乗っている
- ソロ活をテーマにした番組をつくっている
- ソロ活してそうな人からお話をうかがっている
- あなたのブログ見ました
- お話をうかがいたいです
- ここに返事 or 下記アドレスまで連絡いただけませんか
という感じ。以下 A さんと称します。
……これ、本物なのかなぁ
まず僕が思ったのは「これ、本当に本物?」「何かの詐欺とかじゃないのか」でした。
早速 A さんの名前やメアドでググってみました。
すると、名乗ったとおりの放送局の、とある番組のページに A さんの名前があがっていました。……実在はするみたい。ただ、本人なのか、実在するこの人を誰かが語っているのかはまだわかりません。
でも、冷静に考えてみれば、こんな手間をかけてまで僕みたいな一般人に接触してくる意味がわかりません。とすると、本物なのかなぁという気もします。
NHK に問い合わせても良かったのですが、詐欺だったらそれはそれでブログネタになるかなと思い、乗ることにしました。
快諾の返事をする
取材 OK の返事として、もうちょっと詳細を教えてほしいと返事してみました。
いつ、どこで会おうかという話になりますが、これは僕主導で候補をあげます。
結果として明日、通勤の帰りに、大きな駅で待ち合わせることになりました。ここなら人目があるから問題無いし、その辺の喫茶店なども全部人目がある。もし人目のない場所に誘導するようなら、お断りさせてもらおう。……うん、安全なはず。
A さんの携帯番号も教えてもらい、では当日に、ということでいったん終わり。
取材日当日
どきどきわくわく。
18:20 合流
やり取りを終えた翌日、夜。待ち合わせ場所に向かいます。
到着後、電話をかけてお互いの位置を合わせます。「あ、いました。こちらです」ということで無事合流。
A さんは男性なのですが、テレビ局らしいラフな格好をしていました。バリバリのスーツとかだったらやりづらいなぁと思ってましたが、フランクにお話できそうです。
とりあえず店を探すことになりましたが、喫茶店はどこも多い……(東京ほんと人多すぎるんですよね)。ハンバーガーショップが空いてたので、そこへ。
18:31 ごちになります
何でも好きなものをおごってもらうことになりました。ごちになりまーす。
席につき、お土産をいただきつつ、名刺をもらいつつ、軽く雑談をしつつ、取材に移っていきます。
19:55 取材終了
80 分くらいでしょうか、みっちりインタビューを受けました。
20:00 解散
ありがとうございました。
取材について
ここからは取材に関する事項を雑多に書いていきます。
取材の進め方について
A さんは律儀にメモを取りながら、ときには聞き上手に、時には素朴な疑問も交えてきたりして、僕としてもとても喋りやすかったです。沈黙や長い間が生じることもなく、慣れているなぁと感心していました。
僕はというと、ハンバーガーやコーヒーをちびちび飲み食いしながら喋っていました。不躾でしょうが、ここで遠慮しないのも僕というソロ男なので、あえてそうしました。
本取材の位置づけ
A さん曰く、
- 2019年2月( 2~3ヶ月後)頃に番組が放映される
- 今はソロ男・ソロ女さんの取材をしているところ
- 後日、改めてインタビューするかもしれませんが、構いませんか?
- もちろん顔出しや声出しの NG などは配慮します
とのこと。
顔出し、声出しについて
僕は本名や顔を露出したくないので、顔出しは絶対に NG、声出しも可能なら NG、と Twitter の段階で述べていました。A さん側、というより NHK 側もそこは本人の希望を配慮してくれるようです。
まあ今回の取材は、顔出し声出しうんぬん以前の情報収集でしかなかったわけですが。
このあたリの話が当てはまるのは、後日のインタビューでしょう。たぶんテレビカメラを引き連れた、本格的なやつになるんだと思います(想像です)。そこに僕が呼ばれるかはわかりません。
ともあれ、僕の NG スタンスはしっかりと伝わったので安心しました。
報酬について
「取材依頼って報酬(お金)はどうなるの?もらえるの?交渉できるの?」
僕はそんな疑問を抱いておりました。直接尋ねる勇気はありませんでしたが、後日ネットで調べてみた限りだと、
- 金銭的なやり取りは発生させない
- せいぜいメシおごる、お土産渡す程度
というのが一般的のようです。
Twitter アカウントについて
これも直接訊いたわけではありませんが、今時の取材方法として Twitter アカウントを使う手段はたぶん普通なのだと思います。
A さんは自分でアカウントをつくり、取材対象に DM を送っているようでした。フォローを見てみると、たしかにソロ活がらみのアカウントが多い。名前は A さんの本名でしたが、アカウント名はランダムな文字列みたいなやつでしたね。
それでも DM ではちゃんと NHK のメアドが示されましたし、言葉も丁寧でしたし、僕もなんだかんだこうして応じたわけですから……うん、今時は普通なのでしょうね。
余談
本記事(NHKの取材に関するネタ)とは直接関係がないネタですが、取材内容についても書いておきます。ソロに関するネタになります。興味なければ飛ばして下さい。
A さんが訊きたかったこと
A さんが訊きたかったことは、以下あたりにありそうでした。
- 僕という一人のソロがソロで在り続ける理由
- いつ、なぜソロになったのか
- 学生時代はどんな過ごし方だったのか
- 逆に今後の生活についてはどう考えているのか
つまり取材対象たるソロ男・ソロ女たちの考え、背景、将来展望などですね。
A さんのコメント
A さんの僕(という一人のソロ男)に対するコメントや、ここまでの取材から受けたソロ男・女に対する印象などをいくつかピックアップしておきます。
僕について
- 高校生の頃からブレていない。強い。
- ブログは読みやすかった。
ソロ男・ソロ女の調査について
- ソロ男・ソロ女は少ない
- ネット上で見つかるのは少ない、という意味です
- つまりはソロでありながら発信している人が少ない、ということです
- 人が少なすぎて取材には苦労している
- ソロ女性のブログは多いが、何が言いたいのかがよくわからない
- ソロ男性のブログは読み手を意識して、コンセプトも明快に定めて書いているイメージ
うん、少ないのは僕もわかります。というか、よく僕のブログ見つけましたねーと感心してました(当時はまだ SEO が弱く、何十何百と検索結果を辿らなければ見つからなかったはず)。
番組について
たぶんこれです。
紹介文を引用しておくと、
今、20代、30代を中心に「ソロ活」が広がりを見せている。周りと積極的に関わりをもつことなく、時間もお金も自分のために使うという動きだ。都内のフォトスタジオには「結婚願望はないけど、ドレスは着てみたい」という独身女性が殺到。さらには「一人焼き肉専用」の焼き肉店や「お一人様向けの贅沢旅行」なども登場。書店には「ソロ活」に関する書籍がずらりと並ぶ。「一人になりたい」若者の本音とは。その背景を探る。
【ゲスト】中川翔子,【ゲスト】荒川和久,【ゲスト】山田昌弘
ということで、ソロ男・ソロ女というよりはソロ活寄りの内容でした。……まあ A さんも「ソロ活について」とおっしゃっていて、ソロ男・ソロ女について、というのは僕の曲解なのですが。
後日インタビューは受けたか
ちなみに僕は後日のインタビューを受けていません。
たぶん、変わり者すぎてコンテンツにはならなかったのだと思います。
まあ僕というソロ男は、明らかに一般人にはわかりづらいコンセプトをしてますからね……。こんなブログをつくってあれこれ小難しく書いているほどですし、ソリズム やら フラティズム といった概念を自分で考えたりもしているガチ勢ですし。
僕としては「ブログの宣伝をしてもらって、PV 稼いで、広告収入でお小遣い稼げるレベルまで行けるのでは」とか「ソロ充キャラとしてさらに仕事が舞い込むのでは!?」とか期待していましたが、妄想でした。逆を言うと、本当にその気があるのなら、この後日のインタビュー対象に選ばれるようなコンテンツやキャラをつくる必要があるのでしょうか。
おわりに
以上、NHK から取材を受けたよ、という話でした。
見ている方はちゃんと見ているんだなぁとわかって、とても嬉しかったです。ハンバーガーも美味しかったですし、僕自身、ソロ充という今の生き方を見直す機会になり、あとはもちろん取材という新鮮な体験も含めて、有意義でした。