ガラパゴスタ

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卒業メッセージとか寄せ書きとか紹介文とかそういうのが苦手なのはなぜか

人について書く機会があるじゃないですか。クラスメイトへの卒業メッセージとか、職場の退職者への寄せ書きとか、あと SNS で言えば Mixi の紹介文とか、Twitter の「#私をフォローしてこいつすげぇなって思ったこと引用で教えてください」ハッシュタグとか……。僕はこういうのが苦手です。

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こういうありきたりなメッセージを量産してた覚えがあります(苦笑)

具体例

卒業アルバムの卒業メッセージ

アレです、クラスメイト全員にメッセージを書くというえげつない、アレ。

当時、僕はクラスで友達が一人もいなかったからか、誰一人スラスラと書けず、数十分くらい唸っても何も出てこない有様でした。

結局「ありがとうございました」「これからも頑張って下さい」みたいなテンプレを適当に並べるという作業と化していました。

一方で、卒業式後に集められた僕宛のメッセージカードを見てみると、みんなちゃんと書いてる。

一言も喋ったことないような女子が、僕のことを色々書いてる。おお、そんなことまで見てるんだ、もしかして俺のこと好きだったの?というかこれ、好意持たれてね?とか勘違いするレベル。

Mixi の紹介文

Mixi ってご存知ですか。Twitter や Facebook が流行る前に、国内で爆発的に流行ってた SNS です。利用者 1000 万人とかのレベルでした。

この Mixi ですが、フォロー/フォロワー関係(マイミクと言います)になった相手に対して、紹介文を書くことができます。

で、この紹介文、本人のプロフィールページに表示されるんですよ。人気者になると、色んな人からの紹介文がずらりと並んだりするわけですね。

僕はこの紹介文も苦手でした。Mixi を使ったことは二回ほど(ある趣味界隈と会社内定組)あるのですが、誰に対しても紹介文のネタが思い浮かばない。

※紹介文は A さんから B さんに書くと、B さんには「A さんがこんなの書いたよ」と通知され、B さんも A さんについて書こうと考えるのが一般的です。自分の紹介文を増やすために、相手の紹介文を書くのが一つの戦略でした。

浮かばないから書けない、書けないから自分のも集まらない。結局、僕の紹介文欄はゼロでした。

一方で、他のマイミクさんのを見てみると、色々書いてあるんですね。「言われてみればそうだ」という着眼点も多数あって、鋭いなぁとか、よく見てるなぁとか、知ってたけどこれを言葉として引き出せたのが凄いなぁとか、僕は感心ばかりしてました。

寄せ書き

退職者への寄せ書きも何回か経験したことがあります。アルバイト先が数回と、最近も職場でありましたかね。が、これも思い浮かばない。

「同じグループには所属してるけど、別に大して話したことないし、何書けばいいんだろ……」

「色々指導してもらったけど、正直スパルタで辛かった」

とか、せいぜいこの程度の感想。無論、これをそのまま書くわけにもいかず。卒業メッセージと同様、ありきたりなテンプレで埋めるしかありませんでした。

Twitter のハッシュタグ

Twitter には「私について書いて~」と促す文化があります。ハッシュタグで示して、フォロワーさんに書いてもらう……そんな形態が多いですね。

僕のタイムラインでもちらちら見かけるのですが、これも書けないんですよね……。

一方で、色んな人が書いた分もタイムラインに表示されて、やはり感心することになるわけです。よく見てんなーとか、140文字で上手くまとめてあるなーとか、ああその着眼点があったかーとか。

なんで書けないんだろう?

本題です。

なんで僕はこういうことが書けないんだろう?ずっとそんな疑問を抱いていました。最近になって一つ原因がわかった気がします。

人に興味が無い。

こういうことではないかと。

興味とは「自分から相手のことを知ろうとする」ことです。相手のことをちゃんと見て、実際に行動(会話)すること。話そうとして話題を考えて、話している最中でも考えて、と頭を働かせること。そういう経験を重ねること。

そこまでしてはじめて「興味がある」と言えるのではないか。そこまでしたいと思えて、実際に行動に起こすほどの強い気持ち。それこそが興味ではないかと。

僕はそう思いました。「もし SNS があったら見に行くけど」程度では弱いのです。

改めて自問してみます。

「一度でも人に興味を持ったことがあるか?」

……無いかも。

スペックとエピソード

僕が人を見る時は、遠目に見て容姿や性格を判断するだけです。

リア充、スペック高い、イケメン、かわいい、スタイル良い、笑顔、怖い、ずぼら……そんな感想ばかり。無論、こんなことはメッセージとしては書けない。

僕は見ているのはスペックでした。

一方、興味を持つ人たちには エピソード があります。実際に行動して、会話するわけですからね。その分、エピソード(経験)が蓄積されます。

人にはエピソード記憶というものがあります。エピソードは記憶に残りやすい。メッセージが書ける人と書けない人の差は、エピソード記憶の差なのかもしれません。書ける人にはエピソードがある。それは本人と話した経験かもしれないし、本人以外の誰かと本人について話した経験かもしれない(僕は変わり者だったのでたぶん話のネタにはなっていただろうと思います 苦笑)。いずれにせよ、経験がある。経験すれば記憶にも残っている。だからその人のことについて書ける……ということではないかと。

改めて自問してみます。

「人とのエピソードがあるか?」

……無いかも。

おわりに

僕はソロ男として生きてます。恋人はおろか友達もゼロ。

そんな僕ですが、一度くらいは友達や恋人と楽しんでみたいと考えています。僕は「向いてないから難しい」と考えていましたが、それ以前の問題なのかもしれない。つまり「興味がないからでは」と。

人に興味を持つこと。

僕の場合、まず始めるべきことはここからなのかもしれません。

……と、自己考察ネタになってしまいましたが。こういうのを書くのが苦手な方は、僕と同じく「人に興味がない」「エピソードが無い」からそもそも書けないのかもしれません。