メッセンジャータスク
メッセンジャータスクとはタスク管理ツール利用者に伝言(メッセージ)を伝えるためだけのタスクです。
例
3つほど挙げます。
- (1) Aの件どないしよ
- (2) デイリーバックアップバッチを実行 @1
- (3) 二ヶ月後登壇だから準備して @1
(1) は ラフタスク です。現在の自分だけが理解できる、いいかげんな書き方のタスクです。
(2) は すぐに終了できる(1分以内に終わる) ルーチンタスクです。
(3) は 気まぐれルーチンタスク です。期限まで余裕があるため、毎日リマインドさせるよう頻度=毎日のルーチンタスクにはしてありますが、やる気がない場合は平気で先送りします。
特徴
上記例すべてに共通するのは 忘れないための伝言 としてのみ機能している、ということです。
このようなメッセンジャータスクを普通のタスクとして扱うと、弊害が生じます。
メッセンジャータスクをタスクとして扱うことの弊害
一言で言えば ログとしての価値がない、むしろ邪魔 という弊害です。
弊害1. 後で読み返してもわからない
これはラフタスクに当てはまりますが、その場限りのいいかげんな記述は、後から読んでも意味不明です。
意味不明だと振り返りもしづらくなりますし、そのうち自然と読み飛ばすようになってしまいます。そうなるともはやログとしての価値はほとんどありません。ただ「何月何日の何時に、なんかした」という事実だけが残るだけです(これだけでも無いよりは断然マシですが、経験上振り返りには大して役に立ちません)。
弊害2. ログが肥大化する
メッセンジャータスクは、活用しだすと一日に何十とつくることになります。これをすべて普通のタスクとして扱い、記録していたのでは、ログは簡単に肥大化してしまいます。
私の例で言いますと、Tritask を 2017/07/21 からはじめたのですが、2018/12/11 現時点でタスク数が 12600 にものぼります。処理も少し重たいですし、後で見返す際も正直見づらいです。これは、私がメッセンジャータスクを愚直にログに残したせいで発生している問題です。
弊害を回避するには
では、これら弊害を回避するにはどうしたら良いのでしょうか。
答えは単純で、記録しない ことです。
多くのタスク管理ツールでは開始と終了(シンプルなツールだと終了のみ)の操作がありますが、これを行わないとも言えます。メッセンジャータスクを処理する場合、当該タスクを読んで、理解した後は 削除するか、あるいは先送り(ルーチンタスクを次の実行日に飛ばす)をします。そうすれば記録はされません。
おわりに
メッセンジャータスクという「タスク管理ツール利用者に伝言(メッセージ)を伝えるためだけのタスク」について取り上げてみました。読みづらさやログの肥大化という弊害があり、回避するために記録しない、というアイデアも提示しました。