ライフログとしてのタスク(TAAL――Task As A Lifelog)
一日に何度も触ることになるタスク管理ツールは、実はライフログのような記録にも適しています。タスクをライフのロギング(記録)として扱うのです。
どういうことか
「今日の体調を記入しろ」のように、ライフに関する記録を明示的に指示したルーチンタスクをつくる ということです。このようにタスクを捉えること、また捉えたタスクそのものを TAAL(Task As A Lifelog) と呼びます。
たとえば「今日の食事を書け: 朝食 "" 昼食 "" 夕食 ""」というルーチンタスクを作っておけば、これが以下のようになります。
- 2018/11/14: 今日の食事を書け: 朝食 "ご飯納豆味噌汁" 昼食 "牛丼" 夕食 "海鮮焼きそば"
- 2018/11/15: 今日の食事を書け: 朝食 "トーストトマト" 昼食 "スパゲッティ" 夕食 "焼き肉"
- 2018/11/16: 今日の食事を書け: 朝食 "フルグラ牛乳" 昼食 "無し" 夕食 "すき焼き"
タスクの実行ログがライフログ になります。
手動で記録するということ
ライフログにはデバイスの力を借りて自動記録するものと、手入力で手動記録するものがあります。
TAAL は後者の手動記録タイプにあたります。
記録できる TAAL の例
どんなライフログを記録できるのでしょうか。
筆者が用いている Tritask での運用例をいくつか取り上げます。
体調
4 2018/11/14 Wed 07:01 07:01 ログ rep:1 体調: good 4 2018/11/15 Thu 06:59 07:00 ログ rep:1 体調: bad
good, normal, bad の三段階で書いています。14日は good で、15日は bad だとわかります。記入は朝に行っています。
rep:1
はルーチンタスクの指定です。「1日毎に繰り返す」ことを意味します。ライフログは毎日書くものなので、基本的に繰り返し頻度は「1日毎」になると思います。
食事
4 2018/11/14 Wed 21:22 21:23 ログ rep:1 食事: 朝 ご飯納豆味噌汁 昼 牛丼 夕 海鮮焼きそば 4 2018/11/15 Thu 21:34 21:34 ログ rep:1 食事: 朝 トーストトマト 昼 スパゲッティ 夕 焼き肉
朝、昼、夕と三食分を記録しています。記入は夜(一日の終わり頃)にしています。
運動
4 2018/11/14 Wed 18:16 18:16 ログ rep:1 運動: 20+20 通勤 シャッフルダンス 4 2018/11/15 Thu 18:22 18:23 ログ rep:1 体調: 20 通勤
運動時間と運動内容を記録しています。14日は通勤での歩行が20分、昼休憩中のシャッフルダンス練習が20分で、計40分です。記入は帰宅後(私の場合は定時退社時は寄り道がひどくなければ 18~19 時くらい)にしています。
ここで「歩いている」「昼休憩」といった情報が拔けていますが、厳密に書くと長くなってしまうので、適度に端折っても構いません。 手動記録ではいかにして記録に要する負担を減らすかが鍵 です。負担を減らさないと長続きしません。数十秒以内にサクっと書けることが望ましいです。
FAQ
Q: タスク管理ツールにライフログも書いちゃうとタスクログが肥大化しないか?
Ans: 肥大化はします。
肥大化により問題が出るかどうかはツール次第でしょう。
Tritask の場合は、1万件程度ならびくともしません。
もしライフログも混じって見辛い、扱いづらいという場合は、(以下 Tritask の運用例になりますが) 別のファイルに分離しましょう。Tritask では .trita という拡張子のファイルで一つのタスク管理を表現できますので、lifelog.trita などを作成して、そこで記録すればいいのです。そして、メインのタスク管理からは「ライフログを記入する rep:1」のようなルーチンタスクを作っておいて、lifelog.trita に転送させます。こうすれば記録を忘れません。
Q: TAAL に適したタスク管理ツールはなにか?
Ans: 私は Tritask しか知りません
他にもあるかもしれませんが、私は Tritask を使っています。
Tritask はテキストエディタ上でタスクをガシガシ編集できるので、ライフログにもうってつけです。ストレスなく、軽快に書くことができます。また、あとでライフログを抽出する際も grep で一発です。
ただし、grep をはじめ、操作体系が全体的にエンジニアライクであるため、パソコンやソフトウェアに慣れていない方には厳しいかもしれません。