ダミータスク
ダミータスク(Dummy Task) とは「(タスク管理ツール上における)便宜のために作成する、通常のタスクとは異なった性質を持つタスク」のことです。
ダミータスクは言い換えるなら 「タスクという一つのデータ」を、通常とは違う使い方で運用したもの とも言えます。使い方次第でタスク管理ツールをより扱いやすくできたり、タスク管理がさらに捗ったりします。知っておいて損はありません。
本記事ではダミータスクの例を四点ほどご紹介します。
タスク管理ツール上の見た目を整えるもの
(1) 区切りタスク
区切りタスク とは、区切りを表示する用途のダミータスクです。
タスク管理ツールに多数のタスクを登録すると、しばしば見づらくなりますが、区切りタスクにより適宜区切ってやることで見やすくできます。
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タスク管理ツールの集計機能に働きかけるもの
(2) バッファタスク
バッファタスク とは、指定時間分の余裕(バッファ)を明示的に表現したダミータスクです。見積もり機能を持つタスク管理ツールにおいて利用できます。
たとえばコミュニケーションコストとして毎日 60 分のバッファを盛り込んでおく場合、以下のように登録しておきます。
2018/11/08 Thu コミュニケーションバッファ m:60 rep:1
※これは Tritask の文法ですが細かい点は無視してください。m:60(見積もりは 60 分)、rep:1(毎日行うタスク) のタスクを表しているだけです。
こうすると、タスク管理ツールの見積もり機能を呼び出した際に、この 60 分も込みで計算が行われるため、最初から「コミュニケーションに 60 分くらい費やされる」ことを考慮しておくことができます。
メモとしてのタスク
タスクをメモ領域として使うという発想です。メモとしてのタスク(TAAM――Task As A Memo) については以下も参照してください。
ilovetaskmanagement.hatenablog.com
(3) テンプレートタスク
テンプレートタスク とは、よく使うタスクを(タスク管理ツール上で)簡単に作成するために あらかじめ作成しておくテンプレート のことです。
テンプレートタスクを作成しておくと、一からタスクをつくらず、テンプレートタスクから 複製して つくることができます。テンプレートとして基本項目が埋まっていますから、あとは細部を少し編集するだけです。一からつくるよりも圧倒的に楽です。
ちなみに、テンプレートタスクのうち、複製するだけ(編集はしない)で何度も何度も使うようなものは ストックタスク といいます。よく使うのは「休憩」タスクです。休憩タスクをストックとして一つつくっておき、休憩する時はここから複製して開始する、という使い方をします。
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(4) モットータスク
モットータスク とは個人的なモットー(標語)を記述したタスクです。
タスク管理ツールは日常的に最も眺めている場所の一つなので、ここにモットーを書いておけば、自分自身に周知できます。
※もっとも実際はすぐに見なくなるので、ただ書いているだけでは意味がないのですが。こういう時は、ルーチンタスクとして「モットーを一分読む」「モットーを五回脳内音読する」「モットーをメモ帳に暗唱する。正解するまでやり直す」などを入れておくと、システマチックにチェックできて忘れません。
おわりに
ダミータスクについて四点ほど取り上げました。他にもあると思います。活用すると便利ですので、ぜひ試してみてください。
また、他に「こんなダミータスクがあるよ!」などありましたら、ぜひ教えていただければ幸いです!