ミニマリストの入門書を書いた
YouTube や Twitter などで地味に盛り上がっているミニマリズムだが、前々から不満だったのは「結局ミニマリズムって何なの?」という疑問だった。「人それぞれ」ではなく、ちゃんとした定義がほしい。
ならば、とミニマリスト歴一年の僕が書いてみることにした。
書いた本
ミニマリズムの教科書 という Kindle 本(電子書籍のみで紙はナシ)。
Unlimited にも対応している。
内容
ミニマリズムを体系的にまとめ、教科書のようにじっくりと学ぶ構成になっている。
文章が圧倒的に多いが、後半では筆者による例も(ルームツアーという形で)写真付で紹介している。
ミニマリズムという概念や手法をちゃんと知りたい、という方に刺さるものと期待している。
対象読者
老若男女、ミニマリスト初心者から上級者まで幅広く対象にしている。
ただし生活面で自立している方が良いかもしれない。ミニマリズムという性質上、日常生活ネタが多くなるため、自分で生活を切り盛りしていないとピンと来ないことも多い。
章構成
全部で 6 章ある。
- 第1章 ミニマリズムの概要
- 第2章 ミニマリストの傾向
- 第3章 ミニマリズムの手段 ~発想編~
- 第4章 ミニマリズムの手段 ~技術編~
- 第5章 ミニマリズムの情報収集
- 第6章 ミニマリズムの実例 ~筆者の例~
以下、少し詳しく見ていく。
1章
ミニマリズムの定義や全体像を書いた。
もちろん正解なんてものはなく、あくまでも僕の認識だが、「こういう風に理解しておくと、何かと応用しやすい」という道標として役に立つのではと思う。
2章
ミニマリストには傾向がある。この章では、いくつかの観点からミニマリストの分類を試みた。
※画像はPCで見ているので表のレイアウトがちょっと拙い。
あなたがどこに当てはまるか。また気になるミニマリストさんがどこに当てはまるかを考えてみると面白いだろう。また、「そんな分類もあるんだ」と発見になれば幸いである。
3章
この章から具体的な話へと入っていく。まず「ミニマリストが普段多用している思考や見方」をまとめてみた。
僕が思うに、これらを知っているかどうか、受け入れられるかどうかで、ミニマリズムに関する理解度や定着度が大きく変わってくる。
4章
この章では具体的なモノやコトを取り上げ、どのように手放すのか、なぜ手放すのか、手放すとどんな弊害があるか、弊害にどう対処するか――といったことを詳しく取り上げていく。
テレビや自炊といったメジャーなネタから、「デジタルの3A」や「恋愛」などニッチなものまで、色んなネタをピックアップした。
5章
この章では少し視点を変えて、ミニマリズムに関する情報をどうやって集めるかについて解説している。
ブログ、Twitter、YouTube、本など色んな手段があるし、調べる側も初心者から上級者まで様々だ。これらをうまくまとめ、こういう人はこういう手段を使うと良い、といった調子でまとめている。また参考書籍についてもまとめているので、適宜参考にされたい。
ミニマリズムは割と「自分で調べる」世界だ。この章の内容もまた、知っているかどうかで大きく変わってくる。
6章
最終章となるこの章では、筆者の例を詳しく取り上げる。
筆者がデザインしている「筆者のミニマリズム」について語り、またルームツアーと称して部屋の写真を交えて解説を加えている。
かなり変わっている(ミニマリズムは誰しも変わっているものだが)と思うが、「そういう風にやるんだ」「そんな風に考えるんだ」などと何らかの参考になれば幸いだ。
おわりに
既存のミニマリスト本よりもずいぶんとかたい本となってしまったが、刺さる人がいてくれることを願いたい。
ご意見などありましたらお気軽に。
それではまた。