電子マネーが使えない生活圏に住むミニマリストの小銭利用戦略
ミニマリストは紙幣と小銭をもミニマムにする。早い話、電子マネー(クレカ等も含む)で済ませるのだ。しかし電子マネー非対応の地域や店鋪だと、そうもいかない。さてどうする。
僕なりに工夫してみて、割とうまくいっている運用を紹介したい。
前提
都内に住む僕を取り巻く「電子マネー非対応」のものたち。
- よく通う弁当屋
- よく通う定食屋
- よく通うスーパー
- 電子マネー自体は対応しているが、僕が好む Suica に対応してない
- よく使う公園の自動販売機(運動時に毎回飲み物買ってる)
つまり電子マネー非対応の「商店街」と「公園」に集約されている。
サマリー
こんな戦略を取る。
- 普段は紙幣だけで支払う
- 偶然「すぐに小銭も出せる」なら出しても良い
- 溜まった小銭は小銭入れに仕分ける
- ポケットが三つあるものが良い
- 電子マネー非対応の地域や店鋪で買い物する時は、小銭入れで買い物する(最初から普段の財布を使わない)
- 使い切れない小銭は募金で処分する
以下詳しく。
1: 普段は紙幣だけで
小銭の何が問題かというと、二つあると思う。
- a) 支払う時に時間がかかる
- b) 財布に小銭が溜まると重たい
このうち、a) の支払う時の手間については 紙幣だけで支払うようにする だけでクリアできる。
無論、そうするとお釣りの小銭が溜まっていくので、これを何とかしないといけない。2: 以降に続く。
2: 小銭は小銭入れに隔離する
小銭をメインの財布に入れていると、重たいし邪魔なので、適当なタイミングで小銭入れに移す。
小銭入れについて
小銭入れはポケットが三つあるのがおすすめ。入れ方はこうする。
- 1円玉と5円玉を入れるポケット
- 10円玉を入れるポケット
- 50、100、500円玉を入れるポケット
こうすれば非常に取り出しやすくなって便利。
小銭入れに隔離するタイミングについて
僕はメインの財布に小銭が溜まって 「重くなってきたな」と感じたら 隔離している。
いつやるかは色々あるけど、大体この二つ。
- 掃除のあとに
- 行きつけの弁当屋で待っている時に
小銭は汚いので 手を洗う機会がある前 にやるのが良い。
3: 小銭入れを持ち歩く
小銭入れは普段から 財布とは別に 持ち歩く。特に普段リュックやバッグを使っている人は、そこに入れておけばいいだけなので、ミニマリストでも問題ないはず。
普段持ち歩かない人は、小銭入れで事足りるような買い物をする時に(財布ではなく)小銭入れを持ち歩く ようにする。たとえば「昼飯買いに行くか」という場合、弁当代が高々 700 円であれば、700 円以上入ってる小銭入れを持っていくだけで事足りるはずだ。
4: 小銭入れで支払う
小銭入れも、使わないと溜まる一方なので、たまには使う。
具体的には 3: でも少し書いたが、もう一度言うと、小銭入れで事足りるような買い物をする時に(財布ではなく)小銭入れを持参する。
つまり「いつも持ち歩いてる財布」ではなく「小銭入れだけを使う」ということ。
※余談。このような行動は脱・財布に近づく一歩になる。ミニマリズムにおいて「何かと色々入った便利な財布」は敵だが、中々倒すことができない。だからこそ、このように 部分的にでも小銭入れだけを使う機会 を設けることは大事。この小さな成功体験が、次につながっていく。
決め打ちすると良い
わかりづらいので補足。
普段財布を使っている人が、ある時だけ小銭入れで買い物する……というのは心理的ハードル(だるさ)が強いため意外とサボりがち。
どうすればいいかと言うと、「この日のこの買物では小銭入れを使う!」と 最初から決め打ちする と良い。
僕の場合、
- 明日土曜日の昼と夜、弁当屋で弁当買う時は小銭入れだけ持参しよう
- 今日帰ったあとの公園トレーニング時は、小銭入れだけ持参しよう
こんな風にしている。「この時は小銭入れ!」と最初から固定しちゃうことで、心理的ハードルはグンと下がる。
5: 処理が追いつかない小銭は募金する
4: だけでは処理が追いつかず、小銭が溜まって小銭入れから溢れてしまうことがある。特に 1 円玉と 5 円玉は溢れやすい。
そんな時、律儀な人なら「貯金箱に貯めて ATM や銀行に預けよう」などと考えるが、これは時間がかかるのでおすすめしない(無論、時間に神経質でないならそうしてもいい)。
かといって「小銭を捨てる」という最大の時短は、実は法律(貨幣損傷等取締法)に接触する可能性があるため NG だ。そもそも「一円に笑う者は一円に泣く」の格言やら罪悪感やらで、捨てる事自体に抵抗がある人もいるだろう。
じゃあどうするかというと、募金で処分すればいい。
コンビニでも、街で見かけた募金でもいい。募金は気持ちよくなれる(良いことした気になって気持ち良い&お礼を言われて嬉しくなる)というメリットもある。1 円 や 5 円で、こういう気持ちを買えるのだと思うと、安いものだ。
おわりに
支払いを電子マネーで完結できない、でもミニマムにしたい、特に小銭の扱いをもっと楽したい……そんな僕が取り組んでいる運用を紹介した。
一見すると煩雑そうに見えるが、こうやって妥協しつつもシステマチックに最適化していくこともまたミニマリズムに通じる。実際、僕は「小銭の溜まった重たい財布」や「支払う時に小銭を出すのに時間かかってストレス」という事態から解放されつつある。
p.s. まあ本当にミニマイズしたいなら、そもそも「自動販売機を使わない」といった戦略を取るべきなんでしょうけどね。自動販売機を使わなければ、小銭を持ち歩く機会も不要になるわけで。しかし僕が「自宅で準備する手間」が嫌いで、金やモノよりも優先的にミニマイズしているので、この戦略は当面は取れません。