Xootr を捨ててキックスケーターとお別れ
苦労して手に入れた相棒 Xootr だが、ほとんど使ってないので捨てることに。これでキックスケーターという移動手段および趣味が潰えた。
今のうちに僕のキックスケーターライフについて振り返っておく。ただの日記なので取り留めの無い記事だ。
- 16/12/10 大人向けキックスケーターを初購入
- 16/12/16 JD Razor を追加購入
- 2016/12 キックスケーターライフ
- 16/12/31 Xootr を買った
- 2017/01 ガチ啓蒙に悩む
- 17/02/10 宮島
- 17/09/20 足痛い
- 17/10/20 東京に転勤
- 2018年
- 2019/05/18 マイクロ・スプライトを購入
- 2019/08/31 マイクロ・スプライトを粗大ごみに
- 2019/10/20 Xootr を粗大ごみに
- FAQ
- おわりに
16/12/10 大人向けキックスケーターを初購入
なぜ興味を持ったのかは覚えてないし、日記からも辿れないが、この日から僕のキックスケーター人生が始まった。
買ったのはマイクロスクーターの マイクロ・ロケット。
「ホイールの幅が広い」のがウリで、不器用な僕でも乗れると考えて手を出した。
早速練習から始めた。
- 河川のランニングコース(として主に使われてるなんか広い道)
- 近くの学校前の通路(車入れないようになってる)
このあたりでひたすら基礎練。乗り方、降り方、ハンドルの高さ調整、ブレーキなど思いつく限りのことを試し、答えを出した(ちなみに既にネットでは一通り調べている)。
さて、幅の広いマイクロ・ロケットは、他のキックスケーターよりも乗りやすいのか?……わからない。この時点ではこれしか乗ったことがなかったから。しかし、スピードが思ったほど出ないのは痛感していた。物足りない。走った方が速いぞ。
16/12/16 JD Razor を追加購入
当時の僕はパラサイトシングルな上、将来のこともさほど考えてなかったので、給料はほぼ小遣いと化していた。キックスケーターを追加購入するのは造作も無いことだった。
速く進めるキックスケーターを買おうとした。大人用で、20 インチなのは以下あたり。
- oxelo Town 7
- JD Razor MS-185
- Xootr
Town はつくりが甘いという記事があり、Xootr は英語でよくわからんかったので JD Razor MS-185B にした。B がついているが、これは前輪ブレーキ付きを意味する。あると便利かなと。
性能は十分で、これなら数キロくらいの移動には自転車の代わりとしても、十分使えそうに思えた。ただ前輪ブレーキは飾りだったが。
2016/12 キックスケーターライフ
日記から、かなり乗りこなしていることが伺える。
- 注目を浴びていることに快感をおぼえている
- 法律についてじっくり調べている
- 存分に遊べるスポットを調べ尽くしている
- ライトによる夜間走行を試している
- 筋肉痛が一週間続いたりしている(スポーツ初心者あるある)
- 年末が近づくと、ショッピングモールやゲーセンに何度も通っている
16/12/31 Xootr を買った
Xootr という世界最高峰らしいキックスケーターのことが気になっていた。頑張って調べて、買ってみることにした。それがクリスマス前のことで、届いたのがこの日。
Xootr は控えめに言っても最高だった。すべてが頭ひとつ飛び抜けている感じ。パソコンで言えば Apple の Mac みたいに洗練されている印象。すぐに気に入った。JD Razor は捨てた。
唯一の欠点は、重たいことくらいか。何度か電車で遠出して運搬を試してみたが、まるで 3 泊 4 日のスーツケースを縦長にしたかのような感じで、日常的に運ぶのは正直しんどかった。
2017/01 ガチ啓蒙に悩む
キックスケーター情報は皆無と言っていいくらいに少なかったので、僕主導で Wiki とかコミュニティとかつくってやろうかと検討していた。
が、モチベーションが上がらず諦めた。
この頃になると、キックスケーターは一日一時間も乗っていなかった。移動手段としてはまあまあ重宝しうるとはわかっていたが、ぶっちゃけ自転車(クロスバイク)の方が速い。遊びとしても、正直言えば少し飽きていた。……つまり軽い趣味でしかなかった。この程度では啓蒙は行えない。
17/02/10 宮島
前々から気になっていた「キックスケーターで旅行したい」に思い切ってチャレンジした。遠出はしんどいから、地元広島から普通に電車で通える宮島に。
キックスケーター人生で一番楽しかった気がする。
まず観光地エリアでは人目を集めまくりで気持ちいい。まあ通路は歩行者天国で蹴れないのだが。
少し奥まで行くと、人も減ってきて蹴れる。普通の観光客が断念する距離でも平然と進める。実は以前、僕はクロスバイクで隅々まで探訪したことがあったが、キックスケーターでも同じことをした。蹴りながら自然を探検する、散策するという面白い体験ができた。
ただし疲労はえげつなかった。特に宮島は、観光地エリアを出るとアップダウンが続く道路になっているでキツイ。クロスバイクでもキツイレベルなのにね。帰りの電車では、退屈大嫌いな僕が何もせず死んでいたほどだ。
印象的と言えばもうひとつ。帰り道、パトカー越しに「行けませんよそれ!」と拡声器で怒られる、という経験をした。これは今でも納得がいかない。たしかに駅前の道路を走っていたが、生活道路だし、周囲に人や車はいなかった(僕はパトカーが過ぎた後に道路に出て蹴り出した)。これは僕の「大丈夫だろう」ラインだった。実際、このラインのおかげで、僕は今の今まで一度も怪我したことがないし、交番やチャリですれ違った警官に呼び止められたこともない。ちゃんと配慮しているんだし、止められるとは夢にも思わなかった。だからこそ衝撃が大きかった。
この出来事は、僕をビビらせるには十分だった。以後、キックスケーターの頻度は減っていくことになる。
17/09/20 足痛い
この日は近所の山に出かけていた。
キロ単位で続く、ひたすらの坂道。コースとしては街中が 3 キロ、登山道前半が 3 キロ、後半が 4 キロの 10 キロくらいで、最初の街中 3 キロをキックスケーターで登った。
効率的な登り方を編み出したつもりだが、それでも消耗は凄まじかったもよう。まあ片足ジャンプと片足スクワットゲーだからね……。そして足を痛めている。
僕は、こんな筋トレな遊び方をしてしまうほどに、キックスケーターに飽きていた。というよりやる気がなくなっていた。メインである移動手段は、警官の干渉が怖くて踏み出せない。そうなのだ、今の日本では 警察官がアウトと言えばアウトになってしまいかねない 状況にある。
17/10/20 東京に転勤
そうこうしているうちに転勤が決まり、広島から東京にやってきた。
キックスケーターはわざわざ持参したが、一目見て思った。
「あ、東京の道で移動するのムリだわ……」
道が明らかに狭いし、人が明らかに多い。広島の都心部を面積を 1/2 にして、人口密度を 2 倍にしたら、こんな感じになるんだろうなぁというレベル。移動手段としてのキックスケーターは「観察」と「配慮」から成る。この狭さと物量の暴力の前では、僕の力は通用しない――それは明らかだった。
結局、早朝に遠出して河川やら港町やらで遊ぶことしかできなかった。大きな公園や広場も調べていたが、軒並み禁止されていた(過去のスケボー勢と子供キックスケーターの影響かしら?)。
結論:東京でキックスケーターは無理ゲーやぞ
しかしキックスケーター自体はちらほら見かけた。子供は一日一回以上、学生は週に一度あるかないか、ってくらい。リーマンや中年は見たことないなぁ。内陸部だとまた違うのかしら(僕の生活範囲は湾側)。
2018年
ほとんど乗ってない。
2019/05/18 マイクロ・スプライトを購入
前々から「小型ならもっと持ち運びやすくてハードル下がるのでは?」と思っていた。というか「いつかやるリスト」に放り込まれていた。一方、僕はミニマリズムを推進しはじめており、キックスケーターも捨てようとしていた。
「後で後悔するのも嫌だし」ということで、一度試しておくことにした。
※手前側の小さいやつ
詳細はこっち → Xootr ユーザーが小型のキックスケーター「マイクロ・スプライト」を使ってみた感想 - ガラパゴスタ
結論を言うと、確かに軽かったが走行性能がダメだった。仮に自由に走ることが許されたとしても、これで日本の道路を走るには(特にホイール幅が小さすぎるゆえに)厳しいものがある。
2019/08/31 マイクロ・スプライトを粗大ごみに
ミニマリズムをどんどん進めている。キックスケーターはどうすればいいのだろう……。もったいない精神。玄関に立て掛け続ける日々が続いていた。
こうなっては進められないので、えいやで捨てることにした。まずはマイクロ・スプライトから。
当日捨てた後、その後も、特に感慨は無かった。むしろ玄関が広くなってせいせいしている。
あとは Xootr だけだが、こいつは入手にも苦労したし、相棒だし、で捨てたくない……。
2019/10/20 Xootr を粗大ごみに
えいやで捨てることにした。
誰かが「ミニマリズムは自傷行為」的なこと言ってたけど、真理だと思う。泣く泣く手放すことで、僕はまた一つ傷を負った。でもこれでもう少し身軽になれるはず。来月中旬には、Xootr とお別れする。
FAQ
ありそうな疑問と他の選択肢について、Q&A 形式でまとめとく。
Q: Xootr は売らないの?
Ans: 面倒くさいから売らない。
売るための作業が面倒くさいから嫌だ。たぶん休日半日くらい潰れる。仮に一万で売れるとしても、半日も潰したくないですん。
Q: またキックスケーターを買うことはある?
Ans: 引っ越した地域次第ではありえる。
乗りやすそうな地域に引っ越して、自転車よりも徒歩よりも明らかにあると便利だとわかったらまた買う。僕は必要なものへの投資は惜しまない。
買うのもたぶん Xootr だろう。あるいは、他に良いキックスケーターがあったら乗り換えるかもだが。
Q: エアタイアは使わない?
Ans: 使わない。
空気入れるのが面倒くさいから。キックスケーターのメリットはメンテが楽なところにある。自転車みたいに空気入れる面倒くささがないのが良いのよ。
ちなみにエアタイヤは振動吸収できるのは良いと思うが、代わりにスピードが落ちるのがいただけない。僕はスピードを重視しており、振動は体力で耐えればいいタイプなので、このトレードオフは許容できない。
Q: 電動キックボードは乗る?
Ans: 乗らない
電動は運動にならないから嫌いだし、公道で乗れる未来が来るとも思えないし……。いや、現状でも原付レベルで色々整備すれば法的には乗れるっぽいけど、どうなんだろ?
おわりに
僕のキックスケーターライフはいったん終わりを迎えた。
ブレーキが弱いという致命的欠陥を抱えた「蹴って進む乗り物」は、中々に刺激的で、個人的にはパルクールを思い出した。パルクールも観察と筋トレに帰着されるところがあった(と僕は思っている)から。僕はこういうのが好きなのかもしれない。
キックスケーターで鍛えた足は、たぶん ダンスラのランニングマン でも生きている。無駄ではなかった。そもそも楽しかったから、無駄では断じてない。観光もした。僕は、大人の大半がやっていない世界の一つを味わったのだ。
機会があれば再開することもあるだろう。
では、この辺で筆を置く。
生産性向上や業務効率化が出来る人と出来ない人の違い
生産性向上や業務効率化について取り組むのは当然だと思ってるんだけど、できる人は意外と少ない。
これは何も仕組みをつくることだけじゃなくて、そもそも提案・展開したところで通じないことさえままある。「平社員の分際で」的なくだらない価値観もあるけど、それ以前に、どことなく根本的なズレというか壁というか、「通じなさ」を感じる。
色々接してきてわかったのは、生産性向上や業務効率化というジャンルにも 適性や資質がある のでは、ということだった。
では適性や資質とは何か。言語化してみたい。
- 基準志向であること
- 言語化、文章化、発信活動に抵抗がないこと
- 非生産性センサーが敏感であること
- 思考停止系のやる気エンジンに頼りすぎていないこと
- プログラミングや小説など「構造」の検討が必要なものづくりができること
- 手段やプロセスにこだわりがあり、個人的にも日頃から取り入れていること
- 非同期という概念がわかること
- 仕事仲間に家族ごっこ・友達ごっこを求めていないこと
- おわりに
基準志向であること
安定したパフォーマンスを発揮するためには、何らかの基準が必要である。それは ルールだったり、手順だったり、ガイドラインだったりする が、ともかく基準があると安定する。というか、特にチームや組織で取り組む場合は、基準がないと逆に収拾がつかない。
基準志向を持つ人は、基準の重要性がわかっている。早期からルールやガイドラインを策定し、手順を整備しようとする。また、既存の基準についても(納得できるなら)すみやかに理解し踏襲する。
一方、基準志向を持たない人は、基準の重要性がわからず基準を軽視するし、自ら整備しようという発想もない。安定という安寧とは無縁で、仕事はいつも行き当たりばったり。そういうライフスタイルだから、基準を理解し踏襲する体力も無く、足を引っ張る。
言語化、文章化、発信活動に抵抗がないこと
生産性向上にせよ、業務効率化にせよ、推進するためには現状を把握しなければならない。そして把握には 言語化という可視化 が必要だ。
言語化に慣れている人は、この作業を苦なく行える。日頃から自分の考えや理解を文章に起こし、発信している人は強い。たとえ何十というステップやプロセスになろうとも、現状を言語化できる。必要なら分類・並び替え・名前付けなどで更にわかりやすくもできる。そして、言語化したそれに見ながら、落ち着いて「ここがネックだよな」「ここはこっちでやった方がいい」などと検討できる。
逆に、言語化に慣れていない人は、この現状把握作業にとてつもないハードルを感じてしまう。たとえるなら懸垂が一回もできない人が懸垂で筋トレするかのような「無力感」。
あるいはそもそも言語化という発想さえもなく、「自分が普段取り組んでいる過程」の存在さえ意識しない。存在がわからなければ、当然、そこに手を入れて改善することもできない。どころか、手を入れようとしてくる人に対して気持ち悪ささえ感じる。
非生産性センサーが敏感であること
何も生み出さないことを非生産的と言うが、この「非生産性」を感じ取るセンサーを持っていると強い。生産性向上や業務効率化に向いているのは、当然ながらセンサーを持つ人だ。
非生産性センサーがあると、「無駄の気配」にすぐに気付ける。
- それって今心配することかなあ?(タイミングの違和感)
- この会議、何のためにしてるんだろ?(存在意義の違和感)
- 本当にそのクソ面倒くさい手順が必要なのか?(遠回りの違和感)
- この人、どういうつもりでそんなこと言ってんだ……?(目的意識の違和感)
- ……
「無駄の気配」に気付いたら、すぐにでも警戒を始める。なぜなら、センサーを持つ者は知っているからだ。こういう気配は大体当たる。だから観察を怠らないようにしつつも、対策を練り始める。どうしようもなさそうなら、せめて自分だけでも被害を被らないよう、距離を置くような立ち振る舞いをする。
一方、センサーが無い人は全く気付けない。無駄が牙をむいてきても、疑うことなく過ごしている。ゆでガエルのように時間や気力を費やしていく。
思考停止系のやる気エンジンに頼りすぎていないこと
忠誠心、責任感、義務感といったやる気エンジンは思考停止を伴うため、非生産的・非効率的な作業にも熱心になれる。
逆に、こういったものを安易に持たない人は、冷静に生産性や効率を意識できるため「盲目的に目の前の作業に従う」という罠を回避しやすい。生産性向上や業務効率化に向いているのは、無論このタイプだ。
プログラミングや小説など「構造」の検討が必要なものづくりができること
生産性向上や業務効率化にせよ、実現するためには「対象」に対する構造的なアプローチが必要になる。
- 対象はどんな構造をしているか
- 改善として、どんな構造を新たに導入すればいいか
- 問題のある構造をどのように修正すればいいか
- 主な構造としてどんなものが知られているか、またそれらの使い所や注意点は何か
- ……
プログラミングで言えば「順序」「選択(条件分岐)」「繰り返し」といった構造が登場する。関数、オブジェクト、ファイル、モジュール、ライブラリといった単位もある。
小説で言えば登場人物がいて、各人物は身体的特徴から歴史までパラメーターを持っていて、他人物との関係や依存がある。ストーリーには起承転結や序破急といった構造を使う。
構造とはすなわち「実体や中身の全容を言語化し」「必要に応じてわかりやすい単位を導入して整理する」ことであるが、この構造を用いた捉え方は、ものづくりでは当たり前に使っている。そしてこれは 生産性向上や業務効率化においても必要なことだ。逆を言えば、これができない人は生産性向上や業務効率化(を自分でつくりだすこと)もできない。
ものづくりをしている人は、構造の扱いに慣れているため、生産性向上や業務効率化にも取り組みやすい。
手段やプロセスにこだわりがあり、個人的にも日頃から取り入れていること
生産性向上にせよ業務効率化にせよ、一言で言ってしまえば「プロセスの最適化」であると言える。
私たち現代人は忙しく、変化の激しい時代に生きている。そのせいで仕事から日常生活まで多数のプロセスを流している。これらプロセスを疑いもせず、ただただ盲目的に流す人も多いが、中にはいちいちこだわりを持ってカスタマイズしている人もいる。
- 設備や用品、ガジェットやアプリなどを遠慮無く試す
- 家事や情報収集などについて、ルールを決めて運用する
- 旅行、出張、イベント参加、帰省、大掃除などを手順化する
- 日頃から日記と写真を収集し、一元管理できるようクラウドを駆使する
- ……
これらの行動は必ずしも生産性向上や効率化に直結しているわけではない。むしろ(単に個人の趣味や好みに従っている分)非生産的だったり非効率だったりすることもままある。
しかし、このような人は 新しいことを取り入れたり、既存を捉え直して整備したりする体力が培われている ため、いざ生産性向上や業務効率化にあたる場合でも強い。
非同期という概念がわかること
生産性向上や業務効率化において欠かせない概念の一つが 非同期 である。
非同期とは「とりあえず提出しておく」「提出した内容はそっちのペースで見てね」という リアルタイムを要求しないやり取りの方式 を指す。一方、リアルタイムなやり取りは同期とか同期的という。
元々は同期のみであった。口頭にせよ、電話にせよ、会議にせよ、やり取りの度に全員が拘束されていた。同期的なやり取りは一般的に非生産的で非効率的になりやすかった。
一方、近年では技術や仕事術の発展により、非同期も使えるようになった。非同期的なやり方ではメールにせよ、チャットにせよ、全員が拘束される必要がなくなった。各自が各自のペースで送信し、また受信したものを読んで対処すればよい。無論、だからといって怠けすぎると成立しなくなってしまうが、それでもリアルタイムという名の拘束からは逃れられる。
非同期という概念を知っている人は、同期(リアルタイムなやり取り)に多大なコストがかかること を知っている。これは何もコミュニケーションだけではなく、プロセス全般において言えることだ。たとえばプログラミングにおいても、非同期という概念は取り入れられており、性能にシビアな昨今の ICT 環境を支えている。
話を戻そう。逆に、非同期を知らない人は 馬鹿の一つ覚えのように同期(リアルタイムなやり取り)にこだわる。というより、同期しか知らないから、同期することしかできない。だから無闇やたらに会議を開催し、雑談をし、一度に全部終わらせようとする。「任せる」「待つ」「自分でペースで処理する」という緩い連携で回せることなど、夢にも思わない。これでは生産性向上や業務効率化についてピンと来ないのもムリはない。「へぇ、電話以外にメールという手段もあるんですね」「LINE ってメールより便利なんすね」くらいの無知(ハンデ)を負っているようなものだ。
仕事仲間に家族ごっこ・友達ごっこを求めていないこと
普段は生産性や効率を意識する人でも、家族や友達と過ごす時には持ち出さないだろう。
一般的に「その人(達)と過ごすことに重きを置く場合」は生産性や効率は意識しない。
しかし厄介なことに、仕事仲間に対してもこれを持ち出すことがある。
というより国内の大半の企業はそうだろう。よく「会議がダラダラしていて非生産的だ」と言うが、彼らにとっては そもそも一緒に過ごすことにも重きを置いているのだから、生産性を持ち出すこと自体がナンセンス なのである。だから生産性向上や業務効率化の提案や啓蒙は、一蹴されてもおかしくないし、ひどい場合は異分子とみなされてしまう。
とはいえ、一応仕事であるから、彼らも大きな声で「一緒にダラダラしようぜ、俺たち家族なんだからよ」とは言えない。じゃあどうやって正当化するかというと、「コミュニケーションは大切である」という類の主張である。結果として、目的や効果測定もしないまま、自己満な会議やイベントばかり増えていく……。
逆に、仕事仲間をそのように扱わない人は強い。空気とか仲の良さとかいったことに惑わされず、純粋に仕事として必要かどうかだけを考えて取捨選択できる。ひいては生産性向上や業務効率化にも繋げられる。
おわりに
本記事では「生産性向上や業務効率化が出来る人と出来ない人の違い」と題して、出来るために必要と思われる資質(というよりは特徴か)を言語化してみた。
今回記事を書いてみて僕は、当たり前だと思っていたことにも実は多くの前提や条件が必要だったんだな、ということを改めて自覚した。同時に、会社で生産性向上や業務効率化を推進するのがますます難しいことも痛感した。
加算的ミニマリズムと減算的ミニマリズム
引っ越しなど生活環境を一新するタイミングは、ミニマリズムを推進できるタイミングでもある。
この時、二つのアプローチが取れる。加算的ミニマリズムと減算的ミニマリズムだ。
加算的ミニマリズム
引越す前に 持ち物はすべて処分し、必要な物は都度調達する(加算する) やり方。
メリットは、ミニマリズムの効果が高いこと。
デメリットは、向こう一ヶ月くらいは不便が続くこと。
減算式ミニマリズム
今の持ち物を捨てずに 引っ越しするやり方。つまり 不要な物は引越し後に減らす(減算する)。
メリットは、生活がすぐに整うこと。
デメリットは、ミニマリズムの効果が薄いこと。特に「とりあえずバッサリ捨ててみて様子見する」という常套手段が取れないこと。
加算の対象となる物は?
加算的ミニマリズムについて補足する。すべて処分すると言っても、言葉どおりすべての所持品を捨てるわけではない。たとえば貴重品を捨てる人はいないだろう。
加算的ミニマリズム時に処分できるもの、つまり 引越し前に処分できる(あとから加算できる)もの の例をいくつか挙げる。
日用品
日用品は後から簡単に補充できるので、引っ越し時の荷物に含める必要はない。
ティッシュも、トイレットペーパーも、替えのボトルも、全部捨ててしまって構わない。
飲食物・非常食
日用品と同様、飲食物や非常食についても、やはり後から簡単に補充できるため、捨ててしまって問題無い。
本
旅行時にも持ち運ぶような愛読書や、仕事や趣味で定期的に使っているリファレンス以外は、すべて処分して構わない。
どうせ読む機会は無いし、仮にあったとしてもそれはその時ネットで調べれば済むし、どうしても欲しいならその時買い直せば良い。
本は中々減らせないものの筆頭だ。引っ越しなどのタイミングで「とりあえずバッサリ捨ててみる」をしない限り、減らすことは中々できない。
おわりに
ふと加算的・減算的という言葉をひらめいたので、今回まとめてみたが、別に大したことは言えなかった。
ただ「日用品や飲食物は、(あとから加算できるので)引越し時は全部捨てて良い」という気付きを得たことは大きい。次の引っ越し時は楽できそうだ。
せっかちおじさんあるある ~移動編~
一人のせっかちおじさんとして、せっかちなおじさんのあるあるを 9 個ほど挙げてみた。
観点は「移動編」。歩く、エレベーター、エスカレーターといった話題を扱う。
何個当てはまるかチェックしてみよう。
- 1. エレベーターのボタンを連打する
- 2. 開くのが遅いドアの前で足とんとん
- 3. ドアが開いてる途中で体をねじ込む
- 4. 並んで歩いてる奴らにひっかかると俯く
- 5. ピッタリと張り付いてプレッシャーをかける
- 6. 歩いてると基本的に抜かれない
- 7. エレベーターよりもエスカレーター、エスカレーターよりも階段
- 8. エスカレーターは歩く
- 9. エスカレーターで道を塞ぐ奴らにプレッシャーをかける
- 何個当てはまった?
- せっかちおじさんの特性
- おわりに
1. エレベーターのボタンを連打する
エレベーターのドアを閉める時にボタンを押すが、ここで反応が悪いとイラッとしてボタンを連打する。
人がいる時は我慢することもあるが、「私はこういうせっかちな人間なんですよ」をアピールしたい時・顕示したい時はあえて連打してイキることがある。
ちなみに(エレベーターホールなどで)開ける時は連打しない。人がいるからね。
2. 開くのが遅いドアの前で足とんとん
開くのが遅いドアってなんであんなにイライラするんでしょうね?
正味数秒もないのに、ぶち割ってやろうかと思うくらいイラッとする。さっさと開けやオラッて感じ。
3. ドアが開いてる途中で体をねじ込む
ドアが開きかけている時に、足や体をねじこむ。
なぜって少しでも速く進むために。あるいは「私はこんなせっかちな人間なんですよ」とアピール・顕示するために。
4. 並んで歩いてる奴らにひっかかると俯く
早歩きで外とか廊下とか歩いてて、ふと並んで歩いてる遅い奴らに阻まれたりすると、露骨にため息をつく……ことはせずに、その場で俯くことで残念さを表現する。
そんなことしても前の奴らは気付かないのにな。
5. ピッタリと張り付いてプレッシャーをかける
並んで歩いてる奴らに対し、気分によってはプレッシャーをかける時がある。
足音を大きくして、回転数も上げて、距離もパーソナルスペース犯すレベルで接近する。顔は真顔。目は合わせず、ただただ前を向いている感じ。
これでたいていの人は道を開けてくれる。ありがとう。
たまに開けてくれない人もいる。あなた、よくKYだと言われるでしょ?
6. 歩いてると基本的に抜かれない
基本的に早歩きなので抜かれることはあまりない。
都内の通勤時でも先導するレベル。交差点に何十人と待っている中、青になった時も、(先頭にポジション取ってたら)だいたい一番最初に抜きん出る。そのまま独走する。
急いで小走りしてるおばさんくらいなら負けない。小走りされると抜かれるが、彼女らはすぐに疲れて歩くのですぐに追いつく。わかってねえな、マラソンと同じで一定したペースが早いのさ。
7. エレベーターよりもエスカレーター、エスカレーターよりも階段
人が少ない道を選ぶ。
多少の体力消費はいとわない。むしろ人混みの遅さを回避できるなら安いものだ。
8. エスカレーターは歩く
エスカレーターは歩かない、とは散々言われていることだが、いいかげん諦めてほしい。
歩いて進みたいというニーズの多さゆえに、片側ずつ分けるという運用が生まれたのだ。現実を見よう。歩く派を尊重するべきだ。自動車の制限速度と一緒。「制限速度以内で走ってるもん」とかぬかして渋滞起こすバカと変わらない。空気読んで。
9. エスカレーターで道を塞ぐ奴らにプレッシャーをかける
プレッシャーをかけられていると気付いた時でも、あえてどかない奴らが意外と多い。自分の行いが正しいとでも思っているのだろうか。
そういうわけで、エスカレーターではプレッシャーのかけかたも強めになる。がっつり目を合わせ、その背中を睨み、何なら足踏みで音を鳴らすレベル。
この時、脳内では相手から声をかけられた時の反論をシミュレーションしている。抜かりはない。
何個当てはまった?
0個の人
→ 聖人の方ですか?
1~3個の人
→ まあ普通の現代人っすね。
4~6個の人
→ せっかち言われるレベルですね。
7~9個の人
→ 人格疑われるレベルですので気をつけましょう。
せっかちおじさんの特性
せっかちおじさんのことがさっぱりわからないあなたへ。
- 速く歩くことや階段を常用することにアイデンティティを感じている
- 人を驚かせることはわかっているのに、あえてやろうとする確信犯
- 注目されるのが気持ちいいから
- 人と親しくならないよう距離を置かせたいから
- 時間がそがれるのが嫌なのではなく、自分の本来のペースが乱されることが嫌
- たとえるなら青信号になっても目の前の車が発進しないようなもの(数秒くらいでもイラっとするよね?)
- 歩道や階段やエスカレーターを横に並んで道塞ぐ奴らは特に許せないが、これには(後ろから人来ること考えることがそもそも頭にないんだろうな、脳内お花畑やな、人生楽やろ?的な意味での)羨望が伴っている
- 羨望から来る妬み
おわりに
「せっかちとはなんだろう」とふと思い、考えていたところ、このような記事が出来上がった。
ポメラ DM200 を使って二年経ったので感想とか今の運用方法とか書く
思い切ってポメラ DM200 を購入してから二年が経過。結論を言うと、買って良かったと思っている。待ち時間中に書けるのが快適だし、家でもわざわざ使っちゃうくらいに、この小さな端末に愛着を感じている。
二年という節目だし、感想やら今の運用方法やらをまとめておきたい。
書き方としては「今の運用方法」をまとめつつ、合間に所感を差し込む感じにする。
- サマリー
- 充電頻度
- データを PC に転送する方法
- データを PC に転送する方法(詳細)
- データを PC に転送する頻度
- 用途
- 利用タイミング
- 執筆時間
- 執筆時の姿勢
- 持ち運び方
- ポメラの設定 > 設定
- ポメラの設定 > 書式
- 白黒反転
- 単語登録
- 定型文
- カレンダーの用途
- ファイル > 管理画面の運用
- おわりに
サマリー
- もっぱら小説の下書きを書く用
- 充電頻度と PC 転送は週に一度
- 以下は諦めた
- ブログなど高頻度の転送を要するネタを書くこと
- 小説を清書レベルで仕上げること
- 電車、病院、飲食店など待ち時間中の時間つぶしにも活躍
充電頻度
週に一度。
ポメラ DM200 はフル充電で 7~10 時間くらい保つので、一日一時間程度であれば週一で足りる。公式は 18 時間 とのことだが、そこまでは保たない(僕のポメラのバッテリーがへたってるだけかもしれないが)。
データを PC に転送する方法
付属の USB ケーブルで PC(Windows) に繋いでいる。
DM200 にはポメラ Sync など無線通信連携機能もあるが、僕はただただ執筆に専念したかったので使っていない(試してもいない)。デジカメで SD カードを使っている時のような使用感を意識している。実際、執筆中に通信について考える必要はないので快適だ。
データを PC に転送する方法(詳細)
GitHub のプライベートリポジトリにバックアップしている。
以下のようなバッチファイルを使っている。これを使うと、
- ポメラを PC に認識させた後、
- リポジトリに置いたこのバッチファイルを起動するだけで、
- ポメラ内の全ファイルが、
- このリポジトリ内にコピーされる
という感じでバックアップできる。
@echo off setlocal set pomera_root=f:\ set dstdir=%~dp0 set commitmsg= %date% %time:~0,8% pushd %pomera_root% if ERRORLEVEL 1 pause & exit /b popd pushd %dstdir% rmdir /s /q %dstdir%Pomera rmdir /s /q %dstdir%Pomera_memo popd pushd %pomera_root% xcopy %pomera_root% %dstdir% /I /F /E /Y popd pushd %dstdir% git add -A git commit -m "%commitmsg%" git push origin master popd pause
以下はログ。週一でバックアップしているので、週一単位で履歴が残っている。いざとなれば古いデータにアクセスできるし、「ああこの週はガッツリやってんな」「この週はほとんど書いてないな」といったこともわかって楽しい。
データを PC に転送する頻度
週に一度。
用途
書く:
- 最初はブログ、日記、タスク管理、(カレンダー機能で)予定管理など色々試していたが、続かなかった
- (理由1) PC と連携させるのが面倒くさいから
- (理由2) 半角全角の切り替えが面倒くさいから
- 今は小説執筆(下書き)に落ち着いている
読む:
- 今書いてる小説の過去回
- 以前書いた小説(自分の作品読み返すの意外と楽しい。恥ずかしくなってくるけど)
所感:
- ポメラだけで小説を「完成」させるのはキツイ
- 僕は頭弱いマンなので PC で広い画面+二画面+高機能テキストエディタくらい無いと話にならない
- ポメラでは細かいことを気にせずガシガシ書く感じ
- ひと通り書き終えたら PC で作業して仕上げる
- ブログみたいに高頻度で PC に転送する系もキツイ
- ポメラでいちいち無線通信させるのが面倒くさい(僕はスマホさえ持ってない面倒くさがり屋)
- かといって毎日ケーブルで繋ぐのもだるい
- 英単語を多く打つ「IT 系のネタ」を書くのも辛い
- 半角全角切り替えキーが小さすぎて打ちづらい
- 「常に半角スペース」を実現できない
- などなど、とにかく英単語メインになると不便になる
- 逆に小説は全角だけで済む世界なので快適
利用タイミング
書く:
- 待ち時間
- 電車内(空いてて座れる時。普段の通勤では無理)
- 病院
- 飲食店
- 外出時
- ゲーセンで疲れて休んでる時
- 会社の昼休憩
- 自宅
- 書きたい時にポメラ開いて書く感じ
読む:
- 通勤中(読むだけなら立ちながらでも可能)
執筆時間
待ち時間中や外出時:
- 時間制限があるので、その時まで
- 大体 10~40 分くらい
- 頭が温まってきたところで終わっちゃうのでもどかしい
自宅:
- 始めるまでの心理的ハードルが高い
- 意識して開かないと一週間自宅では全く開いてない、が普通に起こる
- 一度開いて書き始めたら、ずるずる進む
- 1時間は軽く行く
- 2時間も行っちゃう
- 朝や昼だと 3 時間以上も割とすぐ
- なんていうか、アニメマンガラノベ見てる時みたいに「こまめに時計見て時間は意識するけど、休憩とか体調とか直近のこととかは深く考えないで、とりあえずそのまま続ける」感じ
執筆時の姿勢
座って膝に置く:
- 電車、病院など待ち時間時は大体これ
- 30 分くらいで肩凝ってくるけど、まあ問題無く書ける
- 椅子が低すぎる(電車の椅子よりも更に低い。病院とかでたまにある)と、足を折りたためないので辛い
- 体というか足首固くて手前にたたむのが辛いンゴ……
- 電車で隣に人いると書けない
- 僕が平均以上の肩幅なので、隣が子供や小柄な女性でないと詰む
机に置いて書く:
- 会社の昼休憩、自宅、飲食店、カフェなど机がある場所
- 長時間書ける
地面に置いて書く:
- 自宅で
- 20 分もしないうちに肩凝る、長時間は無理ゲー
- そもそも体固い、痩せてて尻とか骨モロなので地べた座ること自体苦手なんですわ……
布団に寝転んで書く:
- 自宅で
- 10 分もしないうちに肩凝る&腰痛持ちなので腰も痛い、無理
持ち運び方
ロフトで買った A4 ケースにポメラを入れて、このケースをリュックに入れて持ち運んでる。
ちなみにケースには 100 均で買ったナイロン手袋も入れてる。僕は指が弱く、長時間打つとヒリヒリしてくるので必須(自宅や会社で PC 触る時もよく使う)。
ポメラの設定 > 設定
電源管理:
- スリープ: 5分
- オートパワーオフ: 15分
執筆中にウンウン悩んでる時に消えるとうざいので長めに。でもうっかり長時間放置することがあるのでオフにはしない……でこれくらいの塩梅に。
ファイル管理
- 保存は本体メモリ
- オートセーブはしない
- 文字コード改行コードは UTF-8、CR+LF
- アウトライン見出しは
#
Windows で Markdown 書いてるユーザーとして自然な感じに。
自動保存系は嫌いなのでしてない。そもそも Ctrl + S 押す癖が身に付いてるので要らない。
パスワード
無し。
認証は面倒くさい。すぐ書けることがメリットなのに。
ポメラを財布みたく手放さなければ済む話。
キー設定
- ショートカットキー以外はいじってない
キー設定 > ショートカットキー
よく使う操作を厳選して Fx に。
それ以外の Shift とか Ctrl とか絡む系は、どうせ覚えられないし大して使ってないので最小限に。プロパティと辞書くらい。あとはメニューから呼ぶ。
項目 | 内容 |
---|---|
F1 | 検索 |
F2 | 次を検索 上方向 |
F3 | 次を検索 下方向 |
F4 | カレンダー表示 |
F5 | タイムスタンプ挿入 |
F6 | 文字サイズ変更 小 |
F7 | 文字サイズ変更 大 |
F8 | PCリンク |
F9 | 定型文 |
F10 | アウトライン |
Shift+F1 | プロパティ |
Ctrl+F1 | 国語辞典 |
Ctrl+F2 | 英和辞典 |
Ctrl+F3 | 和英辞典 |
Ctrl+F4 | 類語辞典 |
ポメラの設定 > 書式
ATOK 入力設定
- 入力方法はローマ字
ローマ字入力マンなので。
文字設定
- フォントは明朝
- 行間は1/4行
個人的に一番美しく見えるのがこれ。
カーソル位置
- 終了時の位置で開く
これは以前 Twitter で教えていただいた設定だが超重要。特に複数のファイルを使う場合は、これで「開いた直後に前回の位置に来る」を実現しているかどうかでずいぶんと効率が変わってくる。
制御文字
改行とタブだけ表示。
改行は視覚的に必須。特にちょうど行末まで伸びた文章は、改行の有無が見た目ではわからないのでこれで表示させるしかない。
タブは普段使わないので目立たせるために。
スペースはよく入れてるので、表示させると鬱陶しい。表示させてない。
句読点表現
、
。
・
「」
小説書くならこれ以外の選択肢は無いと思う。
白黒反転
する。
黒背景白文字の方が目に優しい気がする(眩しくない)。
単語登録
- 小説で使う人名がメイン。都度必要なものを追加していく感じ。
- アウトライン用の見出し
み1
で#
み2
で##
- 半角モードにしなくても打てる
定型文
区切り用のやつ
◆ ◆ ◆
プロット書く時とかに使う起承転結テンプレ
起: 承: 転: 結:
キャラの歴史練る時に使うテンプレ
年少 年中 年長 小1 小2 小3 小4 小5 小6 中1 中2 中3 高1 高2 高3 大1 大2 大3 大4
カレンダーの用途
- 小説作中で登場するイベントの整理
@XYZ
を記載しておくことで、検索で一発で飛べるようにしている- 例: 作品 XYZ の舞台は 2017年4月だから、2017/04/01 に @XYZ を記述してる → 検索で「@XYZ」で探せば、一発で 2017/04 に飛べる
- ボツ文章の一時保管庫
- 今日の日付部分にひたすらコピペしておく
最近は一時保管庫の役割が強い。カレンダーは、「今開いているファイルを開いたまま」アクセスできる唯一の記入エリアなので、こういう作業領域の補助的な使い方が捗る。
ファイル > 管理画面の運用
- 更新日時で降順ソートして「よく使うファイル」にアクセスしやすくする
- 関連するファイルはフォルダでまとめる
- 例1: 作品XYZ
- 1ファイル8万文字くらいまでにしている(保存に数秒かかるなど動作が重くなってくる)
- 中身は XYZ1、XYZ2、……という感じ
- 例2: 資料
- 文化祭プログラム例、スポーツテストの記録、これまで読んだラノベリスト etc
- 調べたことなどを雑多に入れてる
- PC でつくった資料をポメラに入れることもある
- 例1: 作品XYZ
おわりに
ひたすら列挙するだけになってしまったが、割と満足していることが通じたら幸いである。キングジムさんには感謝。
「じぶんリリースノート」が面白そう
興味深い言葉「じぶんリリースノート」を見つけたので、ちょいと調べてみた。
本記事の内容だが、調べる前のイメージ、調べた内容、自分はどうしたいかの三本立てで行く。
「じぶんリリースノート」を調べる前に抱いたイメージ
バージョン番号の切り方はよくわからんが、自分自身に CRUD されたものを綴るものかなと想像していた。
「もの」とは:
- 知識・スキル
- 仕事
- 趣味
- 怪我と病気
- 習慣
- 仕組み
- 主な出費
- 主な購入品
- ……
たとえば以下みたいな感じ。
## Version x.y.z - Add AWS CloudFormation で 1vpc-4subnet-4instance-4ebs + 1hostedzone を組むテンプレ - Add AWS CLI で CloudFormation テンプレを create, delete, describe - Add AWS IAM でトークンを発行して awscli で使う + 管理方法などベストプラクティス - Add ストレングスファインダー - Remove ブログの毎日更新 - ...
「じぶんリリースノート」について調べてみた
じぶんリリースノートとは?(非エンジニア向けの解説)
ソフトウェアにはリリースノートという、
Ver 1.23.3
~~機能を追加しました
バージョン番号(本で言えば版)と更新内容を記した「更新履歴」的なものがある。
これを参考に 自分自身の更新履歴をリリースノート風に書いてみたら面白いのでは という試みをした人達がいて、それが「じぶんリリースノート」。
じぶんリリースノートとは?
- はてなのエンジニアさんが始めた、「自分の取り組みや出来事」を月一で公開する試み
- バージョンは
0.(年齢).(月齢)
- 何をまとめるの?
- 新しく学んだ技術
- 読んだ本、読んでる本
- 仕事としてしたこと
- 参加したイベント
- 買ったもの
- 練習記録、PV 数やブクマ数など定量指標
- 振り返り(KPT)
参考: "じぶんリリースノート" と称した月報を続けて3年が経った - えいのうにっき
以下細かい調査内容をつらつらと。
事例は何人くらい?
ざっと調べた感じ、ブログは 10 例もヒットしない。
ちなみにググラビリティは「自分リリースノート」よりも「じぶんリリースノート」が良さげ。
どんなネタが書かれているか(列挙)
じぶん Release Notes ver 0.29.03 - godgarden - g.o.a.t
- 仕事
- 参加したセミナー
- 趣味
- まとめ(総括コメント)
じぶん Release Notes ver 0.31.3 - enomotodev’s blog
- 開発・技術
- 書籍
- まとめ
じぶん Release Notes (ver 0.32.01) - なっぱ箱
- 技術関連
- イベント
- 買い物
- ゲーム
- 読書
- 記録
- FitBoxing
- ピアノ
- ※ちなみに Pixela とは https://github.com/a-know/Pixela これ
- アウトプット
- 振り返り(KPT)
じぶん Release Notes (ver 0.37.6) - えいのうにっき
- 技術・開発関連
- 本(読んでる、読んだ)
- 買い物
- ブログ(アウトプット)
- 各種指標推移(総はてブ数、読者数)
- イベント
- 仕事
- KPT
- 技術関連
- プライベート
- 買ったもの
- 勉強会参加
- お仕事
各ネタはどのように書くか
- 箇条書きでシンプルに
- リンク
- Twitter のツイート
- 買った本や物の Amazon ページ
- 参加したイベントの告知ページ
- アウトプットした記事や作品
- 画像
- 指標推移の場合はアクセス解析画面や Pixela などのキャプチャ
自分がつくるとしたら、どんな「じぶんリリースノート」にする?
全般:
- バージョンは
0.(年齢).(月齢)
- 書きたくないこと
- 指標推移 → だるい
- 振り返り KPT → 個人ネタのマスキング含めてだるい
- 書きたいこと(一般論)
- 新たに始めた、続けてやってる、やめたの三点全部扱いたい
- なぜ始めたのか、なぜやめたのかという「背景」も併記しときたい
- 書きたいこと
- 仕事内容
- 主な生活習慣(変えたものや捨てたもの)
- 主な買い物
- 趣味
- 参加イベント
- アウトプット(記事はきりないので気合入れたやつだけ)
- 本(読んでる、読んだ)( ★マンガラノベはどうしよう?)
- ★収支も書きたい?
- 病気や怪我や体調不良( ★モニターリスト晒す?)
- 簡単な振り返り
- ……
実施と投稿について:
- ブログに投稿する
- GTD の月次レビュー時に併せて実施できそう
フォーマット:
# じぶんリリースノート(Ver 0.★年齢.★月) ## 仕事 - . - . ## 生活習慣 - Add ... because ... - Remove ... because ... - Change ... to ... because ... ## ... ...
ここまで検討してみて所感:
- Add because とかは大げさかも、普通に「~~始めた」とかで良い
- フォーマット凝りだすと負担増えて続かない気がする まずは汚くても楽に書く
- 混ぜるな危険の臭い
- 「a 自分の糧になったもの」と「b 自分が生み出したもの」と「c ただの手段や環境」がごっちゃになってる
- c は要らないと思う
- リリースノートなんだし外見えでシンプルにするべきでは?
- 指標を書くとしたら……
- KDP
- はてな系
- Qiita contribution
- Tritask ログ集計
おわりに
楽しそう。今月の月末レビューでやるかもしんない。
バレットジャーナルをデジタルに実現するには?調べてみたし考えてみた
バレットジャーナルなアナログな手段だが、僕はアナログが嫌いなので、デジタルに実現する方法はないものかと調べてみた。ついでに考えてもみた。
調べる
そもそもデジタル利用が想定されていないっぽいが……。
デジタルとアナログの両刀
バレットジャーナルを始め、デジタルが万能だと思い込んでいたことを知った|Minako Masubuchi / Artist
- 仕事は紙手帳、プライベートは iPad Pro
- リマインダーは iPhone で
- スケジュールは Google カレンダーで
- 紙に書けない時は、Slack とかのメモして、後でチェックしてバレットジャーナルに
- habit tracker という言葉は初耳
- habit ごとに 1-31 まで領域作って、habit できたら丸つける(オリジナルの概念かな?)
- デジタルの弊害
- 素早く書けるので、書く内容一つ一つをじっくり意識できない
アウトライナー
Dynalistでのバレットジャーナルのやり方 - ごりゅご.com
- アウトライナーで日付単位で書いたら、もうバレットジャーナルでしょ
- 絵文字を使って視認性高めると楽しいし見やすい
どういうことを記録するかってのは圧倒的に「好み」
- タスク管理みたいに「やることを書いといて、それを終了する」ではなく 「やったことを書く」 感じ
1日分書くだけで15分以上かかる場合もある
デジタルで手間を減らして「ぽいやつ」を実現してみると、これがもうホントにめちゃめちゃ楽しい。
- 手書きだとインデックスや転記の手間が大きい
- デジタルだとそこを減らせる、でも完全再現にはならないので「っぽいやつ」
- 愚直に実現していっている
- アウトライナーだと長大になってもたためるので視認性が強い
- インデックスは「すべての記述にアクセス」でなくてもいい、もっと厳選していい
アナログなデジタル
電子ペーパー。
一生分のメモがとれる「電子ペーパー」誕生。バレットジャーナルに最適かも - ライフハッカー[日本版]
使用可能な領域は約11GB、保存可能なPDFのファイル数は約1万……価格はオープンで、A4が8万6200円(※7万4800円)、A5が7万5500円(※4万9800円)
- 値段は使いやすければ問題無い
- PDF オンリーは微妙、プレーンテキストが良い
- PC と連携するにはどうしたら?
- そもそも PC と連携しようという発想がダメなのだろうか?
- バレットジャーナルは「一冊」で完結すべきな概念な気がする
実現アイデアを考える
ものづくりが好きなので、とりあえずデジタルに仕組みを自製できないか考えてみた。
ブログ
そもそもはてなブログなどのブログサービスで完結できる気がしてきた。
カレンダー等の表現力には欠けるが、少なくとも 日単位の記録 の他、以下がある。
- アーカイブ(月単位で読み返す)
- カテゴリー
- 検索
- サイドバーや固定ページにリンクを張ればインデックスもつくれる
- プライベートモードも可
- Markdown でも書ける(のでエンジニアにはありがたい)
テキストファイルのみで実現
フリーソフトをバリバリ使う程度のリテラシーがあれば実現できそう。
- 基本的には yyyymm.txt をつくるイメージ
- テキストエディタの検索機能を使えばファイル内も横断しやすい
- grep でファイル横断検索
- fenrir などプログラムランチャーを使えばファイル名検索で指定ファイルに届く
でもカレンダーなど「テキストを書く」を超えた部分が弱い。無論、 カレンダーツール も存在するが、オンラインソフトは正直オワコンであり、素直にクラウドを使った方が使いやすい。
ちなみにカレンダーについては テキストで頑張れないこともないが、フリーソフトよりさらにハードルが高くなる。
おわりに
デジタルにバレットジャーナルを実現する手段を調べ、また自分でも考えてみた。
所感:
- Daily など毎日書く手段は割とどうにでもなる
- たとえば「単にブログで書く」だけでも良いところまでいけるかも
- カレンダーやインデックスなど、「単に書く」以上の部分をどうやって実現するか
- 素直にクラウドが使いやすい気がする
- でもバレットジャーナルってどうも 使い込んでいくうちに細かい部分で肌に合う・合わないが出てきて、これがクリティカルになる 感じに見えるので、うじうじ考えずさっさと始めてみるのが大切なのかも
彼女いない歴=年齢のおじさんでもフィードバックを得る方法
彼女いない歴=年齢のおじさんにもなってくると、女性からフィードバックがもらえません。もらえないので何がまずいのかもわからず、変人街道を突き進んでしまいます。
世の半数がが女性という社会で生きる以上、ある程度は是正したいところですが、そのためにはフィードバックが必要です。
でもどうやって?誰から?
彼女いない歴=年齢のおじさんにフィードバックをくれる物好きなんている?
……幸いにも工夫次第で、ある程度はもらえます。
僕が取り組んでいる工夫をいくつか紹介します。
(1) 家族
母、姉、妹など家族 から率直な意見を聞きます。
僕は過去に
「頭皮がどの位置から臭うか教えて欲しい」
とか、
「そろそろおしゃれしようと思って、このグラサン買ってみたんだけど、どう?」
とか、
「この腹筋、割と自信あるけど、女性目線でどう思う?」
など色々聞いてます。家族っていいですね。こんなの下手に先輩・後輩女子に聞いたらセクハラですよ。
ちなみに大体「きもい」「ありえない」「自意識過剰」のどれかが返ってきます。
(2) 会社の後輩女子
会社員の恵まれている点は、普段なら絶対に関わらないであろう女子たちと先輩後輩関係があることです。なら利用するしかあるまい。
しかし直接尋ねてもセクハラ変態野郎です。そこで少し工夫します。
Twitter に少し書いたのですが、
後輩女子は、あらかじめ以下の仕込みをしておけば割とクリティカルな意見くれる。
— 吉良野すた(stakiran) (@stakiran2) September 5, 2019
・僕から下手に出て舐められるようにしておく
・「悪口でもいいからとにかく指摘してくれ、でないとわからんし治らないよ?」的に挑発する
・言いやすいようチャット等の手段を整える(手段があることを教える)
要するに 「こいつには遠慮なく言ってもいいんだ」と思わせること がポイントです。僕の場合、
「いない歴=年齢」だからマジで何もわからないんだよねー
とか、
ああ、全然いいよ。バイトでも一年下の後輩から指導されてたし
とか言ってましたし、何なら
ごめん、それで察せられるなら今頃友達の一人くらいいるわ
なんてことも言いました。
あとはですね、口頭だと心理的抵抗感が強いので チャットなど対面しないで言える手段 が使えることを勧めるのもおすすめです。口頭だと言わないけど、チャットなら書ける……なんて人は僕含め、結構います。
(3) 風俗
下ネタですが風俗を使う手もあります。
性的サービス提供者ではなく、冴えないおじさんを鍛えるコンサルとして働いてもらう イメージです。
これまで聞いてきたことは色々ありますが、一例を挙げると
「女性って胸とか足とか見られてるの気付くものなんかな?」
とか
「細マッチョってぶっちゃけどう?俺が自信あるのはこことここなんだけど……」
とか
「彼女ってどうやったらつくれんの?ドラマみたいに告白って都市伝説でしょ?」
とか。おかげで僕はだいぶ鍛えられたと思います。
難点を挙げるとしたら、時間とお金がめちゃくちゃかかる ことですね。
それでも、裸の付き合いをする分、本当に何も分け隔てなくぶちまけられるので、一度くらいは経験してみることをおすすめしたいです。
(4) 空リプ(エアリプ)
これは Twitter を用いた上級テクニックですが、空リプ(エアリプ) という形でフィードバックをもらうという手もあります。
僕はダンスラというダンスゲームを本格的に遊んでいた時に、この手法を使いました。
やり方は単純で、女性プレイヤーが多く存在する「特に賑わったエリア」で遊ぶ ことを繰り返すだけです。並行して Twitter でも積極的に活動します。フォローしつつ、ダンスラに関する動画やツイートをアップしたりして、知名度を上げていきます。
何も反応がなければ、あなたは正常です。
逆に 何か問題がある場合はエアリプが飛んできます。
僕の場合、こんなエアリプがありました。
熱心だが暑苦しすぎる
とか
ここで能力自慢する必要ある?
とか
何言っても正当化されそうだからなぁ……
とか。あとは
頭皮をアップで映すのやめろ
もありましたね。
ああ、そういう風に見えるんだ、と非常に勉強になりました。
おわりに
彼女いない歴=年齢のおじさんでも、工夫すればフィードバックは得られるという話をしました。
家族に訊く、会社の先輩後輩に(意見もらいやすいようキャラと手段を仕込んだ上で)訊く、風俗で訊く、Twitterでエアリプを狙う、の 4 つの例を紹介しました。
参考になりましたら幸いです。
不器用な凡人でもそこそこ快適に生きるための「大手企業 + 定時退社 + パラサイトシングル」戦略
結果論と言えばそれまでだが、僕という不器用な凡人以下の人間でもそこそこ快適な人生を入手できている。エッセンスは三点ほどあって、大手企業に勤めることと、パラサイトシングルをすることと、毎日定時退社をすること。
大手企業に勤める
外資系でない国内の大手企業、あるいはその傘下グループのこと。規模感としては「異業種の人でも名前を聞いたことがある」「全国に拠点がある」「従業員は千単位」「傘下グループ含めたら何万、何十万単位」という感じか。
大手企業は、一言で言えば学校生活の延長線みたいなもの。規則にうるさく、全体的に整っており、変化と融通には弱いが、ぬるま湯であり過ごしやすい。ただし部署や仕事によっては熱湯なこともある。
メリット
- 会社と社員のリテラシーが比較的高く、理不尽な事態に巻き込まれにくい
- ただし過酷な仕事は除く
- IT リテラシーと他のリテラシーは大体比例する ので、IT の詳しい・整った部署に行けば間違いはない
- 福利厚生が整っており、社会的な手続きが楽
- 税金計算
- 引っ越し
- 身分証明(保険証)
- 有能でなくても生きていける
- たとえば 不器用なぼっちでも配慮・放置などで生きられる
- 直近のチームメンバーや上司さえ納得させられれば生きていける
- ただし(特に)入社数年以内など若い時は「努力してもダメな奴」というストーリー・実演・事情が必要(でないとただの怠惰であり無能であることが認められず努力を強要される&叱責というストレス発散や暇つぶしの対象になる)
- 転勤すれば生活環境をごっそり変えられる
デメリット
- (特に平社員は)管理社会に組み敷かれており、自由がない
- 少なくともルール上は、いつ何をやるかが厳密に決められている
- =決められていない提案や活動は(たとえ有益であっても)一切認められない
- 非効率的、非生産的なルールや取り組みが多数存在し、かつ平社員一人では変えることもできないので、苦手・嫌悪している場合は(容易に転職理由になる程度には)疲弊する
- 昇進しないと給料が劇的に上がらない
- よほど優良か残業前提でもなければ 月手取り 20 万が上限 だろう
- 社員の大部分はネットの民ではなくリアルの民なので、ネットの民は何かと合わない
- 口頭至上主義(チャット等で非同期でやり取りすることを知らない、知っていても軽視する)
- 仕事関係、という割り切った付き合いが苦手で、すぐに飲みニケーションを始めとした「交友」に持ち込む
- 文章を(特に不特定多数に対して)残すことが苦手で、ノウハウを言語化しない・しても閉鎖的に留める傾向がある(のでノウハウが溜まらず教育や引き継ぎに弱い)
入社するためには
学生時代:
- 真面目に勉強して「新しい事物を学んで頭を動かすこと」に対する耐性をつけておく
- 最低限の質疑応答スキルは欲しい
- 接客業バイトで一人で働けるくらい
- 大学で普通に恋人ができるくらいの対人的要領 or 大学の授業を全部一人で乗り切れる程度の自律性、どちらか片方が欲しい
- 自己分析は遅くとも大学一年から始めて、 自分を言語化できるように しておく
- 人生の目的は?
- 将来はどんな生活がしたい?
- どんな性格?
- 譲れない価値観は?
- 得意なことと苦手なこと
- ……
- カード(自分が持つ大学生 100 人中 1 人レベルの経験、スキル、特技など) を洗い出しておく
- 僕の例1: タイピングが速く、PC の使い方にも詳しい
- 例2: ゲーセンでバイトしてる
- 例3: 大学周辺は散歩で探検し尽くした
- 例4: ロープスキッピング(なわとび)をしている
- 例5: 学業成績一位(偏差値 55 が偏差値 40~45 の学校に行って楽して取った感じだが)
- 例6: ゴールデンアイ N64 のやりこみ具合と詳しさ
- 例7: BMS、DJMAX など PC 音ゲーをしている
- ……
- 大学一年、二年でなるべく単位を稼ぐ
- 大学三年からは就活で忙しくなる
- 大学三年は週二日丸々休めるくらい にしておくと安心
- この水準だと大学一年はほぼフル講義になるが……
- 大学四年(研究室配属)はなるべく楽なところでいい
- どうせ一年間では本格的な研究スキルは身に付かない
就活:
- 自己分析とカードを参考に、自分が目指せる 現実的な希望 を固める
- 僕の例だと「プログラミングが好きなので IT 企業に入りたい、コミュニケーションや管理よりももくもく開発していたいので SE よりも開発職、経験者前提の大手やスタートアップは無理だから新卒募集してる超大手、でも超大手は MARCH 未満の僕には無理ゲーだからその子会社、あと実家から通いたいし都内に行く金もないから実家から通えるオフィスがある会社」 ← これくらいは欲しい
- 取り繕わない
- 例: コミュニケーション苦手なのに「ゲーセンバイトで鍛えたので人並以上です」みたいなキャラを演じない
- 取り繕ってもボロが出る
- 受ける企業は数を撃つ
- 自分を認めてくれる企業と出会えるのを待つ
- 僕の場合、10 社受けて面接通ったのは 1 社だけ
パラサイトシングル
パラサイトシングルは何とも言っても経済的・時間的コストを抑えられるのが大きい。将来独り立ちしたい人にとっては、数年で何百万円を貯めたり、勉強やら何やらで集中的に鍛えたりすることのできるボーナスタイムである。
メリット
- 貯金が溜まる
- 家賃、光熱費、食費などがかからない
- 時間が浮く
- 家事雑務や(一人暮らし時に必要となる)社会的手続き諸々が必要ない
- 孤独に毒されない
- 普段はぼっちでも、家族との対話でだいぶ中和されている
- 一人暮らしして完全にぼっちになる(対話による中和がなくなる)と、一度は体調を崩す
- それくらいに孤独は人間にとって負担の大きい状態であり、家族という中和手段の存在は大きい
デメリット
- 家族の干渉が煩わしい
- 風呂と食事の時間が決められている(おかげで生活習慣は身に付いたが)
- 「彼女つくれ」「もっとおしゃれしろ」「どこ行ってきたんや?」
- 家族の生活環境や生活リズムと合わずにストレス
- 僕は朝型だが家族は夜型
- 僕はシンプリストで潔癖気味だが家族はずぼら
- 僕は音に神経質だが家族は鈍感
- 一人になれない
- アダルトな趣味を嗜みにくい
パラサイトシングルとしての過ごし方
- 新人から数年くらいは貯金に徹する
- 仕事を真面目に頑張って要領や立ち回りを掴むことを重視
- 娯楽や趣味はお金を使わず、実家にあるもので対処する
- 一年間働かなくても生きていける くらい欲しい
- 溜まった後は一人暮らしするなり、居続けるなり
- 貯金があれば安心感が違う
- 転勤や嫌気など何かあっても行動できる
- ただし長居する場合は、以下に注意
- 親の老化に伴い、干渉や世話が増えてくる
- 年取ってから一人暮らしする要領を磨くのはしんどい
- 実家の近くで一人暮らし、などお試しをしてみるのも良い
毎日定時退社
毎日定時退社することで(会社や界隈の人間にしては)多大なる時間を手に入れることができる。時間を大切にしたい人にはおすすめできる。ただし、未だに残業前提派 + 容認派が多数派であるため、勝ち取るためには並々ならぬ工夫か、事情か、あるいは犠牲が必要となる。
メリット
- 時間を確保できる
- 一日数時間以上のゆとりが存在することは何かと大きい(人生の振り返りから勉強まで割と何でもできる)
- 生活リズムを固定化できる
- いつ終わるかわからない → 毎日定時に終わる、と固定されるので生活の予測がつきやすい
- もっと言えば予定、習慣、計画が組みやすい
- (滞在時間が短い分)会社の価値観に染まりづらくなる
- 井の中の蛙になって「会社や上司に従う以外の道がない……」に陥るのを防げる
- 会社を覆う非効率的、非生産的、不条理不合理な常識やルールに抗う・避ける行動ができる(染まってるとこういう行動をする発想さえ生まれず無自覚のうちに苦しむ)
デメリット
- 勝ち取るのが難しく、(よほど納得のいく事情がない場合)何らかの衝突や孤立は避けられない
- 昇進しづらく、給料も劇的に伸びない
- 昇格者を決める上の人は、残業してでも頑張ってきた世代だから
- ルール、チーム、ステークホルダーのリテラシーが不十分ゆえに「評価される程度に」愚直に仕事をすると必然的に毎日定時が不可能になるから
定時退社を手に入れるためには
→ 残業せずに毎日定時で帰るために必要な 10 の考え方や行動 - ガラパゴスタ
要点だけ挙げておくと、
- 無理ゲーからは逃げる
- 「あいつはああいう奴だ」を目指す
- 定時派であることを主張する
- 昇進や評価は諦める
- 仕事をすぐに終わらせない(終わったことを見せない)
- コミュニケーションはなるべく避ける
- ポテンシャルを申告する・主張する
- クリエイティブな仕事(締切までに成果を出す&手段は自由)を選ぶ
- 手段はできるだけ効率化する
- 必要なことだけをする(今やらなくてもいいことはやらない)
おわりに
僕の社会人生活をざっと振り返ると、こうなる。
大手企業入社 → パラサイトシングルで貯金 → 毎日定時退社しつつ趣味謳歌 → 東京転勤 → 毎日定時退社しつつ趣味謳歌 → 生活費キツイやばいどうしよ(今ここ)
途中で心身を壊しかけたりストレスでハゲてしまったりといったこともあったが、悪くない人生だとは思う。この先はどうなるのだろうか。四つ目のエッセンスとして何が出てくるのだろう。楽しみでもあり、不安でもある。
レビューは三種類あると思う
レビュー(Review)という考え方は、GTD に限らず汎用性が高いと思う。そうだとして、ではレビューは何種類に分けられるかが気になったので、考えてみた。
結論を言うと「未読」「進捗」「方向」の 3 種類
以下 3 種類。
- 未読レビュー: 未処理の事柄を処理する
- 進捗レビュー: 取り組んでいる事柄に関する振り返りを行う
- 方向レビュー: 人生目的や人生哲学などを見直す
つまり「取り組んでないもの(未読)」と「取り組んでるもの(進捗)」と「取り組み方(方向)」という分け方。
そもそもレビューとは
- 個人的な 再検討、見直し、振り返りといったニュアンス
- 集中可能で、十分に確保された時間で行うのが望ましい
- レビューのポイントは以下二点
- レビューの対象となる事柄は 事前に固めておく こと
- レビュー対象は 定期的にレビューする こと
レビューというとソフトウェア開発におけるコードレビュー(複数人で品質をチェックしたり議論したりする行為)を思い浮かべるかもだが、ここでは想定しない。
また界隈や体系によっては、もっと狭義の意味を指すこともある。たとえば GTD におけるレビューは、コンセプトからやり方までかなり詳細につくりこまれている。
未読レビュー
未処理の事柄を処理するためのレビュー。
概要
(GTD やタスク管理など)ある程度ハックや自己啓発に取り組むと必ず遭遇するものの一つが「とりあえず溜めておく」という考え方。動物みたいに目先のものに即時対処するのではなく、(現状を崩さないために新たに来たものはとりあえずすべて)溜めるだけにする、とも言える。
これは逆を言えば 溜めたものは後で処理する必要がある とも言え、この「溜めていたものを処理すること」が未読レビューにあたる。
未読レビューの実践方法
「溜め方」と「溜めていたものを処理する方法(未読レビュー)」が必要になる。
「溜め方」については、自然と溜まるか、秒単位で溜められる方法が望ましい。アナログで言えば指定箇所に置く(例:トレーに書類を放り込んでおく)とか。デジタルで言えば tameike.txt をつくっておき、溜めたいものをここに書く&tameike.txtはショートカットキーで一発呼び出しさせる&素早くメモれるようタッチタイピングも身につけるとか。電子メールで言えば「とりあえず放り込んでおくトレイ」をつくっておくとか。
「未読レビュー」については、定期的に忘れることなく行えるよう予定やリマインダーを仕込んでおく。実施頻度は状況次第。溜まるのが早ければ毎日もありえるし、逆に遅ければ週一くらいでも良い。
未読レビューの効用
とりあえず溜めたもの(後回しにしたもの)も どうせ後で未読レビューする ので忘れることはない、という 安心感 が手に入る。
未読レビューの弱点
期限が設けられている事柄(特に期限が厳しいもの)に弱い。溜めること自体は可能だが、未読レビューする前に期限が迫る or 超過してしまう。
進捗レビュー
取り組んでいる事柄について進捗を振り返るためのレビュー。
概要
気の向くままに無鉄砲に行動するだけで事を為せるケースは稀 であり、たいていは何らかの制約が課されている。制約をクリアしながら事を成すためには、いわゆる「計画」が必要だ。しかし計画を立てただけで済むはずもなく、状況が計画どおりに進んでいるかのモニタリングも併せて必要である。
この時、頭の中だけでモニタリングを完結させるのは難しい ことが多い。できるのならそれに越したことはないが、たいていはキャパオーバーして、忘迷怠が生じて、うやむや&めちゃくちゃになる。ではどうするかというと、何らかの形で計画や進捗をアウトプットし、これを見つつ修正しつつ――といったやり方になる。
進捗レビューは、このモニタリングの一つである。たとえば(あるプロジェクト xyz を達成したいとして)以下のようなことをレビューする。
- xyz の達成には全 xx タスクあり、現在 yy タスクまで終了している、この調子で行けば……
- タスク x1 と x4 が手つかずなので、次はとりあえず行動してみようか
- このペースだと期限まで間に合わないな、なんとかしないと……
- ……
要するに 「取り組んでいる事柄」について、定期的に、明示的に振り返る のが進捗レビュー。
進捗レビューの実践方法
「ブレイクダウン」と「レビュー」が必要になる。
ブレイクダウン では、レビューに必要な材料を 前もって 洗い出しておく。
レビュー では、ブレイクダウンした内容を読みながら状況を振り返る。レビューは定期的に行うのが望ましい。
進捗レビューの実践方法 > ブレイクダウン
ブレイクダウン ではゴールとタスクを洗い出す。
- 達成したいこと(ゴール) x 1
- ゴールに必要なアクション(タスク) x N
この時、タスクには以下のパラメーターもつけておくと、後でレビューしやすい。
- 締切(この日までに達成が必要 or 達成しておきたい)
- 実行順序(タスク c はタスク a と b の後にやる)
- 具体的な行動内容(Aさんに~~について尋ねる、質問内容は~~にまとめてるのでこれ使う)
- 依存タスク(タスク1はタスク2,3,4から成る)
- ……
ブレイクダウンは 箇条書き と インデント(字下げによる階層構造の表現) がわかりやすい。
ゴール: xxxxxxxxxxxxx タスク サブタスク サブタスク タスク サブタスク サブタスク サブタスク サブタスク タスク タスク サブタスク サブタスク サブタスク サブタスク ...
今現在、ブレイクダウン出来ない場合は、いったん行動してみる。行動してみることで見えてくることがある。
進捗レビューの実践方法 > レビュー
ブレイクダウンを終えた後は、定期的に レビュー を行う。
「定期的に」とは毎日、週に一度、月に一度などのこと。多すぎず、少なすぎない頻度を自分で考える。よくわからない場合はとりあえず週一で試してみて、増やすなり減らすなりする。
レビュー時の行動としては、ブレイクダウンした内容を読みながら判断・修正・行動を行う。挙げればきりがないが、少し挙げる。
- 状態の更新
- 終わったタスクを「済」にする
- わかりづらいタスク名を修正する
- ……
- タスクの更新
- 新たなタスクが必要になったので追加する
- 要らなくなったタスクを削除する
- 実行順序を変える(並び替える)
- ……
- ブレイクダウンの再実行
- 全体的にタスクが粗いので、もうちょっと細かく洗い出す
- タスク A については細かく洗い出されてないので、洗い出してみる
- ……
- ゴールの見直し
- そもそもゴールはこれで正しいか?ゴールは変化していないか?
- 変化している場合、ブレイクダウンし直す必要があるかもしれない
- ……
進捗レビューの効用
- 物事を計画的に進められる
- 物事の進捗が可視化されるため、「残りはこれだけだ」「このペースで進めれば終わる」という 安心感 がある
- 行動の実行順序が可視化されるため、「次はこれをやればいい」「この辺から潰せばいい」がはっきりとわかり、迷いがない
進捗レビューの弱点
以下の場合は進捗レビューでは対応できない。
- ゴールが不明確である
- 拘束や割り込みが激しく、落ち着いてレビューする暇がない
- 難易度が高すぎたり、無知すぎたりしてブレイクダウンできない
- 自分で進められるタスクが少ない
方向レビュー
コア(人生目的、哲学、価値観など)を見直すためのレビュー。
概要
人の性質として以下がある。
- 意味を見出せない行動に苦痛を感じる
- 例
- ひたすら穴を掘らせる拷問が存在する
- 退職動機として(たとえ給料や人間関係が整っていても)やり甲斐や意味の無さを挙げる例も少なくない
- 例
- 嫌いなことはしたくない、向いてないことはしたくない
これは裏を返せば以下のようにも言える。
- 意味があれば頑張れる、意味のために行動することは幸せである
- 好きなことや向いてることなら頑張れる、楽しい
一方で現代人は、以下背景により自身の意味や向き/不向き・好き嫌いには疎い。
- 多様な価値観、ライフスタイル、娯楽の台頭
- 変化の激しい世の中と、終身雇用など安定の崩壊
- コアの扱い方や付き合い方が教育に盛り込まれていないこと
- ……
ゆえに コアに関する意識や自覚が希薄 化しており、「自分を取り巻く不自由な常識や不条理な環境から脱出できない」「優秀で仕事もこなせるが、人生がつまらなく感じる」「恒常的にストレスが溜まっているが、何が原因なのかがわからない」といった事態が生じてしまう。
こういった問題はいずれも 実生活が自分のコアと乖離している ことで生じている。これを防ぐために、自分のコアについて知ることと、定期的に「コアに従って動けているか」「コアはこれで正しいか」を確認すること――すなわち己が人生の方向性をレビューする方向レビューが必要となる。
方向レビューの実践方法
必要なのは「コアの自覚(言語化)」と「コアを使った振り返り」の二つ。
コアの自覚 では、既によく知られた手法があるので適宜頼る。
- ミッションステートメント(7つの習慣で提唱されている自分憲法)
- やらないことリスト
- ストレングスファインダー(自分の強みとなる性格・思考回路・言動を知る診断)
- ……
ただし人生目的については、人によっては洗い出せないこともある。たとえばミッションステートメントは、そもそも7つの習慣が娯楽を丸々切り捨てるほどストイックな体系ということもあり、娯楽が無いと生きていけない人には向いていない。
コアを使った振り返り では、コア(を書いた紙やリストなど)を見ながらじっくりと内省する。この性質上、落ち着いた体調、場所、時間を確保するのが望ましい。または非日常的な機会に身を置いてリセット・リフレッシュする方法もある。これらの行動に関する、役立ちそうなネタは多数存在するが、以下に一例を示す。
- 旅行
- キャンプ
- 瞑想(休憩以上、睡眠未満のリフレッシュ方法)
- デトックス(当たり前のものをある程度の時間手放してみる)
- 一週間一切ネットを見ない
- 三日間スマホを触らない
- デジタル・デトックスのワークショップ(数日に及ぶ)に参加してみる
- ソロタイム(誰ともコミュニケーションを取らず、割り込まれもしない一人きりの時間)
- 用語はそれぞれだが「孤独の時間を確保すること」の重要性は多くの書物で説かれている
- ……
方向レビューの効用
- コアに従うことで満足度の高い人生をおくりやすくなる
- そうでもなくとも(コアと相反することで生じる)不幸やストレスを未然に回避した行動を取りやすくなる
- 人に合わせる、人と比べるといった俗世にとらわれにくくなる
方向レビューの弱点
- 弱いコアしか自覚できない人にとっては、(定期的にレビューするほどの手間をかける)意義が感じられず効果も薄い
- いびつなコアを持っていた場合、そのとおりに従うと(法を犯す、道徳に背くなど)修羅の道になることがある
おわりに
今回「レビュー」というものを未読、進捗、方向の 3 種類に分けてみたが、キレイに分けられたように思う。今後、自分の仕事術や生活方法を改善する際は、この 3 つの観点に注目してレビューしてみたい。
おそらくこんな感じで、
- 「後でやること」を忘れてしまう
- → 未読レビューを強化する
- あるプロジェクトや目標の進捗が芳しくない
- → 進捗レビューを強化する
- なんか人生上手くいってない、なんか毎日が微妙
- → 方向レビューを強化する
どの観点のレビューを使えば対処できそうかを比較的わかりやすく決められるはず。