自宅で書いた「見られたくない文章」を会社から見るための Secret Public(秘密の公開)
自宅で書いた文章を会社から見たい場合、何らかの形でインターネットやクラウドに置かないといけない。でも会社では私有アカウントの利用はできない……。
そんな時には Secret Public を使う。
- Secret Public とは
- Secret Public の意義は?
- Q: Secret Public にせずとも普通にインターネットに公開すればよくない?
- Secret Public はどうやって実現する?
- おわりに
Secret Public とは
私物(自分が書いた文章やファイルなど)を 自分しか知らない URL で公開すること。
URL を知るのが自分だけであり、かつ Google など検索から辿られることもないとしたら、これは実質プライベートである。他人に見られたくないコンテンツを置いても、他人に見られることはない。……これが Secret Public の考え方だ。
Secret Public の意義は?
認証無しにプライベートなコンテンツをインターネットに置けること。
つまり URL をメモしておけば、会社からアクセスすることもできる。
会社ではおそらく私有アカウントは利用できないはずだが、URL にアクセスするだけなら(よほど固い会社でもなければ)可能だろう。Secret Public であれば、アクセスできるのだ。
これにより、たとえば以下のようなことができる。
- 自宅で考えた仕事術や反省内容を、会社から読む
- 自宅でつくった「社内行事で喋るスピーチ原稿」を、会社から読む
- 自宅で撮った顔社員を「社内 SNS のアバター」として使うために、会社からダウンロードする
Q: Secret Public にせずとも普通にインターネットに公開すればよくない?
Ans: (他人に読まれたくないコンテンツを扱いたい場合は)良くない。
Secret Public でできることを上述したが、これらはいずれも 他人には見られたくないもの だ。
このようなものをインターネットに置けば、当然ながら不特定多数に見られる可能性があるが、Secret Public ならその可能性はグンと落ちる。URL がバレなければ見られることはない。この機密性がほしいからこそ、Secret Public を使う。
逆を言えば、「別に見られても良い」「あまり見られたくないけど最悪見られてもいいか」程度なら、無理して Secret Public にする必要はない。
Secret Public はどうやって実現する?
いくつか例を挙げる。
- 更新通知を送らないブログを運営する
- レンタルサーバーや無料ホームページサービスなどで秘密の URL をつくる
- 例: https://www.galapagosta.com/secret_public/qo5o5an34lk (ダミーのURLです)
- この場合、「secret_public/qo5o5an34lk」を知られなければ誰かに見られることはない
- ただし「secret_public/qo5o5an34lk」が他のページからリンクされていたら、そこから辿られるので NG
- GitHub Gist の Secret Gist を使う
- GitHub の Private リポジトリ + GitHub Pages を使う
要するに どのウェブサイトからもリンクを張られない URL であれば、なんでも Secret Public になる。
なぜリンクを張られたらまずいかというと、まず単純にリンク元からアクセスできてしまうから。さらに言えば Google に捉えられて検索結果に表示されてしまう から。
特にブログを使う場合、記事更新時にトップページの新着記事一覧からリンクされたり……なんてことがあるので、そのようなことを回避できなくてはならない。昨今のブログでは多分無理だと思う。
実質、自分でウェブサイトやサーバーを運営するか、GitHub Gist など特殊なサービスを使うしか選択肢はない。僕は両方とも使っている。
おわりに
自宅で書いた「他人に見られたくない文章」を、会社から使うために Secret Public というアイデアを紹介した。
自宅でも仕事のことを考えている熱心な方には重宝するだろう。