出世しなくても定年まで幸せに過ごすために私が心がけている 6 つのこと
出世したくない方は多数いらっしゃるかと思いますが、出世を諦めることは給料アップを諦めることに他なりません。そもそも出世したくなくてもできない――半ば強制的に勧められていて断りにくい(断れない)ケースもあります。
僕は出世したくない派ですが、出世しないことのデメリットを何とか軽減して、定年まで幸せに過ごしたいと思ってます。まだ勤続 10 年程度の若造ですが、無事出世街道から外れ、要領もわかってきました。
今回は僕が心がけていることをまとめてみます。
- 注意事項
- 1: 出世したくても出世できないように立ち回る
- 2: 出世しなくても生きていける程度の生活水準に留める
- 3: 色んなコミュニティに参加して広く浅く人と繋がる
- 4: 色んな趣味に手を出して暇に抗う
- 5: 倹約やミニマリズムを取り入れて生活コストを下げる
- 6: 将来について考えすぎないようにする(今を生きることを重視する)
- まとめ
注意事項
- 既に 16 万円/月 以上の手取りがある会社員を前提とします
- 「副業で月 20 万稼ぎましょう」みたいな非現実的な対策は扱いません
1: 出世したくても出世できないように立ち回る
そもそも上司の勧めで「昇進しろ」と言われてしまっては断りづらいですし、業務命令であれば原則断れません。それでも断りたいなら、それこそ会社をやめるしかありません。つまり 昇進を勧められる人材である時点でアウト なんですね。
じゃあどうすればいいかというと、逆に 昇進を勧められない人材になればいい んです。
たとえば、
- 昇格条件の一部を意図的に満たさない
- 「こいつは昇進させるべきじゃない」と上司に思わせる
- 上司に好かれない、むしろ苦手意識を持ってもらう
このようなことを目指します。特に 上司から快く思われないことを目指す のがおすすめです。というのも、誰を昇進させるかは結局のところ、上司陣の話し合いによって決まるからです。
「ごますり」や「社内政治」といった言葉がありますが、これは嘘じゃありません。たとえ昇格条件がしっかりとルール化された大手企業であっても、結局のところは話し合いです。上司陣に気に入られたら話し合いでピックアップされます(昇進できる)し、逆に嫌われていたら絶対に選ばれません。
参考までに、僕は以下のようなスタンスでいます。
こんなヤツを昇進させたいって思います?思いませんよね。
2: 出世しなくても生きていける程度の生活水準に留める
なぜ出世という面倒くさそうな世界を目指すかというと、お金が欲しい からです。
逆を言えば、お金がそんなに必要でないなら、別に目指さなくても大丈夫です。もっというと 出世して給料アップしなくても暮らしていける程度の生活水準 であれば、出世なんてしなくてもいいんです。
僕は以下を心がけています。
- 1: 子供を持たない
- 2: 結婚しない(妻という扶養対象を増やさない)
- 3: 車を持たない(田舎暮らしだと難しいですが)
- 4: お酒、タバコ、ギャンブル、風俗などお金のかかるストレス解消をしない
- 5: ミニマリズム を勉強して生活に取り入れる
こう言うと、特に 1: や 2: に対してよく「アホか」と言われるのですが、大事なことです。そもそもなぜ結婚して、子供を持たないといけないのでしょう?
生き物の義務だから?たしかにそうしないと生物は途絶えますが、別にその責務をあなたが背負う必要なんてないわけです。
本能だから?猿じゃあるまいし、我慢すれば良いと思います。
本気で出世せずに暮らしたいのなら、従来の常識や当たり前にとらわれず、どうするべきなのかを本気で考えるべきなのです。
※ちなみに共働きやシェアハウスなどで生活コストを下げる方法もあります。
3: 色んなコミュニティに参加して広く浅く人と繋がる
出世することのメリットの一つは、自尊心や承認欲求の充足です。つまりは「出世した俺は凄い」「俺はこいつら平社員よりも偉い」と浸れることです。
バカバカしいと思いますか。しかし、これは人間が持つ自然な欲求ですし、現に出世している人の多くがこれを味わっています。偉そうな上司とか、いい気になってる高役職者とか、いませんか?僕の会社にもいっぱいいます。
出世を目指す人の中には、これを満たしたいため出世したい人が、それなりにいるものです。そして、 そういう人に限って、他に満たす方法を知らないから、会社にしがみついて出世を目指すしかない。悲しいことです。
「私はそんな欲求は無い」って?
果たしてそうでしょうか。スタンフォード監獄実験 で、看守らしく振る舞った人の言動が看守らしくなる(残忍になる)という心理学の実験結果もあります。 「昇進により自尊心や承認欲求を満たしている人」が多い職場だと、あなたも同じ価値観に染まりやすくなります。自覚がないのだから、怖いものです。
オーケー、わかった。欲求があることは認めよう。
でも欲求を消し去ることはできません。無理な我慢も良くないです。どうすればいいんでしょうか。
答えは簡単で、会社以外の場所で満たせば良い んです。もっと言うと 色んなコミュニティに足を運びましょう。
詳しくは ソロエコノミーの襲来 という、資生堂の人が書いた本を読んでいただきたいのですが、色んなコミュニティに広く浅く繋がるだけでも満たせます。
- 作者: 荒川和久
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僕の経験でいうと、たとえばこのブログがそうですね。200 記事くらい書いてて、読者数が 250 くらいです。「250 人のもの方に見て頂いてる」とそこそこ満たされてます。他にも ダンスラッシュ とゲーセンのダンスゲームで遊んで、若い子から刺激もらったりもしてます。
4: 色んな趣味に手を出して暇に抗う
出世を目指さないとは、会社に依存しないと言い換えることもできます。
私達サラリーマンが会社に依存しがちなものとして、さきほど「自尊心や承認欲求の充足」を挙げましたが、他にもあります。暇つぶし です。
人は暇になると腐ります。よく聞くのは定年退職者です。金銭的に何一つ不自由しないし、会社のしがらみもなくなるはずなのに腐る。抜け殻になる……。なぜそうなるかと言うと、会社以外に暇をつぶす手段を知らないからです。
突然ですが質問です。
皆さんはもし「今後死ぬまで毎月 30 万円が振り込まれる」としたら、会社をやめますか?
出世しない派なら YES と答えたいところです。NO と答えたあなた、あるいは迷ってしまったあなたは、まだ会社に依存してしまっています。 依存しているからこそ「どうせなら出世した方が良いよね」「他にやることもないし」と考えてしまうのです。どころか「仕事は良いことだ」「まっとうなことだ」という正当化さえ走ります。そうして別に望んでもいない出世を受け入れてしまい、大変で面倒くさい世界に揉まれてしまうわけです。
では、この「暇つぶしの手段を会社に頼っている」という依存から脱するには、どうすれば良いのでしょうか。
趣味を増やす ことです。
趣味は、あればあるほど人生が潤います。暇も潰せます。いくら時間があっても足りない という境地に至ることさえ可能です。
趣味については当ブログでも扱っているので、よろしければどうぞ。
5: 倹約やミニマリズムを取り入れて生活コストを下げる
出世を目指さない=給料がアップしないことを意味します。これは言い換えるなら、大して貯蓄が増えないことも意味します。
人生何が起こるかわかりません。だからといって保険を買いまくるのはアンチパターンですが、身近なアクシデントはたまに起きます。たとえば家電の故障、転勤、転職、引っ越し、自身の怪我や病気などですね。こういった アクシデントに対処できる程度の貯蓄がある と安心です。しかし、平社員の給料では貯蓄が貯まりづらい……。
どうするかというと 支出を減らす(生活コストを下げる) しかありません。もっと言えば以下のようなことです。
- 節約・倹約
- ミニマリズム
このような知恵やハックを勉強し、生活に取り入れていきましょう。
おすすめは ミニマリズム です。ミニマリズムは、平たく言えば「さして好きではないものや重要ではないことをばっさりと捨ててしまう」ことです。たとえばバスタオルを捨ててハンドタオルだけにする(髪が長くなければ入浴後も十分拭けます)、私服はお気に入りのものを数パターンで計 10 着以内にするなど、色々あります。モノへの依存をグッと減らせるので、万単位の支出がなくなることも珍しくないです。
※(余談) ちなみに過剰な節約・倹約はおすすめしません。はした金のために、時間を使いすぎるのはもったいないからです。
ともあれ、こうして生活コストを下げてやると、貯蓄する余裕も生まれます。個人的には 一年間以上働かなくても生きていける 程度の貯蓄、額にして 300~500 万円 くらいあると安心感が違うと思います。
6: 将来について考えすぎないようにする(今を生きることを重視する)
ここまで書いたことを見て「老後はどうするんだ?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。
僕は んなこと知らんがな というスタンスでいます。
この先、年金が 2000 万足らないなどと言われていますが、2000 万も集めるのってぶっちゃけ無理じゃないですか。ちなみに 30 歳が 65 歳時点で 2000 万貯めるとしたら、毎月 4.75 万の貯金が必要です。そこまで収入がある or 儲けられるなら苦労はしません。
あるいは、ガチで倹約に勤しめばできるとは思いますが、そのために 今を犠牲にするのはあまりにもったいない。将来に備えすぎて今をおろそかにするのは、人生におけるアンチパターンです。少なくとも僕は青春を無駄にしました(真面目に過ごしすぎたせいで恋人どころか女友達がいたこともありません)し、若い今だからこそ楽しめることもあります。身体を動かすスポーツや旅行もそうですし、プログラミングや創作やテーブルゲームなど頭を使う遊びもそうです。
ピンと来ない方は、こう考えてみましょう。
お金と時間はたっぷりあるが、60 歳で身体も頭も衰えている と。
楽しいと思います?身体も頭も衰えていない、若いうちにある程度楽しんでおかないと後悔すると思いませんか?
そういうわけで、僕は今を生きることを重視しています。ただし、だからといって将来を蔑ろにしすぎるのもよくないので、以下を心がけてます。
- 一年以上働かなくても暮らせる程度の貯蓄を備えておく
- 日頃から健康を心がける
- 例: 規則正しい食生活、睡眠、運動、酒タバコ清涼飲料水お菓子など毒を取らない etc
- 本を読む、たくさん趣味を持つなど、勉強を怠らないことで頭の体操をする
- 毎日定時退社して自由に使える時間を確保し、生活を会社に依存しすぎないようにする
※定時退社についてはこちら: 残業せずに毎日定時で帰るために必要な 10 の考え方や行動 - ガラパゴスタ
まとめ
出世しなくても定年まで幸せに過ごすために、私が心がけていることを 6 つほど挙げてみました。
もう一度まとめます。
そもそも出世しないように立ち回ることが大事です。
- 1: 出世したくても出世できないように立ち回る
会社以外で満たされるためにコミュニティや趣味に頼りましょう。
- 3: 色んなコミュニティに参加して広く浅く人と繋がる
- 4: 色んな趣味に手を出して暇に抗う
また、平社員の給料が生きていけるように生活を工夫することも大切です。
- 2: 出世しなくても生きていける程度の生活水準に留める
- 5: 倹約やミニマリズムを取り入れて生活コストを下げる
- 6: 将来について考えすぎないようにする(今を生きることを重視する)
それでは、良き平社員ライフを。