一人で運動したい!でも人と違うことがしたい!そんなあなたに贈るマイナーなスポーツ趣味 4 選
運動したい。でも一人でしたいし、人と違うことがしたい。そんなひねくれた(?)あなたにピッタリの、マイナーなスポーツを 4 つほど紹介します。何を隠そう、僕もひねくれ者の一人で、紹介する 4 つはいずれも僕自身が年単位で遊んできたものです。
1. サイクリング
サイクリングというと「別にマイナーじゃなくない?」と思うかもしれません。自転車で町中や自然をぶらぶらと散策したり、ちょっと長い距離をのんびり漕いだりするイメージがあります。そのイメージで大体合っていますが、ちょっと違います。
ここで前提とする乗り物は ママチャリではなくクロスバイク です。
- ママチャリ: 走行性能が弱い
- クロスバイク: まあまあ強い
- ロードバイク: かなり強いが、お金も手間もかなりかかるマニアックな世界
クロスバイクという 「まあまあ性能のある乗り物」で移動範囲を拡張する。それがここでいうサイクリングです。
ただし、性能が欲しいからといってロードバイクには手を出しません。あれは走行性能こそ最強ですが、非常にマニアックで非現実的な手間がかかります。たとえるならゴルフやテニスのようなもので、リッチかつ学習能力にも優れた人たちの趣味です。凡人が手を出してはいけません。
一方、クロスバイクであれば趣味として嗜むには現実的なラインですし、実際、町中でもよく見かけるのではないでしょうか。それでありながら、ママチャリでは味わえなかった世界を味わえます。
で、具体的に何をするの?
さて、このクロスバイクが何を見せてくれるかですが、僕が遊んできたことをいくつか挙げてみます。
- 10km 離れた隣町に(普段は電車だがあえて自転車で)行ってみる
- 5km の通勤経路を電車ではなく自転車で通勤する
- 近所の大きく長い河川をのんびり散策してみる
- 近所の、坂道の多い町のてっぺんを目指してみる
- 近所の、登山道(10km 近くひたすら坂道の道路)のてっぺんを目指してみる
- 昔通っていた小中高大、アルバイト先などに行ってみる
- 近所を漏れなく散策してみる
- ……
要するに 探検や散策の範囲が広い んですね。歩きよりも、ママチャリよりも、断然軽く、楽に、速く漕げるのは本当に快適です。
特に低ギアが軽くて(平地だと「軽っ!?」と空振りするかのごとく軽い)、km 以上の坂道もグングン登れます。僕の地元は坂道や山が多い地域なのですが、あちこち自分の足だけで登ることができて感激していました。眺めが良いのもまた格別。
散歩の上位互換
散歩が好きな方は、知らない道や土地を歩く感覚を思い出していただけると、大体合ってます。その移動性能がグンとアップしたバージョンが、クロスバイクによるサイクリングです。 散歩の上位互換 と言っても良いかもしれません。
はじめかた
始め方は単純で、クロスバイクを購入して練習するだけです。
本ブログでもいくつか記事にしているので参考にしてください。
最初はママチャリとの違いに戸惑うかと思いますが、一度慣れたら、もう手放せません。僕は一時期一日何時間も乗っていました。自分の足であちこち散策するのは、本当に楽しい。
まとめ
サイクリングとは...
- クロスバイクという手軽なチート移動性能乗り物で、
- 散策の行動範囲を爆発的に広げる、
- 言うなれば 散歩や散策の上位互換 である
2. パルクール
パルクールと言えば派手なアクションに目が行きがちですが、趣味として遊ぶ場合は 子供の遊具遊び、アスレチック遊びの「大人バージョン」 みたいなものです。
パルクールには最低限守るべき心がけやマナー、それから「こういう障害物はこんな動きで越える」的な技のセット、「こういうトレーニングをしたらこういう能力が鍛えられる」といった鍛錬方法のセットなどがあります。これらに従いつつ、黙々と鍛え、遊んでいくイメージです。
僕がパルクールで得たこと
いくつか挙げます。
- 公園で数時間くらいは遊べるようになった
- 体幹が鍛えられ、日常生活が楽になった(また他のスポーツにも取り組みやすくなった)
- 自分の運動神経、身体の各部位の筋力や柔軟性など、身体の仕様がわかるようになった
- 遠い距離、高い壁などを越えるためには、結局地道に鍛錬と練習を重ねるしかないのだと実感できた
- 身体を動かし、汗をかくことが純粋に楽しいことを再認識できた
- ……
まとめると、(1) 公園やらアスレチック的な場所で遊べる視点や身体能力の獲得、(2) 身体能力の向上と自己限界の把握、(3) 身体を動かすという根源的楽しさの再認識、あたりでしょうか。
はじめかた
パルクールの始め方ですが、まずは 教室やワークショップなどで体験する ことをおすすめします。
地元に教室がないか検索してみましょう。あるいは、下記のようなリンク集から情報収集してみてください。
独学で学ぶことも可能ですが、習得が遠回りになる、大の大人がみっともなく屋外で一人で練習することになる、など色々と厳しいのでおすすめはしません。昔は情報が不十分で、独学するしかなかったのですが、今はだいぶ整備されてきました(それでも全国どこにでも教室があるほどメジャーとは到底言えませんが)。独学は最後の手段にして、まずは既存の手段を探してみましょう。
そして、ある程度基礎が身に付いてきたら、一人で公園やら広場やら自然やらに出かけて、遊んでみます。 遊び場って至る場所にあるんだなぁ と気付けると思います。
僕も一時期は毎週末、近所の公園やら広場やら何やらを片っ端から見に行って遊んでいましたし、何なら仕事帰りとか昼休憩とかも「遊べそうな場所ないかなー」と探していたくらいでした(苦笑)
まとめ
パルクールとは、
- 身体一つで障害物を乗り越えるという体系であり、
- 町中や自然を遊び場にできる能力を手に入れることができる
- あえて言うなら 子供の遊具遊び、アスレチック遊びの「大人バージョン」 が手に入るようなもの
3. シャッフルダンス
シャッフルダンスとは地面を滑るような動作が特徴的なダンスです。ゲーセンにある音ゲー DANCERUSH STARDOM の元ネタにもなっています。
基本となる動きは ランニングマン と Tステップ の 2 つ。要領が良ければ 1 日で習得できちゃうような、かんたんな動きですが、奥はとても深く、前後左右どこに動くのか、足の引き幅や上げ幅はどうするのか、また上半身はどう動かすのか――といったバリエーションが無限に存在します。
シャッフルダンスの魅力(1):自己表現という世界
シャッフルダンスの魅力は、(これはダンス全般に当てはまる話ですが) 曲に合わせて自己表現をする、という(おそらく今まで体験したことがないであろう)新鮮な遊び を味わえることです。
実際にやってみるとわかりますが、自分の動きというものは思っているよりも百倍ダサくて、「どうやったらカッコよくなるんだろう」と考えながら修正していく楽しみがあります。
もう一つ、いわゆる 音楽にノる 楽しさも味わえます。音楽に合わせてリズムカルに動くことの楽しさは、音ゲーやライブといった形で既に知られているかと思いますが、ダンスは全身運動ですから、運動そのものの楽しさもあり、これら消費型趣味の、さらにワンランク上のステージでノることができます。
自己表現とノリ。今まで味わったことがない方は、これを期に、味わってみることをおすすめします。
シャッフルダンスの魅力(2):なめらかな世界
シャッフルダンスを覚えると、地面上を滑らかに滑ってあちこち動き回ることができます。
これがすこぶる楽しいんです。
なんと言えばいいのか、 子供が氷の上ではしゃぐ時の楽しさを、シャッフルダンスをもって地面上で実現する とでも言いましょうか、滑りながら移動するのが楽しいんですよね。
圧倒的な手軽さ
シャッフルダンスの暴力的恩恵の一つは 自分の身体一つで、どこでもすぐにはじめられる「手軽さ」 にあると僕は思ってます。それこそ、
「仕事でちょっと疲れたなー、少し身体を動かすか」
↓
ベランダに出て、ちょっとシャッフルダンスする
くらい手軽に遊べますし、環境が許すなら部屋の中で踊ることもできます。
「運動したいならその場で筋トレすればいい」というとその通りですが、筋トレってつまらないじゃないですか。でもシャッフルダンスは違う。自分の好きなペースで、動きで踊れる。
この手軽さは本当に凶器だと思います。僕は去年、シャッフルダンスに出会いましたが、去年の出会いベストワンを挙げるとしたら、間違いなくシャッフルダンスですね。おかげで会社の昼休憩にシャッフルダンスを取り入れ、運動不足をあっさり解決できてしまいました。
自由自在な運動負荷
シャッフルダンスは全力で踊れば瞬発的にもなりますし、ゆるく踊れば 3 分くらい動き続けられる有酸素運動にもなります。
自分次第で思い通りにペースをコントロールできるので、運動効果・運動習慣として非常に重宝します。上にも挙げたとおり手軽ですしね。
DANCERUSH STARDOM の存在
シャッフルダンスで遊ぶことのメリットの一つは、「ダンスラ」の呼称で親しまれる DANCERUSH STARDOM で遊べることでしょう。
ダンスという、ただでさえ楽しい要素にゲーム要素が加わっているのです。楽しいに決まってる。僕は普段ゲームをしない人ですが、ダンスラのプレイ時間は軽く 100 時間超えてますね。
※実を言えば僕はダンスラ → シャッフルダンスの順で始めたので、その逆については何も語れないのですが……。
ダンスラはいわゆる音ゲーですが、音ゲーというと普通は指や手や足を淡々と動かすものばかりです。対してダンスラは、足を淡々と動かす側面はありますが、自由に踊って楽しめる側面もあります。音ゲー要素とダンス要素をミックスした、新しい体験のゲームだと僕は思います。
はじめかた
シャッフルダンスのはじめかたですが、
- (1) ダンスラで遊ぶ
- (2) 独学でランニングマンと T ステップを学ぶ
- (3) シャッフルダンスの練習会に参加してみる
という流れが良いのではないかと思います。
重要なのは (1) で、まずダンスラを楽しめる感性がなければ、たぶんシャッフルダンスも楽しめません。ずはゲーセンでお金を出せばすぐに遊べるダンスラにて、適性を試すのが良いでしょう。
「あー、これ私には向いてない」「いまいち楽しくないな」とわかったら、そこでやめれば済むことですから。逆に「おっ、楽しいかも」「もっと動き回れるようになりたい!」と思えてたら、先に進みましょう。
シャッフルダンスは(本当に人から褒められるレベルのかっこいいダンスを目指すのでもなければ)独学でも十分身に付きます。こんなブログを書いてる不器用なおっさんでも楽しんでるわけですし。
ダンスラについてはいくつか記事があるので、併せて参考にどうぞ。
まとめ
シャッフルダンスとは、
- 地面を滑るという割と簡単な動きで、
- 運動負荷制御、自己表現、音楽へのノリなどを自在に味わえる遊び
- DANCERUSH STARDOM という専用の音ゲーもある
4. なわとび
子供の遊びと侮ることなかれ。なわとびはとても奥深く、実は世界大会もあったりします。
100 を超える技 ~フリースタイル~
なわとびにはたくさんの技があります。
上記リンクは (1) 日本ロープスキッピング連盟(JRSF)が提供するなわとびの技一覧と、(2) 連盟は関係ないですが主な技を一通り見れる動画、それから (3) なわとび界の凄い人の動画チャンネルです。
これら技をおぼえて、組み合わせられるようになると、非常に楽しくなります。
n重跳び、n は最高いくつだと思いますか?
2019 年 2 月現時点での最高は 7 です。
さすがにこれは極端にしても、なわとびには 何重跳びまで跳べるかを目指す、というシンプルながら奥深いチャレンジ という遊び方があります。僕も夢中になって遊んでいたものでした。(ちなみに最高は 4 重跳び連続 3 回です)
(余談) 簡単に所感について書いておくと、こんな感じですかね。
- 3 重跳び …… 子供や女性でも普通に達成できる
- 4 重跳び …… 遊び続ければそのうち達成できる
- 5 重跳び …… よほど体力がずば抜けているか、そうでなければ年単位の熱心な練習や身体作りが必要
- 6 重跳び …… かつて世界で数人しかできなかったレベル
- 7 重跳び …… 意味わからん
まずは 3 と 4 を目指すと良いと思います。5 は……僕は無理だったなぁ。心残りです。そのうちリベンジしたいですね。
マラソン的な楽しみ方 with スリル
なわとびは 前跳びをできるだけ長く跳び続ける といった持久的な遊び方もできます。
マラソンと違うのは 一度でもひっかかったらそこでおしまいというスリル ですね。緊張感を持ちながら長時間動き続ける……こんな体験ができるのはなわとびだけだと思います。
圧倒的気軽さ
なわとびも、シャッフルダンスほどではありませんが どこでも遊べる気軽さ があります。ロープ一本と、ちょっとした広さのジャンプできるスペースがあれば、もう遊べますからね。
ちょっとした暇つぶしから、定期的な運動習慣まで幅広く活用できます。
はじめかた
なわとびの始め方ですが、基本的には独学で頑張りましょう。
幸いにも情報源には困りませんし、簡単な技もたくさんあるので、無理なく楽しめると思います。
運動不足で前跳びすらままならないという方は、まずは前跳びを連続で 300 回跳べるレベルを目指します。その過程で「あ、結構楽しいかも」と感じたら、先に進みます。「なんだこれ、つまらん」としか思えないのなら、残念ながら諦めましょう。なわとびはロープを跳ぶことの繰り返しなので、初期の段階で、この行為に楽しみを見出せないのなら「向いてない」という他はありません……。
まとめ
なわとびとは、
- 誰もが知るスポーツだが、100 以上の技 があって案外奥深い
- n重跳びのような瞬発的世界から、マラソンのような持久的世界まで幅広く遊べる
- ロープ一本でどこでも遊べる手軽さも良し
おわりに
サイクリング、パルクール、シャッフルダンス、なわとび。
4 つほど紹介しました。
いずれも初期ハードル(サイクリングはクロスバイクを買うお金、それ以外は一人で外で練習する気恥ずかしさ)が結構キツイですが、ここを乗り越えれば、年単位で楽しめる運動が手に入ります。しかも、多くのメジャースポーツとは違い、一人でマイペースに楽しめますし、マイナーなので承認欲も満たしやすい。
僕みたいにひねくれている方は、ぜひ遊んでみてください。
p.s. サイクリングはスポーツというよりアクティビティですが見逃してください……。
関連記事
サイクリングとシャッフルダンス(というよりダンスラ)については、当ブログにもいくつか記事があります。