動線上にタスクを置いておくと忘れない
タスク管理においてしばしば問題となるのが「タスク(リスト)の存在を失念してしまう」ことです。いくらリストに書いていても、目に入らなければ意味がありません。
スマホのメモに書いておけばいい?スマホを見るとは限りません。
付箋を貼っておけばいい?付箋を見るとは限りません。
メーラーのリマインダーをセットしておけばいい?パソコンの前に居るとは限りません。
……なかなか厄介な問題ですね。どうすればいいのでしょう?
一つの解があります。 「動線」上にタスクを置く ことです。
動線とは
動線とは 自分が毎日辿る場所や部分 のことです。
動線は人によって違いますが、例を挙げましょう。
- 動線の例
- 玄関のドア(一日一回は出入りする)
- スマホ(一日数回は触れている)
- パソコン上の diary.txt(一日一回必ず日記を書いている)
- 自宅の書斎机の二番目の引き出し(毎日読書する前に読みすぎ防止タイマーを出している)
動線上にタスクを置く
毎日触れる動線上に紙切れを置いておくと、その紙切れを毎日見ることになるでしょう。
では、その紙切れにタスクを書いたらどうでしょう。 毎日(紙切れに書いた)タスクを見る ことができます。忘れることはありません、だって動線ですもの。毎日辿る所ですもの。
たったこれだけです。動線上にタスクを置く。これだけでタスクの存在を失念することはなくなります。忘れんぼさんにはとても便利なテクニックです。私も重宝しています。
Q: 紙切れに書いた内容を読み流す可能性があるのでは?
つまり「紙切れを視界に入れても、その内容まで律儀に解釈して行動するとは限らない(たとえば "今日はいいや" とサボる)のでは?」という疑問です。
Ans: 可能性はありますが、別問題です。
本記事はあくまで「タスクの存在を失念しない」ことを目指しており、存在を認知したタスク(の書かれた紙切れ)を正しく読解・解釈し、行動に移すところまでは扱っていません。これはまた別のテクニックになります。
私の動線
私は複数の場所から毎日パソコンを使うので、パソコン上に動線があります。
私の動線は テキストファイル です。
厳密に言うと、拙作のタスク管理ツール Tritask のデータファイルなのですが、ともかくテキストファイルです。ここに私生活に関する全てのタスクを書き込んでいます。
タスクは一行に一つ書いてあり、私は その日のタスクは全て潰す(あるいは先送りにする) ことをルール化しています。今日はあと2つ消化すれば終わりです。
この動線のおかげで、私はただこのファイルにタスクを書いておくだけで済みます。3日後に必要なタスクなら3日後に設定して放り込んでおきます。そしたら3日後、このファイルを見た私が消化するでしょう。
※本当はもっと細かいテクニックや運用があるのですが、本筋から逸れるので割愛します。
まだまだ完璧ではありませんが、タスクのし忘れはずいぶんと減りました。