ホームポジション
ホームポジションとは 一日に必ず複数回目を通す場所 のことです。倉下さんのやるおわ本で(明示的ではないですが)提唱されていた概念です。
ホームポジションの意義
ホームポジションには一日に必ず複数回目を通すため、ホームポジションに書いていたことは忘れなくなります。これは タスクを書いておけば、そのタスクの存在を忘れない ということです。
タスクを忘れたくない人は、まずはホームポジションをつくることが先決です。
でも存在を忘れないだけ
ホームポジションさえあれば良いか、というとそうでもありません。たとえばタスクの量が多すぎたら捌ききれませんし、「今日は買物する」というタスクを、寝る前 23 時に見たところで意味はないわけです。こういった数々の問題は別途解決していく必要があります。
ちなみに前者はデイリータスクリスト、後者はリマインダーで解決できます。
ホームポジションの例
ホームポジションはどんな手段で実現すればよいのでしょうか。
これは人それぞれとしか言いようがありません。
私の場合
私の場合は Tritask を使っています。
Tritask はテキストファイルでタスク管理を行うツールですが、私は普段から PC を常用しているので、これで済んでいます。つまり私の生活スタイルは、常にテキストエディタで Tritask のファイルを開いておいて、これを一日に何度も何度も見ながら「次はこのタスクをやろう」「今日はあと n 個もあるのか、だるいからこれとこれは明日に回そう」といった判断をしているわけです。朝起きたらすぐに見ます。夜、寝る前までは常に開いています。そんな生活です。
限定的ホームポジション
ホームポジションというと「一日中ずっと見る場所」というイメージがありますが、その必要はありません。たとえば仕事中は何度も見る場所、自宅にいる時は何度も見る場所、といったホームポジションがあっても構いません。これを 限定的ホームポジション と呼びます。
私の場合、自宅用の Tritask、会社用の Tritask と限定的ホームポジションが二つあります。
ホームポジション提唱者の倉下さんは、やるおわ本で(コンビニバイトのシチュエーションですが)レシートの裏にタスクを書いて貼り付けておく、というやり方を使っています。このレシートが(仕事における)限定的ホームポジションになっているわけですね。
一般的に、限定的ホームポジションは二つ――プライベートと仕事を用意すると上手くいきます。というより、いっしょくたにしてしまうと仕事と生活のメリハリがつかずに精神的に苦しいです。