割り込み時にどちらを後回しにするか ~強い後回しと弱い後回し~
シングルタスキングを前提とした場合、割り込みには「後回し」という作業が併せて発生します。
強い後回しと弱い後回し
後回しには二種類あります。
- 強い後回し …… 割り込み内容(割り込んできたタスク)を後回しにする
- 弱い後回し …… 自分が今やっているタスクを後回しにする(割り込んできた内容を優先する)
強い後回しを行う時のポイント
あとで割り込み内容に対処できるよう、割り込み内容を 素早くタスク管理に入れておきましょう。その際、所要時間は 数秒、遅くとも十数秒以内 に抑えたいところです。というのも、これ以上時間をかけると、今やっているタスクに対する集中が削がれてしまうからです。
素早くタスク管理に入れるためには:
- 文章ではなくキーワードを書く(自分さえわかればいい)
- x 鈴木さんから依頼されたコードレビュー
- o 鈴木さん
- o 鈴木
- o suzu
- 十数秒がキツイなら直接タスク管理に入れない
- 例. 付箋にメモをする&「"付箋がないか調べる" というルーチンタスク」の二段階で吸収する
弱い後回しを行う時のポイント
あとで「自分がさっきまでやっていたタスク」にスムーズに戻れるよう、コンテキスト(作業過程や思考過程)を記録 しておきましょう。
素早く記録するためのポイントは二点あります。
- (1) 素早く思い出せるような絶妙なワード(言葉やネーミング)を書く
- (2) (コンテキストの記録はその場ですぐに行えるものではないという前提で) 日頃からこまめに記録しておく
ただし、いずれにせよ「頭の中で短期記憶を多用して高度な発想や理解に努めていた場合」には効果がない(頭の外に出せない)ことには注意しましょう。この場合、記録しようとしてもどうせできないのでイライラ、モヤモヤするだけです。そもそもそのような作業を行う場合は、割り込みが入らないようにするべきです。