欲張りポモドーロ
「好きなことをやりたいだけやれる日」におけるタスク管理は意外と厄介です。
このような日では、タスクの大部分は「小説を書く(30分)」「小説を書く(60分)」のようなものになります。そして気付いて夜になってみれば、その日やらねばならないタスクが多数残っており「今からこれを消化するのか……」と暗い気持ちになります。
どうすればいいのでしょうか。一つの解が 欲張りポモドーロ です。
欲張りポモドーロとは
欲張りポモドーロ とは、ポモドーロテクニックの「休憩」フェーズに「雑務タスク」を割り当てる というものです。
つまり、以下のような過ごし方を、
- ポモドーロ
- 休憩
- ポモドーロ
- 休憩
- ポモドーロ
- 休憩
- ポモドーロ
- 大休憩
以下のようにするということです。
- ポモドーロ
- 数分で終わる雑務
- ポモドーロ
- 数分で終わる雑務
- ポモドーロ
- 数分で終わる雑務
- ポモドーロ
- 数十分で終わる雑務 or 数分で終わる雑務の束
こうすることで、ポモドーロテクニックベースの「メリハリのある集中」を担保しながらも、確実に雑務タスクを消化していけます。
欲張りポモドーロにおける最重要事項
欲張りポモドーロにおいて絶対に欠かしてはならないことが一つあります。
それは 1 ポモドーロを死守する ことです。もっと言えば 1ポモドーロが終わったら、必ず次の雑務に移りなさい ということであり、これは結局のところ リマインダーを使って、1ポモドーロの終わりに必ず気付けるようにしなさい と言えます。
本来、ポモドーロテクニックは「集中を呼び寄せる」手段であり、無理に 1 ポモドーロを守る必要はありません。むしろ、集中しているときは、その波を乱さないためにも、意図的に守らず突っ走るべきです。
しかし欲張りポモドーロは違います。 突っ走っちゃうと、雑務タスクはどんどん滞留します。そして夜になって、頭も疲れ果てているところで、タスク管理ツールが「雑務タスクがまだこれだけ残ってますよ」と問うてくるのです。その時の「うげえ」感は、筆舌に尽くしがたいものがあります。
Q: リマインダーを仕込んでも無視しちゃうのですがどうすればいいですか?
Ans: 難しい問題ですが、参考になるテクニックはあるかもしれません。
欲張りポモドーロにおいてしばしば障壁となるのが、「リマインダーを仕込んでも、結局 "今いいところだから" と無視してしまう」という現象です。
これを回避するのは簡単ではありませんし、一般的な解は無いと私は思います。
しかしながら、私は以下のテクニックを使っています。
ilovetaskmanagement.hatenablog.com
おわりに
元ネタは以下のツイートです。
ポモドーロテクニックの休憩として家事など雑務を差し込むと、日頃から鬱陶しい存在でしかない家事も少ない心理的負担で処理できそう、という今日この頃。
— 吉良野すた(stakiran) (@stakiran2) October 6, 2018
これを(休憩中もタスク消化していることから)欲張りポモドーロと呼んでます(笑)
これをツイートして以来、欲張りポモドーロをよく使っているのですが、雑務もバランス良く消化できて快適だとわかったので、今回記事にしてみました。