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プレミアムフライデーだけじゃ物足りないので。プレミアムハーフデーのすすめ

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プレミアムハーフデーとは、自分の意思で積極的に半休を取得しようという試みです。プレミアムフライデーのように月末の金曜日を待つことなく、自分の好きなタイミングで取得するのがポイントです。

プレミアムフライデーの問題点

国をあげた試みとしてプレミアムフライデーがありますが、これにはいくつか問題があります。

  • 月に一度しか存在しない
  • 月の最終金曜日が繁忙期、など休みづらい会社もある
  • 休みが月の最終金曜日に集中するため、店などが混む
  • そもそもそんなに機能してない

要するに 機能してない上に、たった月に一度だけ なんですね。物足りない。

プレミアムハーフデーのメリット

プレミアムフライデーだけでは物足りません。もっと休みたいし、遊びたいものです。

というわけで考えられたのが プレミアムハーフデー です。プレミアムハーフデーでは 自分の意思で積極的に半休を取得します

プレミアムハーフデーにより、以下のメリットがあります。

  • 月に複数回取得できる
  • 自分の好きなタイミングで取得できる
  • 余っている有給を腐らさずに使える
  • 休んでもいいという文化、価値観、前例、キャラをつくれる

半休を取得するコツや心がけは?

「好きなタイミングで半休を取得?そんなことできるわけがない」

そうでしょうか。そもそも有給は社員の権利です。自由に使って良いはず。もっと貪欲に行きたいところです。プレミアムハーフデーは、いわばろくに有給を使えない現状に対する反抗でもあります。

幸いにも、この手のコツはネット上に多数転がっています。

「有給 理由」

などでググってみましょう……と丸投げするのも不親切なので、僕が心がけていることを取り上げます。

病欠を生かす

僕は 2 週間に 1 回ほど通院しているのですが、これをプレミアムハーフデーに充てています。

病欠は最も有給を取得しやすい事情 でしょう。取得時に「通院のため」であること、そして「定期的に通院する必要がある」ことの二点を伝えれば、よほどブラックでない限りは取得できます。

ここで

「通院でしょ?休みになってないじゃん」

と思われるかもしれませんが、通院にかかる時間を圧縮することで、事実上休みに近づけることができます。

僕の場合、以下のように最適化しています。

  • 最も来院者の少ない曜日 に有給を取得
  • 病院には 最も来院者の少ない時間帯(開院直後) に行く
  • 待ち時間中はポメラで小説を書く

これにより通院にからむ時間は 30 分くらいですし、待ち時間中も趣味ができているので充実しています。そして、これ以外の時間は自由です。僕は午前に休んでいるので、午前のほぼ丸々を自由に使えることになります。

つまり 二週間に一度のペースで、プレミアムハーフデーを取得していることに等しい(30 分くらい通院しますが) ことになります。

居場所が悪い可能性も考える

僕の経験上、プレミアムハーフデーをすんなり取得できるかどうかは 居場所次第 です。

ホワイト企業では取得でき、ブラック企業では取得できないように、 ホワイトな部署やチームでは難なく取得でき、そうではない部署やチームでは取得しづらい のが現状です。

言い換えれば、もし 取得しづらい現状があるとすれば、そこはホワイトでない居場所かもしれない とも言えます。

ホワイトでない居場所の目安は以下のとおり。

  • 「その日に休むのは勘弁してくれないか?」という代替提案が多い
  • 「え?なんで?」と平然と理由を訊いてくる
  • 申請したのに承認がおりない

ホワイトでない居場所の場合、長く居座っても疲弊するだけですので、(プレミアムハーフデーを取るなどプライベートを大事にしたいなら)異動を考えましょう。あるいは後述のキャラづけに頼ります。

キャラをつくる

プレミアムハーフデーを実現するためのてっとり早い方法は、 あの人よく休んでるよね、というキャラ をつくることです。

好例は とっつきづらい働くママ(子どもの都合でよく休む) でしょう。あれも一種のキャラです。子育てに忙しい母、というキャラですね。そういうキャラがあるからこそ、周囲より休みが多くとも容認されます。

僕は 毎日定時で帰っているキャラ非効率にうるさいキャラ を演じています(というより本心なので演じている自覚はないですが)。なので休みやすい。一方、他の人は、安易に仕事を引き受けて普通に残業になっており、休むと仕事が滞るので休めません。

要するに最初から休みを取りやすいようなスタンスをつくり、キャラとして(強引でもいいので)定着させます。

「そこまでやるのか」というと、そうです。そこまでやります。よほどホワイトでもない限り、これくらいはしないと休みは取れません。

FAQ

ありそうな疑問を FAQ の形でまとめてみました。

Q. 有給ってそんなに取れるもの?

Ans: ブラックでなければ取れると思います。

最低でも年 10 日(ただし勤続 6 ヶ月以上でないと付与されないなど条件があります)、上限は年 20 日と定められています。

仮にプレミアムハーフデーを月一で取得したとすると、年で 6 日分の休暇になります。10 日のストックで足ります。ストックが 20 日あれば、月二の取得でも足ります。

もしこの程度のストック(最低でも年 10 日)がない場合は、ブラックだと思います。

Q. プレミアムハーフデーは月に何回取るのが良い?

Ans: 回数で言えば 月に 1~2 回程度 だと思います。

月 2 回だとしたら、1 年で 12 日分の有給が必要となります。

有給は 1 年で少なくとも 10 日以上補充されます(これさえない企業はブラックでしょう)が、本当に休暇が必要なケースや長期休暇(※1)に備えると、月 2 回だと使いすぎかもしれません。

※1 会社によっては、夏休みや年末年始などの長期休暇(あるいはその一部)を「社員が自主的に有給を使って休みにする」「会社として営業を停止するから社員にも問答無用で休んでもらう(だから有給使ってもらうね)」というていにすることが多いです。

僕の所感で言えば、(定期的に月に n 回取るのではなく)有給のストックが切れない程度に、ちょこちょこ取る くらいが良いのではないかと思います。2 回の月もあれば、0 回の月があってもいい。まあ僕は午前の病欠 ≒ クリエイティブな趣味を楽しむプレミアムハーフデー&年20日ストックがある、なので月 2 回固定なんですが。

Q. プレミアムハーフデーは午前と午後のどっちが良い?

これは人次第でしょう。

僕は 頭の冴えている「朝」にクリエイティブな遊び(ブログ、小説、プログラミングなどものづくり)がしたい ので午前を好みます。また、午前だと仕事の前なので、仕事でイヤな思いをした後にハーフデー、というブルーな展開もありません。

おわりに

プレミアムハーフデーについて取り上げてみました。

プレミアムフライデーなどという運動に期待するだけでは大して休めません。休めたとしてもたかが月一ですし、月末金曜日だと固定もされています。もっと自由に、たくさん休みたい。ならば行動するしかありません。プレミアムなハーフデーを、自らの手で掴み取りましょう。

ではまた。