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なぜポメラなのか?ノート PC でもタブレットでもスマホでもなくポメラ DM200 を選ぶ理由

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価格 5 万円のテキスト入力マシーン「ポメラ DM200」。なぜポメラを選ぶのか。自宅のデスクトップ PC でもなく、WindowsMacBookChromebook といったノート PC でもなく、タブレットスマホでもなく、なぜ ポメラ DM200 なのか。その理由を一利用者としてまとめてみました。

なぜデスクトップ PC ではダメなのか

Ans: 外出先でも執筆(入力)したい から。

我々現代人は忙しく、仕事だの何だのと外出することが多いので、外出先で執筆できることは重要です。デスクトップ PC だけでは明らかに足りません。

また、そうでない(自宅に籠もっても生きていける)にしても、 自宅には誘惑も多いですし、毎日同じ環境だとマンネリして気分が乗らないこともあります。たまには外出して執筆したいものです。よくカフェで作業する方がいますが、あれはドヤっているのではなく、集中確保やマンネリ打破といった理由があります。

というわけで、持ち運べる執筆マシーンはまず必要です。

なぜノート PC ではダメなのか

Ans: 執筆に集中できない。その割には 重たくて外で使いづらい から。

持ち運ぶといえばノート PC でしょう。こいつ一つで何でもできます。だからといって、快適にテキストを入力できるわけではありません。

  • 持ち運びはできるが、まだまだ大きくて重たく、気軽に素早く書けるわけではない
  • 起動に時間がかかる、アップデートやスキャンに時間がかかるなど 余計な処理 という邪魔
  • ネットという 誘惑 の存在

持ち運び について、すでに利用されている方ならご存知でしょうが、ノート PC はまだまだ重たいんですよね。保護ケースや周辺機器も含めると 1kg は避けられませんし、スペースも A4 用紙何十枚分の厚みくらいは必要です。

また、ノート PC とはいえど、パソコンですので 余計な処理 はついてまわります。起動も遅いですし、アップデートだのセキュリティソフトのスキャンだの何だのと、色々な邪魔があります。ただテキストを書きたいだけなのに……。

加えてもうひとつ、意外と深刻なのが ネットという誘惑の存在 で、これは普段ネットサーフィンをしない人であっても、調べ物をしながら書いていると いつの間にか調べ物が目的になっていたり、気になる作家さんの作品やアカウントを見ていたり します。これは本当に怖い。タスク管理やライフハックを趣味にしている僕でも、簡単にハマってしまうほど、ヤバイ現象です。

というわけでまとめると、ノートPC はポータブルなテキスト執筆マシーンとしては実はイマイチなのです。

以下、ノート PC について、もう少し詳しく取り上げます。

なぜ Windows ではダメなのか

Ans: ノート PC の中でも 特に性能が悪い から

Windows はノート PC としては最低の性能を誇ります。というより製造形態や普及率といった状況から考えて ポータブルなテキスト執筆マシーンとして通用するほど最適化できない と言えましょうか。

  • ソフトとハードをつくる会社が別々なので、性能を最適化できない
  • 起動や終了が遅い
  • 利用者が多く、悪者に狙われやすいために セキュリティを軽視できず、セキュリティソフトのコストが高い

特に効率や使い心地を求める人ほど、Windows にはストレスを感じます。といっても、これは Windows が背負っている利用者数や製造形態によるところも大きいので致し方ない部分ではあります。

なぜ MacBook ではダメなのか

Ans: いい線言っているが、まだ役不足だから( もう一声欲しい

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MacWindows よりもストイックに最適化を図っているブランドです。製造は Apple 社で完結しているので突き詰めやすく、そもそも開発段階からして本当に軽くて使いやすいものが目指されているので、正直 Windows とは出来が違います。

  • 起動や終了が速い
  • トラックパッドが使いやすい
  • セキュリティソフトのコストが小さくて済む

しかしながら、ポータブルなテキスト入力マシーンとしては、まだ役不足です。MacBook の中でも特に軽くて薄い MacBook Air でも、やはりノート PC の域を出ず、いつでもどこでもこれで書けるかというと「(他のノート PC よりは使いやすいけど)うーん……」ですね。もう一声、軽量化が欲しい。

そもそも ノート PC であることに変わりはないので、ネットという誘惑は依然としてあります。惜しい。

なぜ Chromebook ではダメなのか

Ans: 所詮はノート PC だから& ネット環境が無いと鉄クズ だから

少し物知りな方は Google 社開発の軽量 PC、Chromebook をご存知でしょう。MacBook Air よりも、さらに軽そうなコイツなら……と期待しちゃいますが、残念。方向性が少し違います。

  • ノート PC の大きさと重量を脱せていない
  • Google アカウント利用とネット接続が前提 なので、ネットに繋がってないとデータ保存すらできない
  • そもそもコンセプトは「Google の各種サービスを使う」であり、テキスト執筆用途としては明らかに役不足

Chromebook は言わば「機能と用途を絞ったノート PC」であり、そのアイデアは「うち(Google) のクラウドサービスだけ使えればそれで十分なんだぜ?」です。Google のサービスを多用されている方や、それらサービスでまかなえるほど単純な用途でしか使っていない方には重宝しますが、テキスト執筆には向いていない。

何度も言いますが、ネットは要らないんです。 執筆とネットは切り離したい んですよ。誘惑されたくないですし、ネットに繋ぐとか通信時間がとかそういった手間にも振り回されたくない。Chromebook では話になりません。

なぜタブレットではダメなのか

Ans: タッチパネル(キーボードじゃない)だから。

ノート PC がダメならタブレットはどうか……と考えちゃいますが、こちらはこちらで論外だったりします。

  • タッチパネルでは執筆には明らかに役不足
  • エディタ機能、カーソル移動、コピペ操作などに弱い

まず タッチパネル についてですが、長文を素早く入力する手段としては、まだまだキーボードが最良だと僕は思います。物理的にキーが独立して、押せば確実に打てるわけですが、なんだかんだわかりやすく、かつ正確です。一方、タッチパネルは指定位置を触れて検出するという性質上、どうしても技術的に反応の悪さが目立ちます。たとえばタッチパネルで、以下くらい速く打てるかという話です。

※(余談) 僕も大体このくらい(自己ベスト40秒ですが)です。また、世の中には 20 秒台で打つ人もいます。

それから 編集操作に弱い についてですが、PC だとテキスト執筆を快適に行えるエディタ(アプリ)があり、カーソルキーなどで素早くカーソルを移動でき、またコピペも簡単に行えます。一方、タブレットでは、使いやすいエディタがまだまだ無いですし、タッチという性質から来る制約で、カーソルキー操作(↑を押したら一つ↑に進むなど)もできません。タッチして始点と終点を定めて、スワイプして範囲を変えて……という感じですよね。カーソルキーより明らかに遅い。

というわけで、タブレットは入力インターフェースとして役不足です。

なぜスマホではダメなのか

Ans: タブレットの下位互換 だから

ここまでの内容を踏まえると、スマホがポータブルな執筆マシーンとして優れていないことは自明です。

タブレットよりも画面が小さい、というか小さすぎる。この時点で論外ですね。執筆を快適に行うためには、ある程度の広さが必要です。一度に見渡せる文字量が桁違いですから。

なぜポメラなのか?

Ans: 上記手段のデメリットを解決しているから。

ここまでの問題を挙げておきましょう。

  • 持ち運べないとダメ(外出先で書きたいケースは普通にある)
  • ノート PC 程度のサイズでもダメ(もうちょっと軽さが欲しい)
  • ネットと繋がっているのもダメ(誘惑がある上、接続や処理待ちなどコストがかかる)
  • タッチパネルもダメ(キーボードという物理インタフェースには敵わない)
  • 画面が小さすぎてもダメ(一度に表示できる文字量はある程度欲しい)

ポメラ DM200 は、これらをすべて解決しています。

  • 持ち運べる
  • ノート PC よりも小さく軽い(スーツのポケットに入ります)
  • ネットと繋がってない
  • キーボード
  • 画面もそこそこ広い(感覚的にはスマホを横にして 2x2 で並べたくらい)

ただただテキストを書くためだけの装置で、それでありながら必要最小限の性能を持っています。こんな装置は、僕の知る限りでは他にはありません。だからこそ 5 万円もするのですし、それでも利用者がいます。僕も、別に作家でもなければ裕福でもないですが、買いました。買ってよかったと思っています。

まとめ

ポメラは「デジタルメモ」という 一つのジャンル です。

  • PC(パソコン)
    • 汎用的で、高性能なデスクトップ PC
    • 汎用的で、やや性能は落ちるが持ち運べるノート PC
  • タッチパネルベースのポータブルデバイス
  • デジタルメモ ★ココ!
    • 必要最小限のサイズ、画面、キーボードとエディタを搭載した ポメラ DM200

PC でもなければ、タッチパネルべースのポータブルデバイスでもない、第三のジャンル「デジタルメモ」。

「ポータブルな執筆マシーン」という 従来のジャンルでは実現できなかった用途を実現するための、専用の ジャンルでありデバイス。それがポメラです。

人は言います。

「パソコンで良くない?」

スマホじゃダメなの?」

ダメです。そもそもジャンルが違うんですよ。たとえるなら、ロードバイクに乗りたい人に「自動車でよくない?」「原付でよくない?」「ママチャリで良くない?」と言っているようなものです。

おわりに

一人のポメラニアンとして「なぜポメラでなくてはならないのか」という想いをつづってみました。

ポメラをご検討されている方の参考になれば幸いです。

p.s. 僕がポメラとして想定しているのは DM200 のみです。DM30 など他機種については使ったことないのであしからず。