クォート、クォーテーション、シングルクォート、ダブルクォート、バッククォート、バックチックの違い
引用符系の用語ってややこしいですよね。クォート、クォーテーション、シングルクォート、ダブルクォート、バッククォート、バックチック etc。何個あるねん。毎回悩むのも不便なので、各々の違いを調べてみました。
三種類の記号について
まずは記号について。「'」と「"」と「`」があります。
- ' (一重引用符、シングルクォート)
- " (二重引用符、ダブルクォート)
- ` (バッククォート、バックチック)
です。
クォート(quote)とクォーテーション(quotation)の違いについて
続いて「クォート」と「クォーテーション」の違いについてですが、正直よくわかりません でした。
調べても確たる由来や歴史が見当たりませんでしたし、辞書を見てもさっぱり。たぶん言語に詳しい専門家でもないと、答えられないと思います。ご存知の方、いらっしゃればぜひ教えてください!
観測した違い
ちなみに、僕が観測できた両者の違いは、せいぜい以下です。
- (1) クォーテーション(quotation)は名詞だが、クォート(quote)は名詞でもあり動詞でもある
- (2) 引用符(quotation mark)はクォーテーションマーク。クォートマーク(quote mark)とはあまり言わない
厄介なのは、quotation は「引用」という意味ですが、quote にも「引用」という意味があるんですよね。じゃあもう quote だけでいいじゃんって思いがちですが、引用符は quotation mark なんですよね。「クォートマーク」なんて言いませんもんね。言ったとしても通じるとは思いますけども。……ホント、どういう歴史や変遷でこうなったんでしょうね。よくわかりません。
結局、どちらを使えばいいの?
ここまでをまとめると、以下のようになると思います。
- 引用符はクォーテーションマーク(quotation mark)
- 英語で「引用する」と動詞として使いたい場合は quote
- それ以外は、お好きな方を
僕は「クォート」の方が短くて好きです。
バッククォート(backquote)とバックチック(backtick)
もう一つ、「`」という見慣れない記号についても取り上げておきましょう。
「`」って何?
「`」はShift + @ キーで入力できる記号で、バッククォートあるいはバックチックと呼ばれます。
これは主にプログラミングで使う記号で、
といった意味があります。知っている人には便利な機能ですが、プログラミングに携わらない方には「なんのこっちゃ?」だと思いますのでスルーしてください。
バッククォートとバックチックの違いは?
さて、バッククォートとバックチックの違いですが、
- 呼び方が対象分野ごとに異なるので、各分野に従ってください
としか言えません。
分野というのは、主にコンピュータ技術を指します。例を挙げると、プログラミング言語 LISP ではバッククォートを、データベース MySQL ではバックチックを使っています。
こちらについても、プログラミング等を知らなければ「なんのこっちゃ?」なのでスルーしてください。
まとめ
- ' (一重引用符、シングルクォート)
- " (二重引用符 ダブルクォート)
- ` (バッククォート、バックチック)
- クォート(quote)とクォーテーション(quotation)は、どちらでも通じるので、好きな方を使う
- 例外その1. 引用符はクォーテーションマーク(quotation mark)
- 例外その2. 英語で「引用する」という動詞を使う時は quote
- バッククォート(backquote)とバックチック(backtick)は、分野ごとに呼び方が違うので、各分野の呼び方に従う
おわりに
クォート、クォーテーション、シングルクォート、ダブルクォート、バッククォート、バックチック……このあたりの引用符系の意味の違いについてまとめてみました。
個人的にモヤモヤしていたことでしたが、今回まとめてみてスッキリできたので満足です。
p.s. 間違いなどありましたらコメントください。あと quote と quotation の違いについても、ご存知の方がいらっしゃればぜひ……。