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新社会人のうちに読んでおきたい「28歳からのリアル」

「28歳からのリアル」を読みました。28 歳といわず、新社会人のうちに読んでおいた方がいいかなと僕は思います。28 歳というと、無知なりに人生の方向性が定まってきているので、「えー、今さらそんなこと言われてもなぁ……」となりかねません。新人時点であれば、まだ軌道修正ができます。

本について

28歳からのリアル

28歳からのリアル

28歳からのリアル(人生戦略会議)

端的に内容紹介

本書は人生のヒントを紹介した本です。

もっと言うと、30 歳、40 歳、50 歳……と今後の人生において考えなければならないことを 8 のカテゴリに分類し、概要説明や具体的な行動(はじめの一歩)などを簡単に紹介しています。

知っている人には退屈な内容ですが、知らない人にとっては「へぇ、そうなのか」と気付きがあります。言うなれば 社会や人生について無知な人が、無知から一歩先に出るための入門本 です。こういったことは学校では習わないので、特に僕のようにひとりで閉じこもって過ごしていると知らないことばかりです。僕も知らないことがたくさんありました。

対象読者

  • (1) 新社会人で、社会や人生について無知だと思う方
  • (2) 自分が己の人生についてどこまで検討できているか力試しをしてみたい方
  • (3) 自分の今後の人生について見直すための質問集を欲している方

(2) と (3) は読み物としての利用ですね。重要ではないので取り上げません。

重要なのは (1) です。本書は 28 歳と銘打っていますが、 28 歳から考えはじめていては正直遅いなと僕は思いました

たとえば僕はアラサーですが、既に出世コースから外れていて収入は頭打ちなので「家を持つ」「結婚して子どもをもうける」といった選択肢は選べません。また、生活や価値観もガチガチに整っているので軌道修正も難しいです。

しかし新社会人時点であれば、そうではないと思います。というわけで、特に無知で自信がない新社会人の方は、今のうちに読んでおくことをおすすめします。読んで、知っておけば、選択肢も広がるからです。僕のように狭まってしまう前に。

また、知っている方であっても、(本書は色んな観点を紹介しているので)自分の人生について改めて振り返るためのインプットとして重宝するでしょう。

8 のカテゴリ

以下のとおりです。

  • (1) 仕事
  • (2) 結婚
  • (3) お金
  • (4) 住まい
  • (5) 健康
  • (6) 親
  • (7) 趣味
  • (8) 常識

以下、各カテゴリについて、本書が取り上げている内容を三行でまとめたいと思います。

1. 仕事

  • 今の仕事を続けるのか、それとも転職するのかという話
  • 転職するならお早めに(30歳、40歳と年をとると難易度が跳ね上がります)
  • 転職までの流れと、各手順で気をつけるべきことを簡単にまとめているので、参考にしてください

2. 結婚

  • 結婚するかどうかは人それぞれですが、やりたいなら 20 代から準備が必要です
  • 結婚前後にかかる費用データも掲載しているので、参考にしてください
  • 子どもはお金がかかりますが、手当は充実しているので意外と何とかなります

3. お金

  • 貯金は大事です。結婚、家の購入、リストラや転職等に伴う生活資金など
  • ちなみに 28 歳の平均年収は 387 万円、貯蓄額はおおよそ 200 万円
  • 年金や金融商品についても簡単に取り上げているので、参考にしてください

4. 住まい

  • 要するに持ち家を持つか、一生賃貸でいるかを選択するという話
  • (金銭面含め)メリット・デメリットはどちらも一長一短なのでお好きな方をどうぞ
  • 賃貸派は自治体の補助制度に頼ると安く借りることができます(競争率激しいですが)

5. 健康

  • 今は大丈夫でも 30 歳以上からこたえてくるので、今のうちに不健康なことはやめていきましょう
  • 不健康なこと: タバコ、お酒、睡眠不足
  • 脳の老化対策もしておきましょう。「おとといの夕飯」くらいスッと答えられないとダメですよ

6. 親

  • 親の問題とは介護と相続のこと
  • 本書では対処法までは取り上げません、代わりに「将来あなたの親が~~になったら」のような想像を提示して危機感を煽っておきます
  • しかしながら結局、『お金のない私たちは、その日に備えて、せめて、心の準備をしておくしかないのです。』

7. 趣味

  • 趣味も色々ありますし、自由ですが、いくつか推奨するものがあります
  • 社会人なので身だしなみ(スーツ)とおしゃれ、それから行動範囲が広がる車はおすすめです
  • 「向いてないからやめる」「微妙だからやめる」 これくらいドライで良いです。楽しめるものを色々探してみましょう

8. 常識

  • 28 歳にもなるとマナーを発揮する機会があります。身に付けておかないと恥かきますので勉強しておきましょう
  • 機会とは結婚式、冠婚葬祭、葬儀、フォーマルなパーティーなどです
  • 最低限のマナーを解説していますので参考にしてください

おわりに

僕は人生の半分以上をぼっちとして過ごし、また両親の(人並みの無難な人生をおくるために必要な種々の)忠告もスルーしていたので、本書で取り上げられた内容はほとんど知りませんでした。知らないと考えることさえもできないので、知れてよかったなと思います。

ただし、「じゃあ次は何をすればいいんだ」については、ほんの触りしか書いてないため、本書だけでは行なえません。今からでも少しずつ行動していく必要があります。ちょうど年末年始ですし、ゆっくり考えてみることにします。

最後に、一箇所だけ引用して終わります。

家を考えるのは、「人生をデザインする」ということ

家に限らず、結局のところは自分の人生をどうデザインするかが大事です。本書は、そのためのヒントやハードルを提示しています。ぜひ参考にして、人生検討に役立ててみてください。

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