ひとりディズニーの新提案『隠れミッキーチャレンジ』を遊んできました!
ひとりでディズニーリゾートを楽しむ「ひとりディズニー」の遊び方として、『隠れミッキーチャレンジ』というものを考えてみました。早速遊んでみたのでレポートします。
隠れミッキーチャレンジとは
ディズニーランドやディズニーシー内に巧妙に隠されている 隠れミッキー を探そう!というチャレンジのことです。
隠れミッキーとは パーク内に巧妙に隠されたミッキー(の形をした何か) のことで、たとえば以下のようなものです。
出典: ディズニーランドの隠れミッキーを写真つきヒントでご紹介!
この 隠れミッキーを探すことを目的にした遊びが「隠れミッキーチャレンジ」 です。
レポート ~前日まで~
ことの発端
ソロ充について調べていたら ひとりディズニー の話を見つけました。あまり知られていませんが、ひとりでディズニーを楽しむ人は案外たくさんいらっしゃるようです。
そういえば僕も何年か前にひとりディズニーしたことがありました。楽しかった思い出はありません。待ち時間が多い割にはアトラクションは平凡で、正直がっかりしたおぼえがあります。当時の日記にも不満が長々と書いてありました。
にもかかわらず、また行きたいと思っている自分がいて、ディズニーの力は凄いなぁと感心。ブログネタにもなりそうですし、もう一度遊びに行くか、と決めました。それで情報収集をしていると、隠れミッキー について知ることになります。「そんな粋なことまでしてるのか、ディズニーさん仕事が細かいなー」と感心しつつ、さらに調べようととして、ふと手が止まります。
……これってネタバレじゃね?
僕は「ネタバレになるから」と、ゲームの攻略サイトも見ないタイプです。隠れミッキーに対して、どうしてそんなことを思ったのでしょうか?間もなく自覚します。
隠れミッキーを探す、的なチャレンジをしたら面白いんじゃないか
つまり一種のゲームを自ら考案してしまっていたようです。同時に「これが既存じゃないならネタにもなる!」と下心も出てきました。早速調べてみたところ、同じような試みをされている方はいらっしゃらない様子。
こうして隠れミッキーチャレンジを遊ぶことが決まりました。
準備
遊ぶと決まれば準備です。
とりあえず ディズニーランド ディズニーシー 混雑予想カレンダー を見て、空いている日を適当にピックアップ。 全部平日じゃないですか……。とりあえず会社で有給休暇を申請。僕は定時退社マンなので、抱えてる仕事さえちゃんとしてれば割と取れます。難なく取れました。
続いて公式サイトでチケットを購入。
大人一人7400円。結構高いんすね。手抜きは許されません。全力で遊ばねば、と覚悟がかたまります。
僕は取扱説明書を読むタイプなので、色々と下調べもします。といっても公式サイトのガイドが親切すぎて大助かりです。読み応えあります。
あとは「よくある質問」にも目を通しておくと色々と疑問が消えてくれます。
ルール決め
隠れミッキーチャレンジといっても「ただ隠れミッキーを探す」だけだと漠然としすぎているので、僕はもう少しルールを定めることにしました。
まず目的は できるだけ多くの隠れミッキーを探すこと と定め、ルールとして以下を定めました。
【ルール】
- 隠れミッキーについては(概要を把握できる程度に)最低限調べるのみとする
- ネタバレを防ぐためです
- パークは(以前遊んだことがあって慣れてる)ディズニーランドにする
- 制限時間は 開園時間から閉園時間まで
- しかし体力保たないだろうから午後6時には切り上げると思われる
- キャスト含む第三者とコミュニケーションを取るのは禁止
- ただし、相手から仕掛けられた場合に最低限応対するのは除く
僕はストイックなのです。隠れミッキー探しに集中したいんですよ。
まずはこれで何十匹見つけられるか様子を見よう、と軽い気持ちでいました。
レポート ~当日~
いよいよ当日です。
6:45 起床
僕はいつもこの時間に起きます。休日だろうと崩しません。生活リズムを一定に整えることで、安定したパフォーマンスを発揮するためです。
体調は問題無し。 天気はちょっと怪しいですが、見なかったことにします。いつものように朝食を食べつつ、しばしのんびりします。
食べ終えたところでタスクリストを眺めます。「今日何をどの順番で準備すればいいか」は、すべて前日のうちに洗い出しておきました。だって忘れ物とかイヤですもん。僕はただでさえ忘れんぼの不器用さんなので、こうやって仕組みでカバーします。
カメラ良し。服装良し。身だしなみ良し。食料(カロリーメイトとゼリー)良し。チケット良し――全部整ったところで、いざ出発。
8:35 舞浜到着
ディズニーリゾート最寄り駅の京葉線「舞浜駅」に到着しました。電車内で薄々勘付いてましたが、
え?人多くない?
平日だし、混雑カレンダーでも空いている日のはずなのだが……。
開園は9時。気後れせず、進みます。
エントランスが見えてきました。そして現れたのは……。
あれは何の行列だろう。たぶん別のイベントか何かがあるんだ、そうに違いない(現実逃避)。
8:45 手荷物検査
リュックの中身を見せました。カメラ二つと暇つぶし用のポメラ(小型ワープロ)が入っているくらいで、止められる恐れは無いはずだと思いつつ、内心はビクビク。こういうの緊張しますよね。
10秒ほどでスルー。手荷物検査を抜けます。あとは入園まで待つのみ、ですが……。
これ、全員入園待ちなんだぜ?
……え?人多くない?(二度目)
9:00 開園
待ち列が進みはじめました。進みは遅い。
しばし待ちタイムです。 目の前のカップルがイチャイチャに夢中で中々進みやがらないことに(神経質な僕は)イライラしてました が、趣味の創作でイチャイチャシーンを書く時の参考にできるかなとプラス思考を働かせて、なんとか凌ぎます。
9:12 入園
チケットを提示して、無事入園できました。
さあ、早速隠れミッキーチャレンジのはじまりはじまり。
戦略は特に考えてきてません。当日のお楽しみにしたかったからですね。それを今から考えます。
……ダメだ、インプット(判断材料)が少なすぎて何もできねぇ。
とりあえず出入口に設置されてたパンフレット置き場から一つ拝借した後、近いところから隠れミッキーを探してみることにしました。
9:45 行動開始
とりあえずワールドバザール(入園してすぐの屋根付きでショップが立ち並ぶ十字路エリア)と、その先のお城が見える中央広場(下記画像)を探してみました。
ここで早くも問題にぶちあたります。かなり根深い問題です。
隠れミッキーの定義って何だ?
一応、隠れミッキー っぽいもの は発見したんですよ。でもこれ、冷静に見てみると、「隠れてなくないか?」とも思えるんです。
何をもって「隠れている」と解釈するのだろう?
そんな、ある種哲学的な問いに直面してしまいます。
僕が事前に軽く(ネタバレになるとつまらないので本当に簡単に)調べた限りだと、葉っぱがミッキーの形になっていた隠れミッキーがあったのはおぼえています。つまり、そういうのが隠れミッキーなんだよね?(なるほどわからん)。
とりあえず見つけた隠れミッキー候補を載せてみます。
その1:ディスプレイされていたクッキー
その2:イラストで描かれたクッキー
その3:なんか中央の大きなオブジェクトで螺旋を描いていた部分の一部
これって隠れミッキーなんかいな?なんか違う気がする……
ひとまず 「隠れミッキー候補」 とみなすことにして、先に進むことにします。
10:00 ハンティングタイム
隠れミッキー候補がそこそこ見つかりはじめました。
その4:PLANET 文字の裏に潜んでいる、でかいやつ
その5:PLANET 文字の下にある、全然隠れてないやつ
その6:工事壁(パンフレットによると2020年オープン予定らしい)に描かれたやつ
その7:クリスマスツリーに吊るされてるやつ
その8:ハピエストミッキースポット(パンフレットでも紹介されているミッキー銅像でランド内に20個くらいある)のてっぺん
その9 排水口……だがこれはさすがに違うか(耳が離れてるし)。
その9:ディスプレイの中、再び。
その10:これもディスプレイの中(でもこれただのグッズだしこういうの含めるのは違う気がする……)。
その11:わかりづらいですが赤白リボンで大きく形作られています。
その12:ディスプレイ。キャンディー型。
その13:ディスプレイ。ビスケット、かな?
その14:ディスプレイのガラスにペイントされた、よくわからんもの。
その15 あの花、隠れミッキーぽいかなと思ったけど、ちょっとこじつけすぎるので無しで。
ここまでで14個ほど見つかりました。50分くらいで14個のペース。
隠れミッキーの総数は不明ですが、「数百くらい存在する」とどこかで見ました。だとすると、全然足りてないことになります。ペースも遅すぎる。一日では無理でしょこれ。
しかし、ここまで手足を動かしてきた僕の直感が告げてきます。
「隠れミッキーとは何なのか。隠れているとは?定義は?」
「もし事前に調べた葉っぱ型のようなレベルの隠れ具合を隠れミッキーと呼ぶのだとしたら、 お前が見つけたものはたぶん全部隠れミッキーちゃうぞ? 」
しかし、僕としても為す術がありません。なぜなら僕はここまで 「葉っぱ型のようなレベルの隠れ具合」の隠れミッキーを探すつもりで 注視してきたからです。地面や壁とか、天井とか、不自然に見回してました。
カメラを持って地面や建造物をきょろきょろチェックしてる、ひとりのアラサーおじさん。
怪しすぎます。キャストさんが怪しんでるのがわかりましたね。声は掛けられませんでしたが。
話が逸れましたので戻しましょう。とにかく、僕は注視してきたんです。でも葉っぱ型レベルの隠れミッキーは一つも見つかってない。 隠れミッキーが数百もあるとか嘘でしょたぶん。と、ひとり、パーク内をうろうろしながら悩む僕。
ふと、腕時計を見ると、時刻が10時を過ぎていることに気付きます。
食事を取らねば。
下調べによるとお昼時はえぐいほど混雑するらしいので、早めに取っておこうとは前々から決めていたことです。一応カロリーメイトは持参してますが、ちょうど行き詰まっていることもあり、いったんレストランを探すことにしました。
10:10 レストラン探し
パンフレット(ガイドマップ)を見て、エネルギーと満腹の両方を満たせそうな店を探します。パンフレットが親切すぎてありがたい。情報量が多すぎて思わず笑ってしまいますが。これはガイドマップじゃない、もはやガイドブック。
ともあれ カレー屋さん に決めました。
67番。ハングリーベア・レストラン。写真としてはカツカレーが載ってます。野菜が無いのが微妙ですが、今日はエネルギーと満腹感さえあればいいと割り切ります。
早速向かいます。
10:15 レストラン到着
ガラガラすぎてテンションが上がりました。 やはり飲食店はこうでなくちゃ。僕は普段から11時とか11時半に食べる人間です。ガラガラが染み付いちゃってるので、人多いのとか本当に無理です。
980円でカツカレーを注文。
何十と並んだ四人テーブル(2組しか埋まってない)の一つを占拠し、食します。意外と美味しい。食器を見るとハウス食品の文字が。意外と力入れてるんですね。さすがディズニーさん。
食べながらガイドマップを熟読します。今後の戦略を立てます。
とりあえずまだ見てないエリアがあった(お城より北側全部)ので、今までと同じ視点を維持しつつ、一通り見て回ることにしました。もしかしたら隠れミッキーがたくさん見つかるホットスポットがあるかもしれないですしね。
10:40 行動再開
食べ終えたので行動を再開します。
と、ここで、見なかったことにしていた件が猛威をちらつかせます。
雨、だと……?
あちらこちらで「雨だ」「雨じゃん」などと、似たような感想が漏れ始めます。僕もどさくさに紛れて「お、雨だ」とつぶやいておきました。JKがちらっと変なものを見るような目で見てきましたが、気のせいでしょう。
カメラが壊れても困るので、片手に折り畳み傘、片手にカメラというスタイルで頑張ることにします。
少しだけ見つかりました。
その15:リバーボートそばの仕切りにしれっと描かれたシルエット
その16:グリーンミッキー
その17:盾の中央にしれっと
その18:中央広場の花壇にて
思ったよりも少ないな……。そして葉っぱ型レベルの隠れミッキーに至ってはゼロ。ちゃんと注視してるはずなのですが。ごみ箱とか植木とかベンチとか、知らない人が見たら何してんねんってレベルで見てたのですが、見つからない。 隠れミッキーってもしかして都市伝説なのか とか思っちゃったりもしながら、探索を進めます。
しかし自然は甘くない。
えちょっと待って折り畳み傘じゃ受けきれないしカメラも濡れるやばい。急いで雨宿り場所を探しますが、 既に先を越されている!!……
やばいやばい思いながら、必死で探して、ようやくスペースを見つけました。
11:40 休憩
「ハァ……」
心が折れた音が聞こえた気がします。
隠れミッキー(と正真正銘呼べるレベルの隠れミッキー)は全然見つからないし、大雨だし、下手するとカメラぶっ壊れるし、暇つぶし用のポメラ(持ってきたの完全に失敗。ここまで出番無し)も下手したら壊れるし。
雨宿りしながら、しばし戦略を考え直しましたが、どう考えても挽回策は思いつきません。。。
12:05 退園
撤収しました。
電車が通勤と被らないのがせめてもの救いです。
隠れミッキー成果
成果をまとめます。
- 活動時間: 9:00~12:05
- 見つけた隠れミッキー 候補 の数: 18個
なんという消化不良。買い込んでいたカロリーメイトも、1Lの水も出番無し。予定では夕方くらいまでは歩きまくって、足が痛みだして苦しむことさえ覚悟していたというのに……。しかも、今回見つけたのは隠れミッキーと呼べるかどうか怪しいレベルの数々……。消化不良すぎて泣きたい。
帰宅後は、カロリーメイトを食べながら、このブログ記事を書いてました。
レポート ~振り返り~
というわけで、わずか3時間のチャレンジでしたが、振り返っておきます。
良かったこと
- (1) 純粋に楽しかった こと。
結果としては消化不良でしたが、この3時間、夢中で取り組めて充実感があります。創作以外でこんなに夢中になれたのは久しぶりで、なんだか心地よさすらあります。
合間に風景写真を取ったり、この夢の国の世界観を観察したりもしていたので、非日常的体感ができたという意味で満足感もありますね。
- (2) 隠れミッキーチャレンジという遊びが遊びになるとわかった こと。
結果としては消化不良でしたが、十分遊びとして楽しめることを示せました。……いや、読者のみなさんがどう思われるかはわかりませんが、少なくとも僕は面白い遊びだと思ってます。今回の失敗を生かしてルールを見直して、再チャレンジしたいですね。今度はディズニーシーがいいかも(ランドより隠れミッキーが多いらしいです)。
- (3) ブログネタになった こと。
こうしてブログ記事を書いてます。
悪かったこと
- (1) 隠れミッキーの定義についてもっと詳しく調べておくべきだった こと。
ネタバレを防ぐために調査を最小限にしたのが仇となりましたね。むしろ ネタバレを全部調べた上で、じゃあそれら既知の隠れミッキーがどこにあるのかをなるべく短時間で探す 方が良かったのかもしれません。
あ、これ、極めると、たぶん「なるべく短時間ですべての隠れミッキーを写真に収める」という タイムアタック になりそうですね。パーク内は走ることが禁止されていますが、タイムアタック、これはこれで面白そう。
- (2) 雨天は避けるべきだった こと。
言われてみれば当たり前の話ですが、正直舐めてました。混雑カレンダーでも降水確率がそこそこ高かったのは知ってました。でも見て見ぬフリをしたんですよね。まあ意識したところで変更はできないわけですが。 だって有給休暇を取ってるんだもの。「こっちの日がダメだったので、こっちで取ります」は、さすがにやりづらい。有給日数も無限ではないですし。
次にやりたいこと
- (1) アフター6パスポート
平日午後6時以降から利用できる「アフター6パスポート」を使って、 夜間の短時間チャレンジ をやってみたいですね。夜なら人は少なそうですし、値段も4200円なので1デー7400円よりは懐に優しいですしね。
- (2) ディズニーシー
ネットを見た限りだと、隠れミッキーは ランドよりもシーの方が多い (倍くらいは違う?)感じがしたので、今度はシーを試したいです。
おわりに
以上、隠れミッキーチャレンジの体験レポートをお届けしました。
とても楽しいので、みなさまもぜひ遊んでみてください!