【用語の違い】キックボード、キックスケーター、キックスクーターの違い
大人のキックスケーター入門、第二弾は用語編です。紛らわしい用語である「キックボード」「キックスケーター」「キックスクーター」の違いについて取り上げます。またニュアンスの違いと、英語圏での違いについても併せて取り上げます。
最低限押さえておきたい、用語の違い
まずは最低限押さえておきたい用語の違いについて書きます。
一言で言うと、以下のとおりです。
- キックボードとキックスクーターは商標(商品名)
- 国内における一般名称は キックスケーター
一般名称は「キックスケーター」だということです。
キックボード
キックボードは K2 社の商標です。
キックスクーター
キックスクーターは JD 社の商標です。
キックスケーター
キックスケーターは、一般名詞として国内で使われていた「キックボード」と、英語の一般名称である Kick scooter の日本語読みである「キックスクーター」、これら二つの用語がどちらとも商標であるということから、考案された言葉です。
国内固有の名称ですので、英語で Kick skater などとは言いません。
(余談) 商標情報のソース(原典)ついて
キックボードやキックスケーターが本当に商標なのか、僕は気になって調べてみましたが、見つかりませんでした。たとえば 特許情報プラットフォーム|J-PlatPat で探しても出てきません。
二次ソースとしては以下サイトがあります。
が、INTERNET Watch はともかく、日本キックスケーター協会は れっきとした NPO 法人 ですから、きちんと調べたのだろうとは思っています。僕は信用することにしています。
ですが、やはり一次ソース(原典)が知りたいところです。どなたかご存知の方、いらっしゃいましたら、ぜひ教えていただきたい……。
ちなみに、なぜ知りたいかというと、僕としては「キックボード」という用語を使いたいからです。国内で最も普及している用語ですから。もし「実はキックボードという商標は無いよ」という事実があったとしたら、遠慮なく使うことができます。
ニュアンスの違い
続いて、実際に国内で用いられている、用語のニュアンスの違いを取り上げます。
一言で言うと、以下のとおりです。
- 現実には 「キックボード」が一般名称としても広く利用されている
- 子供用キックスケーターを「キックボード」、大人用を「キックスケーター」と称することもある
キックボード
名称として広く使われているのはダントツで「キックボード」です。
Google で検索した時の違いは、以下のとおり(2018/11/04 時点)。
- キックボード: 4,750,000件
- キックスケーター: 1,980,000件
- キックスクーター: 2,070,000件
ただし Google は賢く、似た用語をまとめて検索してくれるので、あまり参考になりません。
Amazon で検索してみると、以下のとおり(2018/11/04 時点)。
- キックボード: 5,000件以上
- キックスケーター: 436 件
- キックスクーター: 2,000件
Amazon も同様に賢く、似た用語を検索しますが、それでもキックスケーターが断然マイナーであることがわかります。
子供用と大人用で区別する例
子供用を「キックボード」、大人用を「キックスケーター」として区別する事例がちらほらあります。
たとえば以下の記事は、更新日が 2018/06/06 と割と最近ですし、取材先として日本キックスケーター協会代表の丸山清吾さんが登場しています。
他にも通販サイトなどで、この区別が用いられることがあります(ソースは失念)。覚えておくと混乱せずに済むでしょう。
英語圏での違い
最後に、英語圏の用語についてもまとめておきます。
さらりとまとめます。
- 一般名称は Kick Scooter
- Kickboard は水泳のビート板を指し、キックボードを意味しない
おわりに
今回はキックスケーター界隈に横たわる、紛らわしい用語の違いについてまとめてみました。覚えておくと混乱せずに済みますので、ぜひ押さえておきましょう。
関連記事
以下はキックスケーター関連の記事を一通り紹介した、まとめ記事です。