ガラパゴスタ

楽する。楽しむ。生み出す。

効率と能率の違いについて。基本的には「効率」で良いという話

似た言葉として「効率」と「能率」があります。意味の違いや使い分けはどうなっているのでしょうか。調べてみたところ、基本的には「効率」を使えば良さそうだとわかりました。

まずは辞書の定義を見てみよう

定義と言えば国語辞書ですね。見てみましょう。

まずは 効率(こうりつ)とは - コトバンク より、デジタル大辞泉の解説を。

使った労力に対する、得られた成果の割合。

続いて 能率(ノウリツ)とは - コトバンク より、同じくデジタル大辞泉の解説。

一定時間内にできる仕事の割合。

なるほど、つまり式で表すと以下のようになりますかね。

  • 効率 = 成果 / 労力
  • 能率 = 成果 / 時間

つまり 分母が労力だと効率で、時間だと能率 だと。

労力と時間について

次に気になるのが「労力とは」「時間とは」ですね。この点もはっきりさせておくべきでしょう。

というのも、たとえば

「かかった時間も労力の一部とみなすとしたら、時間は労力の一部(部分集合/サブセット)になる」

「能率は効率の一部である?」

「え、じゃあ能率って言葉の意味なくない?効率で良くない?」

のような解釈ができてしまうからです。

というわけで、調べようとしたのですが、定義の沼(言葉遊び)に終止しました。

英語で調べてみると

視点を変えて、英語(和英辞典)で調べてみました。

どちらも efficiency でした。

ならば、と今度は efficiency を英和辞典で調べてみます。

能率(性)、効果的な働き、効率の良さ、効率(性)

どっちやねん。

結論としては、英語圏では区別がない と言えそうですね。

「能率」ってなんじゃらほい?

ここまで辞書ベースで調べてみると、どうも 能率という言葉は、効率という言葉よりも「より意味が限定的になっている」 ニュアンスがあります。

どこで、能率という言葉について、さらに調べてみました。結果としてわかったのは、

分野、界隈、仕事によっては「用語として」定義されていることがある

ということでした。

たとえば製造業では「能率」という用語があります。 能率 生産管理 業界用語集 - 統合ERP生産管理システム rBOM によると、

能率とは、予想される標準生産数量に対する、実際の生産数量の比率(パーセンテージ)である。

これは製造業における定義ですから、効率とは言いません。「予想される標準生産数量に対する、実際の生産数量の比率(パーセンテージ)」を「能率」と名付けよう!と決めたわけですから、これは能率です。

利用頻度も見てみる

ついでに Google で検索候補数も比較してみましょう。

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「効率」が「能率」よりも 31 倍多く使われています。多数派は「効率」ですね。

たしかに日常的にも「効率」を使いますよね。「能率」とはあまり言いません。

まとめ

効率と能率の違いについて、まとめます。

  • 基本的に同義なので、通じやすい「効率」を使えば良い
  • ただし分野、界隈、仕事によっては 用語として「能率」が定義されている ことがあるので、その場合はそれに従う

というわけで、基本的に「効率」を使えば良い!というのが僕の結論です。

閉鎖的に完結するパゴ充とは

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一人でも充実するソロ充、リッチでなくても充実するプア充、無趣味でも充実するノホビ充――何かがなくても充実させようとするライフスタイル●●充は多数存在しますが、その中に『パゴ充』があります。ガラパゴスのパゴです。

パゴ充とは

パゴ充とは ガラパゴス充 の略で、 閉鎖的に過ごしていても充実させる 生き方を指します。

閉鎖する対象として情報、知識、対人の 3 つがあります。

  • 情報の閉鎖 …… テレビやニュースや SNS を見ない
  • 知識の閉鎖 …… 本を読まない
  • 対人の閉鎖 …… 人と付き合わない

別の言い方をすれば インプットを意図的に減らした生き方 とも言えます。

パゴ充の例

パゴ充な人の例をいくつか挙げます。

  • テレビもスマホも持たず、ニュースも見ず SNS もしない、仙人みたいな人
  • 平日は家と会社を往復し、休日も家にこもっている単身者
    • 例: 小説執筆など一人でこなせる熱心な趣味を持つ人
  • 子供をつくらず、友達と遊ばず、二人でのんびり暮らしている夫婦
    • 例: 伊坂幸太郎の小説「魔王」の潤也・詩織夫妻

挙げればきりがありませんが、情報収集を抑え、知識の学習もやらず、対人関係も最小限に留める生き方は色々あります。ただし「全く見ない」という極端な例は、そうはないでしょう。

無自覚なパゴ充

パゴ充でない人が、意図的にパゴ充になることはあまりありません。情報も知識も対人関係も豊かな現代人がそれらを減らすなど、簡単なことではないからです。

しかしながら、世の中には 元からパゴ充な人達(無自覚なパゴ充) がいます。彼らは情報も知識も対人関係も乏しいですが、幸せそうに生きています。そんな人達に着目し、その特徴を捉えて、取り入れるために「パゴ充」という言葉が導入されました(僕が導入してみました)。

何かと慌ただしい現代人にとって、パゴ充という概念は「自らを軽くし、よりやりたいことに注力させる」ヒントになるという意味で重宝します。一種のミニマリズムとも言えるかもしれません。

パゴ充のメリット

パゴ充でいると何が嬉しいのでしょうか。

メリット1. 注意資源を温存できる

注意資源とは「何らかの判断を行うのに要する体力」を指す心理学用語で、これが不足すると何にも手がつかなくなります。睡眠しないと回復しません。

注意資源は日常生活でも消費しますが、特に情報の慌ただしい昨今では著しく消費しやすい傾向にあります。端的なのはスマホ――SNS やネットサーフィンですね。結果として、夕方くらいになると注意資源が枯渇して「何をするのもだるい」という状態に陥ります。勉強も、趣味も、何もできなくなります。

パゴ充は、言うなれば 注意資源を浪費しない生き方 とも言えます。情報と知識と対人をシャットアウトするわけですからね。SNS もしませんしネットサーフィンもしません。その分、資源も消費しないので疲れにくくなり、やりたいこと(たとえば趣味)に費やせます。

メリット2. 精神的に振り回されない

情報にせよ、知識にせよ、対人関係にせよ、人はこれらに精神的に振り回されます。

情報については悲惨なニュースを見たら心を痛めますし、理不尽なニュースを見たら腹が立ちますし、羨ましい人を見たら嫉妬で気が狂いそうになります。

知識もそうですよね。「知識は身に付けても害はない」と言いますが、ウソです。知れば知るほど心変わりが起き、やりたいことが増え、妄想も増えますし、辛いことを思い出させてきたり、また嫉妬や羨望なども生じます。

最後に対人関係については言わずもがな、なので飛ばします。

パゴ充ではこれらをシャットアウトするため、振り回されにくくなります。穏やかでいられます。

パゴ充のデメリット

容易に想像できますが、パゴ充にもデメリットはあります。

デメリット1. 無知ゆえの不利益を被る

パゴ充では情報や知識、対人関係などをシャットアウトしますが、これにより 無知になりやすい という弱点が生じます。

例:

  • 帰りが雨なのに傘を持ってきてなかった
    • → 「天気予報」を見ていれば済んでいたのに
  • 一人暮らしの家事や都会ライフについて、頑張って自分で調べた
    • → 詳しい人に聞けば数分で済んでいたのに
  • たまに風俗やキャバクラで遊ぶ
    • → 友達や恋人がいたら高額を払ってまで遊ぶ必要はなくなるのに
  • 会社のパソコンが遅いせいで待ち時間が多く、毎日残業になる
    • → 設定やツールについて知っていれば解決できていたのに

デメリット2. 出会いがない

パゴ充という形で外界から離れていると もっと楽しいこと、充実できること、成長できることと出会えなくなります

例:

  • 新しい趣味や娯楽に出会えない
  • 今持っている仕事や趣味の実力を上達させることができない
  • 承認や寂しさを満たすことができない

上記はすべて、情報・知識・人と出会えれば解決できることですが、パゴ充だと出会わないので解決しづらくなります。

パゴ充のコツ

パゴ充であり続けるためのコツを取り上げます。

コツ1. 「これさえあれば幸せ!」を持っていること

パゴ充は「余計なインプットをしない」がコンセプトですが、これはそもそも これさえあればいい、を持っている(だから「これ」以外をシャットアウトできる) とも言えます。

例:

  • 1: 安全に暮らせる家がある
  • 2: 一人きりで静かに暮らせる家がある
  • 3: 頼れる家族(パートナーでも親でもシェアメイトでもいい)がいる
  • 4: 一人で一日中暇を潰せるレベルの趣味がある
    • 例1: 一日中読書していられる
    • 例2: 一日中小説を書いていられる
  • 5: 承認欲求を満たせる機会がある
    • 仕事 or 何らかの趣味になるでしょう

やはりミニマリズムに通じるところがあります。ミニマリズムでも「自分にはコレがある!コレさえあればいい!」という明確な基準があるからこそ、(コレが関係しない)日常生活の事物をごっそり減らせます。

コツ2. 必要なことは必要な時に調べる

原始的な生活をしているのでもない限り、何らかの知識を調べる必要性はどうしても出てきますが、 必要なことは必要な時に調べる ようにします。

「~~について勉強しないとなぁ」「知っておいた方がいいんだよね、たぶん」などと考え、使うかどうかもわからないのに調べることがありますが、仕事や趣味などでよほど必要でない限りは、やめましょう。ストレスになります。パゴ充でいたいなら、こういうことはきっぱりと捨てて、「必要になったらその時に調べる。頑張る」くらいのスタンスを持ちます。

また、効率的に調べられるスキルを持っておくと便利です。

例:

  • Google 検索(検索全般)
  • Twitter や Instagram の検索(直近の出来事に対する感想を知りやすい)
  • 図書館の使い方
  • 詳しい人に尋ねる
    • 仕事に詳しい先輩、同僚、他部署の人間
    • 周辺地理に詳しい行きつけ定食屋のおばちゃん

コツ3. ニュースは見なくていい

毎日熱心にネットニュースやら新聞やらテレビやらを見る必要はありません。「これくらい知っておかないと」という心理的抵抗が生じるかもしれませんが、知っていたところで何の役にも立ちません。むしろ下手に知ったところで、どうしようもない現実にいちいち一喜一憂するだけです(しかも憂が多い)。教養やら政治やらで遊びたい、イキりたいのでもなければ、あえて見る必要は無い。

そもそも 本当に重要なニュースは嫌でも入ってきます。自分がたまに見ているメディアや普段関わっている人間関係などから自然と目や耳に入ります。

「それだけじゃ不安」というのであれば、仕方ないので、たまに覗きましょう。

例:

  • 月に一度の病院待ち時間中に、ニュースサイトを見てみる
  • 銭湯や定食屋に行った時に、テレビを見てみる

コツは ダラダラ見てしまわないよう、「時間が来たらおしまい」という状況下でチェックすること です。

コツ4. 自分の意思を尊重する

パゴ充とはその名のとおり、ガラパゴス諸島のように自らを充実させることです。ガラパゴス諸島が外界と交わらずに独自の発展を遂げているように、パゴ充に取り組む人も自分独自の生き方を過ごします。

パゴ充に取り組むと 「他の人と違うことをやっていて不安」「変わり者と言われる」といった心配が生じますが、心配ではなく尊重したい ところです。自分がやりたいこと、自分を満たせることがあるのなら、たとえ他の人と違っていても手を出していきたいところです。

おわりに

パゴ充という概念について紹介してみました。

僕も最近はインプット過多で、振り回されてばかりで、なんとかしたいなぁと思っています。それで今回、パゴ充という概念を考えてみました。進展があればまた取り上げます。

参考

はてなブログのサイトマップの中身がいつ、どのように更新されるのかを調べてみた

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はてなブログのサイトマップ(sitemap.xml, sitemap_page.xml, sitemap.xml?page=1 や page=2)がいつ、どのように更新されるのかを調べてみました。Google 側の話ではなく、はてな側の話です。「はてな側が、はてなブログのサイトマップの中身を、いつ、どのように更新するか」という話です。

前提

今回調べたサイトマップ

今回の調査使ったサイトマップは以下のとおりです。当ブログのサイトマップです。

調べ方と調査内容の品質について

調べ方は以下二つです。

  • ある時点でのサイトマップファイルを採取し、差分を取った
  • 手作業でブログを更新した後、サイトマップファイルを覗いてみる……といった原始的なやり方で調べた

しかしながら調べ方は正直甘いです。サイトマップファイル全体のうち、一部分だけ簡単に確認してみただけですし、あらゆる観点で厳密に調べたわけでもない。よって、この記事の見解が正しいとは限りません。軽い参考程度に見ていただければと思います。

本記事で使う用語

最終更新日:

  • サイトマップファイル中に記載されている <lastmod> のこと

サイトマップデータ:

  • サイトマップファイル中に記載されている <sitemap> または <url> のこと

サイトマップファイル:

  • sitemap.xml とか sitemap.xml?page=1 とかのこと。XMLファイルのこと

page=N:

  • サイトマップファイル sitemap.xml?page=N のこと(長ったらしいので略して書く)

本記事の対象読者

サイトマップについてある程度理解していること を前提とさせてください。

たとえば、

  • サイトマップとは何か
  • なぜサイトマップが必要なのか
  • 自分のブログのサイトマップを見るためにはどうすればよいか

などは既に知っていることを前提とします。この記事ではサイトマップ自体の解説はしません。

ここからまとめ

早速調査内容をまとめていきます。

sitemap.xml はちゃんとつくられている

はてなブログは sitemap.xml をちゃんとつくります。

つまり sitemap.xml から全ページ(about ページ、固定ページ、各記事)を辿れるように、はてな側が常に上手くつくってくれます。

具体的には、以下の二つを行ってくれます。

  • 記事が追加されたタイミングで新しくサイトマップデータを追加する
  • 記事が更新されたタイミングで、当該記事のサイトマップデータの最終更新日(lastmod)を、その更新日に修正する

最終更新日の更新タイミング

トップページと about ページ:

  • → 何らかの記事を追加また編集したら

固定ページ:

  • → 当該ページを新規したら
  • → 当該ページを編集したら

各記事:

  • → 当該記事を新規したら
  • → 当該記事を編集したら

page=N について

  • page=1 には最近投稿した記事 1~100 件が並ぶ
  • page=1 の先頭には「トップページ」と「aboutページ」が並ぶ
    • つまり page=1 は最大 102 件のサイトマップデータを持つ
  • page=2 には最近投稿した記事 101~200 件が並ぶ
  • page=3 には最近投稿した記事 201~300 件が並ぶ
  • ……

page=N への新規ページ追加順序について

  • (1) 新しく投稿した記事は、page=1 の一番上に配置される
  • (2) 1 の結果、page=1 が 100 件からあぶれてしまう場合、101 件目のデータ(101番目に新しく投稿した記事)は次の page である page=2 に移される
    • page=2 が存在しなければ作成される

page=2、page=3 についても同様の働きをする。つまり page 一つに 100 件ずつサイトマップデータが並ぶイメージ。

page=N に記載されているページを編集した場合

  • 当該ページの最終更新日(lastmod) が、編集した時の日付に更新される
  • page=N の中で記載順序が変わることはない
    • 記載順序が変わるのは新しく記事が追加された時のみ

ページや記事の「編集」とは具体的にどんな操作か?

最終更新日が変化する契機となる操作を本記事では「編集」と書きましたが、では、この編集とは具体的にどんな操作を指すのでしょうか。

本ブログで確かめたのは(ほんのちょっとですが)以下です。

  • 本文を編集した
  • カテゴリーを変えた
    • これには カテゴリーの名前を変えたことにより、結果的に記事のカテゴリー名が変化した場合も含みます(※1)

他にも色んな契機があると思います(タイトルを変えたとか、アイキャッチ画像を変えたとか、コメントが付いたとか……でもコメントは他人が書くものなので契機じゃないかもしれない)。

※1 たとえばカテゴリー XXXX に記事が 10 件あるとして、このカテゴリー名を YYYY に変更した場合、10 件の記事についてはカテゴリー名が XXXX から YYYY に変わったとみなされ、サイトマップデータの最終更新日が更新されます(この場合はデータ 10 個分が更新される)。

おわりに

素人の手抜き調べの上、かなり五月雨式な書き方になってしまいましたが、はてなブログが自身のサイトマップファイルをどう更新するのか、についてのまとめでした。

この「はてなブログはサイトマップをどう更新してんだ?」という点は、個人的に気になっていたことで、今回調べてみてハッキリわかったのですっきりしました。

昼休みの運動をやめました

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会社の昼休みで運動をしていたのですが、色々と問題があり、やめることにしました。

なぜ運動を始めたか

そもそもなぜ昼休みに運動しようと思ったのか。理由というか背景が色々あります。簡単に書き殴ってみます。

時間がもったいないから

昼休みはてきぱき過ごせば(食堂が混雑する前にさっさと動いてさっさと食べれば) 30-40 分くらいの時間が余ります。30 分と言えば本をそこそこ読めたり、ブログ記事の下書きが一本書けたり、パソコンで何らかの改善や調べ物ができたり、とそれなりの時間。

何もしないのはもったいないと常々思っていました。

食後 30 分ではどうせ大したことできない

しかしながら、本当に集中を要する趣味(そして僕がたしなむ趣味はえてしてものづくりなので集中を要します……)は意外と楽しめません。物事には準備と撤収があり、ここには「頭を切り替える」といった目に見えない過程もあります。

僕の場合、午前中はどっぷり仕事しており、かつ衆人環視に晒されている(広いオフィスに何百人)わけですが、一方で趣味は別の方向で頭を使う&人に見られたら恥ずかしいものが多いです(ブログにせよ小説にせよ)。頭の切り替えがそれなりに必要なのですが、30 分だと正直足りないんですね。切り替えて、ちょっと取り組んだら、もう終わっちゃう。

仕事はただでさえ疲れるのであまり頭使うことしたくない

僕の場合、 真面目に働ければ定時間まで頭が保ちません。そんな状態で、昼休み中にも頭を使っていたのでは、当然仕事に割ける体力ならぬ脳力も減ってしまう。というわけで、昼休みは休んだ方がいいとも思いますし、実際「昼休みくらい頭使いたくねーなぁ」と思ったことも一度や二度じゃありません。

自席は居心地が悪い

しかし自席って居心地が悪いんですよね。

まず 省エネで暗いので、本も読みづらければモニタも見づらい です(いや読めないことはないですが、暗い場所で読むと目に悪いとか僕はそういうのを気にするタイプです)し、たまに電話がかかってきたり、上司が割り込んできたり、雑談が振られたりします。一人になれぬ。 割り込みはやめてくれい

かといって食堂やカフェなどは人混み

幸いにも、僕のオフィスには食堂やカフェがあるため、そこでくつろげばいいんじゃないかと思いがちですが、普通に人混みがエグくてダメです。繁華街のカフェと大差ない密度だと思います。くつろげるわけがない。

……運動ならできんじゃね?

そういうわけで昼休みの過ごし方に迷っていた僕ですが、ふと「運動ならできるのでは」と思いました。

そういえば非常階段を昇降している人が何人かいましたし、前のオフィス(田舎です)では着替えて走りに行ってる人もいました。

よし、運動しよう。

というわけで昼休み運動マンになりました。

どこで運動していたか

そんな僕が会社のどこで運動していたかという話ですが、二箇所あります。

晴れてる時は裏庭

今のオフィスは敷地が広く、ちょっと大きな学校 + 一部の建物を高層ビル化すれば大体合ってます。「裏庭」のように、関係者しか入れないような広場っぽいエリアもあったりします。

人通りが少ないこともあり、僕はその「裏庭」で体を動かしてました。

まあ入り口が近いこともあってちらほら人が通るのですが、気にしません。ちゃんと人の動線だから避けてますし、警備員さんもスルーしてくれました。この辺の要領は、ストリートスポーツで遊んでたことがあってお手の物です。

雨の時はフロアの隅っこ

フロアもそこそこ広く、普段は誰も通らないような隅っこエリアもあったりします。非常階段そばとか、業務用エレベーターそばとか、倉庫前とか、そういった場所ですね。

僕は雨の日は、最も人通りが少ないであろう場所を選んで、そこで運動してました。

こちらについても、人がそこそこ通る(しかも 同じフロアの人なので知り合いや「顔だけは知ってる」人が多い )場所でしたが、気にしたら負けなので気にしないことにしていました。影でどう言われてるかは知りません。

運動として何をしていたか

さて、肝心の「運動って何してたのよ」という話です。

結論を言えば シャッフルダンス です。

どんなものかわからない方は、以下動画を見てください。

www.youtube.com

一言で言えば、地面を高速ですり足させることで、滑るように見せるダンスです。

このシャッフルダンスですが、ランニングマンという基本技がありまして、これが運動としてピッタリなんですよね。

  • 負荷が自由自在
  • 曲に合わせながら動くと音楽 + 運動で二重に楽しい
  • あちこち動ける&上半身は自由に動かせるので、飽きない
  • 何の道具も無しに、すぐに始められる

僕は去年、ダンスラというダンスゲームからシャッフルダンスを知ったのですが、これと出会えて本当に良かったと思っています。僕が今まで見てきた中で一番の、手軽で楽しい最強の運動手段です。ジョギングよりもランニングよりもジムよりもなわとびよりも自転車よりもパルクールよりもキックスケーターよりも良い。

興味ある方は以下もどうぞ。

なぜ運動をやめたのか

つまり僕は 昼休みにシャッフルダンスで運動していた わけですが、ではなぜ、そんな運動習慣をやめることにしたのか。

理由1. 30 分だと足りないから

運動って真面目にやるとしたら、準備運動やクールダウンが必要なんですよね。

若い頃はその辺をはしょっても問題無かったのですが、アラサーの僕にはキツすぎたようです。具体的に挙げると、

  • 準備運動しない ← 骨や関節や筋肉を痛める
  • クールダウンしない ← 疲労が引かない
  • 汗拭かない/着替えない ← 風邪引く。体臭もキツイ

などです。

かといって、このあたりを真面目にやりだすと、30 分は全然足りません。倍の 1 時間くらいは欲しい……。

理由2. 時間を意識しすぎてストレスが溜まるから

理由1もあって、昼休み中の僕は結構シビアに動いてました。

(いかに食堂の混雑を回避できるかの戦いだ……)

(今日のメニューは A と B と C か。A は栄養少ないな、B は食うの時間かかるやつやな、とすると C か、だが量が足りないから……)

(つーか昼休み時にメニューで悩むのはバカバカしいから午前中にメニューはチェックしておくか、カレンダーに「メニュー見に行け!」の定期予定を仕込んで、と)

(よし 12 分で食ったぞ、早く移動するぞ、でも早歩きすると腹痛くなるんだよな、慎重に、でもなるべく早く……)

こんな感じです。そりゃストレスも溜まるわ。

そもそも運動中も(うっかり昼休み超えてしまわないように)ちらちら腕時計を見なければならず、なんていうか 時間を逐一気にしているのが本当にストレス でした。

理由3. 汗をかく&風邪を引きやすい

運動ですから当然汗をかきます。

別にマラソンのような有酸素運動ではなく、30秒~2分動くことを何度か繰り返すだけなのですが、それでも汗が出るわ出るわ。 今年一番の寒気の時期が一番快適でした(タオル要らずだった)。2019/03/12 現在くらいの気候だと、もうダメですね。すぐ汗出る。

汗って面倒くさいんですよね。服は濡れるし、臭いは残るし、放っておくと体温奪いやがるから風邪をひきやすくなる。

ここで厄介なのは、シャッフルダンス(を使って運動すること)が 有酸素運動と無酸素運動のちょうど中間くらいの運動 だということです。

まず有(無)酸素運動について整理しておくと、

  • 有酸素運動
    • ランニングとか長時間動くやつ
    • 汗かく
    • 慣れたら筋肉はあまり壊れないので無酸素ほど危なくはない
  • 無酸素運動
    • いわゆる筋トレ
    • 筋肉が壊れる&免疫も落ちるので危ない(アスリートが風邪ひきやすいのはこれ)
    • でも汗はあまりかかない

です。続いてシャッフルダンスですが、ちょうど有酸素と無酸素の中間くらいなんですよね……。有酸素的に汗かきますし、無酸素的に免疫も落ちる。悪いとこどりです。

ついでに言うと、ここに花粉が加わります……。

理由4. 疲労で後の業務に差し支える

ガッツリ運動した後は、やはりしばらくはまともに働けないものです。

ジムでガッツリ鍛えた後に、はいデスクワークしましょーが出来るかって話ですよね。これが有酸素的に汗流した後か、無酸素的に筋肉壊しただけなら、まだ問題無いのでしょうが、どっちもやってますからね。クソしんどい。

理由5. つい無茶してしまう

僕は承認欲求が強い上に、精神論的な努力厨なところがあるので、つい無茶して張り切って練習してしまうんですよね。

誰よりも長く動き続けたいし、誰よりも速く動き続けたい。そのためには自ら進んで有酸素も無酸素もやります。そりゃ疲れるし、身体も壊すわ……。

今後はどうする?

さて、最後のパートです。昼休みに運動をやめました、じゃあ代わりに何をするの?という話です。

しばらくは趣味の小説でのんびり遊ぼうかなと思ってます。もちろんガチで人気狙いに行くような疲れる創作ではなく、最悪公開しなくてもいいようなお気楽なものです。最近将来的なことや打算的なことを考えすぎていて、ちょっとウンザリしているので、リフレッシュしたい。

本当はブログ書いたりしたいんですけど、PC を持ち込むのは正直面倒くさいですからねぇ。小説ならポメラ DM200 だけで済みますから。本当にポメラは神です。

おわりに

最後、ポメラ推しに流れちゃいましたが、昼休みの運動を始めてからやめるまでの過程について、ざっと書いてみました。

条件付きタスク(Conditional Task)

条件付きタスク(Conditional Task)とは、「タスクの記述(タスク名など)」の中に そのタスクを実行するべき条件 を記述したものです。

記述の違い

普通のタスク:

  • YYYY をする

条件付きタスク:

  • もし XXXX なら YYYY をする

条件付きタスクの実行方法

タスクの記述を読み、条件について解釈して、もし条件が当てはまれば通常どおり処理します。

逆に、もし条件に当てはまらなければ、そのタスクは処理しません。これを 不発 と呼びます。

不発時の対処

不発時にどう対処するかについては、二通りのやり方があります。

  • 1: スキップ(翌日以降に繰り越す)
  • 2: 消す

基本的には 1 のスキップを使います。この場合、何日後あるいは何月何日に再設定するかを決めねばなりません。機械的に「とりあえず明日で」「来週月曜日でいいか」と飛ばすやり方や、「明後日以降は空いてそうだから明後日にするか」のように都度判断するやり方などがあります。

2 の削除については、思い切った対処ではありますが、これは条件が当てはまらない(特に何度もスキップしている)条件付きタスクについては「そもそも不要なものではないか」という可能性があるため、思い切って削除してしまおう、という対処になります。

暗黙的な条件付きタスク

タスクには「もし XXXX なら」という明示的な記述をせずとも、条件付きタスクとして振る舞うものがあります。

このようなタスクは 暗黙的な条件付きタスク と呼びます。記述を見た限りではアクションや指示しか書かれていませんが、実際はそれを実施するかどうかという判断(条件判断)を行っています。

暗黙的な条件付きタスクは便利ですが、都度判断が発生する(注意資源を消費する)せいで疲労しやすく、また見積もしづらいといったデメリットがあります。「暗黙的な条件付きタスクをセットしているから安心だね」ではなく、暗黙的な条件付きタスクを使わずとも済むような、コンパクトなタスクリストの構築を目指しましょう。

早寝早起きの意義は「マックススタート」と「アクティブスタンバイ」にある

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早寝早起きの意義は多種多彩ですが、生産性や集中という観点で捉えた場合は、結局のところ「マックススタート」と「アクティブスタンバイ」にあるのではないかと思っています。

マックススタート

朝は脳にとってはベストコンディションです。睡眠による脳内情報の整理・再構築が済んだ後であり、かつ疲労も取れているからですね。いわばコンディションという名のライフポイントがマックス(最大)なのです。

この状態で、(特に集中を要する知的)活動をすることを マックススタート と僕は呼んでいます。

朝はゴールデンタイム

朝は ゴールデンタイム とも呼ばれ、最も優れた集中とパフォーマンスを発揮できる時間帯です。

しかし通常、何も意識しなければ朝は慌ただしい準備や通勤に充てられます。もったいないことです。

早寝早起きをする

しかし、早寝早起きをすると、もっと有意義に使えます。

たとえば 8 時に出社のため自宅を出る場合、7 時起きだと 1 時間しか使えません。実際は朝食や準備もあるでしょうから、数十分も使えないでしょう。しかし、これをたとえば 6 時起きにすると、準備と朝食を 30 分で済ませたとしても、 1.5 時間の余白 があります。

僕も最近、たまに 6 時起きを試しているのですが、ブログや電子書籍、小説など執筆が明らかに捗ります。一方、夜、仕事から帰った後だと、嘘のように何もひらめきません。

マックススタートのコツ

そんな朝のゴールデンタイムには、集中を要する知的活動を充てたいものです。

これは何も作家やプログラマーといったものづくりに限らず、「仕事について振り返りたい」「本を読みたい」「忙しくなる今週の段取りを考えたい」といったことも対象です。つまりは冴えた頭を存分にフル活用したい仕事ですね。

しかしながら、朝起きた後に「今日は何やろうかな」といちいち考えるのは、少しもったいないです。いきなりフルスロットルでマックススタートしたい。

僕がオススメするコツは 前日のうちに何をするか決めておくこと です。それも具体的に何をするかというレベルで記しておきます。

たとえば直近一週間について振り返りたい場合は、

  • 手帳を手元に持ってくる
  • パソコンの日記ファイルを開く
  • スマホのメモアプリを開く
  • パソコンに新しいテキストファイルをつくる
  • 手帳の直近一週間を読み返して、思いついたことをテキストファイルに書きなぐる
  • 日記ファイルを読み返して、同上
  • メモアプリを読み返して、同上
  • ……

このレベルです。このレベルで具体的に何をやるかを書いておきます。

そして明日の朝になったら、これを読んで、すぐに行動開始します。

一時間くらいあっという間です。マックススタートすごい。

アクティブスタンバイ

マックススタートを行った後、脳はかなり活性化しています。知的活動はまだまだ行える状態です。言うなればすぐアクティブになれる状態になっているわけですね。これを アクティブスタンバイ と僕は呼んでいます。

アクティブスタンバイのメリット

アクティブスタンバイ状態だと、仕事にもすぐに集中できます。スポーツでたとえるなら「もうウォーミングアップは済ませてますよ」みたいなものですからね。みんなが体を温めている間、もう練習に入っている――そんなイメージです。

ここで、「別に仕事は急いで集中するものでもなくない?」と言われると、そのとおりですが、アクティブスタンバイのメリットはそこではありません。 集中に入るまでの過程を省略できる ことこそがメリットだと思っています。集中に入るとパフォーマンスも上がりますし、心地も良いですが、逆に入れないとイライラしてストレスになります。「あーもう!さっさと入れよ!」と叫びたくもなっちゃいます。僕の経験では、アクティブスタンバイだと、そのようなことが起きづらくなりました。

つまり何が言いたい?

僕が言いたいのはこういうことです。

  • 早起きしてマックススタートする
  • 出社する
  • 仕事する ★アクティブスタンバイになってるのですぐに集中できる

つまりマックススタートでゴールデンタイムを満喫しつつ、頭を温めることができるので、そのままアクティブスタンバイにも入れて仕事にもすぐ集中できるというダブルの恩恵があります。マックススタートとアクティブスタンバイは併用したいところです。

アクティブスタンバイのコツは?

アクティブスタンバイを生かすためには、やはりコツがあります。

  • コツ1: 事前に段取りを整えておく

マックススタートと同じですが、出社直後にすぐ集中できるよう、やることを事前に整理しておくと捗ります。

僕の場合、前日の帰る前に「明日午前はこれをやる!」「明日午前中ならメールとか見なくても大丈夫そうだ」といったことを確認&整備して、明日の朝は「これをやる!」に従うだけで済むようにしています。おかげで、出社直後にすぐ集中できています。

  • コツ2: 通勤中はストレスを溜めない&緩く負担をかける

出社までの間に通勤がありますが、ここで消耗してしまうと、せっかくのアクティブスタンバイが弱まってしまいます。

そうならないよう、通勤中はストレスをかけないことと、頭にゆるい負担をかけて持続させること、の二つが必要です。

僕の場合、遊びに関する考え事のネタ(小説やブログのネタが多いですかね)をいくつかメモしておいて、それを通勤中に検討するようにしています。あるいは本を読むこともあります(小説等よりは、あまり集中せずともノウハウを拾って考え事を行えるビジネス書がおすすめです)。

おわりに

どちらも造語ですが、早起きの意義はマックススタートとアクティブスタンバイにある――そう考えると妙にしっくり来たので、今回取り上げてみました。

タスク管理を知っている人でも楽しめる『「やること地獄」を終わらせるタスク管理「超」入門』

倉下さんの新刊、『「やること地獄」を終わらせるタスク管理「超」入門』を読んでみました。僕はタスク管理について既に知っている(と自分では思い込んでいる)人間ですが、色々と学びがあり、また楽しくもあった一冊でした。

本について

全般

「やること地獄」を終わらせるタスク管理「超」入門 (星海社新書)

「やること地獄」を終わらせるタスク管理「超」入門 (星海社新書)

  • 「やること地獄」を終わらせるタスク管理「超」入門
  • 倉下 忠憲 (著)

内容について

タスク管理を全く知らない方向けに、タスク管理について解説した本です。タスク管理の意義、概要、前提知識、運用方法、その他遭遇しがちな問題とアドバイスまで網羅的に扱われています。

対象読者と期待する効果

タスク管理について知らない方から、既に知っている方まで、幅広く活用できる本だと思います。

タスク管理について知らない方:

  • 「タスク管理」という、なんだかよくわからない概念について理解できる
  • どうすれば「タスク(やること)」を効率的に扱えるのか、ヒントを得ることができる

タスク管理について知っている方:

  • 自身の「タスク管理」に対する誤った理解を知ることができる
  • 「タスク管理」という「捉え方は人それぞれ」な概念について、一つの解釈を知ることができる
  • 「タスク管理」あるいは周辺知識に関する、知らなかったことを、知ることができる
  • 「タスク管理とは何か」の探求や「どうやって初心者向けに説明するか」の検討といった「創造的な遊び」に関するインプット、ヒント、刺激などになる
  • 時折読み返すことで「自分にとってタスク管理とは何なのか」を見直すきっかけになる

本書を読んで知らなかったことをひたすらメモする

ここからは感想を書きます。

僕が個人的に「これ知らなかったなー」と思ったことや「へー、そんな視点もあるんだ」と抱いた気付きなどを雑多に書き殴っていきます。 たぶんタスク管理を知っていること前提の、マニアックな内容になるかと思いますがご容赦ください……

表現や国語に関するもの

ホームポジション

本書ではタスク管理の例として、著者のコンビニバイトでの経験を記しています。曰く、タスク(やること)をレシートの裏に書いて、レジの釣り銭受けに貼り付けていた と。

これについて

レジ前がホームポジション

と表現されています。

この「ホームポジション」という言葉は、秀逸なネーミングだと思いました。

タスク管理においては「タスクが書いてある何か(手帳だったりスマホだったりパソコンだったり)」を見る、タスクを処理する、またそれを見る、タスクを処理する……というふうに、その何かを一日に何十回、何百回と見ることになるわけですが、この何かに対する名前はありませんでした。

ホームポジション。

非常に簡潔でわかりやすい言葉だと思います。

※僕は「エントリーポイント」と呼んでいました。これはプログラミング用語でいう main 関数のような「プログラムのはじまり」を指す言葉ですが、わかりにくいことこの上ない。

実地的

タスク管理は学術的に研究され、体系化されたものではありません。ライフハッカーやらブロガーやらが各個人で好き勝手に探求してきたものが適当に広がっている(一部がバズって大衆向けにも出てきたりする)、という感じの世界です。

このような現状を言葉でどのように表現しようか、(タスク管理についての記事を書いている)僕は悩んでいたのですが、本書では明快に表現しています。

ビジネスパーソンやコンサルタントがこの分野を実地的に研究

実地的。

この言葉を見た途端、すとんと腑に落ちた感触がありました。わかりやすいぜ……。

割り込みと脱線

本書では外部から来るのが割り込み、内部から来る(自分の気の緩みとか)のが脱線と書いています。

僕は「内発的割り込み」「外発的割り込み」のように「割り込み」でくくっていたのですが、「脱線」の方が自然でわかりやすいですよね。

リネーム法

中々消化されずに残り続けているタスクに対して、本書ではリネーム法を提唱しています。

要はタスクの記述(名前)を変えてみるということです。

例:沖縄旅行行きたい → 沖縄観光サイト検索結果一番上を10分だけ読んでみる

一度登録したタスクの記述を変える、というアイデアは、当たり前のようで僕は意識してなかったので、へぇと思いました。

タスク管理に重要なのは国語力

本書を通じて伝わってくる主張の一つに タスクという言葉を表現する能力の重要性 があるように思います。もっと言えば国語力、いや語彙力でしょうか。

タスクとは結局のところ「やること」であり、もっと言えば「あとで自分が読めるように書いた言葉」です。なるべく正確に理解できる言葉を、なるべく短い言葉で書く必要があります。また、タスク管理には様々な概念が登場しますが、これらを表現する用語も人によってまちまちなので、「この人があえてこの言葉を使って、この概念を表現している意図は何か」といったことを推し量る必要も出てきます。語彙力があれば、このあたりを楽にこなせます。

タスク管理は、タスクという言葉を扱うといっても過言ではない。ゆえに国語力が必要だ――本書にはそんな主張があるように感じました。実際、本書で用いられている語彙も秀逸で、タスク管理について僕も理解を深めることができました。これも著者の語彙力だからこそでしょう。

「そういう捉え方があるのか」と思わず唸ったもの

ルーチンタスクを無視するというスタンス

僕はルーチンタスク(繰り返し行うタスク)こそタスク管理するべきだと思っています。日々何度も繰り返していることを意識的に管理下において、必要最小限の頻度と順番でこなせるように整える――そうすれば毎日の家事が、たとえば 2 時間から 1 時間になるんですよ。僕はしまいには ルーチンタスクの本 を書いちゃうくらい、ルーチンタスク派です。

しかし、本書では「ルーチンタスクは些細なタスクだから管理しなくていい、という立場もある」ことを取り上げています。コラムでサクっと取り上げてあっただけですが、これを読んで、

ああ、そういう見方もあるのか。

と僕は妙に納得しました。ルーチンタスクなんて所詮は日々の雑事なので、最悪忘れても問題ない、それよりもルーチンではない、新しく発生したタスクたちこそ重点的に管理した方が良いよね、と。なるほど一理ある。

リストとはフィルタリングの結果である

概念的な話になりますが、本書ではリストは A という属性を持ち、リスト中の項目は A という属性でフィルタリングされたものだとも言える、のような説明をしています。

もっと言えば リストとはフィルタリングの結果である とも言えましょうか。

そういえば Remember The Milk というタスク管理ツールでも スマートリスト という機能がありました。「ある観点でフィルタリングした結果をリストとして保存」するものです。

僕はリストを「ただ項目を書き並べたもの」と捉えていたので、この見方は本当に新鮮でした。

リマインダーとして「メールで自分の送る」

僕はリマインダーを多用していますが、大体はケータイのアラームか、自作したタイマーアプリでした。

本書では「メールを自分自身に送る」というリマインド方法も紹介しており、「ああ、そういう方法もあるのか」と目からウロコでした。

レビューの最終目的

何かと頭を悩ますレビューですが、本書ではレビューの最終的な目的を 「適切な場所(リスト)にタスクが保存されているか」 と定めています。また、同期のようなものだとも言っています。

シンプルな解だと思いました。

この解釈だと、レビューという作業が「各リストを点検して項目を修正・移動・削除すること」「新たなタスクを適切なリストに追加すること」という単純な作業になります。レビューという「なんかよくわからない、何していいかわからない」ものに、明快な指針を与えてくれます。

僕は GTD に取り組んでいて、レビューで色々悩んでいたところなのですが、これで少し前進できそうです。

ふた

オープンリストとクローズトリスト(本書ではクローズリスト)の説明として、 蓋が空いていて追加できるかどうか という表現がされていました。

今まで読んだ説明の中で一番わかりやすかったです。

タスク管理のスタンスについて

本書では「タスク管理とどう向き合うべきか」について、一つの指針を紹介しています。

まず、

  • タスク管理というとすべてシステマチックに管理したくなるが、それは不可能
    • 理由1. タスクの価値そのものは扱ってないから
    • 理由2. タスクの価値は簡単に変動するから
    • 理由3. タスク管理に取り組む人間が不完全で自堕落な生き物だから

とした上で、じゃあどうすればいいかというと、

  • ある程度はテキトーでもいい
  • 最初は(たったそれだけ?とバカらしくなるくらいでいいので)少しずつ取りいれていく

の二点を勧めています。

言われてみれば当たり前のことですが、この「完璧な管理を目指す」という罠、意外と陥りやすいんですよね。僕もよく落ちます。

この罠には、今後も陥らないよう気を付けたいところです。

失敗を構成する 7 つの理由

本書ではタスク管理やタスクの実施に関する失敗(というか一般論としての失敗)について、その理由を 7 つに整理しています。

  • 失念(忘れた)
  • 倦怠(飽きた)
  • 過信(余裕やろ → 全然余裕じゃない)
  • 流転(変化)
  • 呪縛(こだわり)
  • 雑把(曖昧さ。具体性がないこと)
  • 多望(強欲。いきなり完成を求めたり、すべて叶えようとしたりすること)

僕はタスク管理において「失敗」という観点で捉えたことが無かったので、これはとても新鮮でした。レビュー時に使うトリガーリストに書きたいくらいです。

知らなかったこと

本書で取り上げられていた周辺テクニックのうち、知らなかったものを簡単に。

山根式袋ファイル

野口さんで有名な「押し出しファイリング」の、時系列順じゃなくて「あいうえお順」で並べるバージョンの整理方法です。

パレットジャーナル

アナログの手帳にデイリータスクリスト(というよりただの箇条書きスペース)をつくり、他にもあると便利な記入エリアを適宜つくる……みたいな、割と自由な手帳運用手法です。書き方は色々あるみたいですが、索引(インデックスページ)をつくってアクセスしやすくするのがポイントのようですね。

43 Folders

一年分の保存領域を、たった 43 個のフォルダ(月 12 個と日 31 個)で実現するという整理術です。

そのカラクリは「当月の月フォルダに、日フォルダを全部ぶちこむ」「新しい月になったら日フォルダもまるごと移動する」「各日フォルダには、その日にやりたい or やるべきファイルを入れる」という運用にあります。

おお、頭ええな、と思いましたね。

余談ですが、これをデジタルで実現するツールを勢いでつくっちゃいました……。

GitHub - stakiran/43folders_for_windows

(余談) ハッシュタグは #やるおわ

本書の略称は「やるおわ」のようです。ハッシュタグで検索すると他の感想などを見ることができます。

おわりに

ほぼ備忘録となってしまいましたが、間違いなく買って良かった一冊でした。

少なくともタスク管理が趣味の人(そんな人がそうはいるとは思えませんが 苦笑)は楽しめるはずです。また、タスク管理を知らない方も、これを期に読んでみると良いでしょう。タスク管理は、学ぶのは難しいですが、知っているのと知らないとでは日々の生活や効率に雲泥の差が生じます。最初の第一歩として、さわりを知っておくだけでも、後々違ってくるはずです。

継続期間 130 日くらいですが毎日更新をやめることにしました

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このはてなブログを始めて 4 ヶ月ちょい(継続期間 130 日)が経ちました。一日一記事以上、毎日更新してましたが、思うところがあって、やめることにしました。

なぜやめるの?(要約)

  • 理由1: 一日一記事以上のペースを維持するのがしんどいから
  • 理由2: ブログでお金を稼ぐことの厳しさを知ったから
  • 理由3: 別に毎日更新しなくても SEO は落ちないから
  • 理由4: 「継続期間」は後からどうにでもいじれるから

以下詳しく見ていきます。

理由1: 一日一記事以上のペースを維持するのがしんどいから

一番の理由はこれです。

マジでしんどい。

僕の場合、一記事の文字数平均は 2500~3000 文字くらいで、執筆時間は 1.5~2 時間くらいです。一日一記事書くってことは 単純計算で 1 日 2 時間くらいは費やせ ってことですからね……。

それもただ費やせばいいわけじゃなくて、ちゃんとネタを考えて、読みやすさやアピールなども考えて、アイキャッチ画像も用意して、と質を磨かないといけない。集中力も頭も使います。疲れた夜にやるのは無理なので、必然的に朝や休日になります。貴重な集中タイムをブログに費やすことになってしまう。なってました。

それでも楽しかったから、最初のうちは良かったのですが、次第に「このままでいいのか?」「こんなに手間暇かける価値があるのか?」と思うようになってきました。

理由2: ブログでお金を稼ぐことの厳しさを知ったから

そもそも僕がブログを始めたのは 生活費を稼ぐため です。

僕が今の快適な生活水準(都内、一人暮らし、1K 25㎡、ソロ男、自炊しない派)を維持するためには月手取りで 25 万くらい必要なのですが、今は 18 万くらいしかありません。これでも家賃補助が出ているので実際は 23 万くらい。家賃補助はあと 1.5 年で切れます。単純計算で 7 万円足りない計算に……。

ちなみに:

  • 残業すればいいじゃん → イヤです
  • 他の平社員みたいに安い場所住めばいいじゃん → 通勤時間増えるし満員電車だしでイヤです

なので、何とかして稼ぐしかありません。

「ブログなら自分の強みで、自分のペースで稼げるのでは」

という浅はかな思いで始めたのです、が。

これ無理ゲーじゃね?

薄々気付いてましたが、ブログで稼ぐのは本当に難しいです。

ブログで稼ぐ方法は結局のところ二種類のみ

ブログで稼ぐ方法は、結局のところ以下の二通りだと思います。

  • (1) PV 稼いで広告で稼ぐ
  • (2) 仕事をもらって働く

(1) の広告は、やり方にもよりますが、Google アドセンスで大雑把な目安は 10万PV で 1 万円 のようでした。つまり 1 PV で 0.1 円 ですね。

(2) の仕事については、少なくとも 5 万 PV 程度は人気が無いと相手にしてもらえないし、10 万 PV 以上も当たり前の世界だという所感です。

で、現在のアクセス数はどう?

僕はまだ 1万PV/月 にも届いてません

そもそも「勝てないネタ」を書いてしまっている件

ブログで稼ぐという観点で見ると、僕のブログは致命的です。

稼げないネタを使っているから

稼げるネタというのは金融商品とか、美容ダイエットとか、芸能とか、そういう読者数が桁違いに多いネタ。一方、僕はソロ充だとかライフハックだとか、一部のネット住民やマニアしか知らないようなニッチテーマばかり。そして、そういうニッチテーマには既に第一人者がいて、普通はそっちに流れます。

このブログで一番強いネタは 下手な旅行や観光よりも楽しい!ひとりビジネスホテルの楽しみ方 で、検索順位は 1 位ですが、それでも

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一週間で表示回数40、クリック回数つまりは PV は 15 です。

仮にこのブログの全記事がこれと同じ PV 水準を出しているとしても、(記事数は現時点で 177 ですから)2655 PV/週 となり、高々 1万PV/月 しか届かないことになります。

※このブログは現時点で 1万PV/月 近くありますが、これは Twitter やはてなブログ新着、読者経由などの動線があるためです。

ブログにおいて最も優れた PV 稼ぎ頭である「検索流入」。このブログだと、全記事を最高記事水準の PV と同じと仮定したとしても、この検索流入がたかが 1 万 PVです。10万PV/月とかどんだけ遠いんだよって話ですよね。

結論

ブログで金を稼ぐ(ために必要となる水準 10万PV/月 に到達する)のは難しい

理由3: 別に毎日更新しなくても SEO は落ちないから

毎日更新していた動機として、純粋に「アクセス数を増やしたいから」がありました。

アクセス数を増やすポイントは「検索流入」です。そしてここには SEO(検索エンジン最適化) が絡みます。つまり、検索されやすいように、もっと言えば検索順位が上位に来るように、記事の書き方を考えるということですね。

検索と言えば Google ですが、これはつまり いかにして Google さんから高評価を得るような記事を書くか という話になります。

その高評価の指標として「更新が頻繁かどうか」があります。詳細は Google のみぞ知るところですが、更新が多い方が情報の鮮度が高いということですから、評価が高くなります。

「ブログは毎日更新した方がいい」

とかいいますが、それは鮮度を保って評価が上げるためなんですね。

しかし、ご存知の方も多いでしょうが、毎日更新したからといって評価が上がるとは限りません。いや、言い方を変えると、更新頻度という尺度で高評価を手に入れる法は毎日更新だけではない。

リライトって言葉を聞いたことがあるでしょうか。Re-Write/再執筆。一度投稿した記事を手直しすること。

Google さんはウェブサイトをちょくちょくチェックしてくれてるので、リライトしておけば「あ、このブログ更新されてるわ」と理解してくれます。

「ブログはこまめにリライトした方がいい」

ともいいますが、そういうことなんですね。

……長くなりましたので、まとめましょう。

まとめ:

  • アクセス数を稼ぐためにはこまめな更新が必要
    • そうすると Google さんが「こいつ真面目やな」「鮮度高いな」と判断して検索順位を上げてくれる
  • 更新 ≒ 新しい記事を投稿する?
  • いいえ違います、リライトも更新です

そして毎日更新(新しい記事投稿)は理由 1 でも上げたとおり、手間暇がえげつないです。だったらリライトでいいんじゃないか……僕はそう思いました。

理由4: 「継続期間」は後からどうにでもいじれるから

はてなブログの「継続期間」に少なからず意味や価値を見出している人もいらっしゃるかと思いますが、実はこれ、後からどうにでもいじることができます。

はてなブログの仕様では、おそらく「ある日 X に記事がある」「次の日 X+1 にも記事がある」……これが n 日続いたら継続期間 n 日になります。そしてはてなブログでは過去の日付に投稿することができます。結果として ブログ日数が 1 日なのに継続期間が 10 日、というちぐはぐな状態を実現できたり します。

どうにでもいじれるんです。したがって「俺、1000 日も継続してるんだぜ?」と達成したところで「いや、やろうと思えば 1000 日も 2000 日もできますがな」となるわけです。特に僕のようにエンジニアだと、 はてなブログの仕組み を使えば「2009 年 3 月(はてなブログで遡れる最古の月)から現在まで 1 日 1 記事、ダミーの記事を投稿するプログラム」なんてのもつくれるわけで……。理論上は継続期間 3600 日を実現できます(苦笑)

そうでなくても、「ああやっちまった、昨日 1 日だけ更新忘れてしまった」という場合でも、 日付を昨日にして投稿すれば無かったことにできます

果たしてこんなパラメーターに意味があるのか。

上記を踏まえて今後どうするか(結論)

やめただけではもったいないので、今後どうするかについても考えました。

  • 予約投稿で朝 7~8 時の間にセットする ← これは撤廃する
    • 予約投稿自体はこれからも使う(そうしないと投稿直後に「反応どうかな」とか気になって次の行動に手が付きづらいから)
  • 1 日 1 記事以上ノルマ ← これも撤廃する
  • お金を稼ぐことは考えない
  • 自分が自然に、かつ無理のない範囲で楽しむようにする
  • 楽しいとは?
    • 記事執筆という創造的活動が楽しい
    • 自分の軌跡を言葉にして蓄積するのが気持ちいい(一種の所有欲?)
    • アクセス数増えるのが気持ちいい
  • あわよくば狙いたいこと
    • 「吉良野すた」というキャラやブランドの確立
    • 確立されてきたら、お金を稼ぐチャンスも舞い込んでくると思う
    • 来たらラッキー
    • 来なくても日々楽しんでるし、成長もしてるだろうから、まあいいよ

ひとまずこれで行こうかなと思います。

以下詳細をだらだら書きます。

上記を踏まえて今後どうするか(詳細)

結局僕がやりたいのは「楽してお小遣いが欲しい」だけ

今回振り返ってわかったのは、結局僕がやりたいのは「自分に向いたことで、楽して、お小遣いを稼ぎたい」こと なんだなぁということでした。

僕は少々贅沢な志向をしています。

仮に月手取り 30 万がもらえる事務職や公務員があったとしても、絶対にやりたくない と思っています。

だって時間は貴重だから。事務作業などというつまらない作業に、一日の 1/3 も費やすだなんて、狂気の沙汰です。僕には耐えられない。

たとえ 作業的には楽であっても、退屈は苦痛。楽とは程遠いものです。

では僕にとっての「面白い」とは何かと言うと、ものづくりなんですね。プログラミングもそうですし、ブログもそう。会社では主にプログラミングをしてます。楽しいです。

ここで「ものづくりなら何でもいいか」というと、これも贅沢ですが、そうじゃないです。ブログで言うと、

  • 書きたいことを書く ← これは好き
  • 別に書きたくないけど、アクセス数を増やすために頑張って書く ← これは嫌い
  • 書きたいことだけど、疲れている状態で書く ← これも嫌い

こんな感じですね。

で、ようやくブログの話に入りますけど、僕にとって ブログでアクセス数を稼ぐための行動は、大体下の方(好きじゃない方)なんですよね。書きたいことを書くのではなく、見てもらえることを書くことになる。そして見てもらえることは必ずしも書きたいことじゃないし、むしろ大して書きたくないことが多い……。つまり、ブログはものづくりであっても、(アクセス数を稼ぐという前提では)自分にとっては楽しくない。楽じゃない。

無論、金を稼ぐためなら楽しさよりも行動が大事ですが、そもそも単に稼ぎたいなら残業すればいいわけですよ。実際、同僚はみんなそうしてる。家族持ちの平社員さんは、ほぼ 100% 残業してますね(母数は 40~50 人くらい)。でも僕はそんなのイヤです。だって残業は楽しくないもん。楽じゃないもん。今の仕事は、油断するとタダでも手を出しちゃうくらい楽しいですが、それでも残業してまでやろうとは思いません。いくら楽しくても、疲れている状態でものづくりに取り組むのってキツイ んですよ。

しかし、このままだと生活費が足りない。さてどうする?

そこでブログに目をつけました。ブログなら自分の好きなものづくり(文章を書く)で稼げるのでは、と。安直ですが。

そういうわけでブログを始めました。そして今、 そのブログで稼ぐために「楽しくないこと」「楽じゃないこと」が必要だという現実に直面している

稼ぎたいなら、楽じゃないことでも受け入れろ。覚悟を決めろ。

それができないなら諦めろ。

……ということでしょうか。僕は、覚悟を決める気にはなりませんでした。

ゆるーく諦めない

ただし、まだブログで稼ぐことを諦めたわけじゃないです。

せっかく書いてきたブログなので、当面は続けます。続けていればそのうち何か起こるかもしれない。拙い僕の頭で想像しているのは、

  • 吉良野すたというコンテンツ、キャラ、ブランドなどが強化されていく
  • 誰かが目をつけてくれて、仕事のチャンスが舞い込んでくる

というパターン。実際、NHK でも一度だけ取材(といっても本格的な取材対象を選ぶ前の簡単なヒアリングですが)されました。チャンスなんてどこに転がってるかわからない。

だったら、生存とアピールだけ続けておいて、あとは成り行きに任せようぜ、という、一種の割り切りというか諦めというか、そんなスタンスを取ることにしました。

僕は自分の好きにやる。自分が楽しいようにやる。

これで金になるかどうかはわからない。なったらラッキーくらいでしょう。でも、なったらとしたら、それは幸せなことです。楽しいことで稼げるのですから。僕はそんなに高望みはしてない。手取り月 30 万あればいい。今の会社を続けるとしたら、あと +10万。決して非現実的な水準ではないはず。

今は楽しむことが第一

幸いにも人生、まだしばらく余裕はあります。

一方、老いはどんどん近づいてきます。

僕はまだアラサーですが、露骨に老化が進んできたなと痛感しています。体力はもちろん、頭もそうですね。アラサーでこれなのだから、この先 40、50 歳になるとどうなることやら。想像しただけで震えます。

ここで「仕事や頭や家族で楽しめばいいんだよ」という意見がありますが、残念ながら僕にそういった感性がありません。あるいは気のせいかもしれませんが、少なくとも簡単に試行できることではない。たとえば「お父さんの気持ちを知りたいから奥さんと子供をとりあえず手に入れて一ヶ月くらい試してみる」というわけにはいきません。僕はソロ充を掲げて、こんなブログを書くくらいですからね。そっち方面は絶望的に向いてない。

あとは、そうですね、将棋のような知的スポーツには地味に期待していますが、それは今でなくても楽しめるでしょうから今は温存しています。今はまだ若い。若いうちに楽しめることを。

そういうわけで、このブログも楽しむことを優先したいと改めて思ったのでした。

おわりに

ブロガーに存続の悩みはつきものと言いますが、まさか 130 日で訪れてくるとは……。

「一年くらい簡単に続くでしょ」

とか言っていた自分を殴りたい。駄文ならさておき、ちゃんと質を整えた上で続けるのはめちゃくそしんどい(客観的に見て質がどうかはさておき僕自身は質を担保して書いているつもりです)。ブログって奥が深いし、大変なんだなと改めて思いました。

ではまた。

メモについてあれこれ試す前にまずは基礎力を身に付けようという話

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仕事にせよ私生活にせよメモすることは大事です。巷にも多くの記事や本があり、様々なテクニックやらノウハウやら工夫やらが紹介されています。しかし僕が思うに、そういうことを試す前に、まずはメモの「基礎力」を身に付けるのが先です。

基礎が身に付いていないと役に立たない

野球のテクニックを教わったところで、そもそもボールを投げたりバットを振ったりする基礎が身に付いてないと話になりません。メモもこれと同じで、いくらメモに関するテクニックやら工夫やらを知ったところで、基礎が身に付いてないと行動に移せないと僕は思います。

極端な話、タイピングができずに、1本指でキーを探しながら打つ人がいたとして、この人がパソコンでメモを取れるかという話ですね。この人のやるべきことは、メモについて学ぶのではなく、基礎(この例ではタイピングスピード)を身に付けることです。

メモを支える 3 つの基礎力

メモにおける基礎とは何でしょうか。 3 つほどあります。

  • (1) すぐに書くことのできる技能と環境
    • 技能:筆記やタイピングなどの速さ
    • 環境:紙やペン、テキストエディタなど環境や道具を整え、すぐに利用開始できること
  • (2) 無駄なく要点のみを書く要領
    • 必要最小限の手間で、必要十分のヒントを残すということ
  • (3) あとで読み返す習慣
    • メモは一時的なものであり、読み返して何らかの行動をした後は捨てるべきもの
    • 読み返すことを忘れると、メモはゴミになる

つまり 記入スピード記入対象の取捨選択読み返し の 3 つです。

(1) 記入スピードを身に付けるには

記入スピードを構成する要素には「技能」と「環境」があります。

  • すぐに書くことのできる技能
    • 技能:筆記やタイピングなどの速さ
    • 環境:紙やペン、テキストエディタなど環境や道具を整え、すぐに利用開始できること

技能については、 地道に練習を重ねるしかありません。筆記にせよ、スマホにせよ、キーボードにせよ、一朝一夕には身につきません。1日10分(できれば1日30分)でもいいので、継続が大事です。

環境については、 細かいノウハウはおいといて、まずは自分にとってやりやすいように 整えましょう。いきなり、どこぞの記事や本で紹介されているような、システマチックなやり方を取り入れると失敗します。まずは未熟でも稚拙でもいいので、自分なりにメモを取りやすくすることを目指します。そうやって経験を積むことで、色々と見えてきます。取り入れるのはその後でも遅くないです。

「自分にとってやりやすいように」といっても、大したことはしません。「あ、打ち合わせの最中はメモを取る機会が多いからメモ帳を持参した方がいいな」「ボールペンよりもシャーペンが書きやすいからシャーペンにしよう」「メモはとりあえず、デスクトップにおいた "メモ.txt" に貯めるか」くらいでオーケーです。

(2) 「記入対象の取捨選択」を身に付けるには

続いて 2 つ目の基礎についてです。

  • 無駄なく要点のみを書く要領
    • 必要最小限の手間で、必要十分のヒントを残すということ

これは要するに 記入対象をいかに取捨選択するか という話です。

記入対象の取捨選択とは

突然ですが例を一つ。以下のクイズに答えてみてください。

会社員であるあなたは、自席が散らかっていることに悩んでいます(私物が多く、引き出しも机も散らかっている)。先日、全社員に個人ロッカーが配布されました。ある時、あなたは「あ、個人ロッカーが配布されたんだよな。荷物はそこにぶちこめばいいじゃん」とひらめいたとします。忘れないようにメモを取っておきたいです。さて、どんなメモを取りますか?

基礎力が身に付いているのなら、答えはおそらく

ロッカー

これくらいか、あるいは「荷物 ロッカーに」のように、一言になるはずです。なぜなら、ロッカーという文字を見ただけで「自席の私物を打ち込む」という作業を思い出せる からです。人間はそこまであんぽんたんではありません。ヒントさえ示せば、思い出せます。

逆に、以下のようなメモは、

私物を整理するために、以前配布された個人ロッカーにそれらを入れる

無駄がありすぎて論外です。メモに時間がかかりすぎる。この例だけなら構いませんが、現実は何度もメモしますし、すばやくメモしないと務まらないシチュエーションもあります(議事録や既に集中している時にふと思いついたことのメモなど)。メモは、後で自分が思い出せる程度に最小限にするべきです。

取捨選択の要領を鍛えるには

本題に入りましょう。

では、この「メモする対象を取捨選択する」要領を鍛えるためには、どうしたらいいのでしょうか。

残念ながらこれも一朝一夕には身に付きません。

鍛え方としては 縛りプレイ をおすすめします。

「一つのメモにつき、使えるのはキーワード 3 つまで!」

というふうに、制約を課すのです。そうすればメモする度に「キーワード 3 つしか使えないぞ」「どんなキーワードを使ったら、後で見た時に思い出せるだろうか」といちいち工夫することになりますから、(ちゃんと制約を守ったのなら)イヤでも取捨選択の経験が増えます。良い訓練になります。

※ただしキーワード数制約を課すべきではないシチュエーションがあることにも注意しましょう。たとえば「新しい企画をつくるために、まずはひらめいたアイデアを全部書きだしてみよう!」といった場合は、3 つのみに絞る意味はありません。

(3) 「読み返す」を身に付けるには

意外と見落としがちなのが、書いたメモを読み返すというプロセスです。

  • あとで読み返す習慣
    • メモは一時的なものであり、読み返して何らかの行動をした後は捨てるべきもの
    • 読み返すことを忘れると、メモはゴミになる

せっかく書いたメモも、後で読み返さなければゴミと化します。

そもそもメモとは一時的なもの

そもそもメモとは 今対処するのは難しいから、後で対処するために、とりあえず「なるべく小さな手間で」「必要な情報だけを」「一時的に」記録しておく ことです。とりあえず記録しておけば忘れません。忘れさえしなければ、後でいくらでも対処できます。メモとは 忘れる、という最悪の自体を防ぐための暫定処置 なのです。

したがって、書いたメモを後で読み返す行動が必要です。

「読み返す」を身に付けるための第一歩

さて、この「読み返す」ことを身に付けるには、どうしたら良いのでしょうか。

習慣化してしまう のが無難です。もちろん、頭だけだと忘れてしまうので、外部ツールに頼ります。リマインダー(アラーム) を使って、「メモを読み返せ!」という用件を設定しましょう。

たとえば、

カレンダーやアラームで、毎週日曜日の午前 10 時に、「メモを読み返せ!」という用件を設定する

こうしておけば、毎週日曜日の午前 10 時に「おう、そうだったな、メモを読み返そう」と気付けます。

一週間だと長過ぎる場合は、極論毎日でも構いません。別にデジタルツールでなくとも、居間のドアに付箋を貼り付けておく(そうすれば必ず目に入る)などでも良いです。とにかく、定期的に読み返すことを忘れないような仕掛け をセットしてください。

必要になったらメモを探して読めばいいのでは?

ここで、よくある疑問として

「別に定期的に読み返さなくても、必要になったらメモを読み返せばいいのでは?」

があります。

結論を言うと、ダメです。

それはメモではなく資料の話です

いつでも後で読み返せる情報は「資料」と言います。資料は、読みやすいよう、しっかりと整えられたものです。資料は言わば永続的な記録とも言えますが、 メモを取る(一時的に素早くヒントを残したい場合)段階でつくるものではありません。もし、つくっているのだとしたら、それはもはやメモではなく資料作成です。メモとしては無駄がありすぎる行為なので、やめましょう(2 つ目の基礎力「取捨選択」が足りてません)。

資料をつくるタイミングは メモを見返している時 です。一時的に素早く記録したメモを読んで、永続的に利活用できる資料をつくるのです。

  • スピード重視の一時的記録 ← メモ。必要な時にやらざるをえないので、素早くやる
  • 利活用重視の永続的記録 ← 資料。時間のある時に、あとでやる

という使い分けが大事です。混同してはいけません。

ちなみに「一時的に素早く記録するスピードで、永続的な記録ができたとしたら、それに越したことはないよね(後で読み返す必要はないよね?)」という意見もありますが、これはそのとおりです。そんな芸当ができたら、の話ですが。

おわりに

メモの基礎力を 3 つに分けて取り上げてみました。

メモがいちいち上手くいかない、という方は、まずはこれら基礎力を鍛えてみることをおすすめします。

パラサイトシングルから一人暮らしをはじめる方に贈る「ミニマリズム」のすすめ

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パラサイトシングルは快適ですがストレスが溜まります。一人暮らししたい。でも一人暮らしって大変なんですよね。何かとお金も時間もかかる。常識のとおりに行動していては激しく消耗します。というわけでミニマリズムという省エネ術に頼ります。

前提

本記事の対象読者

以下が当てはまる人ほど対象です。

  • 都会で一人暮らしがしたい or することになった
  • パラサイトシングルでぬくぬくしていて、料理も家事もよくわからん
  • 借りる部屋は 1K、25㎡くらい
  • 貯金は 100 万円以上あり、必要な日用品を適宜買い足せる程度の余裕はある

ミニマリズムとは

本記事では「ミニマリズム」と題していますが、ミニマリズムとは要するに、

常識では「誰もがやって当たり前のこと」「使って当たり前のもの」を意識的に点検して、要らないならやめる

というものです。常識にとらわれず、本当に必要なものを見極めて行動しよう(捨てちゃおう)という省エネ術です。捨てて身軽になれば、その分消耗せずに済みますからね。

といっても難しいことはしてません。下記のネタを一つずつ吟味してみてください。

なぜミニマリズムが必要なの?

なぜこんなことに取り組むかというと、一般人(もっぱら一人暮らしするあなたにおせっかいを焼くご両親でしょうか)の生活はかなりの無駄があるからです。当然ながら日々の作業――つまりは家事ですね、家事にも相当な時間と気力を要します。

すでに家事を手伝っている方ならなんとなくわかるんじゃないでしょうか。あるいは、両親の忙しさは何度も目撃しているのではないでしょうか。

一人暮らしを始めるということは、あのような忙しさを多かれ少なかれ自分で抱え込む ことを意味します。

冗談じゃない。なるべく楽に越したことはないですよね。

そこでミニマリズムです。自分にとって必要な家事、もっというと作業だけ選択して、必要最小限の手間で生活をまわすんです。

ミニマリズムの例

たとえば自炊せずに済むのなら調理器具の一切は要らなくなります。

これだけで家はだいぶ広くなりますし、時間も一日一時間は浮きます。これが普通だと「自炊は絶対にやるべき!」などといって、たくさんの器具を押し付けてきたりするわけです。僕も押し付けられました。今ではゴミですね。棚の奥底に眠ってます。邪魔。(今度捨てよう……)

一人暮らしとは、あなたの暮らしです。あなたにとって必要なモノを見極めて、要らないモノは捨ててしまえばいい。家事が趣味なら別ですが、そうじゃないですよね。負担は小さいに越したことはないんです。

まとめ

以上、少し長くなりましたが、対象読者とミニマリズムについて簡単に取り上げました。

以降では、具体的な省エネ術を挙げていきます。一つずつ吟味して、使えそうだと思ったら試してみてください。

1: 自炊はとりあえずしない

自炊はとにかくお金も時間もかかる作業です。

  • 初期投資で何万円とかかる
  • 三食ちゃんとつくるとしたら、1日1〜2時間はかかる
    • 調理だけでなく買い物、保存、食器の洗浄や乾燥、キッチンの洗浄などもあります

ここで「慣れたら數十分でできるよ」と言う人がいますが、それは三食カップラーメンでもいいような食事手抜き勢か、マニアックなレベルで料理を鍛えてるか、あるいは時間に無頓着(記録もせずに数十分でできてると思い込んでいる)のいずれかですので、相手にしてはいけません。

まずは外食や中食(弁当などを買って家で食べる)にします。

自炊は、生活に余裕が出てきてから挑んでも遅くはありません。ただでさえ忙しい一人暮らしに、最初から自炊などという大変な作業を持ち出す必要などないわけです。

2: 掃除機は要らない

床掃除の定番と言えば掃除機ですが、実は ほうきとちりとりだけで事足ります

掃除機には以下デメリットがあります。

  • 初期投資で数万円かかる
  • 掃除中がうるさい
    • 夜間や早朝などに掃除できない
  • 保管場所を取る(ただでさえ狭いのに)

もちろん、立ったままゴミを吸い取れるのは楽ですが、部屋が広くなければ大したメリットにはなりません。

ほうきとちりとりで、気になった時に掃除する――。床掃除はこの程度で事足ります。

3: ベッドは買わない

ベッドは動かせない上に、スペースの大半を占有してしまう邪魔者なので、要りません。

ええ、本当に狭いんですよ。ビジネスホテルに泊まったことがある方は、シングルルームをイメージしてください。ベッドのせいでだいぶ狭いですよね。あんな感じになります。

都会で一人暮らしをすると、裕福でもない限り、せいぜい 1K、6〜8畳くらいの部屋になります。ここにベッドなんて置いたら、本当にシングルルームみたいに狭くなるんですよね。

最初は敷き布団でいいと思います。

日中はたためるので部屋も広く使えますから。

あるいは「どうしてもベッドじゃないとイヤだ!」派の人であれば、折りたためるものを買いましょう。「折りたたむのが面倒!」「ベッドは妥協したくない」であれば、普通にベッドを買えば良いと思いますが、部屋がシングルルーム化することは覚悟してください。

4: マットは要らない

トイレマット、キッチンマット、玄関マット、リビングに敷くカーペットなどなど、マットの類はたくさんありますが、普通に要らないです。

マットの役目は「一にインテリア」「二に汚れ防止(床に飛び散るのを防ぐ)」ですが、インテリアはどうでもいいですし、汚れについても床を掃除すれば済みます。

一方で、マットは床掃除する際に邪魔ですし、洗濯の手間もかかりますし、手間だからと放置するとかえって不衛生になり、と地味に面倒くさい存在。

こういう「あってもなくてもいい小物」は、積極的に減らしていくのがミニマリズムのコツです。こういう小物が蓄積するからストレスになる。物で溢れかえる。邪魔になる。

5: バスタオルは要らない

体はハンドタオルで拭けます。

※髪の毛の長い方は微妙かもしれませんが……

バスタオルはかさばる上に洗濯や乾燥も面倒なので、頼らないようにしておくとずいぶんと楽になります。

6: 最初から備えるのではなく買い足す

はじめて一人暮らしを行う際は、あれもこれもと準備してしまいます(あるいは両親が勝手に準備してきます)が、結局使わずに放置されるものも多いです。引越し時の段ボールも増えて面倒くさいですし。

なのでスタンスとしては、

  • 一人暮らし初日から「ないと困るもの」は、準備しておく
  • それ以外は現地で購入する

これくらいが良いかと思います。

僕は新人時の一人暮らし(数ヶ月間)時に、実家から段ボール箱四つ分くらいの荷物を持ち込んだのですが、うち三箱はほとんど使うことなく放置したままでした。そのくせ部屋を狭くしやがるし、「せっかく持ってきたのだから何か使った方がいいのかな」と意識に働きかけてきたりして、本当に邪魔でした。

7: 娯楽に欠かせない環境は遠慮なく整える

ここまで「不要なものは持たない」というアプローチで色々紹介してきましたが、一つだけ例外があります。

自分にとって欠かせないもの(特に娯楽や趣味などで頻繁に使うもの)は遠慮なく整えましょう

僕の場合はパソコンでした。僕はブログ、小説、プログラミング、ライフログ(生活の記録や分析)、ネットサーフィン、情報収集(スマホを持っていませんので)などパソコンを常用しており、以下のようなセットになっています。

  • ノートパソコン
  • 外付けのキーボード
  • ディスプレイ
  • ノートパソコン用の台
    • これでノートパソコンを浮かせないと手元が狭くなる

ここは絶対に譲れません。両親からは「ノートパソコン一つだけでええやろ」「運ぶのだるいやろ」と言われましたが、妥協せず持って行きました。

僕はたまに仕事でノートパソコンだけ(ディスプレイが二枚でもなければ愛用のキーボードもつないでない)使う時があるのですが、使いづらすぎてストレス溜まりまくりです。もし自宅環境もこうだとしたら発狂するレベル。僕の判断は間違ってなかったです。

8: テレビは要らないかも

これは個人差なので「かも」とつけていますが、 テレビはたぶん要らない と思います。

  • ニュースなど情報収集はスマホやパソコンで事足りる
  • テレビは番組がつまらない
  • テレビは妙に尺を引っ張ったり CM 差し込んだりするので時間を食われる
  • 初期投資が何万何十万とかかる
  • NHK が面倒くさい

僕もテレビはありませんが、特に問題なく暮らしています。

ただし「ボタン一発でなんか見れる手軽さ」「すでに馴染んでいて、ないと違和感がありまくる」など、人によっては合った方が良いケースもあります。

目安としては 「ああ、たしかになくてもいいかも」と思えるかどうか、でしょうか。本当にテレビに頼っている人は、そうは思いませんので。

9: 洗濯機は要らないかも

これは 近所のコインランドリーに恵まれていたら の話ですが、実は洗濯機無しでも生活できます。

詳しくは以下記事にまとめてます。

ここでも要約しておくと、

  • コインランドリーには強力な洗濯乾燥機がある
  • 一週間分の洗濯物が 1 時間で乾燥まで完了する
  • 洗濯作業 = 週一くらいの頻度でこれを使うだけ
  • ただしデメリットがいくつか……
    • 1回1000円かかる。月4回として4000円
    • 待つのを回避するために「土曜日早朝」など時間帯の工夫が必要

こんな感じです。

一方、普通の洗濯機を使うとなると、購入金額が何万と必要だったり、稼働中は音がうるさいし、洗濯後の乾燥を毎回よく考えて行う(雨の日を考えるなど)必要があったり、と何かと面倒くさいです。コインランドリーを使えば、洗濯機の面倒を回避できます。僕も最初の一年間は利用していました。

もしコインランドリーに恵まれていた場合は、試してみるのも良いでしょう。

おわりに

一人暮らしをはじめるパラサイトシングルの方向けに、ミニマリズムと題して「これは要らないよ」というネタを紹介してみました。

気になるネタはぜひ取り入れてみてください。

また、本記事のネタに限らず「これって要らないのでは?」「なくてもいいよなぁ……」と思ったことがあれば、どんどん省いてみましょう。

関連記事

以下はパラサイトシングルに関する記事です。意外とストレス溜まってるんですよねー、という話。

以下はミニマリズムに関する記事です。本記事では「これは要らない」ネタを軽く紹介しましたが、ミニマリズム自体はもっと奥深い「思想」となっていて、これを身につけると強いです。